白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(3)白馬頂上宿舎編

白馬岳から蓮華温泉のタイトル3

数年ぶりに訪れた白馬頂上宿舎のテント場。
前に訪れた時は、テント場としてはいいが…その他でチョット…で良い思い出のないテント場だったのですが…うんうん、人と一緒で第一印象だけで決めちゃあダメですよね。

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目次

稜線沿いなのに水がある…白馬頂上宿舎のテント場

白馬頂上宿舎のイラストマップ

今回のレポは白馬頂上宿舎エリアから移動しません。
一箇所にとどまっているので、山レポというよりテント場レポになります。

白馬頂上宿舎のテント場…過去に栂池から白馬岳を越え、不帰キレット(2019年9月現在、記事アップできていません)を歩いた時にお世話になったテント場です。
あの時の受付担当さんがぶっきらぼう…?いや対応がひどくて…

二度と泊まるか

怒る登山者のイラスト
って思ったのんだよね…。
今回もあの時のような扱いを受けるのかしら?と不安を抱えながらテント場の受付の門をくぐる。
前回はテント場で受付をしたのですが、今回は白馬頂上宿舎のレストランの中で受付をしていました。
受付に居たのは、マッチョな…外国人。
数年前に訪れた時は日本人だらけだった白馬頂上宿舎ですが、今回は外国人スタッフがチラホラ。
うーん、これもココ数年の白馬エリアスキー場が外国人に人気のスポットになった影響かしら?
ホントね、白馬コルチナスキー場なんて…お客の半分ぐらいが外国人なのよ!

前の嫌な思い出に外国人スタッフで更に敷居が高くなったテント場の受付。
ドキドキしながら

テント場の受付をお願いしたいのですが

媚びを売る登山のイラスト
と、言ってみた所…。
「ハイ。コチラニ記入ヲ、オ願イシマス」
あ、あら〜!!!!
すっごく丁寧、すっごくいい感じ!
テント場の説明を致しますか?のお言葉に、以前も利用したと伝えたら
「アリガトウゴザイマス」
あらあらあら!!!
なんか…

こちらこそ!ホント!お世話になります!!

笑顔の登山者のイラスト
白馬頂上宿舎のテント場イメージはすっかり素敵なテント場に変わったわ!
あ〜今回利用させてもらってよかった!
白馬頂上宿舎のテン場の受付書以前の嫌な思い出だけでこのテント場を評価して終わるとこでした!
人の一面だけ見て「やな奴」って思っちゃいけないのと一緒だね。

テント場は白馬頂上宿舎のレストランからちょっと登った場所にあります。

白馬頂上宿舎

ちょっと登って、白馬頂上宿舎を見下ろす形でグルっと回り込んだ先に…
ジャジャーン

白馬頂上宿舎テント場

テント場があるよ。

テン場もまだまだ空いていて、どこに張ろうか悩めるぐらい!
検討をつけて張り始めて実感した…あまり考えないようにしていたが、このテント場…風が強い…!
前に張った時はそんな思い出がないので、私が張ったこの日が風が強いのかと思っていたけれど
白馬頂上宿舎のテント場は強い風が吹くことが多いそうです。

周りを見れば、仲間と助け合いながらテントを建てている人があっちこっちに…
だが、私は一人だ。
これくらいの風であーん建てられない〜って言っていても誰も助けてくれないし、
できないなら一人テント泊登山なんてするな!私。
意を決して、100m走のクラウチングスタートの時のような獣の姿勢で、テント道具をいつでも取り出せるよう構え…

風がビョウビョウ!吹き付けてくる中、風が一瞬弱まったスキを見て、
グランドシートを敷いて、石で固定!

敷く

風がビョウビョウ!吹き付けてくる中、風が一瞬弱まったスキを見て、
テント本体を広げて、いそいでポールを入れる。

ボール

風がビョウビョウ!吹き付けてくる中、風が一瞬弱まったスキを見て、
テント本体の中にザックなどを放り込み、

風がビョウビョウ!吹き付けてくる中、風が一瞬弱まったスキを見て、
フライシートをかける!


※ホントはここらのイラストも自分で描きたかったけど…時間が(T_T)

で、用意しておいた石をテントの細引き紐に巻きつけテントを固定…
こうして無事…テント設営できた〜!
その後はペグと石でさらなる固定。
私は面倒くさがりなので、あまりペグで固定をしないんですが…燕岳での強風の思い出と現時点での強風でなんだか嫌な予感がする…と思って、ガチガチに固定しておきました。

テントが無事に設営できたので

白馬頂上宿舎テント場

ビール♪ビール♪ビール♪
と、頭の中で歌いながらさっきの受付のあったレストランに戻る…。
テン場のすぐそばにはこのような小さい建物が建っていて、過去に来た時はココで受付をしたのよね…。

白馬頂上宿舎のテン場の小屋

あの時ってこんなに丁寧に買いてあった記憶がない…。
いい方へテント場の経営が変わってホント良かった〜!

白馬頂上宿舎のテン場の小屋の注意書き

ちなみに白馬頂上宿舎のテント場は稜線に近いのに自由に汲める水場がある!
なんてありがたい〜!

白馬頂上宿舎テント場の水場

トイレも大いなる穴のポットントイレですが、嫌な匂いも少ない。

白馬頂上宿舎テント場のトイレ

再び雲が多くなってきましたが、それでも自分が高山に居るんだって感じられるこの風景はやはりイイ!

白馬頂上宿舎からの風景

白馬頂上宿舎より収容人衆が多く、白馬岳に近くて人気の白馬山荘も見える見える!

白馬頂上宿舎から白馬山荘を見る2

こうして、アッチコッチを見ながらテン場から先程のレストランへ3分ほどで戻る…

白馬頂上宿舎へ入る

今日はもう行動しないし、テントも張ったから酔っても大丈夫!なので…

やっぱり生だよね〜!

喜ぶ登山者のイラスト

と、思ったんですが
生ビールがない!
ガーン!
私が登ったこの時期、山の天候がイマイチでヘリコプターでの荷揚げが全然できていないとの情報がありました。
その影響なんでしょうね…。

じゃ、自販機で缶ビールを買おうと思ったら…
ははは…ここの自販機…ちょっとおマヌケ。

白馬頂上宿舎のビール自販機

ビールは550円なのに、500円玉はないし、硬貨は4枚までしか入らない…。
結果、ビールを求めてどうすりゃいいんだー!お客がそこら中にあふれ…スタッフが自販機からビールを取り出して、会計は売店でという、アララ〜(^_^;)な状態でした。

ああ、ココから20分程歩いた先にある白馬山荘へ行けば生ビールはあるのだろうか?

白馬頂上宿舎から白馬山荘を見る

でも…まあ…そこまでしなくてもいいか…。

白馬頂上宿舎でビールを飲みながら今日歩いてきた道のり、明日歩く道のりを地図を見ながら妄想。

明日の歩く距離は長いわね!早く寝なくちゃ!

凹む登山者のイラスト
そう思って、テン場へ帰ろうとレストランから出たら…

ガスってきた

白い…。
やだー!ビール1本呑む間に、すっかり周囲はガスは覆われてしまっていた。

眠れない夜…強風とテント

この白馬頂上宿舎のテント場は複数人で来ているパーティーが多いようで、アチラコチラから楽しそうな声がする。

ガスガスの白馬頂上宿舎のテン場

その声を聞きながら…

テン場で落書き

私はブログ用にお絵かき。
テント泊だからこそできるお絵かき。

お絵かきに飽きたら、晩ごはん。

今回の山飯

定番の中華三昧・塩味ですよー。
あと、寝酒用に買ってきたビールを飲んで…最後にもう一度白馬頂上宿舎へ戻って、ネットをしようと思っていたら…。
雨が降ってきた…。

霧雨の中の白馬頂上宿舎のテン場

え〜!マジでー!
白馬頂上宿舎のテン場は電波も通じないので…寝るしかない。
※白馬頂上宿舎のレストランではかろうじて通じました。私のキャリアはDocomoです。

で、寝始めたら
風が更に強くなってきた。

風…。

風に煽られるテント

風はどんどん強さを増し私のテント泊史上、最大の風になっていった…。
テントは常にかしぎ、バサバサと音を立てる。
風の迫ってくる音がひゅうぅぅぅ〜ううう〜ブオォー!!!!とせまり鳴り、それに合わせてテントも悲鳴を上げる。

この間の燕山荘のテント場の強風の比じゃない!

シュラフにくるまり怯える登山のイラスト
ポールが時折ミシミシ言っている…。
ポールが折れたらどうしよう〜…
テントの中で大の字になって全身でテントを押さえつけるポーズをとる。

テントよ!飛ばないで!ひっくり返らないで!

怯える登山のイラスト

動画も撮ったんですけれどね…私のブログではどうにもアップできず…gifアニメしてみたんですが…テントの揺れようが伝わるかしら?

強風に煽られるテントの動画

このような激しい強風に怯えつつも…チョットだけ思っていたの。
私のテントより風の影響を受けそうな場所で、私のテントより大きいテントが張ってあったから
あれが飛ばない限り大丈夫よ…きっと!

風は一晩中吹き荒れ、目はつぶっていたものの…

音と振動で全く眠れん…

シュラフにくるまり怯える登山のイラスト2
そう、熟睡&安眠はできない夜だった。
多分、20分おきに時計を見ていた気がします…そして朝3時。

強風の中テントを撤収

朝日小屋へ向けて4時に出発するなら、起きなくてはならない時間だが…風が強い
テントから出てみれば雨はかろうじて止んでいるが、霧雨がわずかに残っていて顔を濡らす。
もちろんテント周りもびっしょり濡れている。
だが、風は本当に強い…‼
こんな状態でテントをキレイにしまえるわけがない。

ので

テントからポールだけ抜いて、テントもフライシートもグランドシートも抱えてトイレの建物の影へ退避!

強風の中テントを撤収2

テントもグランドシートもぐちゃぐちゃのでろでろだけど…テントがドコかへ飛んでいくよりはずっとマシ!
こうしてパッキングも終わり、自分の張った場所の忘れ物チェックをしていると隣のテントの男性から声をかけられた。

「眠れました?」

ぜんぜん眠れませんでした

疲れた顔の登山者のイラスト

彼からの返事は「ですよね〜」
ああ!良かった!眠れなかったのは私だけじゃなかった!

男性はこれから鑓温泉へ、あなたは?と聞かれたので

そうですね…朝日小屋へ行こうと思ってたんですが…
この強風では猿倉に下るか…まあ栂池へ下山ですかね…。

泣く登山者のイラスト

恐怖の一晩ですっかり心が弱っていました。
とりあえず、昨日買ったビールの空き缶を白馬頂上宿舎へ戻しに行く。

明け方の白馬頂上宿舎

鍵が閉まっており、小屋内には一切近づけず、今日の天気の行方は謎。

さあこれから…猿倉に下山しようかな…でも雪渓とか岩場とか下るの嫌だな…。
とりあえず…何だか勿体ないから視界0でも白馬岳へ登っておきますか…

疲れた顔の登山者のイラスト

そう決意し次のポイントの…昨日はあんなにハッキリ見えていた白馬山荘がない!

白馬頂上宿舎から白馬山荘へ向かう

ないというか…暗いのと霧で視界が悪いので見えないんです。
道標と登山道、そして地図で確認して…

白馬山荘こっちでいいのよね…

喜ぶ登山者のイラスト

こうして暗闇の中、白馬岳へ向かって歩き出しました。
※写真はフラッシュを炊いているので明るいですが、実際はヘッドライトをつけていないと歩けないぐらい暗かったです。

次回「白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(4)白馬岳編」に続きます。

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