北アルプスメインルートをテント泊(10)ヒュッテ西岳からビックリ平

北アルプスメインルートをテント泊ヒュッテ西岳からびっくり平までのタイトル画面

私は表銀座縦走コースの中でヒュッテ西岳〜ビックリ平の間が一番好きです。ココを歩くと…あ〜北アルプスの一番美味しい場所頂いてる〜!って思うのよ。

前回の記事は

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目次

ヒュッテ西岳から赤岩岳

ヒュッテ西岳から赤岩岳までのイラストマップ

さて、ヒュッテ西岳からビックリ平方面へ向かって歩きだします。

9時20分ヒュッテ西岳から出発

西岳から大天井岳へ向かって歩きだす

岩に道標が書いてあります。
とても読みやすい書体ですね!
私は…とても字が汚いので、このようなキレイにまとまった字を書ける方を尊敬します。

ヒュッテ西岳を出て、スグに緑鮮やかな登山道をゆるく登っていく。

高山植物がたくさんの登山道

の、前に…
ヒュッテ西岳から出てスグに「西岳」へ向かう分岐点があります。
そうよね…「西岳」ってコトはこの付近に山があるのよね。
でも、私…このコース…3回目の通過になるんだけど…一度も「西岳」へ登ったコトがないんです…!
なんか…槍ヶ岳へ向かってても、大天井岳へ向かってても…旅の途中点のヒュッテ西岳なので…ここで体力を温存しておきたくなるのよ…。

あと…西岳って…名前がそそられないのかも…なんか平凡

むくれている登山者のイラスト

あ〜!西岳ファンの方々ごめんなさい!
ええとね、そうね源氏物語で言えば…紫の上明石の君ってキラキラした呼び名には惹かれるけど…六の君って名の姫にはあまり惹かれない…感じ?

西岳へ登れた方、いらっしゃいます?
山頂からの眺めってどうでしょう?一度登っておいた方がいいのかしら?

さて、御託はいいから足を進めよう。

高山植物がたくさんの登山道2

登山道沿いに咲き誇る白い花が緑に映えてきれい!
高山植物が1番元気なのは7月でしたっけ?
緑の絨毯の上に咲き誇る真っ白な花たちは、花に興味がない私でも見ていて嬉しくなります。

登山道よりチョット離れた場所に咲き乱れるのは、花が人間から離れたい自己防衛本能からかしら?
カメラの倍率を上げて撮った花の写真。

北アルプスに咲く高山植物

なんて花なんでしょうね?

そのまま進むと…岩々しいピークが現れてきた。

行く手に登りの岩場が見える

全体的にグリーンな表銀座縦走コースの中で、ここら辺りが唯一の岩ゾーン。
下の写真のような、ちょっとゴツゴツした道を上っていくと…

岩場を登る

岩の下りを下るコトになります。
写真ではチョット分かりづらいのですが…。

ゴツゴツとした岩場を降りる

程々なサイズの岩を階段を降りる様に下っていく感じだったかしら。

岩場を下る

今回記事にするヒュッテ西岳からビックリ平の登山道で唯一の歩くのにチョット困難な道…になるかな。

岩場を下る2

ココを下り切ると、上の写真の右上に見える上りが待っています。

ゆるいピークを登る

そう!今回のコースは登った…と思ったらスグに下りが現れる…ジグザグルート。

表銀座縦走コースを紹介する漫画表銀座縦走コースを紹介する漫画

高低差が少ないので、極度に疲労はしないけれど…登った、降りた、また登るのか〜!に、ちょっと疲れちゃう気持ちもある。

での、そんな気持ちを吹き飛ばしてくれるのが…槍ヶ岳。

槍ヶ岳が見える

今回の稜線でも槍ヶ岳を見ながら歩けるんだよ。
ほんの4時間前まであのトンガリの真下にいたのに…もう、こんなに離れちゃってる〜と、感慨深くなるわね!
反対に中房温泉から槍ヶ岳へ向かって歩く方は、

ドンドン槍ヶ岳が近づいてくる〜

笑う登山者のイラスト
ってワクワクしながら歩けますね。
その時の記事はコチラね。

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槍ヶ岳の雄姿を見たすぐ後の登山道は稜線を巻いて進むことになるので、稜線の壁に阻まれて槍ヶ岳が見れなくなる。

稜線を右に巻いて歩く

ま、槍ヶ岳が見えなくても…高山植物や常念山脈を見ながら歩けるので、楽しいよ。

常念岳が見える

すると…再びピークが出てきた。

登山道を歩く

上の写真のトンガリまで登ればピークのてっぺんだ!と思って登るが…

登山道を登る

その先にも上りは続いていく。

ひたすら登山道を登る

ちょっと〜!このピーク長いわね!
と、思うのも当たり前…

もうスグピーク

だって、ここは…

10時19分赤岩岳に到着

赤石岳に到着

赤岩岳の頂上だもん!
そりゃあ名もなきピークに比べたら、登る距離も長いわ。

赤岩岳の眺めもよい

赤岩岳の山頂からも常念山脈の山々やポツンポツンとたたずむ山小屋が目視できます。

登ったり、下ったりの表銀座縦走コース

赤岩岳からびっくり平までのイラストマップ

赤岩岳から先は、また稜線に乗っかる。
なので、再び槍ヶ岳と再会できたよ。

表銀座縦走コースからの眺め

これらの写真をダンナに見せたら…

合成写真みたい

ダンナ
って言われたけど…。
合成してない!ほんとに空が真っ青だったのよ!

ピークを登り

見晴らしもスゴく良い日で…これから先歩くアップタウンもよ〜く分かるわ〜!

ピークを下る

ここらですれ違った方々はかなり呼吸も荒いので、槍ヶ岳を見る事でお互いの顔をそむけ合ってコンニチハ。
スケールが大きすぎる場所なので、どんだけ歩いても見える風景は変わらないと思っていたのに…槍もいつしか後方エリアになっている。

後方になった槍ヶ岳

木が生い茂る場所では…虫がブンブン。
今回の山行でも…数カ所アブ?ブヨ?にお顔を刺されたわよ。も〜!

ピークを下り

時々出てくる私を惑わせる道も登場。

ピークを登りかえす

ペンキマークが見当たらないので…こんな時は

どこをどう登ろうかなぁ…

指差す登山者のイラスト
歩き出す前に指で岩をAirなぞりしてから道を判別したりしています。

見晴らしの良い稜線歩き

急ぐ旅ではないので何度も何度も足を止めて写真を撮ったり周りを見ながらたらたら歩く…。
こんな天気の良い日に山に来れて

私は幸せ者だ

笑顔の登山者
って、自画自賛。
でも…アナタも自分の時はそう思うよね?

見晴らしの良い稜線歩き2

このような素晴らしい表銀座縦走コースですが…

表銀座縦走コースを歩く時のリスクを描いた漫画 表銀座縦走コースを歩く時のリスクを描いた漫画

遮る物が一切なく、見晴らしサイコーの素晴らしい反面…逃げ場がないんですよね。
だから私は悪天候時には歩きたくないですね。

表銀座縦走コースから見る槍ヶ岳

で、振り返れば槍ヶ岳。
なんで神様はあんなわかりやすい山を北アルプスの真ん中あたりに配置してくれたんだろう。
ありがたい。

歩きやすい登山道

お腹がだいぶ空いてきたので、どこかで座ってお菓子休憩を取りたいと思うんだけども……どこにしようかなぁ?そう悩んでいると前方にピークとそのピークにいる人が1人見えた。

またピークが現れた

折角だからピークのてっぺんでオヤツを食べましょう。
巻き道もあるピークだが…

巻道を歩かずピークを登る

私はてっぺんを目指す。
ところが…
ピーク近くになるとハイマツがうじゃうじゃと生い茂っていて、進むのがなかなかに厳しい!

ハイマツが生い茂る

多分夏山シーズンが始まったばかりなので、人がまだ全然歩いてなくてハイマツが自由気ままに伸び切っている状態なのかな?
極力ハイマツを傷つけないようにと思って歩くんですが、ノーダメージでは通過できず…

ごめんねハイマツ

苦笑いの登山者のイラスト

と言いながら歩いていました。
こんな思い出が私の山の漫画のネタになっているんですよ。

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ピークを登りきったら、オヤツ休憩。

お菓子休憩

ねっとり系のガトーショコラは歯にくっつくので…今後の山オヤツとしてはやめておこう…。
だって嫌じゃない、歯が茶色いオバサン…。

お菓子休憩をとりながら槍岳を見る

ここでかなり長くボーッとして過ごしました。
本当は…13時台に大天荘へ着いて、小屋でランチでも…と考えていたんだけど…今が楽しいから…ゆっくりしよう。

このピークへ登ってくる人が見えたので再び歩き出す。

またも下る

これから向かう大天井岳がドンドン近づいてきた。

稜線を進む

近づけば近づくほど…登り返しが…キツそう。
と、考えているその地点の先でも下って登って…はぁ…。

稜線をひたすら進む

でも、登山道自体が歩きやすいのが助かります。

これから登る山の稜線が見える

この道は何度歩いても気持ちが良く、心スッキリになるのよね〜。

表銀座縦走コースを歩くと気分が晴れ晴れとする漫画 表銀座縦走コースを歩くと気分が晴れ晴れとする漫画

生きていれば、色々ある人生のもやもやも…なんだか乗り切れる!そんな気持ちになれる!

このレポは7月中旬の登山。
残雪がまだまだ残る槍ヶ岳ですが、9月に来たらあの残っている残雪も全部溶けきちゃっているのかしら?

表銀座縦走コースの槍ヶ岳スポットも終わる

反対に、大天井岳方面にはまったく残雪がないよね。

そろそろびっくり平

数キロの差、数百メートルの標高差なのに残雪具合も違うのね。

さて、地図上にあるポイントの…

11時33分ビックリ平に到着

びっくり平に到着

ビックリ平からは…槍ヶ岳は見えないんですよ。
燕、大天井方面から来た方は地図を見て

ビックリ平に着いたら槍ヶ岳がドーンと見えてビックリするんだろうな〜

って思われるのでは?
でも、見えないよ。
びっくりした?
でもでも、大丈夫…ココからチョット歩けば槍ヶ岳が見えるからね!

さて、ここから次のポイントの大天井ヒュッテまでは樹林帯を歩くことになりますので、しばらくまた槍ヶ岳とはさようなら。
今回歩いた道のりは下のイラストマップのようになります。

ヒュッテ西岳からびっくり平までの手書きイラストマップ

全体的に槍ヶ岳を見ながら歩けるアップダウンの少ない稜線歩きになるので天気が晴れていれば最高の山歩きが楽しめるかと思います。
さて、次回は大天井岳までの道のりを描きたいと思います。
「北アルプスメインルートをテント泊(11)」に続きます。

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