高天原温泉は雲ノ平からかなり下がった場所なるので、今回の行程はひたすら降ることになります。あと…写真が結構多くなってます…。いつかこの道を歩かれる方の参考になればよいのですが…。
前回の記事は…
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観測所から詩ノ原まで
関西電力の無線塔から、高天原に向かって進みます。
6時35分無線塔から出発
周りには全然人がいない、なので熊鈴鳴らしてスタートだ!
リンリン!
歩き出してすぐに出てきたのは大きい岩の道。
太陽の日差しが強いので、光と影のコントラストがちょっと強くなってしまって岩場が見えないね。
一歩一歩慎重に下る。
岩の表面が朝露で湿っていそうなので、なんか滑りそうなんですもの。
下り道なので、軽快に進んでいけそうな気もするが…ココで転んで怪我でもしたらヤバいじゃん?
今いる場所は北アルプスの奥地なので怪我しても救助を呼べるのか?って感じですもの…。
更に大きい岩場の道って、歩いてるうちにどこをどう歩いたらいいのかがだんだん不安になってきます。
そんな場所ですが、進行方向先に白く輝く道標が見えていたので、そこを目標に進む。
で、その道標近くまで降りてきたら…
すっかりボロボロになっている…。
この白い道標で一回岩場は終わり、木道の道が続いて行きます。
写真についているぼやけは水滴です。
写真を適当に撮るので、カメラに水滴がついていても気が付かないのです…。
道は自然保護の為に、登山道以外に歩くなよ!って感じに緑ロープがはられてます。
そのお陰で、登山道を迷うことなく歩いていくと、さっきよりもエリアが広い岩場が登場。
ここの岩場、エリアも距離も長かった記憶があるのですが…写真がない。
多分、下ることに専念していて写真を撮る余裕がなかったんだと思う。実際、いくどか岩の上でツルッともしたよ。
白馬大池から栂池への岩場転倒以来、大きい岩場道はを下るのが心理的に苦手になってますね。
あ、こういうのをトラウマって言うの?
この岩場ゾーンが終わると再び道は木道になります。
ところで進行方向に見えてる山はどなたかしら?
ネットで調べたところ、多分あの山は薬師岳?
薬師岳を見、その後ハイマツの中に埋もれ、また薬師岳を見。を繰り返して道を進む。
木道途中には下のような道標がある。
つい進んでしまいそうな方向に緑ロープが張られてますね。
それでも人の足跡っぽいのも残っているのは…この道を進んでトイレなどをひっそりする人が居るからかしら?
人が入っていくと山が荒廃していくってこういうことなのね…?
ハイマツエリアから樹林帯に入ると同時に下りが始まります。
木々の間をストイックに下る。
ひたすらの下り道。
とことん下り道。
足を踏ん張っての急下りなので
………ちょっと待って。
本日の私は高天ヶ原温泉へ行ったあと、また三俣山荘エリアまで登り返すのよね…。
自ら決めたルートとはいえ、キツイなぁ。
しばらく下り続けると…その先に光がまばゆい場所が見えてきた
今いる場所がちょっと薄暗い樹林帯なので、その先に見える光がまばゆい。
どんな場所がこの先に待ち受けているのかしら?と、ワクワクしながら進むと…
7時7分詩ノ原に到着
開けた場所に出た。
空が見え、木々も色づき…素敵じゃない?ココ!
詩ノ原って名前通り、詩でも歌いたくなるわね!
詩ノ原から高天原峠
今まで樹林帯の中で鬱屈してた気持ちがあった分、この開けポイントは大変に嬉しい。
遠くの山も見え〜る!
こういう場所って、意図して人間が作ったわけじゃなく、自然が勝手に作ってくれた場所だから
そのまま木道沿いに進み…
再び樹林帯に入ります。
樹林帯に戻った途端に、再び急な下り道が次々現れる。
下って、下って…いるとハシゴ登場。
ハシゴの着地点も木の根っこギリギリポイントで足を置く場所が安定せず…ハシゴから降りる時も緊張が解けない。
で、ハシゴ下った後にまたハシゴが出た。
今度のハシゴは…さっきよりも長いぞ〜!
このハシゴがなかったら…私のレベルでは下れないような山。
登山道を整備してくれる方々はこんな場所までハシゴを持ってきて、設置してくれたんだ…その労力を考えると…ありがとうございます。の言葉しか出てこないね。
で、ハシゴが終わったら…また下り。
雲ノ平からは高天原までは500mほど下るのよね…。
で、高天ヶ原温泉を見たら…今日の幕営地の三俣山荘エリアに戻る為に、また500m程登るのよね。
ずっと、下って、下って、いいかげん下りきったかな?って場所に出た。
気がつけば熊笹生い茂る場所だ。
熊笹を見れば、熊を思い出す。
なんて、想像してきた〜!
そうそう、雲ノ平からココまで…今んトコ誰とも会ってない。
烏帽子、野口五郎岳、水晶小屋と割と人多めだったので、なんか寂しい。
そのまま樹林帯を進んでいくと…何か銀色の道標があるよ。
なんて書いてあるか読み解きたいんだけども、
禿げてて読めない。
何とか文字を記録したくて、頑張って写真撮ったんだけども読めないや。
これから進む方向を見ると…木々の鬱蒼さが増してない?
地図やスマホの山アプリで確認すると…高天原峠だと思う。
7時41分高天原峠に到着
地図で見ると、これから先はアップダウンもほぼない、水平移動で高天原山荘に向かうコトになります。
高天原峠から高天原方面
ここからまで降りきってしまったら…高天原峠から高天原山荘まで水平の移動だけっと思っていたが
木々の鬱蒼さは増していませんか?
ワイルド雰囲気増しましで、ルート上迷うことはないけど…誰とも遭遇しない登山道を一人歩くと不安になってくる。
そんな時に現れる道標は、ほんと嬉しいわ。
でもココらへんの道標は足元に設置されているのはナゼかしら?
また、土多めのエリアでは土がぬかるんで、ネトネト。
朝露に水平な道なので山に蓄えられた水が溜まって、そして温泉近くだからこの辺は水分が多いのかしら?
って適当な考察をしながら進みます。
それにしても濃い樹林帯ね。
ココら辺でクマ出没の報告とかあるのかしら?…あるだろうなぁ…。
ココの道標もだいぶ傷んでますね。
こんなモリモリ樹林帯に木道を通すのって大変だったろうな
何年ぐらい前にココの木道は設置されたのかしら?
こうやって写真で見ると、ちょっと神秘的に見えない?見る分にはいいけど…歩いている時は
と、熊鈴リンリンと鳴らし、このエリアの雰囲気ぶち壊し。
気がつくと、小さい石が転がる道に変わった。
その先には川と橋。
橋はまだ新しそうですね。
ここら辺で2組とすれ違う。
高天原山荘に泊まった人なのかな?
これから雲ノ平方向?もしくは大東新道で薬師沢?
どちらのルートでも本日中の下山はしないわよね?
と、考えるコトもないので勝手に彼らの行動予定を妄想しつつ歩く。
彼らもコンナことを勝手に妄想されてるとは思うまい。
また、進行方向から人が来たから…向かう方向に熊がデデーンと居ることはないだろう。と勝手に解釈し進む。
今回のレポでは、高天原峠から高天原山荘までのルートがメンタル的にシンドイ感じでした。
平行だから苦しくはない分、まだかな?まだかな?って思う気持ちが強くなる。
またも出てきた橋と川。
大雨時には絶対に歩きたくないわね!
あ!周囲が開けた!
コレは…いよいよ…高天原山荘近く…?
と、期待したがスグに樹林帯に戻る…。
そして、スグに開け…
また、樹林帯…コレを繰り返すと…
と、弱っちい自分が愚痴を吐き出し始めちゃう…。
で、ぶつくさ思いながら歩き続けると…道標が出てきた。
8時23分岩苔乗越分岐点
岩苔乗越分岐は三俣山荘エリアに繋がる登山道。
なので、私は高天ヶ原温泉を見た後は、再びココに戻ってきて三俣山荘方面へ向かって登り返すのよね。
よしよし…地図でもこの分岐を通過すれば高天原山荘近くだ…。もうちょっと、もうちょっと!
高天原
やっと!周囲が開けた!
まわりを山に囲まれた、凹んだエリアに居ますよ、私。
そのエリアを貫くように、木道がドコかへ繋がっていて…
こんな風景を見ながら高天原山荘へ向かって歩きます。
ドコを見ても、今時分がいる場所はすり鉢の底で、北アルプスのヘソって感じ。
雪が降る頃、ココらへんの積雪はどんな感じなんでしょう?
で、高天原山荘。
そろそろ…のハズ。
これだけ自然だらけの場所だと、なんだか人工物の感じるエリアって分かる。
で、ほら!着いた!
8時30分高天原山荘に到着
やっと…北アルプス奥地に位置する、高天原山荘に着いたよ〜!
雲ノ平キャンプ場から高天原山荘まで約3時間か…北アルプスの奥地と言われる山小屋は色々行ったつもりだけど、今回の高天原山荘に来るのは…どこの山小屋より時間と気力を要しました。
さあ、ココまで来れば憧れの高天ヶ原温泉までもうちょっと!
次回「鈍足・単独・テント泊が歩く裏銀座縦走(14)」に続きます。