常念山脈縦走(終)大天荘〜下山編

常念山脈縦走大天荘〜下山編タイトル

常念山脈レポも、大天荘まで来てしまえば一段落。だって大天荘から燕山荘、中房温泉までの道のりは…もう何度も歩いた登山道ですから!
でも…何度も歩いた実績があっても…テントを背負って歩くのはいつもシンドイのだ。

前回の記事は

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常念山脈縦走(7)東天井岳編 常念山脈縦走も半分まで来た!…のかな?1時間半以上もかけた山を1時間かけて下り、また目の前に聳える山を登り返すという、体力的、精神的にもMな山行はマダマダ続くよ...

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目次

大天荘から燕山荘まで

大天荘から燕山荘までのイラストマップ

大天荘に着いたら…テントを建てる前にテント泊の申込みをしに大天荘へ向かう。
今日は平日のおかげか?テン場も混んでいない。
最近の大天荘テント場は休日前ともなれば、けっこう混んでいるので

早く申し込まないと〜!いい場所がー!

登山者のイラスト

と、焦っていたが、今日は空いている。
おかげで、私の前で小屋泊の受付をしている人が
今夜の夕食何時からにするー?
明日の朝ごはんは5時半と6時どっちー?
と、外で待っている仲間と何度もやり取りをしていても…ノンビリ待てる。

大天荘と登山者のイラスト

いや、途中で外のベンチに座って待ってたよ。
そのくらい空いてた。

大天荘

無事申し込みを済まし、外に出てみれば…重要なお知らせが…。

大天荘前の張り紙

あ〜…なんか……。うん。
なかなか厳しいねぇ。
さ〜てテント…ドコに張りましょうかね?

大天荘の道標

あ、上の写真…上部に間違った吹き出しが入りこんでますね。スミマセン。
こういうのって、作業している本人は気が付かないコトが多いんです。
アップした後に第三者の視線になると気が付きます。
ならサッサと直せって?いや〜…その作業に10分ぐらいかかるので…ご勘弁を。

で、ドコにしようかと張った場所は…燕岳への道が見える場所。
あ、雲がもくもくしちゃってて…あまり見えてないや。

大天荘のテント場に張ったテント

テントの中からも燕岳への稜線が…

テントの中から見た外の風景

雲で見えない。

でも、空を見たり雲を見たりしながらテント内でゴロゴロ。

これぞテント泊の醍醐味よね!

シュラフで眠る登山者のイラスト

こんなコトをしながら18時には寝ていたと思う。

大天荘でテント泊をするのは何度目かしら?
大天荘のテント場は稜線に位置するので風が強いってわかってる。

だから夜中にテントが風に煽られても平気

眠る登山者のイラスト1
大天荘のテント場から夕日を見るのはあちら方面、日が昇るのはコチラ方面って知ってる。

私のテントは朝日が登る側に建てたから朝日を見ながらテント撤収


何度も泊まったので…勝手知ったる我が家、とまではいかないけれど…なんだか安心して眠った。

朝も私にしては遅起きの4時ぐらいに起床。
テントを片付け出発したのが5時。

テントを撤収した跡地

大天荘から歩いて片道10分の大天井岳は今回は登らず。
だって、昨年登ったもん。

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来たからには必ず登る!…必要ないんだよ。登りたい時に登ればイイさ。

大天荘から出発

では、燕岳へ向けて下山しましょう!
時間は5時20分だが、7月下旬なので周りはスッカリ明るい。

これから向かう燕山荘方面

さて、今回のレポですが実は…大天荘から燕山荘〜中房温泉まで事細かには書かないでいいかな〜…って思ったのよ。
だって過去にこのルート何度も書いていますもの。
大まかな物でも下記のレポ。

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コチラを参照にしていただければと…。

だからって大天荘からの下山を一切書かないのは…

登山番組よ、登りだけじゃなく下山も放送しろよ

寝転がる人のイラスト

って、いつも偉そうに言っている私の立場がないじゃない?
だから、レポにはなってないけれど、下山風景を何枚か載せて今回の山レポは締めくくるわ。

で、大天荘からガーっと下山。
大天荘直下はゴロゴロしたゴーロ。
後に、ハシゴ&ハシゴで一気に下る。

大天荘から一気に降りてきた

ハシゴを下りきった先に、このルート最初で最後の鎖場が登場。
高低差が感じられるので初めての鎖体験の方はドキドキしちゃうかも?

その鎖を登りきった先からは楽しい稜線歩きだよ

歩いてきた稜線を振り返る

この稜線歩きからは、さっきまで居た大天井岳エリアも振り返えれば見えるのが嬉しい。
わずかなアップダウンのみの、歩きやすい稜線を歩く。
そして、大天井岳〜燕岳間にある、チョット苦しいポイントの大下りの頭まで来た。

燕山荘方面を見る

ここは大天井岳側からでも燕岳側からでもグーッと下ってガーッと登らざる負えないVの字ゾーン

目の前に下りと上りが連なって見える、チョット心切ないゾーン。

弱気な登山者のイラスト

大下りの頭に着いた

でも、ココを過ぎれば…キッツイ上りは終わり。
あくまで、キッツイ上りですよ。まあまあな上りはこの後もあるからねー!
その先には登山地図の目印ポイントにもなっている蛙岩

蛙岩を見る

何で蛙なのかは私は知らない。
過去に何度も書いているが私は蛙が苦手なので、この岩の由来を調べる気は毛頭ない。
だって嫌じゃん、調べて蛙の画像が出てきたら。

割れている?蛙岩

蛙岩を過ぎると、燕山荘が見えてくる。

燕山荘方面を見る

燕山荘まではまだまだ距離はあるのだが、燕山荘へ至る道がステキなので浮かれているウチに燕山荘に着く。
ただし、体力がある時に限る。
疲れている時は下の写真の上りが中々に辛かった。

燕山荘へ向かって歩く

この稜線はまた歩くだろうな〜と、思いつつも…来年は歩くだろうか?と双方の気持ちが揺らぐ。
ひと夏の北アルプス登山を歩く機会は多くて4回ぐらいしかない。
人生この先何が起こるか分からない、もしかしたら…

今回が最後ってこともあるかも?

不安な顔の登山者のイラスト
なので、一回一回を大切にしないとね。

視界にピンクの花がチラチラ入るようになった。
ふと、その方向に目をやると

斜面にコマクサがたくさん咲いている

沢山のコマクサが咲いていたよ!
ちょっとしおれがちだったけど…すっごい咲いてた!

こうして道・風景・コマクサを楽しんでいるうちに…

燕山荘に着いた

大天荘からタラタラ歩くこと2時間半ぐらいで
燕山荘に着いた!

燕山荘から中房温泉まで

燕山荘から中房温泉までのイラストマップ

下の写真に映るのは宿泊休業中の燕山荘
いつ訪れても登山者で賑わっていた燕山荘の姿を見ていただけに、寂しい…。
早く感染症の影響がなくなればいいのに!

人が少ない燕山荘前

燕山荘の前にはこのような張り紙があった。

燕山荘前の張り紙

疲れていると、ザックを背負って小屋内に入ってしまうコトがあるけれど、下ろすようにしないとね。
さて、本来の登山計画だと久々に燕岳へ登ろうと思っていたんだ。
なので燕岳方向を見やると…

燕岳がガスで見えない

………。
めっちゃガスってる。燕岳消失している。

今回も燕岳は登らないでいいや。


上の写真右手がテント場なんですが、こちらもガラガラですね。
時間が朝8時と遅いのもありますが…いつもだったら、もうチョットテントが張られていた気もするんですが…。

燕岳に登らないと決心したら…どんどん下山しましょう!

燕山荘から下山する

燕岳往復のために用意していた行動時間が1時間が浮いたから、1時間早く下山できる。

つまり1時間早くビールも飲めるんだ!

笑う登山者のイラスト
と、そそくさと足を進め燕山荘から30分ほどで合戦沢の頭に着いたが…人が居ないねぇ。

人の居ない合戦尾根

この合戦沢の頭から2泊3日のテント泊で歩いた山々を眺める。

合戦尾根から大天井岳方面を見る

心が折れそうになった常念岳の上りも今となっては懐かしい。
今回も無事山行を終えられて満足よ。

合戦尾根を下る

さて、下る。
合戦沢の頭から15分ほどで合戦小屋に到着
ここには登山者さんが居る〜!でも…

合戦小屋に着いた

スイカはいない。
感染症対策でスイカの販売をしていないんですって。
残念ね〜。

あとは、ひたすら…整備された登山道を下るのみ。

合戦尾根を下る1

合戦尾根を歩くのは何度かしら?
何度歩いても

あれ?こんな道あったかしら?

考える登山者のイラスト
と、思う。
私の記憶力が衰えているのもあるが、道も年々舗装や迂回路などでチマっと変わっているようだ。

合戦尾根を下る2

また、今回の合戦尾根下山はすれ違う人が少なめだった。
確か…天気予報によると、私が下山した日の夜から雨予報だったのと、
燕山荘が宿泊休業中だからかな。

第2ベンチの看板

燕山荘が営業していないと、中房温泉から大天荘まで歩く。
中房温泉から燕山荘まで4〜5時間だが、その先の大天荘まで歩くとなると…1日の行動時間が8〜10時間ほどかかるだろうから、登山初心者には敷居高い登山になるものねぇ。

第1ベンチの看板

燕山荘のありがたさをしみじみ感じつつ下山すると…。
あ!見えた!
やっと、中房温泉が見えたよ!

合戦尾根登山口が見えてきた

こうして、無事中房温泉へ下山しました。
時間は10時半。

合戦尾根登山口の中房温泉に到着

この日は会社を休んだ日なので…朝の10時半は仕事がバタバタし始める時間だね…トラブル等起きてないといいな〜と、思ってしまう…。
休みの日なんだからそんなコト考えなくてもいいのにね。

こうして、2022年シーズン初・夏山テント泊登山を終えました。

現在私はテレワークで働くのがメインとなり、重たいものを持って歩くことが全く無い生活のおかげで、テント泊装備が本当に重たくて…辛い。
体力低下が怖くて、スローなジョギングは週に3回ほどはしているのですが、重たさに対する訓練にはなっていません。
3年ほど前は水分や弁当が入ったザック4キロほどを背負って、自転車を往復6キロ漕いで通勤していたのですが…その生活パターンがなくなったことがコレほどテント泊登山に影響を与えるとは…。
日々の鍛錬…大切だったんだな。

それでも!ヒィヒィ言いながらも!上高地から蝶ヶ岳、常念岳を再訪できたコトには満足!

本当に美しい稜線歩きでした

呼吸をしている登山者のイラスト

中房温泉からは公共バスに乗り穂高駅まで移動。

穂高駅から電車とバスで帰る

穂高駅から松本駅まで移動し、松本駅から新宿バスまで高速バスで帰りました。
以上で、常念山脈縦走レポを終わります。
お付き合い頂きありがとうございました。

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