
私は表銀座縦走コースの中でヒュッテ西岳〜ビックリ平の間が一番好きです。ココを歩くと…あ〜北アルプスの一番美味しい場所頂いてる〜!って思うのよ。
前回の記事は

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ヒュッテ西岳から赤岩岳

さて、ヒュッテ西岳からビックリ平方面へ向かって歩きだします。
9時20分ヒュッテ西岳から出発

岩に道標が書いてあります。
とても読みやすい書体ですね!
私は…とても字が汚いので、このようなキレイにまとまった字を書ける方を尊敬します。
ヒュッテ西岳を出て、スグに緑鮮やかな登山道をゆるく登っていく。

の、前に…
ヒュッテ西岳から出てスグに「西岳」へ向かう分岐点があります。
そうよね…「西岳」ってコトはこの付近に山があるのよね。
でも、私…このコース…3回目の通過になるんだけど…一度も「西岳」へ登ったコトがないんです…!
なんか…槍ヶ岳へ向かってても、大天井岳へ向かってても…旅の途中点のヒュッテ西岳なので…ここで体力を温存しておきたくなるのよ…。

あ〜!西岳ファンの方々ごめんなさい!
ええとね、そうね源氏物語で言えば…紫の上や明石の君ってキラキラした呼び名には惹かれるけど…六の君って名の姫にはあまり惹かれない…感じ?
西岳へ登れた方、いらっしゃいます?
山頂からの眺めってどうでしょう?一度登っておいた方がいいのかしら?
さて、御託はいいから足を進めよう。

登山道沿いに咲き誇る白い花が緑に映えてきれい!
高山植物が1番元気なのは7月でしたっけ?
緑の絨毯の上に咲き誇る真っ白な花たちは、花に興味がない私でも見ていて嬉しくなります。
登山道よりチョット離れた場所に咲き乱れるのは、花が人間から離れたい自己防衛本能からかしら?
カメラの倍率を上げて撮った花の写真。

なんて花なんでしょうね?
そのまま進むと…岩々しいピークが現れてきた。

全体的にグリーンな表銀座縦走コースの中で、ここら辺りが唯一の岩ゾーン。
下の写真のような、ちょっとゴツゴツした道を上っていくと…

岩の下りを下るコトになります。
写真ではチョット分かりづらいのですが…。

程々なサイズの岩を階段を降りる様に下っていく感じだったかしら。

今回記事にするヒュッテ西岳からビックリ平の登山道で唯一の歩くのにチョット困難な道…になるかな。

ココを下り切ると、上の写真の右上に見える上りが待っています。

そう!今回のコースは登った…と思ったらスグに下りが現れる…ジグザグルート。


高低差が少ないので、極度に疲労はしないけれど…登った、降りた、また登るのか〜!に、ちょっと疲れちゃう気持ちもある。
での、そんな気持ちを吹き飛ばしてくれるのが…槍ヶ岳。

今回の稜線でも槍ヶ岳を見ながら歩けるんだよ。
ほんの4時間前まであのトンガリの真下にいたのに…もう、こんなに離れちゃってる〜と、感慨深くなるわね!
反対に中房温泉から槍ヶ岳へ向かって歩く方は、

ってワクワクしながら歩けますね。
その時の記事はコチラね。

槍ヶ岳の雄姿を見たすぐ後の登山道は稜線を巻いて進むことになるので、稜線の壁に阻まれて槍ヶ岳が見れなくなる。

ま、槍ヶ岳が見えなくても…高山植物や常念山脈を見ながら歩けるので、楽しいよ。

すると…再びピークが出てきた。

上の写真のトンガリまで登ればピークのてっぺんだ!と思って登るが…

その先にも上りは続いていく。

ちょっと〜!このピーク長いわね!
と、思うのも当たり前…

だって、ここは…
10時19分赤岩岳に到着

赤岩岳の頂上だもん!
そりゃあ名もなきピークに比べたら、登る距離も長いわ。

赤岩岳の山頂からも常念山脈の山々やポツンポツンとたたずむ山小屋が目視できます。
登ったり、下ったりの表銀座縦走コース

赤岩岳から先は、また稜線に乗っかる。
なので、再び槍ヶ岳と再会できたよ。

これらの写真をダンナに見せたら…

って言われたけど…。
合成してない!ほんとに空が真っ青だったのよ!

見晴らしもスゴく良い日で…これから先歩くアップタウンもよ〜く分かるわ〜!

ここらですれ違った方々はかなり呼吸も荒いので、槍ヶ岳を見る事でお互いの顔をそむけ合ってコンニチハ。
スケールが大きすぎる場所なので、どんだけ歩いても見える風景は変わらないと思っていたのに…槍もいつしか後方エリアになっている。

木が生い茂る場所では…虫がブンブン。
今回の山行でも…数カ所アブ?ブヨ?にお顔を刺されたわよ。も〜!

時々出てくる私を惑わせる道も登場。

ペンキマークが見当たらないので…こんな時は

歩き出す前に指で岩をAirなぞりしてから道を判別したりしています。

急ぐ旅ではないので何度も何度も足を止めて写真を撮ったり周りを見ながらたらたら歩く…。
こんな天気の良い日に山に来れて

って、自画自賛。
でも…アナタも自分の時はそう思うよね?

このような素晴らしい表銀座縦走コースですが…

遮る物が一切なく、見晴らしサイコーの素晴らしい反面…逃げ場がないんですよね。
だから私は悪天候時には歩きたくないですね。

で、振り返れば槍ヶ岳。
なんで神様はあんなわかりやすい山を北アルプスの真ん中あたりに配置してくれたんだろう。
ありがたい。

お腹がだいぶ空いてきたので、どこかで座ってお菓子休憩を取りたいと思うんだけども……どこにしようかなぁ?そう悩んでいると前方にピークとそのピークにいる人が1人見えた。

折角だからピークのてっぺんでオヤツを食べましょう。
巻き道もあるピークだが…

私はてっぺんを目指す。
ところが…
ピーク近くになるとハイマツがうじゃうじゃと生い茂っていて、進むのがなかなかに厳しい!

多分夏山シーズンが始まったばかりなので、人がまだ全然歩いてなくてハイマツが自由気ままに伸び切っている状態なのかな?
極力ハイマツを傷つけないようにと思って歩くんですが、ノーダメージでは通過できず…

と言いながら歩いていました。
こんな思い出が私の山の漫画のネタになっているんですよ。

ピークを登りきったら、オヤツ休憩。

ねっとり系のガトーショコラは歯にくっつくので…今後の山オヤツとしてはやめておこう…。
だって嫌じゃない、歯が茶色いオバサン…。

ここでかなり長くボーッとして過ごしました。
本当は…13時台に大天荘へ着いて、小屋でランチでも…と考えていたんだけど…今が楽しいから…ゆっくりしよう。
このピークへ登ってくる人が見えたので再び歩き出す。

これから向かう大天井岳がドンドン近づいてきた。

近づけば近づくほど…登り返しが…キツそう。
と、考えているその地点の先でも下って登って…はぁ…。

でも、登山道自体が歩きやすいのが助かります。

この道は何度歩いても気持ちが良く、心スッキリになるのよね〜。

生きていれば、色々ある人生のもやもやも…なんだか乗り切れる!そんな気持ちになれる!
このレポは7月中旬の登山。
残雪がまだまだ残る槍ヶ岳ですが、9月に来たらあの残っている残雪も全部溶けきちゃっているのかしら?

反対に、大天井岳方面にはまったく残雪がないよね。

数キロの差、数百メートルの標高差なのに残雪具合も違うのね。
さて、地図上にあるポイントの…
11時33分ビックリ平に到着

ビックリ平からは…槍ヶ岳は見えないんですよ。
燕、大天井方面から来た方は地図を見て
ビックリ平に着いたら槍ヶ岳がドーンと見えてビックリするんだろうな〜
って思われるのでは?
でも、見えないよ。
びっくりした?
でもでも、大丈夫…ココからチョット歩けば槍ヶ岳が見えるからね!
さて、ここから次のポイントの大天井ヒュッテまでは樹林帯を歩くことになりますので、しばらくまた槍ヶ岳とはさようなら。
今回歩いた道のりは下のイラストマップのようになります。

全体的に槍ヶ岳を見ながら歩けるアップダウンの少ない稜線歩きになるので天気が晴れていれば最高の山歩きが楽しめるかと思います。
さて、次回は大天井岳までの道のりを描きたいと思います。
「北アルプスメインルートをテント泊(11)」に続きます。
