奥久慈男体山から袋田の滝縦走(3)鎖場連続の健脚コース

奥久慈男体山から袋田の滝縦走(2)健脚コースタイトル

奥久慈男体山の健脚コースに入りました。鎖場を登りたくて奥久慈男体山登山を決めたのですが…なかなかにハード鎖場ばかりで、ほとほと参りました。

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目次

奥久慈男体山・健脚コース

奥久慈男体山健脚コース部分のイラストマップ

さあ!いよいよ今回の登山の核心部である「健脚コース・鎖場部分」に入ります。

奥久慈男体山健脚コースへ進む

登山道は相変わらず急登を登り続けます。
道標が見えたので写真を撮ったのですが…ほら

奥久慈男体山健脚コース01

写真上での上の位置に道標が写っていることから、見上げる形で写真を撮ったのよ。
それだけ斜度があった…ってことね。
この急登を登り切ると…いよいよ出てきたよ、鎖場が。

早速くさり場が登場

パッと見はよくある鎖場に見えるけど、鎖場エリアが長かったと記憶しています。
上の写真の岩がぱっくり割れている間も上部にたどり着いてから通った気が…する。
そこを通り抜けた先にも続くよ岩場に鎖場。

くさり場をよじ登る

まず一個目の鎖場を抜けてみた感想は…

鎖場の経験が少ない方や鎖場が苦手だったら厳しいかも

岩場の距離が長めなのと、その距離に対して鎖が細めなので、登っている途中で「この岩場どこまで続く?鎖に頼って大丈夫?切れたり取れたりしない?」とだんだんと不安に感じてくるかも。
ネット記事を見ると「楽勝」「鎖がなくても登れるかも」ってご意見もありますが…。
うちのダンナ(登山経験レベル1・体力なし・高所恐怖症)基準で考えると…きっと怖がる。
なので「鎖場って苦手なの」って方を「大丈夫ダイジョブ」で連れてきて良いコースじゃない。

一個目の鎖場を抜けるとグリーンエリア。

奥久慈男体山健脚コース02

ここで2名の方に抜かれる。
どちらも単独。
君たちの事は覚えたよ、だから私のことも覚えておいてね
と、心の中で願う単独登山者の私。
一言も言葉を交わさなくとも…何かあった時に「あんな人居たよな〜」の証明にはなる。

急登が続く奥久慈男体山健脚コース

その後も登りは続く。
標高差450m位を距離にして2kmぐらいで登るんだから…急だよね健脚コースは。

道も荒れ気味な奥久慈男体山健脚コース

私を抜いていった方々は既に姿も熊鈴の音も聞こえず…。

奥久慈男体山健脚コース03

こうして進んでいくと、またも出てきた。
鎖場トラバース道。
鎖が岩壁と同化しちゃって分かりづらいので鎖に沿って赤い矢印も描き足したよ。

どうやって進むか悩む奥久慈男体山健脚コース

写真で見ると足場が全然無いように見えるけど、実際歩けば足場はあるのでトラバースに問題なし。
その先に現れた鎖場が妖怪・ヌリカベのように立ち塞がっている。

立ちふさがる鎖場

あまり鎖に頼って登るのはよろしくないとわかりつつも…

鎖っ!頼らずにはいられない!

登山者のイラスト

基本は岩を掴み、それでも安定・安心できない箇所は鎖に頼って登りました。
鎖場に慣れている方なら「え〜 w」って思うかもしれない…でも奥久慈男体山ではかなり鎖に頼りましたね。
チョット難しく感じる鎖場っていうのもありましたが…とにかく暑かった。

奥久慈男体山健脚コース05

猛暑日に低山登山は…キツイです。

奥久慈男体山健脚コース06

体力と判断力が失われますね…。
奥久慈男体山って秋だと紅葉がキレイ!って書いてありましたが…真夏は暑いです。
登っておいてなんですが、止めておいたほうがいいかも。

木陰のそよ風が心地よい

じゃあ、何故登ったの?と思われただろう…それは

茨城県なら…海側にある山なら涼しいかな〜?って思ってたのよ。


実際、朝の駐車場は快適温度だったし…。
でも…現場は暑かった!

奥久慈男体山健脚コース06

暑いので熱中症にならないためこまめに水分を摂取しましたが…今回持ち込んだ水分は680mlの麦茶、660mlのスポーツドリンク、500mlの水合計1.8L…た、足りるかな〜?
ペットボトルで持ってきたので、ついつい飲みすぎないように
口に含んで…しばらくしてから飲む。
そんな牛の反芻みたいな水分のとり方をしつつ登りました。

すると、またも出てきた鎖場。

またも現れた鎖場

この鎖場が長いってわかる〜?
簡単な鎖場だと、パッと見てああしてこうして登っていこう!って思うんだけど…長い鎖場だとソレがすぐには想像できなかったりする。

奥久慈男体山健脚コースの鎖場をよじ登る

暑いので気持ちが散漫になりやすい。散漫になると転びやすい。
なので一歩一歩足を置いて確保してから登りました。

その先には…登山道が崩壊?したルートも登場ですよ。

奥久慈男体山健脚コース道が荒れている

どこを歩けばいいのか考えてから歩きだす。
土にうっすら残った前駆者の足跡に私の判断は間違ってない!ってホッとしながら通過。
ココを通過したら、また鎖場よ〜!

奥久慈男体山健脚コース07

相変わらず急な登りだし、初級登山者には手がかり足がかりが少なく見えるこの鎖場には疲れました。
この頃の私…暑さでバテるコトを懸念し始めたので、とにかくユックリ登ることにしました。
登りながら思っていたのは

鎖場の登り方に悩む登山者の漫画

スラブってほどつるつるでもないんですが…鎖好きでも、ず〜〜〜と誰も居ない鎖場を一人で登っていると体力よりもメンタルが疲れてくるみたいね。
そしてついつい

滑落して怪我したら…

驚く登山者のイラスト

って考えちゃうの。
鎖場を登り終えた先にはゴツゴツとした大きい岩が転がる登山道。

奥久慈男体山健脚コース荒れた道を進む

ココまでくると、登山道沿いに茂る木々の合間から周りの風景が見えた。

だいぶ登ってきて周りの風景も見えた

こうして大きな鎖場ゾーンを通過すると開けた場所に出ました。
ここで健脚コースはお終いのようだ。

奥久慈男体山健脚コースの終点

その印に、木に注意書きが貼ってある。
そうね…奥久慈男体山・健脚コースは下りで使うのはオススメしませんわ。

奥久慈男体山・山頂

奥久慈男体山山頂へのイラストマップ

開けた場所は一般コース袋田の滝・月居山方面からの縦走路との分岐点。
東屋も建っていたので、ここで休憩することに。
この東屋手前で

あ〜!も〜!暑い〜!

登山者のイラスト
って叫んでしまったんですが…東屋の影に一人の男性が休憩してて…恥ずかしかったわ。テヘ。

奥久慈男体山山頂手前の東屋

5年ほど前の私だったら

ここから山頂までチョットの距離だから休まずススメー

笑顔の登山者
って思ってたけど…今だって思っているけど…身体が無理だって言ってた。

休憩を挟まないと登山ができないことに老いを感じる登山者の漫画

ここで5分ぐらい座って水分休憩を取りました。
東屋には温度計も設置されていて…

温度計の温度

朝の時点でこの温度…。
いえいえ…これから先…気温はガンガン上がりますよ!
では、男体山山頂へ向かいます。

8時50分分岐点から男体山山頂へ向かってスタート

奥久慈男体山山頂方面へ

地図によると東屋から山頂までは5分。

奥久慈男体山山頂へ向かう

5分なんてあっという間なハズだったけど…長く感じたわ。

トラロープが張ってある

途中にはトラロープが張ってある場所も。
登りには全く必要を感じなかったのですが、下りの方の為に張られているのかな?

奥久慈男体山山頂へ向かう2

ちょっとだけ段差がある場所も乗り越えて進むが

しんどい…ペースが上がらない。

驚く登山者のイラスト

現在テレワーク中心で働いている為、家の冷房天国にドップリ慣れた私の身体には猛暑日の暑さがしんそこ堪えました。

奥久慈男体山山頂への道も急

とにかくとにかくユックリ登っていくと光指すエリアが近づいてきた!
コースタイム「5分」のところを「7分」ほどかかっているけど…気にしない〜気にしない〜。

奥久慈男体山山頂へ向かう3

山頂手前の登り最後の最後で「よっ」っと空元気を出して自分を励まして進むと。

奥久慈男体山山頂までもうチョット

やったー!奥久慈男体山山頂だ!

8時57分奥久慈男体山に到着

奥久慈男体山山頂

大円地登山口を出たのが7時23分だから…約1時間40分で山頂についた〜!
登山地図だと1時間30分ほどのコースタイムのようだけど…無事に山頂に着いたんだから、問題なしっ!
おおー!風景もバッチリね!

奥久慈男体山山頂からの眺め

三角点もあります。

奥久慈男体山山頂の三角点

山頂には茨城百景の石と祠もあります。

奥久慈男体山山頂に着いた

祠からは西側の展望が望めたよ!
登山口のあった大円地エリアっぽいのが見えた!写真には撮れてなかったけど…。

奥久慈男体山山頂からの眺め2

ところで…奥久慈男体山を検索した時に、カッコいいビューポイント写真があったんだけど…どこだろう?
記憶の中だけだったのでうろ覚えで結局見つからず…帰ってから検索し直すと…
こちらの祠を遠くから撮った写真だったのね。

奥久慈男体山の山頂の映えスポットを想像するイラスト

人様の写真を勝手に使うわけには行かないので、イメージ図で勘弁。

奥久慈男体山山頂から見る茨城県の山々を見ていると…あんなに辛かったのに…登ってしまえば何だか元気になってきたわ!

奥久慈男体山山頂から見る山々

この後はどうしよう?
さっさと下山してダンナと合流してそば食べたりしますか?

でもねぇ…片道3時間かけてきたんだから
もっと山の中を歩きたいわぁ

考える登山者のイラスト

ええ、ええ、そんなもんですよね。登山者って。
喉元過ぎれば登りの辛さを忘れる
この判断を追々後悔することとなったのは…おわかりですよね。
そう、奥久慈男体山から袋田の滝までは暑かった、暑すぎた。

次回へ「奥久慈男体山から袋田の滝縦走(4)」続きます。

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