前回書いた「山の豆知識:山のトイレを考える(3)トイレのチップ」の続きです。
過去記事
山の豆知識:山のトイレを考える(1)トイレの種類
山の豆知識:山のトイレを考える(2)トイレの処理方法
山の豆知識:山のトイレを考える(3)トイレのチップ
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トイレ使用料、チップは払うように心がけたい
山小屋に宿泊の場合は宿泊料金に含まれますが、それ以外は基本・有料と思いましょう。
テント泊でも山小屋によって
「トイレ料金が含まれている」ケース
「トイレ料金は使うたびに払う」ケース
がありますので、幕営申込時にちゃんと確認してね!
チップの払い方
チップ制トイレは、利用する際にお金をトイレ備え付けの箱に入れるというもので、基本的には強制ではなく利用者の善意に委ねた協力金になります。
トイレの入り口に料金箱が置いてある場合は、そこに利用料を入れます。
利用料は100円のところがほとんど。
トイレの入口に誰かが常駐しているわけじゃないし、山の中では両替なんてしてもらえない。そしてチップを入れてもおつりは出ません。
なので小銭を用意しておくことを忘れずにね。
ちなみに、富士山は小屋によってトイレ料金は違うようです。
維持管理のため、御協力をお願いします」
(マナーガイド『富士山へ登る人のために』ふじさんネットワーク事務局提供)
しかし…100円玉…気がつけばお財布にないこともしばしば…私は単独山行が多いため、お財布にない時に周りに借りることもできません。
なので前回のトイレネタで、尾瀬などはトイレチケット制にしてほしいと書いたが…そうなると、チケットを複製したり?もしくはせっかくチケットを買ったんだからトイレへ行っておかないと〜!って思う人がいるのかもしれない?
うーん。でもチケット制にしてくれたら、最初に1000円分払っちゃうけどな〜。ダメ?
トイレ使用料、チップの支払いの現実
今までの山のトイレ記事にも書いてきましたが、トイレの維持管理費には多大な労力と費用がかかります。
バイオ式など環境型トイレの整備費は平均約3千万円。
ヘリによるし尿の運搬費も相当なもので、維持管理は赤字状態に近いとか…。
で、実際のチップの支払い事情は…トイレの建設費用どころか、維持管理費にも達しないんですって!
しかも事業仕分けによって、国立・国定公園内にある山小屋ががトイレ整備をする際の補助事業が廃止になったそうで…う〜ん大変だ…。
そのようなコトも含めてか? 今まで山小屋経営側は、利用者に任意の協力金を求めてきたのですが…登山者に山小屋トイレ利用料負担してもらおう!と利用料とすることで積極的にトイレ利用料を徴収することにしたそうです。
チップを払わない人はどんなケース?
協力金を払う利用者が約3割…払わない人のほうが多いのか?
トイレの入口で、チップ箱にお金を入れずに利用する人、その人にもきっと言い分があるはず、そこをちょっと想像してみた。
1・入るときではなく出るとき(その逆)にお金を入れようと思った
2・仲間全員で利用することになり、代表者が人数分のお金をまとめて入れた
3・前に利用した時に多めに支払ったので、今回はそれで相殺しようと思った
4・払おうと思ったが、財布に小銭がなかった
なので、あの人払ってないわ!ってギッ!と睨まず…もしかしたら上記のようなケースもアルカモネーって思うことにします。
あともう一回ぐらいトイレネタは続きます。
参考資料:信濃毎日新聞北アルプストイレ事情より
参考資料:朝日新聞デジタル山小屋のトイレがピンチより
kakutama.comの印のつけられていない、山の写真については
フリー写真素材ぱくたそ 様
Pixtabay 様
山岳風景 壁紙/フリー写真 様
から、フリー写真をお借りしました。