山のマナー:早出早着

登山のマナーは早出早着のタイトル画面
「早出早着」…なんと読むかご存知?
調べてみたところ「はやではやちゃく」と読むそうです。
読んで字の如し、「登山は早い時間に出発して、早い時間に目的地に到着しましょう!」という山での行動を示唆した言葉。

でも…なんで山ではそんなに早く行動をしなきゃならないの?
コースタイムを見れば朝9時に出て夕方5時につけば充分じゃない?

登山者のイラスト1

登山を始めたばかりの頃はそう思っていました…今はもちろん早出発着の意味も理解して、山では行動していますが、自分がそうだったようにそう思う人や登山仲間もいるかもしれない、そのワケを…私なりに説明してみたいと思います。

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山小屋で見た…!!

 登山の基本は早出早着の四コマ漫画1

 登山の基本は早出早着の四コマ漫画2

 登山の基本は早出早着の四コマ漫画3

 登山の基本は早出早着の四コマ漫画4

私が登山を初めたばかりの頃、とある山小屋に泊まった時…晩御飯も終わり、受付近くで友人達としゃべっていたら、外も真っ暗な頃に山小屋にやってきた人がいた。
山小屋の人とその人の間でどのような会話があったかはわからないが、山小屋にたどり着いた時間が遅いと怒られていた…。
もちろん怒鳴りつける形ではなく淡々と怒っていたのだが、やはり人が怒っている姿は怖い。
山小屋の人ならなおさらだ。
それを見て、私は

山小屋に遅く着いたらダメなんだな

悩む登山者のイラスト
そう思うようになり…15時着を心がけるようになった。
それでも山行によってはオーバーするときがあり、受付時はドキドキ(^_^;)

では、なぜ…早出早着が必要なのか?
早朝から行動を開始し、まだまだ日の高い時間帯に目的地に到着しておくべきなのか?ソコんトコを調べてみると…山小屋の都合…ではなく!
山の危険リスクを減らせる。

どう減らせるのか?というと…
山の天気は午後から崩れるコトが多い。
時間にゆとりを持って山での行動ができる。
体力の温存。

これらの理由をもうチョット深堀りしたいと思います。

目次

山は午後から天候が崩れるコトが多い。

経験ありませんか? 山では午後になると、雲や霧がわいてきてガスが出てきて視界が悪くなって山の稜線や眺めが見えなくなっちゃうこと。
山では天気が崩れてくることが多いのです。
更に怖いのが夏山。
晴れていたのに、午後になると雲がモクモク湧いてきて…時には夕立に遭遇することも。
そこにが加わればサ・イ・ア・ク
山の稜線沿いで遭遇するは、アナタを直撃する可能性も…。

登山の基本は早出早着のイラスト1

個人的には朝の澄んだ空気のなかで、山の姿を見るのが大好き!
また、真夏は…北アルプスといえど…暑い!
登り中心行動の時は、比較的気温が低めの午前中に行動したいんです。

時間にゆとりを持って山での行動ができる。

コースタイムで5時間!目的の山小屋までは朝の9時に出れば…余裕余裕!
って思ったりもしますが…人は休憩します。
そりゃあ、コースタイムより早く歩けるならいいんでしょうが…そんな自信のない私はいつもガイド本のコースタイム通りで計算します。

で、登山中にあるのがトラブル。
道迷い、道具の不備、忘れ物、怪我…
これらによって行動中の時間はあっという間に吸い取られますよ〜。

そして、予定していた行動時間が押すと…焦る
焦ることによって更にトラブル倍!っていうのが…私です。

また、6~8月は17時を過ぎていても明るかったのに、9月下旬になればすっかり薄暗い!
日が暮れた山は真っ暗。ヘッドライトがあるって?ちょっと周りを照らしてくれる程度よ!
そんな中、下山するのは凄く困難な状況ですよね。

早朝から登山を開始すれば日中の活動時間が長く取れます。
一日の行動予定が8時間だとしても…朝5時から行動した場合と朝9時から行動した場合…終了予定時刻が明るい時間かどうかによって、日中に行動できる時間の余裕が大きく変わってきます。
行動時間が長く取れればトラブルに合った時も余裕のある行動ができる可能性が高まります。

登山の基本は早出早着のイラスト2

もし不測の事態が起きてしまった場合にも、時間に余裕をもって行動していれば余裕ある対応ができますし、行動時間が多少押してしまっても、次の目的地に到着する事ができますね。
実は最近、足の調子が悪いトラブルがありまして…いつもだったら50分で歩く道のりを1時間半近くかけて歩いたコトがありました…ほんと焦った〜!

体力の温存。

行動中、山小屋に着いてビールを飲んだ直後…興奮しているせいか疲れ感覚が麻痺していることもあります。
結構身体は疲れ切っているんですよね〜。山小屋について直後…バタンキューで寝ちゃうこともしばしば。
また、遅くなってから山小屋に入ると…既に寝ている人や自分のスペースが少なくなっていることもあり…荷解きや明日の準備も難しいことも…。

登山の基本は早出早着のイラスト3

テント泊で言えば、先着順でテントを張れる場所が決まっていくテント泊は地形的に良い場所から埋まっていきます。
遅く着くと…斜めだったり、デコボコした地面だったり、トイレ近くなどちょっと臭い場所だったり…と厳しい場所に張ることなる可能性も。

まとめ

上に上げた早出早着の利点は日帰りでも、泊まりでも同じです。
公共交通登山派の私はどうしても到着時間が遅くなり、早出ができないことがあるのですが…その時は一日の行動時間を思い切って縮める山行計画にします。

夜明け前の登山開始は怖いけどなイラスト

これだけ、早出早出と言いながらも…日が昇る前の暗い時の早出も怖い。
人が多い山域なら、まだいいのですが…人の居ない真っ暗な登山道だと…

こんな暗い中…一人で登山道を歩いていて…危ないよね…

と、反対に危険な気がする時も…悩ましいところですね…。
暗い時間に出発するのがチョット…な場合は…それに合わせて一日の行動時間を短く計画する判断も必要ですね。
先にも述べましたが、私はガイドマップのコースタイムを見て、「出発場所から午後3時頃までには山小屋に着く登山計画」で、山の計画を立てています。


kakutama.comの印のつけられていない、山の写真については
フリー写真素材ぱくたそ 様
から、フリー写真をお借りしました。

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