就寝前はちょっとガスも出ていて夕日が望めなかった蝶ヶ岳の夜でしたが、一晩開けた蝶ヶ岳の朝はどんな風景が広がっていたのでしょうか?
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蝶ヶ岳から横尾分岐まで
朝3時に起床。テント泊の朝は早すぎる…。
今日の行動予定は蝶ヶ岳ヒュッテから蝶槍、常念岳を経て大天井ヒュッテまで歩く9時間行程…テントを背負っての9時間はオバサンにとってはなかなかのハード山行なため、朝の5時には出発したい。
テントの中で朝食を終え、さっさとテントを撤収だ。
テント内の片付け、朝食作り、テント撤収と…
テントを片付け、ザックの中に詰め込み背負ったら…忘れ物をしていないか、自分がテントを張ったエリアを再確認。
時間は朝4時29分。
3時に起きても、全てを整えて出発するには1時間半かかるのよ…。私。
周りはまだまだお休み中のテントも多いので、人様のテントの張り紐(テンション)に足を引っ掛けたりしないよう気をつけてテント場を抜ける。
何度も何度も忘れ物チェックをしていても、やはり…忘れ物をしていないかが気になる時ってない?
なので、
は、自分の体に密着する場所に収納するようにしています。
なぜかさ…岩場とか鎖場とか…危険な場所に居る時に「忘れ物してないよね?お財布は?」って気持ちがそぞろになることが多いんですもの。
さて、歩き出した先には蝶ヶ岳ヒュッテに槍ヶ岳、大キレットが見えるよ〜!
朝日も昇ってきて空が赤く染まっていく。
朝日って上がりそうで、なかなか上がりきらないのよね…。
昇りきるまで蝶ヶ岳ヒュッテで待っていられないから…先へ進もうっと。
歩きながらご来光を楽しめばいいのだ。
ああ、それにしてもなんてお美しい空かしら…!
今回の山行、天気予報では2日目の今日が一番の良い天気予報!今日一日、ソレを頼りに頑張るよ!
ゆっくり歩き出すとゆっくり日も昇る。
その朝日によって、これから進む道がカッコよく照らされている。
雲も大根おろしを想像させるようなさざれた雲。
って…この雲なんていう種類の雲かしら?
この風景に、何枚も何枚も何枚も!同じような写真を撮りまくった。
2022年のスマホの待ち受け画面はこの場所での写真で決定ね!
この美しい道を進む。
登りの斜度も緩やかなので気持ちよく登れるのよ!
さあ、ココからは私の自慢写真が並んでいくわよ!
みんな見て!
空と雲に囲まれた標高2500mの山歩き…いいでしょう〜。
この記事を書いている私も、またこの道を歩きたくなった。
こうして進むと…あら標識。
横尾への分岐点だ。
蝶ヶ岳ヒュッテから歩くこと45分で着きました。
ここから上高地エリアに通じる横尾方面への登山道が繋がっている。
今回の私の登山、1個目のエスケープルートになる分岐点。
もしも天気が悪変したり、体力に問題があったら…ココから上高地方面へ下山する予定だった分岐点。
進むぞ!私!
横尾分岐点から蝶槍へ
横尾からの分岐点からはすでに蝶ヶ岳三角点に当たる場所が望める。
あまりにも「絵」になりすぎて嬉しくって笑っちゃう。
ところで、私の写真データに、この蝶ヶ岳三角点の写真が全然ないんだけど…。なんでだろ?
三角点を越えた先に見えるのが蝶槍だ。
ほ〜らとんがってる!
あのトンガリの先には人もたくさん居るね。
で、私も蝶槍のトンガリにたどり着いたんだけど…
トンガった先端に人が多くて…記念撮影の渋滞も起きていて…なんか落ち着かなかったので、止まることなく通過しちゃったのよ。
その途中で撮った写真。
なので…蝶槍の風景は全く見ないで通過しちゃったの。
今思い返すと勿体ない!
この蝶槍の撮影スポットってどんな感じなんだろう?ってネットで検索したら…
こんな感じで写真が撮れるみたいよ?
蝶槍から最低鞍部
蝶槍から常念岳へ向かっての第一歩は…下る!
結構下るよ〜。
昨日の上高地入り以来、初めての本気の下り。
とにかく下る、下る。
この後、常念岳へ登り返すんだから…こんなに下りたくないのに…って思うぐらい下るのよ。
蝶ヶ岳のデカさ、
常念岳のデカさ。
でかい山と山に挟まれた山の谷間は深いのだ。
下っている先に見えるピークは常念岳じゃあない。
常念岳は手前のピークの雲向こうにチラッと見えている…。
そう、アイツがBIGBOSS!
ビッグボスに近寄る為に、今は下って、下り…
とことん下って
後に…登り!
だが、この登りは常念岳への登りじゃない…常念岳手前のこんもりを越える為だけの登り…。
しかも樹林帯中心とあって、ちょっと気持ちが低飛行。
途中に咲く花を撮ってみたりして気分転換を図るが
さっきまで気持ちのよい稜線歩きをしていた分、木々に囲まれて視界がない登りは気持ちが上がらない。
また、下りメインの道でも小さなアップダウンも繰り返すのでジワジワ疲労が溜まっていく…。
そして…登りだ。
太陽が力をつけてくると共に気温が上がってきて…ちと辛い。
今まで歩いて来た道のりを振り返ってみれば、あれが蝶槍?
(↓下の絵の吹き出し…間違ってます)
こうして振り返ると
でも今回の行程の半分も来てないし、今回一番つらい場所も歩いていないんだけど。
さて、登っていく…。
朝一番の蝶ヶ岳〜蝶槍までの調子づいてた私はドコへやら?
すっかり疲れ…一歩一歩が重たいわ。
この先…常念岳への登り、そして下り。その先には大天井ヒュッテへの登りが待ち受けている。
現時点で疲れを感じ始めている私に登り切ることはできるかしら?
そんな弱気にさせる原因は…疲れたもあるのだが…
後から来た方々にドンドンどんどん抜かれていくのが…なんかメンタルに来ちゃったの。
15人以上には抜かれたかな〜?
自分の鈍足に凹む。
こうして、樹林帯に囲まれた暗部を進む。
進みながらチラチラと見えていた山のチラピークだったが…
この樹林帯を抜けたさきに…とうとう…ビッグボス・常念岳の全貌が見えた!
おお!あれが今回のメインピークの常念岳!
蝶ヶ岳ヒュッテから、最低鞍部に来るまで既に3時間を要している。
3時間のアップダウンを繰り返した後に現れた、大きすぎる常念岳は見るからに長〜い登り道が待ち受けているのがありありと分かる…。
だからと行って、進まないわけには行かない!
うん、常念岳山頂に立つまで本当長かった!
次回「常念山脈縦走(5)」に続きます。