折立から室堂へ単独テント泊縦走(2)太郎坂編

折立から室堂縦走タイトル2

一年前にも登った折立・太郎坂。皆様の山レポを読むと、「思ったより楽だった」や「気がついたら着いていた」などのレポが多く…余裕じゃん!なんて思って登ったら、想像以上にしんどかった登山道だ。もしかしたら、前回はたまたまそうであって、二度目の今回は「あら〜楽チーン」と登れるハズ…そう願いながら人生二度目の太郎坂を登ることになりました。

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▶ 01話…折立から室堂へ単独テント泊縦走(1)準備編

さて、今回歩いたルートは下図の赤線部分になります。

折立室堂イラストマップ折立から太郎平小屋

全体行程が下図になりますから、今回の山行の全然序盤なんですよね〜。

全体行程イラストマップ

目次

太郎坂の樹林帯

登山準備ができたら、いよいよ折立を出発します。
今日の行動予定は折立〜太郎平小屋〜薬師峠の5時間半。
どんなにだらだら歩いても午後2時までには薬師峠にたどり着くでしょう。うん!

7時30分折立から登山開始

折立から登山開始

登山口にはこのような標識があります。

太郎坂の看板

この標識にも書いてありますが、このルートには太郎坂という名前がつけられています。

登りが始まる

すぐに上り道が始まりますよ〜!
今回は3泊4日の行程だし、ここで疲労を溜めないようにとゆっく〜りゆっく〜りと歩くんですが…まあ、後から来た方々に抜かれること!

登りが始まる2

若い男性や若い女性に抜かれ

ウンウン、若者にかなうわけがない!お先にどうぞ

笑う登山者のイラスト

年上のおじさまおばさまに抜かれ

まあね〜私の日頃のトレーニング不足ですよ。お先にどうぞどうぞ

笑う登山者のイラスト

家族連れやかなりの年配者グループに抜かれ

…私、遅すぎじゃない?

謝る登山者のイラスト

意識してゆっくり歩いているのもありますが、最初から上りで始まる太郎坂で、これ以上のスピードを出したらちょっと辛いなぁって感じなんですよね。

間を開けて登る

そして…とにかくテント泊装備のザックが重いのよ!

テント泊登山へ行く前

うへ〜重い!こんなの背負って登れるのかしら?

って、思うことあるあるでしょ?
で、テント泊登山からの帰りも

うう〜重いー。行きよりこのザック重くなってない?公共機関で帰るのに…辛い

青ざめている登山者のイラスト

といつも思っています。
何度テント泊登山へ行っても…重いものは重いんですよね。

のんびり登る

太郎坂ルートは全体的に整備されていて、とても歩きやすいルートなんですが…
出だしは急登&足をつっかけやすい木の根っこが足に慣れるまでちょっとしんどい。

アレが見えてきた

その後も鬱蒼とした樹林帯の登りは続きます。
ん〜なかなか調子が出ないな〜と思っていると…アレが見えてきた

アラレちゃんもどきの看板

太郎坂のシンボル的看板。
ア◯レちゃん!

この絵が街中にあっても目に止めることはないと思うんですが、これが山の中にあると…なんだか心強い気持ちになる。
絵からパワーを分けてもらった後も…やはりスローリーで上ります。

団体をやり過ごす

今回の登山ルートには「三角点」という太郎坂のチェックポインがあったんですが、写真を撮っておらず…!失敗〜。

三角点を通過すると、ちょっと下り道また登り返す
これのせいか?何だか気持ちを浮かない。
そう…今回の私…

なんだか登山に対してやる気がしないの。

考え込む登山者のイラスト
登っていてちっとも楽しくない。

テンション低めに登る

登山開始時は晴れていた空も、今はどんより。
そういえば、昨日見た天気予報だって悪天候予報が続いている。

何だか登りたくない…ここで登山を中止にして帰っちゃおうかな?

凹む登山者のイラスト
そんなことを幾度も思い始めた。
自分にとっては珍しい程のローテンション登山

ガスってきた

その気持ちに応えてくれるかのように、ガスがモワ〜ン。

とりあえず…後1時間歩いてからどうするか決める?
ん〜太郎平小屋までは頑張ってみる?

どうする?私??下山決断するなら早め早めよ!

自問自答しながらも、だらだらと上り続けました。
すると、こんな一枚岩が現れます。

滑りそうな岩を登る

ちょっと滑りやすそうな岩なので、慎重に登るとその先が開けました。
けど、ガス。

ガスっている

晴れてさえいれば、視界がひらけて気持ちよく歩けるのだろうが…ガス。白い。

疲れたけど登る

もうここで今回の登山をやめようか、どうしようか、そればかりを考えますが…足はとりあえず前に前に。

整備された登山道

こちらの登山道はよく整備されていましたが、個人的には石がゴロゴロしててチョット歩きづらいな〜と思ったりも。

幾度か立ち止まっての休憩もしばしば。
ほんの数年前までは休みなく歩き続けられていたのに…年とともに体力の低下をひしひしと感じます。

時折ちらっと青空も見えるんですが、基本的には曇り空。
青空が見える度に

青空拡がれ〜!

痛がる登山者のイラスト
と祈るんですが、圧倒的に曇り雲が強い。

雲が湧いてきた

タラタラ歩いていると、次々後ろから人が追いついて来る。
チョットでも人の気配がすると、そそくさ脇に寄って抜いてもらう。

休憩して団体をやり過ごす

そして、誰もいなくなるとホッとして進む。
これがマイナーな低山だと、一人になるのが怖いんですが、ここはメジャールート!必ず後ろや前から誰かが現れるからチョット安心感があるのよね。

ピンクリボンに励まされる

人の手が入りまくっているのでピンクリボンも所々につけてあるのも心強い。
明らかにわかる登山ルートを一人のんびり登る。

足取りも重く登る…。

森林限界から太郎平小屋へ

あ〜やっと森林限界を越えた〜!
ここまでくれば楽しい稜線歩きになるので、重かった心も晴れやかに…

真っ白な山

とは、いきません。
白い、白いんですよ!
ええ、大したガスじゃなと思われるでしょうが…でも折角来たのに、ガスで空や周りが見えないって切ないんですよね〜。

真っ白な山2

幸い雨は降っていませんが…せっかくここまで登って来たのに、二度目なのに…またもやガスで空が見えない上りなんて…がっくり。

下界は晴天?

振り返ってみると、下界はどうやら晴れている感じ?

地味に登る

とりあえず…先へ進む。

もう、ここまで来たら今日は太郎平小屋を経て薬師峠でテント泊はしよう!
その後のコトは今夜考える!


それだけは決まりました。

標識

折れそうな心を支えてくれていた存在が今回の登山にありました。
それは…山岳部の高校生たち。
もうね、荷物がものすごく重そう。
自分の体より大きなザックを背負い、一歩一歩を噛みしめるように耐えて歩く山岳部の女子を見ていると
私も頑張ろう!
と、勝手に励まされていましたよ。私。
結局途中で彼女らを抜かせていただいたのですが、後々薬師峠でその姿を見た時良かったね〜、お互い頑張ったよね〜!と一人心の中で呟きました。

ぎりぎり山並みが見える

所々に標識も設置され、残りの距離が明示してある…う〜ん先は長いわね!

太郎平小屋までまだまだ

ここはどこかのお散歩コース?ってぐらいに整備された登山道。

遊歩道なみの登山道

歩きやすいので周りを見ながら歩けるのに…。

ガスっている

ガスのおかげで見えやしない。
足元には、整備されきった石畳の道が広がり始めた。

石畳を歩く

そのまま石畳を黙々とと進んでいくと、木道が現れます。
後はこの木道沿いに歩いて行けば…太郎平小屋に着くはずなんですがねえ〜

太郎平小屋に近づかない

近づかないねぇ…。
あともうちょっとってことはわかっているんですが、
まあ時間もまだ11時ちょい過ぎだし、急いでキャンブ場へ行ってもやるコトはない。
ので、思い切ってベンチに座り込んで休憩して呆けてみる。

割り切って休憩する

ねえねえ、ここまで来るとさ…木道の先に太郎平小屋が見えてきたりとかさ…

ひたすら登る

薬師岳が見えてきたりとかさ…するんでしょう??? 

ひたすら登る2

前回も今回もガスに包まれてなーんにも見えないジャーン!

ひたすら登る3

再び、標識が現れました。

あと0.5キロまで来た

あと500m…500mを走るのに私は3分半かかるわけで、それが登りで、ザックは重たくて疲れているとなると…

まだまだ先は長いわ〜

悩む登山者のイラスト

ああ、そして…歩きば歩くほど、白は濃くなる。

まっしろな太郎平小屋周辺

こんな真っ白な世界でもお花の黄色は映えるんですね…。

ガスのお花畑

そうね、足元にはこんなカワイイお花が咲いてくれているだけでも、幸せよ!

白い方向に進む

道はほぼ平坦な林道歩きなんですが…こんなに周りが白いと、明日以降の縦走をどうしたもんかと心が折れそう…。

12時07分太郎平小屋に到着

ガスの中に見える太郎平小屋

ガスの合間からうっすらと太郎平小屋のシルエットが見えてきた〜!やっと着いた〜!
昨年に続いて今回も非常に辛い太郎坂でした…。
帰宅後に太郎坂に関するレポを読むと、皆さん思ったより楽だった〜!との意見の多いこと、多いこと…。
え〜…私ぜんぜん楽じゃないよ〜!

私って太郎坂とは相性が悪いのかしら…?

でも、でも諦めないわよ…次の機会には晴天下の太郎坂を登ってみせるよ!

さて、ここまでくれば本日の登りも終了!
あとは本日のキャンプ予定地の薬師峠へ下るだけ〜!

次回「折立から室堂へ単独テント泊縦走(2)太郎平から薬師峠」へ続きます。

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