水晶岳
すいしょうだけ
別名:黒岳 (旧称)六方石山、中岳剣、中剣岳
水晶岳
水晶岳にまつわる4コマ
百名山では「黒岳」で紹介されているんですが、私は水晶岳という名でこの山を知り、憧れていたので水晶岳で通します。
山名の由来・山名ルーツ
山の上部で水晶やザクロ石が採取されたことが由来。
別名「黒岳」と呼ばれている理由ですが、水晶岳の周囲の山は明るい山肌なのに水晶岳の上部の山肌だけが黒っぽい岩塊となっていて、周りから見るとポツンと黒い山が見えているのが別名の由来。
水晶=白色と思いますが、採取現場では混合物によって黒色にも見えるそうです。
実際、水晶岳に訪れた時…ゲームや映画で見るような水晶に囲まれた山頂ではなく、黒かった。
旧名の「六方石山」という呼び名ですが六方石は水晶の異名。
「中岳」は南隣の赤岳の古名になります。
登山コース
北アルプスの奥深い場所に鎮座する山なので、コースタイム通りの歩きの登山者だと最低でも2泊3日が必要となる。
水晶岳の代表的な登山コース
(1)高瀬ダム~水晶岳
高瀬ダムからスタートするコース。
アップダウンが続いたり岩場や、水晶小屋の手前には急斜面が待ち受けていたりと、ちょっとハードなためか?登山者は少なめ。
高瀬ダムまでのアクセス方法がタクシーとなっているため、公共機関&単独登山者にはアクセスが難しそうなので私はまだ歩いたことはありません。
(2)新穂高温泉~水晶岳
新穂高温泉をスタートとするコース。
双六岳、鷲羽岳を経て水晶小屋、そして水晶岳。
このルートは途中に山小屋やテント場が多くあリます。
私が過去二回登った水晶岳、どちらも帰路ルートとしてこのコースを通過しました。
疲れた体には三俣山荘、双六小屋などなどの山小屋が「いつでもココで休憩しなよ〜」と言ってくれているようで…心の拠り所となりました。
(3)折立~水晶岳
折立からスタートして水晶岳山頂を目指すコース。
雲ノ平を経由するコース
黒部五郎岳を経由するコース
の2つがあります。
私は雲ノ平コースの方しか歩いたことがなく、
1日目は折立から太郎平小屋が管理する薬師峠でテント泊。
2日目は雲ノ平山荘が管理する雲ノ平テント場でテント泊。
そして3日目にようやく水晶岳へ登りました。
(4)黒部ダム~水晶岳
黒部ダムからスタートして水晶岳山頂を目指すコース。
このコースは12時間山小屋、水場のない場所を延々と登りつづける読売新道を歩きます、
私が歩いた時は
1日目に黒部ダムから奥黒部ヒュッテでテント泊。
2日目に奥黒部ヒュッテから12時間歩いて水晶岳、そして水晶小屋に泊まりました。
かなりハードなコースのせいか?登山者はほぼおらず…静かすぎる山旅を楽しみたい方向け。
周辺にある宿泊施設・小屋
水晶小屋
水晶岳の南肩にあたる「赤岳」のピークに立つ小屋。
「赤岳」は山肌が赤いところから、そう呼ばれ始めたとか。
水晶小屋は北アルプスのほぼ中央に位置し、その標高も高いおかげで小屋から360度の北アルプスの山々を望むことができます。
テント場はありません。
小屋の規模は小さい上に、人気の山小屋となるので利用したい時は連絡を入れましょう。
水晶小屋のホームページにも書いてありますが、連絡先は三俣山荘になります。
って、予約電話のコール音を聞いている時不安でした。ふふ。
そして、水晶小屋。私も泊まったことがありますが、水晶小屋で働く皆さまがとても感じの良いスタッフさんばかりだし、夕飯のカレーも美味しかった!
この水晶小屋ですが…水もない、強風が吹き付ける(それ故過去に小屋が倒壊した事がある)…と、過酷な場所!…なのにスタッフさんがわがままなジジババにも、嫌な顔ひとつせず、にこやかに対応してて…素敵すぎ!
私の大好きな山小屋ベスト3に入る山小屋です!
雲ノ平山荘
雲の平山荘は山小屋とテント場が結構離れています。
テント場にはトイレも水場もあるのですが…ビールは売っていません。
三俣山荘
鷲羽岳の麓に位置していて、黒部源頭の山並みや穂高連峰の絶景の山荘となります。
小屋での宿泊と、テント場もあり、昼にはレストランもあります。
過去に激腹空き…まさに飢餓状態でたどり着き、ここのレストランでオムライスを注文し、美味しさに泣きそうになりながら食べた思い出があります。
でも、ジビエ料理の方が有名なのね、食べておけばよかった!
その他
山域は中部山岳国立公園に指定され、日本百名山に選定されています。
水晶岳の東側には黒部川支流が流れている、すり鉢状のカール地形。
反対に西側は険しく切り落ちているのが特徴。
水晶岳の山頂からは北アルプスの有名な山々がぐるっと見渡すことができて、北アルプス中央部ならではの景色が楽しめます。
天気が良ければ水晶岳山頂から立山、剱岳まで見えますよ。
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