折立から室堂へ単独テント泊縦走(11)鬼岳編

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獅子ヶ岳山頂にたどり着き、今日の大山場は越えた〜!と思っていたんですが…いやあ…この先もまだまだ切ない雨道、上り道は続いていきました。

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▶ 08話…折立から室堂へ単独テント泊縦走(08)鳶山編
▶ 09話…折立から室堂へ単独テント泊縦走(09)五色ヶ原キャンプ場編
▶ 10話…折立から室堂へ単独テント泊縦走(10)獅子ヶ岳編

目次

登ったら下る…獅子ヶ岳から鬼岳東面

獅子ヶ岳から室堂エリアまでのイラストマップ

さて、頑張ってたどり着いた獅子ヶ岳山頂。
思えばずいぶんハードな道のりを、雨の中、誰にも会うことなく登りきったけれど…

本当に一人だったから…何かあっても発見されない条件下だったのよね

疲れ切った登山者のイラスト

そう思い返すと…今更ながらちょっとドキドキ
この先の道のりも同じような条件下で進むので、気を引き締めて歩いていこう!

獅子ヶ岳山頂から先へ進む

獅子岳山頂からは龍王岳鬼岳という、次に待ち構えているピークが見える!
…らしいのですが、今日の天気では…まったく見えない!

獅子ヶ岳山頂から先へ進む2

なので、この先にどんな登りが待ち構えているかも見えない、次のピークの鬼岳鞍部まで高低差110mを下っていきます。

獅子ヶ岳山頂から先へ進む3

そうそう、今回の写真で歪んでいる場所があるは…すべて雨粒のせい。
レンズはこまめに拭いていたんですが…なんせずっと雨なんで、拭いても拭いても間に合わない〜。

獅子ヶ岳山頂から先へ進む4

しばらく下ると、ハイマツ帯の中を伸びる登山道が現れてきました。

わずかな樹林帯

何か荒れば吹きっさらしになる今回の登山道で、唯一の風よけポイントになるのかしら?
雨よけにはならないけどね〜。
で、さらに進むと、木道が現れました。

再び木道

この木道が獅子ヶ岳と鬼岳の鞍部になるそうです。

木道から外れないでね看板

木道脇には、「木道から外れないでね!」看板が。

木道から周りを見る

う〜ん…この写真を見返すと…木道脇の道が侵食されているように見えますね…。
もしかしたら、ココはなかなかの絶景スポットなの?
なの?としか言えないのは…

だって…この時って雨だしガスってるで周りが全然見えないから…
どんな風景が広がってるかわかんないんだもん

考える登山者のイラスト005

だとしても…このように傷んでいるのを見ると…木道から出るのはダメだね〜。

木道が終わると、出たよ!岩場!

岩場を登る

ここから鬼岳東側の稜線に上っていくことになります。

急な斜面が現れる

この登り…やや傾斜のきつい岩場でしたね…。
視界不良で、この上りがどこまで続いていくのかが読めないのがコレまたキツイ〜。

急な斜面が現れる2

あとで地図を見た所、鬼岳東面の岩壁を巻きながら登っていったようです。

急な斜面が現れる3

ふ〜…やっと登りきったぞ〜と思ったその先に…また現れるピーク。
こうやって見るとささやかなピークだったんですが…登って、下ってを繰り返した身体にはキツかったな。

ガスっている稜線

そこを上りきると道標が…

あら…!もしかしてココが鬼岳東面?


いいえ…違います。

鬼岳東

ただの標識のようだ。
その道標を越えた先に広がるのは…雪渓。

雪渓が現れた

この雪渓をトラバースして進んでいきます。
雨が降る中の雪渓はとても滑りやすいので、すごく慎重に通過。

滑りやすそうな雪渓

実際、鬼岳の雪渓で足を滑らせて滑落した事故もあったそうなので、ホント気をつけましょう。

岩場を登る

雪渓を通り過ぎた先には…また登り…。
上の写真は写真的には垂直見えますが…私の撮り方がそう見えるだけで…実際はそれほど急でもなかったハズ。

岩場を登る

まあ、その後も延々と続く岩場の登りのキツイこと。
さらにこんなハシゴまで登場した。

ハシゴを登る

ハシゴがなければ、登るのに難儀しそうな場所ですよね〜。

ああ、こんな奥地までハシゴをかけにきてくれた…人…ありがとう…!

穏やかな顔の登山者のイラスト
そうなのよね〜…ここらってけっこう岩稜地帯だから、場所によっては気をつけて歩かないとならない場所も多々ある。
ワタシ的には折立からず〜っと歩いてきて、気持ち的には今回の山行もそろそろオシマイ気分だったけど…よく考えたら…室堂〜五色ヶ原間もアツイ登山道エリア。
まだまだハードな道が続くよ!

岩場をまだまだ登る

さて、岩場を登り上げれば、緩斜面になりました。

岩場をまだまだ登る2

全く晴れない天気に毒づきながらも進み、ちょっとした岩の道を乗り越えた先には…。

岩場をまだまだ登る3

7時13分鬼岳東面に到着

鬼岳に到着

この鬼岳東面の場所なんですが、ヤマケイの地図で見返しても印がないのよね…。
ささやかなピークなんでしょう。
私にとっては十分しんどかったピークだったけれど。

雨が更に強くなる中…浄土山へ

私の写真に写っている、雨粒が示す通り…雨は更に強くなってきた。

ああ、早く今日の登山を終わらせたい…。

謝る登山者のイラスト
気持ちはその一辺倒。
雨の中でも登山を楽しむ!そんな領域には行けてないんですよ…。私。

マダマダ続く上り道1

この道も、晴れていれば正面に龍王岳が見えるハズなんですけどね〜。

マダマダ続く上り道2

このルートを思い出すために、他の色々なサイトを見ると…どれもコレも晴天下の絶景写真ばかり!それに比べて私の写真ときたら…くっそ〜!

ガスっている

なんだか…レポを描いていて、心底悔しくなってきた!
ええ!いつかこのルート、晴天時にリベンジしますよ!

岩場を登る

さて、何も見えないまま…龍王岳の南側を巻きながら登っていったようです。
岩場を越えた先はザレ場。

ザレ場を登る

急に滑りやすい道に変わったので、下りの場合は転ばないように気をつけましょう。

荒れた道を登る

たんたんと、そうひたすら淡々と登りました。
雨が降っていても、寒くないのが唯一の救い。
そういえば…ふふ…この登山4日目…ほぼ水は飲まなかったな〜なぜなら…

顔についた雨が口に入り込んでて…結果、水分を補給してた気がする

じれったい顔をしている登山者のイラスト
どう?ここだけは災い転じて福となすって感じ?かしら??

雨の中登る

そのまま淡々と歩いていると…後ろから2人組やってきたぞ!
おお!とうとう五色ヶ原キャンプ場から奴らが追いついてきたのか!

急な岩場を登る

と、思いきや他人。
さっそうと私を追い抜き…そして消えていった…。

雨の中ひたすら歩く
五色ヶ原キャンプ場エリアを出て初めて会った人だったので、

嬉しかったの…

喜ぶ_登山者のイラスト
知らないだろうけど…あの時すれ違ったあなた方…会釈だけで…過ぎ去ったあなた方…私の心に一瞬の喜びを与えてくれたんですよ〜。ねえ!

雨の中ひたすら歩く2

その後も…登りが続く。

雨の中ひたすら歩く3

続く、続く…。

雨の中ひたすら歩く4

見ての通り、先程の岩場が終わると急登は終わっていました。
道は、気がつけば緩やかな登山道になっていました。
そしてその先に丸い山頂の浄土山がうっすらと見えてきたよ!

最後の上り

今度こそ、今度こそ…次の目的地の浄土山よね!
それを信じて登ると…
富山大学立山研究所の建物が見えてきた!

室堂エリアに到着

そう!ここは…浄土山南峰に建つ富山大学立山研究所ですよ!
ベンチのある展望広場で、絶好の休憩ポイントなんだけど…ガスだし、雨だし…休憩する気にはなれなかったけど…。

7時59分浄土山南峰に到着

室堂エリアに到着2
よしよし!これで無事室堂エリアにたどり着いた!
あと1〜2時間後には室堂ターミナルに着いているはず!

後もうチョットだ!ガンバレ私!

笑う登山者のイラスト

この時、浄土山南峰に到着に到着したコトで、今回の登山が終わった気持ちになってましたが…。
あのね、室堂ターミナルから浄土山までって…それなりに登るの。
ということは…ええ、浄土山から室堂ターミナルまでの移動もそれなりに下るんですよね〜。はぁ…。

次回「折立から室堂へ単独テント泊縦走(12)そして室堂編」に続きます。
多分、次でオシマイだよ〜!絶景写真もないのに…長い長いレポになってしまって…スミマセン。

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