白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(2)大雪渓編

白馬岳から蓮華温泉のタイトル2

さあ今回のメイン「白馬大雪渓」を登ります。
前に登った時は雪がなくて大雪渓を歩けなかったのですが…今回こそ!雪の上を歩けたでしょうか…?

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▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(1)猿倉編

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目次

雪渓を歩くよ…白馬尻小屋から岩室跡まで

イラストマップ白馬尻小屋から岩室跡まで

白馬尻小屋からも今までと同じような登りを歩く。

白馬尻小屋から出発

歩いていると、次から次へ人が追いついてくるのでスグに道を譲る。

白馬尻小屋から階段を登る

2019年の登山は

どんどん抜いてくれ、私はゆっくり行く

ニッコリしている登山者のイラスト
ですからね!

白馬尻小屋から10分も歩くと大雪渓がある谷が見えてきました。

大雪渓が見えてきた

谷の手前にあった大きなケルン。

白馬大雪渓のケルン

ここから大雪渓という目印になります。
さあ!大雪渓だー!と前方を見ると…ガスが濃ゆい…。

ガスって見えない

まあ、仕方ないよね、雪の冷気と気温の差があるんだもの。
そのうち晴れるっしょ!と願いながら歩くと雪渓の最下部に到着しました。
白馬尻小屋を出発して15分ほどでした。

白馬大雪渓の冷気

さあさあ!さっそく雪の上を…というわけではなく、出だしは岩場上り。

岩場を登る

この岩を上りきった先に雪渓が…

あ、あれ…チョットしかない。
まさに小雪渓。
写真では分かりづらいですが、歩きやすく道がカットしてあるので…アイゼン無しでも歩けてしまう。

雪渓を登る

実際、アイゼンを装着している人もほぼおらず、私も装着せずにササッと通過。
少雪渓は瞬殺で終わり、道は再びガレた登り道へ戻る。

雪渓が終わった

あれ…もしかして…アイゼンって必要なかった!?

喜ぶ登山者のイラスト
過去の猿倉〜白馬岳への登山が脳裏によみがえる…。
あの時もアイゼンを急いで購入して白馬大雪渓へ挑んだのに…雪がなくって使わなかったのよね…
まさか今回も…?
と、昨夜急いでアイゼンを購入したことを後悔し始めた頃に2度目の雪渓が現れました。

白馬大雪渓が広がる

Oh!ココはアイゼンが必要な雪渓ね!
先程の少雪渓に比べると、ドーンと広がる雪渓の上り。
ここでいよいよアイゼン装着よ!

やっと、白馬大雪渓を登ることができるのね〜私!うれP〜!

喜ぶ登山者のイラスト
説明書の記憶通りにアイゼンを装着。

アイゼン装着

この付け方で間違いないわよね!?
登っている途中で、同じアイゼンの仲間が結構いたのですが…付け方を間違っている人もチラホラ…。
きつい大雪渓でなかったので、それでも登れるようですが…アイゼンはちゃんと装着しないとズルって滑った時とか危ない気がするけど、どうなの?

大雪渓の上に立つと、雪からの冷気を感じられる気がして心地よい。
8月最終週。まだまだ暑いんですよね〜。

雪渓の上には赤いベンガラでルートが色付けされています。
落石多発エリアに近寄らないように、ガス発生時に道迷いしないために印されているそうなので、赤色をたどって上ります。

白馬大雪渓を登る

雪渓の上での落石は怖いんですって。
雪渓が落石の音を吸収するので、音もなく落ちてくるとか…。
落ちてくる石を見たら…「ラク!」って言わないとね…

登っている途中で、雪渓以外の場所から「ガラカラガラカラ!!」という音が聞こえました。
雪渓を囲む崖からも岩が落ちてくるのね…周囲に注意を払って登らないと…。

大雪渓は今回のコースのメインとあって…人が多いですね〜。
私はひとりだったので、雪渓エリアでマッタリすることもなく通り過ぎましたが、仲間がいれば雪を堪能してワイワイしたい場所。

アイゼン装着をする人々

そして気がつくと、ほぼ一列になって雪渓を登っていく赤の他人たち…。
私の歩き方が悪いので、途中でアイゼンの留め具がチョロンと外れたりして列を外れることも数回。
これも経験力が必要…だよね?

アイゼンをつけて白馬大雪渓を登る

進行方向は相変わらずガスってますが、時折そのガスがうっすら晴れると…大雪渓が目の前に広がって
大雪渓だー!と、今、自分が白馬大雪渓上に居られるコトが嬉しくなる。
が…雪渓はあっという間に終わった。

砂利道を登る

大雪渓の終点あたりから、登りの斜度がきつく感じらるようになりました。
そういえば…白馬大雪渓は雪渓があるのとないのでは上りのキツさが違うと聞いたことあったっけ…。

もっと上まで雪渓があればなぁ。

考える登山者のイラスト

上りの楽さ、かつ白馬大雪渓を堪能したいなら…7月頃なんでしょうかね?
これ以後、雪渓は登山道に現れることもなく…ここでアイゼンの役目は終了。

人だらけの登山道

ああ、それにしても登山者が多いですね!
白馬岳って人気の山なんだな〜。

雲の広がる空

ここらになると、高山植物の黄色い花が写ってますね。
ん?高山植物…?タンポポにも見えるんですが…どうなんだろ?

ひたすら登る

左手に雪渓を見ながらガレた道を上ります。
雪渓は上の写真の左手です。灰色に見えますが、雪ですよ。
雪渓の下部はところどころ穴が空いているのが見えるので…うっかりその上に立ったら雪が陥没して下にドスンと落ちそう…。

雪渓のイメージ

上の絵で分かるかな…?(^_^;)
雪の下の空洞はコワイ!雪が抜けたら自分も落ちます。
赤いベンガラピンクリボンでルートが印されていない場所には立ち入らないようにしよっと!

ひたすら登る2

その後もひたすら上り…。
思い返せば…白馬大雪渓エリアに入ってからはずっと登りだった気が…。

岩室跡

水がショバショバながれる岩場にかけられた橋を渡る。
渡った先になにやら資材が…。

10時14分岩室跡に到着

岩室跡

白馬尻小屋から出発して、2時間30分で岩室跡に着きました。
岩室ってコトはココで休憩や避難ができるエリアってこと?
一つ前の写真に赤線で囲ったエリアで休んだのかしら?
ちょっと…キビシイ感じの退避エリアですね。

まだまだ続く登り…岩室跡から避難小屋まで

イラストマップ岩室跡から避難小屋まで

岩室跡を過ぎても登り…
えーと…地図上で白馬尻小屋から2時間30分で到着する予定の葱平ってまだかしら?

ひたすら登る3

そしてこの頃になると…いつもの定番…お腹が空きました。
登山道は人が多いし、せっかくなら次のポイントの葱平でご飯を食べたい。
なのでお腹が空いているのを無視して歩き続けます。

しかし…うん、人が多いね〜。
今日は土曜日だから登山者も多いんだ。
なので、気がつけばスグに誰かに追いつかれます。
後ろに人がいると落ち着かないので

私の後ろに立つな!

自分の後ろを歩くな!の登山者のイラスト
と、心でつぶやいて道を譲る、が…すぐに別の人に追いつかれ…

私の後ろに立つな!

ゴルゴ顔の登山者のイラスト2
と、心でつぶやいて道を譲る、が…すぐに別の人に追いつかれ…

私の後ろに立つな!

ゴルゴ顔の登山者のイラスト1

と、ちょっとでも人の気配を感じると道を譲り、秒休憩
そのおかげで白馬尻小屋から今まで座り休憩をとることなく登れています。
前に白馬大雪渓を登った時はハイペース登り→座って休憩を幾度も繰り返したんだけど…やっぱり私にはノロマ歩きで休憩なしが身体にあっているみたい。

岩場もひたすら登る

それでもこの岩場…しんどいよ。
だって〜テント泊装備だと足の上げ下げの負荷が大きい。
もっともっと荷物を軽量化できないもんかしら?

ストイックに登る

先に抜いてもらった人たちが、歩いていった先で休憩、その人たちの前を通り過ぎたら…また抜かれる。
水戸黄門の主題歌を脳内で歌い続けて登るが…どうにもこうにもお腹が空いた。

葱平まーだー?

疲れた登山者のイラスト

白馬尻小屋から出発してすでに3時間近く…。
いくらスローペースでも…そろそろ着いてもイイんじゃないかしら?
一度止まって地図とスマホで位置確認をしようかな?
そう思った頃に何やら人の気配が感じられる。

人の気配がする

おお!やっと葱平かしら!と、思ったら…避難小屋。

11時6分避難小屋に到着

避難小屋に到着

あーれー?避難小屋???どうやら…私…葱平を見落としてしまった。どこだったんだろう?葱平…。
過去に登った時は…葱平ってものすごくわかりやすかった場所だった気がしたんだけど…。
こうして、チェックポイントを見落とすなんて…まだまだ私もヒヨッコですね…。

反省も兼ねて、この避難小屋のまえで大休止をとることに。
おにぎりを食べながら地図を見る。
今日の目的地の白馬頂上宿舎まではおそらく後1時間だ。12時台には着いちゃうよ!
今日の行動時間は超余裕じゃ〜ん!
この後の1時間、もっとペースを落として登山を楽しみながら登りましょ。

稜線が近づいてきた…避難小屋から白馬頂上宿舎まで

イラストマップ避難小屋から白馬頂上宿舎まで

避難小屋から先も、ひたすら登り。
甘くはないぞ猿倉から白馬岳ルート!

避難小屋から出発

でもココからの登りはちょっと雰囲気が変わってきたと思いません?
そう、高山植物がワサワサ。

避難小屋からも登り

加えて…見て!この青空〜!
やっぱね!これよこれ!青と緑のこの風景が見たかったの〜!

青空が広がってきた

加えて高山植物の群生地となったおかげで、ここからはボーナスステージ!
上見ても、下見てもひたすら楽しい登山道。

お花に励ましてもらって登る

でも、標高が上がってきただけあって…シンドいことはシンドいんだけどね〜。
あ!注意看板が見えてきちゃった…。

頂上が近くなってきた

登り始めや、苦しい時は早く目的地へ着かないかしら?と思うんだけど…こんないい感じの場所でそろそろ終了かと思うと…ちょっとお名残惜しいのよね。
白馬岳での注意書きが書いてある看板につきました。

で…この看板手前で
「私と同じザックを持った女性を見ませんでした?」
と聞かれたりとか…。
看板の前で
「あの人まだかしら?アレじゃないわよね…待ちくたびれて、寒くなってきちゃったわー」
との会話が聞こえたりとか…。
なぜ、なぜバラけて…しかも遅い人間を置いて先に進む?
私も昔はパーティーバラバラ歩きもしたことがありますが…今はしない。

バラバラに歩くならパーティーは組まない。単独でいい。

辛い顔をしている登山者のイラスト

まあ…それもこれも今までの登山経験があるからかも…
彼らも数年後はそうなってるとイイな〜。

さて、これから先は階段祭り!

頂上宿舎へ向かって登る

延々と木の階段が続いていくよ〜
調な階段は疲れた脚にはなかなかシンドい!

階段を登る

稜線に近づいても、水は豊富らしく…木の階段にも水がジャバジャバ流れ出ています。

水の滴る階段

こんなに水が豊富なのは、冬に降り積もった雪のおかげだから?

道を振り返る

ガスで今まで見えなかった周りの風景も見えてきて…山に囲まれている感じが、もう!たまらん!
あ〜それにしても見上げれば

青空と階段

登山をしていて、この空へ向かって歩いていく感じが大好きー!

青空と稜線

一回目の白馬岳登山では苦労した階段の上り。
でも急がず登ればそんなに辛くないよね。

階段を登る2

左手上を見上げれば…目的地の村営白馬岳頂上宿舎が見えてきた!

白馬頂上宿舎が見えてきた

だが、近くに見えてきてから…全く近づかないので、気が急いて…ちょっとペースを上げがちになってバテる…。
そんな時に励ましてくれたのが

ガンバレのペンキマーク

ガンバレのペンキマーク。
仲間が居ない私にはとても嬉しいお言葉です。

白馬頂上宿舎が間近

ここで立ち止まって、周りを見ながら小休止したいところですが、テント場空き具合が心配で…先へ先へと進みます。

白馬頂上宿舎の看板

もう、小屋の真ん前に立てられている看板まで来たので、あと1分で着くんですが…このほんのわずかの上りが結構シンドいよね〜!そしてようやく…

12時33分白馬頂上宿舎に到着

白馬頂上宿舎に到着

猿倉から休憩時間も含めて6時間14分で白馬頂上宿舎に着きました!
何年ぶり白馬頂上宿舎だろうか?
実は…以前テント泊で泊まった時はあまり良い思い出がなかったテン場なんですよね…。
前回と同じ思いをしたくないな〜と思いながら…テント場の受付を申し込みにいきます。

次回「白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(3)白馬頂上宿舎編」に続きます。

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