急に雲に覆われてしまった五輪高原。このまま天気は下り坂?とちょっと不安になりながら下山を続けます。
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(1)猿倉編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(2)白馬大雪渓編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(3)白馬頂上宿舎編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(4)白馬岳編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(5)雪倉岳編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(6)水平道へ編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(7)朝日小屋編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(8)朝日小屋編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(9)五輪尾根編
樹林帯へ突入…花園三角点から白高地出合まで
花園三角点で、私と同じくひとりで登ってきたテント泊装備の女性と会いました。
勝手に親近感を覚え、
と、話しかけてしまった。
本当は友人と一緒に栂海新道を歩くはずだったという彼女。
急に友人が行けなくなったので、予定を変更して朝日小屋を目指すという…。
そう!そうなのよね〜!
栂海新道は有人小屋がないから、女性一人で縦走はちょっと厳しい。
距離やコースはなんとかなっても…女一人で避難小屋や人の少ないテン場はちょっとね…。
と会話し、彼女と登り、私は降る。
平日月曜日の朝日岳〜蓮華温泉間は下りの人も少ないが、登りの人も少ない。
すれ違った登りの人も10名もいなかったと思います。
木道は雲へ向かって突き進む。
ちょっと黄色い湿原がいい感じねー。
でもでもやっぱり、晴れてくれないかな〜?と願ってしまう。
空の雲はどんどん濃く…。
このまま天気が悪化して雨が降り出してきたら、嫌だな〜。
そんな危惧を抱えつつ木道を進むと、真新しい木道に道は変わり…階段の下り道となった。
木道は樹林帯に向かって伸びていく。
ここらでとうとう見晴らしの良いエリアとの別れの時が来た。
木が濃ゆい道をどんどん下る。
そして、樹林帯に入った頃から再び晴れ始めた…。
視界に入る木道は果てしなく、続いていっている。
本当に時たま現れるハシゴが気分転換になります。
木道の下りは滑りやすいので、雨が降っていない日で良かったな。
途中に斜めになって倒れこんでいる標識も。
標高がどんどん下り、このような風景になって来ると…気になるのが
熊
ここ…熊は出ますかね〜?
あ!残りの距離が書いてある看板だ!
そこに書いてあった距離は…
5キロ…!
え〜!残り9,1キロの標識があった五輪の森エリアからかなり歩いたのに…
五輪の森から蓮華温泉間のまだ半分も歩いてないの?
うわぁ…先は長いぞ〜…。
5キロ…私が5キロを走ると…平地の手ぶら&ジョギングシューズで35分ほど。
山道でテント装備で登山靴の今…どれだけかかるんだろう…。
5キロショック!に打ちひしがれつつも…歩く。
歩いて、歩いて、歩いて…あ…なんか見えた。
9時23分白高地沢出合に到着。
先ほどの道標からかな〜り歩いたつもりなのに…まだ残り4キロ。
やはり山道は甘くはないね。
延々と続く木道…白高地出合から瀬戸川出合まで
なぜか…白上地の橋を写真に納めておらず…。
疲れていたんでしょうね、私。
橋を渡った先は…登り。
登りの次は、またもや木道。
長い長い木道は歩いても歩いても姿形を変えて続く。
ほらほら!どうよ!
ずっと木道でしょう?
道が緩やかに降っているぶん、ホント距離が長い…。
その後も延々と下り。
もう、このレポでも何を書いていいのか分からないほど同じような道が続いていました。
書けないぐらいなら、省略すればいいのかもしれませんが…。
このことを書くことによって、蓮華温泉までの長さが伝わるかな〜と思いまして…。
ここら辺からピンクリボンがやたらと出て来るように。
人の気配が少ない登山道のあっちこっちにつけられているピンクリボンが毒々しく目立ち…ちょっとだけ怖い。
こっちだよ〜!と手招きするリボンもあれば…そのすぐソバにこっちには入ってくんな!リボンもある。
ここらエリアになってから、リボンが増えたということは
う〜…気をつけて下ります!
沢の音が大きく聞こえるようになり…橋が見えた。
その手前の道の足元に落ちている看板が寂しい…。
10時24分瀬戸川出合に到着。
ここで小休止。
ああ…今回の下山は長い。
登り返しが辛い…瀬戸川出合から兵馬ノ平まで
瀬戸川出合の橋から見下ろした川をボ〜ッと見て気持ちのリフレッシュ。
この橋を渡ったら…登りが始まります。
事前に調べて知っていましたが…このコース、最後に結構な登り返しがあるんです。
しかも結構急なのよね〜。
疲れて下ばかりを見て歩いていると道を誤りやすいせいか?ここでも
ここ!きちゃダメ!こっちよ!コッチ!
ってかなりの主張をしているピンクリボンたち…。
樹林帯ゾーンに入ってから全く電波は通じないし、人とも会わない。
こんな場所で怪我などしたら…ヤバいヤバイ!
転んだり、捻挫しないよう気をつけて歩く。
結構な登り返しが疲れ切った身体にキツイ〜!
しかし登らないことには帰れない。
一歩一歩歩き休みをしながら登っていきます。
登りが終わったと思ったら…林道。
またも林道。
さらに林道…。
まだまだ林道…
もう、林道はお腹いっぱいよ!
そうつくづく思った時に、ようやく…。
11時6分兵馬ノ平に到着
樹林帯ゾーンに入って3時間45分歩いて、ようやく終わりが見えてきた。
あと1時間歩けば蓮華温泉に到着だ!
いつもの山レポなら、蓮華温泉まで書き切って終わるんですが…今回は、ほら、公共機関がない状況で蓮華温泉からどうやって帰ったかを書きたいな…と思うので…次回「白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(11)下山編」へ続きます。