北アルプスメインルートをテント泊(11)大天井ヒュッテ

北アルプスメインルートをテント泊ビックリ平から大天井ヒュッテ、大天荘編タイトル

登ったり下ったりの槍ヶ岳から大天井までの道のりでしたが、今回でいよいよ大天荘までたどり着きます。大天井岳直下に位置する山小屋大天荘へは…上り一筋になります。この最後の上りが…本当に辛いんだなぁ〜。

前回の記事は

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目次

ビックリ平から大天井ヒュッテ

ビックリ平から大天井ヒュッテまでのイラストマップ

では、ビックリ平から大天井岳の足元?に位置する大天井ヒュッテまで歩き始めることにします。

11時33分ビックリ平を通過

ビックリ平からヒュッテ大天井へ向かう

ビックリ平から大天井ヒュッテへ向かう道はほぼ平坦な樹林帯歩きになります。
この樹林帯を抜けた先にそびえる大天井岳…う〜ん高いなぁ…。

目的地の大天井岳は遠い

の、手前にちょっとこんもりした山?があるんで
え…ココ登るの?
って一瞬ビビるが…

目の前の山は巻いていく

安心してください、巻きます

樹林帯に入ってからの道は道幅が狭くなるのと虫がプンプンと私の顔めがけて飛んでくるのでフェイスマスクで顔をカバー。
飛沫対策だけではなく、虫対策になるわね。

樹林帯に入る

ところが…フェイスカバーをしても、隠しきれないのが「目」なんですよね〜。

やーだー!来ないで!


どうして虫は…目に向かって虫は突っ込んでくるの…?

時間は12時前、太陽も頭上でギラギラと輝く輝く…。
そのお陰で暑い〜!
ほら!下の写真の白く照らされた岩肌がソレを証明しているわ。

岩場の道もある

汗はダラダラ。
脱水にならないよう、水をガブガブとるが…こんな時は水よりも…
炭酸ジュースが飲みたい〜
そうだ、大天井ヒュッテに着いたらジュースを買おう。

ハシゴもある

樹林帯にはフンもポテポテ落ちている。
なので暑さに負けてボ〜っと歩くのは危険よ。

蒸し暑い樹林帯

過去の記憶ではあっと今に通過したビックリ平から大天井ヒュッテまでの道のりだったのに…今回は長いな〜。
暑さと疲労で疲れたよ。
ちょっと座って休みたいかな?と思っても、樹林帯ゆえ道が狭い。

道が崩落している場所

時々、フェイスマスクを外して深呼吸。

あ〜体温で温まっていない空気がおいしーい!

嬉しい登山者のイラスト

登山中もマスクを!という意見もあるが…誰も居ない場所であれば外して新鮮な空気を吸ってもイイヨネ?
で、ないと…反対に熱中症になりそうな時もあるので、周りとの密具合を見ながら調整して着脱したいですね。

ひたすら蒸し暑い

もう、着くんじゃない?
でも、着かないわね?
まだかしら…?
そんな気持ちを抑えきれず…スマホの山アプリで現在地を確認。
ふむふむ…ビックリ平から大天井ヒュッテまでの…まだ中間地点…。
目の前に続く道が長いわねー。

まだまだ道は続く

暑いな〜暑いな〜と何度もつぶやきつつ、足を進めると。
あ〜!着いたー!

ヒュッテ大天井が見えた

12時20分大天井ヒュッテに到着

ヒュッテ大天井

ビックリ平から50分ほどかかっちゃった…。
大天井ヒュッテの前ではたくさんの人が休憩していた。
どうやら何かのツアーみたい…。
すぐに槍ヶ岳方向へ向かって出発し始めたのでベンチが空いてくれて助かりました。

登山道ですれ違う事にならなくてよかったよ…

マスクをしている登山者のイラスト
では、マスクを付けて、大天井ヒュッテ内に入っての買い物。
大天井ヒュッテでも時期・数量限定のお買い得「水」が売っていたので購入。
ハイドレーションに残っていた水に追加して、ハイドレーション内の水は3Lになった。
よし〜!これで明日の中房温泉への下山まで水は持つぞ!

ヒュッテ大天井で買ったお買い得品

ccレモンを飲みながら、ここでも休憩。

谷あいの風が気持ち良い

時折吹いてくる風が気持ちよさ過ぎて…ここから動きたくない。
ベンチも誰も居なくなったので、自分のザックの記念写真。

ヒュッテ大天井のベンチとザック

ベンチに腰掛け、大天井岳を見上げる…

ヒュッテ大天井から見上げる

あ〜…これからこの山を登るのね〜!
大天井ヒュッテベンチの居心地の良さに
だらだらだら〜と20分ほど大天井ヒュッテで休憩しちゃいました。

大天井ヒュッテから大天荘

大天井ヒュッテから大天荘までのイラストマップ

12時41分大天井ヒュッテから出発

大天井ヒュッテから大天荘へ向かって登り始める

さて…いつまでもここでダラダラしているわけにはいかない。
今日の幕営地の大天荘へ向けて、目の間の急登を登り始めないとね!
ホントは…大天荘に13時半ぐらいまでに大天荘に着きたかったけど、今の時間は12時40分過ぎ…無理。

燕岳との分岐点を目指す

まあ、ユックリ登ればいいさ〜で…上り始めて10歩で息上がる〜!

燕岳との分岐点を目指す2

ちょっと大天井ヒュッテベンチで休みすぎちゃったかな。
まずは取っ掛かりの分岐点道標まで頑張ろうと決めるが…遠いや!

燕岳との分岐点を目指す3

12時49分燕岳と常念岳の分岐点に到着

燕岳との分岐点に到着

ふ〜う…身体が登りになれるまでの10分間って辛いわね!
ところでこの分岐点…燕岳方面と、隠れていて見えないけど、常念岳方面に分かれているので
大天荘へ行きたい場合はどっち?
と、迷う人もいるのでは?
このルート、初めてではない私でも一瞬悩み…
私が向かうは常念岳方面だ
って、判断して道標が示す常念岳方面へ向かって上り続ける。

ちなみに、過去にこのルートを歩いた時…時間がまだ11時半と言うのもあって…

燕岳と常念岳の分岐点でどちらへ行くか迷う漫画燕岳と常念岳の分岐点でどちらへ行くか迷う漫画2燕岳と常念岳の分岐点でどちらへ行くか迷う漫画3

という思い出があります。
詳しくは…

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になります。
さて、苦しい思いではさておき…

大天荘へ向かっての登り1

も〜空が青くて素敵でしょう〜!
まるで空に向かって歩いていく感じ

だが…

大天荘へ向かっての登り2

その先にも更に空へ続く道が広がっている〜!
しかも全部上り
朝5時半から続けた山行のラストステージが上りの急騰がニクいぜ。

大天荘へ向かっての登り3

ときに現れたプチ下りはガレっガレの道。
右手に転んだら派手に転がっていくコト間違いなし!

急な岩場もある

一歩一歩確実に下っていこう。
道標のメッセージに勇気づけられて進む。

道標に癒やされる

ゆっくり行こうぜゆっくり。

大天荘へ向かっての登り5

人も全然居ないから、立ち止まったって誰に迷惑かけるでもなし。
迷惑をかけるとしたら…私がココで怪我をするってことだからね。

大天荘へ向かっての登り6

それにしても…なんて美しい稜線だろう。

常念岳方面をみやる

記事にはしていないが、過去に大天井岳から常念岳、蝶ヶ岳まで歩いたコトもある。
あのルートも素敵だった…。
また、いつか歩こう。

大天荘へ向かっての登り9

このルートにはハシゴも設置されています。
このハシゴが設置されていなかったら…とても難易度の高い道になるんだろうな〜。

ハシゴも登る

ハシゴを登りきると、ちょっと息が切れたので、
立ち休憩ついでに振り返れば、いつの間にか槍ヶ岳が見えるとこまで登ってた。

槍ヶ岳を振り返る

その後は段々と無な気分になってきて。
何も考えずに登り続けていたかな…。

大天荘へ向かっての登り10

それでも写真場たくさん撮ったよ。

大天荘へ向かっての登り11

だって…撮らずにはおられない!な景色だったんですもの!

足場はずっとこんな感じ。
時折ハイマツが生い茂るゾーンにもなりますけどね。

大天荘へ向かっての登り12

こういう右にも左にも逃げ道がない場所を歩いていると、

あ〜あ…さっき休める場所で座って休んでおけばよかった


って思う。
今ココでコレができない!となると、やりたくなる心理ってやつよ。

この道を歩くのは2回目、過去には槍ヶ岳へ向かって下った道ですが

大天荘へ向かっての登り13

上りと下りでは疲労度がぜんぜん違う〜!
山の上部へ近づくほど道はだんだん九十九折になり、ジグザグジグザクと登っていきます。

大天荘へ向かっての登り14

足場がゴーロになってきたら、最後の登りつめだ。

大天荘へ向かっての登り15

疲れているので、石車に乗って転ばないよう気をつけないと。
あ、石車って分かる?

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石車に乗る 山に関わる言葉を集めてみました。 山の用語集INDEXへ ▶ 類 似 語ないみたい 足元の小石踏み、足をとられてバランスを崩したり転倒すること。 岩場の下山時のよくやら...

って意味よ。
石につけられているでっかい丸に励まされて登る。

大天荘へ向かっての登り16

すると…ああ!
ようやくテントが見えてきた〜!
テントの近くでのんびりしている方々の姿もハッキリ分かるぞ!

大天荘のテント場が見えてきた

14時42分大天荘に到着

大天荘に着いた

あ〜やっと着いた〜!
周りの山々を見渡せる〜!
遠くに赤い屋根の山小屋が見えるんだけど、あれはヒュッテ西岳?

大天荘から今まで歩いてきた道を振り返る

と、なると上の写真の赤いラインが今歩いてきた稜線になるのかな〜?

さあ、時間は14時42分とあってテン場は混んでる〜!
テントを張るのにグッドな場所は当然埋まっていました。
さ〜てどこに張りましょうか?
マイテント

今回歩いた道のりは下の図になります。
ビックリ平から大天荘までの手書きイラストマップ
最後の登りはキツイですが、登りながら見る山の稜線や槍ヶ岳がとっても素敵でした。

次回「北アルプスメインルートをテント泊(12)大天荘・大天井岳」に続く。

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