ずっと憧れ続けた栂海新道。登山仲間がおらず単独登山がメインなくせに初級者の私には難易度が高く、絶対に行けないと思っていた…ところが、誘ってくれる人がいて行けることになりました。全部で33キロの行程をテントを担いで歩いた栂海新道…その思い出を綴ります。
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INDEX
ー 栂海新道とは…
ー 東京から北俣小屋へ移動する
01栂海新道とは…
数年前に知人がSNS上にアップした山の記録は山中から始まり、数々の山頂を越えて海で笑っている写真。
それは、彼らが歩いた道は栂海新道と言われる縦走路。
その後、彼らの歩いた栂海新道について聞いてみたところ。
その道のことを
頂から海へ
ナニソレ?めっちゃカッコイイ言い方じゃないの!
詳しく聞けば、山から登山を開始して、目的地は親不知の海岸にタッチして終わるとのこと!
やだ、それ…めっちゃ面白そう!
けれども…彼らの記録を見るとメチャクチャキツそう…。
栂海新道のキツかったポイントを聞いてみると…。
つまり、食料は一切手に入らないし…水は途中にある水場で手にれなくてはならない。
よって食料や非常食などをガッツリ持っていくため、荷物が重くなる。
時期によっては、数カ所ある水場のうち何箇所か枯れている時もある。
メジャーな登山道に比べると人も少ないし、確かにクマ出没情報も聞く…。
だから、熊が出そうなポイントでは熊鈴やストックを鳴らし、音楽もかけて歩いた。
これでもか!と言うぐらいに、登っては下って、さらにまた登って…の山の上り下りが延々とが続くらしい…。
そ、それは…すごくキツそうだし、熊も出そうな道なんて…ひとり登山の私には一生行けない縦走路だ…。
行きたいけれど、行けない場所…
そう思いながらもずっと憧れていた…
そんなある日
オレともう一人で栂海新道に行くから行く?
とスキー仲間が誘ってくれた。
ただ、このスキー仲間…仲間内でも最大の体力の持ち主…スキー場へつけば朝から晩までパウダー、コブ、フラット斜面をハツカネズミの様に休むことなく滑り、ゲレンデで何もやることがない日はバックカントリースキーに行ってしまう。
そんな彼の凄さをわかりやすくするために、この登山レポでは彼のことをゴクウと呼ばせてもらう。
ゴクウが年に一度のハードな山行でのパートナーにしているのが、このブログにも蝶ヶ岳レポや北岳レポで幾度か出てきた友人X。
彼もまた超サイヤ人の1人だ…。今回はベジーダと呼ばせてもらおう…。
もちろん誘われた当初は嬉しかったが…やはり…体力面がかなり不安な所…。
圧倒的体力の差で迷惑をかけたら申し訳ない…なんて、引け腰でいたら…
そんなアマ〜イ言葉に、ウッカリ心はよろめき…私も栂海新道にチャレンジすることになりました。
ええ、わかっているんです。所詮サイヤ人と地球人では圧倒的な力の差があったことは…でもそのことに目をつぶってでも、どうしても…どうしても行きたかった栂海新道。
彼らに頼りっきりになる気は毛頭ないが…やはり一人で栂海新道を歩くよりは誰かと一緒のほうが心強い…。
栂海新道登山が決定してからは、ジョギングに加えて、テント泊ザックを担いでの階段の登り降り、一泊二日で再び槍ヶ岳登山とトレーニングをしましたが…付け焼刃的トレーニングでは、あまり…効果はなかったかも(^_^;)
で、栂海新道を歩いた全体マップがコチラになります。
登山コースは2泊3日で北又小屋~イブリ山~朝日小屋~朝日岳~吹上コル(栂海新道入口)~黒岩山~栂海山荘~下駒岳~白鳥小屋~親不知〜親不知海岸で海にタッチ!で合計34kmぐらいの距離をテント泊装備で縦走。
地図を描いていて思うのですが…めっちゃ、長くないですか…?
私の登山の中で体力的に、そして何よりも精神的に一番辛い登山でした…。