五色ヶ原の美しさに酔いしれながらやっと着いた五色ヶ原山荘。ここの五色ヶ原キャンプ場も大変素晴らしいと聞いていたので、期待に胸膨らませながらも…キャンプ場までまだしばらく歩きます…
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五色原山荘から歩くこと10分?五色ヶ原キャンプ場
まずは五色ヶ原山荘でキャンプ場の申し込み。
人の気配を感じられない静かな山荘に入るとスグに受付がある。そして…そこに…めっちゃイケメンのお兄さん!
受付前に…聞いてどうすんだよ!…お前が判断しろよ!的な質問をしてしまった。
今日の行動はここらでやめておいほうが無難ですよね〜?
時間は10時50分ほど…実は行こうと思えば…今日中に行けなくもないのでは?室堂まで?って迷っていたんですよ。私。
でもねぇ…このあと5時間近くも歩くかと思うとそれはそれで…
するとイケメンのお兄さん。
明日は天気が崩れるから、早めの行動がいいかもしれませんが…
現在トランスジャパンアルプスレースが行われているので
室堂までの岩場のすれ違いをスムーズに歩けるかどうかチョット厳しいかもしれませんね。
それにスッカリ気を良くし、今夜は五色ヶ原キャンプ場に泊まることに決定!
テント受付とビールを購入し、山荘の外に出ると…
雨が降ってきた〜!
やーん!急いでキャンプ場まで移動して、テントを設営しないと!
五色ヶ原山荘からキャンプ場までは約10分の下り道になります。
今まで歩いてきた時間を考えればたかが10分ですが…後もうチョットの10分は長い!
けど、急げ私!
五色ヶ原山荘からはずっと下りの木道なのが…嬉しい…。上りだったらしんどかったろうな〜。
けれども、この延々と続く木道が…はたして10分で本当にキャンプ場に着くかを不安にさせます。
ちなみに、立山の室堂ターミナルからも5時間ほどで五色ヶ原キャンプ場に到着できるそうです。
五色ヶ原エリアはすっかりお気に入りエリアなので、次の機会は立山から来ようかしら?
ただ…室堂から来ると…キャンプ場を通り越してから五色ヶ原山荘で受付、その後にテント設営がしんどそう!
キャンプ場から五色ヶ原山荘へは、反対に上り道になるため15分程かかります。
けっこう…距離があるので、山荘での買い物は一回で済ませたいところですね。
ビールを買うなどの小屋への用事は一度に済ませたいですね。実際私も下りの木道を歩きながら…
ああ、もう1本買っておけばよかった…
とチョット後悔〜。
五色ヶ原山荘の売店で缶ビール500mlをたしか…800円で購入したのですが、
常温ではなくクーラーボックスから冷えた缶ビールを出してくれるのが…これまた嬉しい!
また、五色ヶ原山荘では宿泊者限定で、短時間ですがお風呂に入れるとか…う〜ん…なかなか素敵な山小屋ね!
もうチョット年をとったら小屋泊まりもしてみたい!
なんて五色ヶ原最高!思っていたら…あら?あらら!
…雨が止み…眼の前に立山連峰?みたいなのが見えてきたわ!
どうやら…晴れていれば立山連邦や針ノ木など北アルプスの山々を望むことができるらしいんです。
今回はその全貌は見れませんでしたが…それでも山々が見えると嬉しい〜!
五色ヶ原山荘から五色ヶ原キャンプ場までの道のりは高原植物に囲まれた高原でした。
こうしてルンルン気分で歩いているうちに五色ヶ原キャンプ場に着きました!
11時12分五色ヶ原キャンプ場に到着
五色ヶ原キャンプ場は全体的に平たく、テントを張るのに丁度いい石もありました。
ウェブサイトでは50張りと書いてありますが、もっともっと張れそうですね!
五色ヶ原山荘で聞いた話だと夜から雨…。
五色ヶ原キャンプ場は奥に行けば行くほど凹でいるように見えました。
となると…できればサイトの上部に張っておきたい!
見回すとなんだか良さげなポイントが目に入る…。
すでにテントは張ってあるが、まあ…昨日一昨日のテント場が時間が経つに連れてギュウギュウになったことを考えれば…
そう思って、近くにテントはあったものの…良い場所にテントを張った。
そう…それが…大いなる間違いであった…!
感情の波が止まらない……怒り、そして喜び
私が張った場所。
とあるテントと、とあるテントの角っこでした。
ある程度張り終わった時にその双方のテントから人が出てきた…なんとその人たちは仲間だったらしい。
と思っていると
雨!
雨が降り出した〜!
うわ〜!雨じゃん!
と思ってテントの中に退避。
今更テントを畳んでの移動をする気はなかったので…
と中で荷物を持ち運びやすいようにまとめていると…雨は止み、テントから出てきたオッサンたちがベンチで酒盛りをはじめ…
なんでこんな近くに張るんだよ。他の場所に張ればいいのに
女の人1人だから怖いんでしょ
などなど思いっきり聞こえる陰口をし始めた…
そりゃあ…邪魔だろうけど…そんなスグにグチグチ聞こえるように言わなくってもいいじゃない!
どうしよう〜いつ動こう〜?と思いつつも
次々でてくる言い草にいい加減頭にきたので、テントから出て
今スグこの場から立ち去ります!
と大声で言ってから移動しました。
うん、実は…私…頭にくると止まらないのよね〜。
なんか取り繕ったように、オッサンがブツブツ言っているけれど、荷物を抱え、テントを持ちその場を去った。
オッサンたちから離れた場所に場所をかまえる。
その後テントに入って…ビールを飲むが…気持ち…浮かない。
そんなにあの場所にテントを張ったのが空気を読まない女なのか?
てか、アンタたちが最初から外でワイワイしていれば張らなかったわよ!
私が到着してから1時間近く経ってたけど、その間テントから一切出て来なかったじゃん!
と、呪いの思考モード…。
テントの中に入って、シュラフの中で地図を見る…
でも飲んじゃってるし…疲れているし…テント泊装備は重い状態で…ここから室堂までは5時間近い歩き…うん…無理だよ。
時折、外に出て山を見たり、花を見ても…オッサンたちが気になり、ちっとも心が晴れません。
と、とことん悲しみモードに。
そんな時…奇跡が…奇跡が起こったんですよ!奥さん!
え!?この声は…
さっとテントから顔をだすと…見慣れた2人組の男が歩いてきた。
そう!栂海新道をテント泊で縦走(1)山から海へ縦走で一緒に旅した2人が五色ヶ原キャンプ場にやってきたのだ!
もともと今回の山行、ゴクウから誘われていたのを断ってきたのですが…
まさか日程が…まさかテント場が…かぶるなんて…すごい!
高ぶる気持ちを抑えつつ、私がかけた言葉は
その声に振り向いた二人…
もうね、その時の2人の鳩が豆鉄砲を食ったような顔ったら!
その瞬間、先程までのどんよりした気持ちは一気に消え去り、三人でワイワイ!
彼らは私の隣にテントを張ることに。
久々の再会というのもあって、会話が止まらない私。
ザックを下ろしている間もぺちゃくちゃ。
テントを設置している間もぺちゃくちゃ。
荷解きしている間もぺちゃくちゃ。
どうやらこの2人、私が(東京から移動も含めて)3.5日かけて来た五色ヶ原キャンプ場までの行程を2日で来たそうだ。
い、一緒に行動しなくて…良かった〜…。
イイヤ!それにしても…うん!すごい!
室堂→折立からのルートを選ぶケースが多い中、私も彼らもわざわざMな折立→室堂を選んで歩いてきたなんて〜。
さて、気持ちもすっかり上向きに戻ったので、ちょっと五色ヶ原キャンプ場について書いていきますね。
五色ヶ原キャンプ場に水場があり、常に水はでっぱなし。
けれども沢水なので煮沸してお飲み下さいとのこと。
沸かす手間がチョット…な場合は浄水できる物を持ってきたほうがいいかもしれませんね。
トイレはキャンプ場の奥に小屋が建てられていました。ここは和式の汲み取り式トイレですが、ニオイも少なめでした。
トイレットペーパーはもちろん用意されていなかったのですが…私が行った時は…なぜか…大人のおむつがサンプル品としてどうぞお使いください!とたくさん置いてありました…。
このトイレと水場の近くに、山荘で買ったビールの缶を捨てられる袋も用意してありました。
携帯の電波は…ダメでした。
その後、3人で食事をとりながらもワイワイ!
周りはなんとな~く暗くなってきたし、寒くもなってきたので18時で解散。
そして…雨と雷の夜
解散するとスグに隣のテントからいびきが…!
呪いの感情はスッカリ消え、楽しかったな〜と心はすっかりウキウキなのですが…その分?感情の浮き沈みで脳が興奮しているせいか、なかなか寝付けない私…そこへ…雨がキター!
しかもこの雨…本気だ。テントにビシビシ音を立てて落ちてくる。
この五色ヶ原キャンプ場…天気の良い夜には満点の星空が目の前に広がるんですって…。
と毒づきながら寝ようと頑張るんですが…雨が気になって寝付けない…目だけでもつぶっていたのですが…その目に…
ピカッ!
と光が…!
実は私、山での雷は初めて…そして遅れての雷鳴…。
近くはないけれど、雷がコッチへ来たらどうしよう。山で遭遇する雷は恐ろしいって聞くわよね…!
でも大丈夫!
二人が側にいるからって、雷が本気を出したらどうしようもないのですが…やはり友だちが近くに居るって心強い。
雷に怯えながら夜を越すことになりました。
次回「折立から室堂へ単独テント泊縦走(10)獅子ヶ岳編」に続きます。