鹿島槍ヶ岳北峰からこの先、下りを中心に岩場歩きが始まります。もちろん核心部の八峰キレットも歩きましたよ!
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過去記事
ー 鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(1)
ー 鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(2)爺ヶ岳編
ー 鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(3)鹿島槍ヶ岳編
INDEX
01鹿島槍ヶ岳北峰から八峰キレット看板まで
今回記事にする、歩いた区間は下記の地図通り。
距離は短いが…全てが岩場歩きとなるため濃厚な山行となりました。
吊尾根看板近くにデポしておいたザックを背負い直す。
…の、その前に岩場で引っ掛けるコトがないようザックから余分な紐などが垂れ下がっていないか確認。危険場所での滑落事故の原因に、ザックから出ている一部が岩などにひかかってなどがあるからです。
身体と心の準備ができたら…キレット小屋方面へ向かって歩き出します。
13時40分吊尾根分岐から出発
鹿島槍ヶ岳でちょっとお話ししたオジイさん…ついさっき吊尾根分岐で別れたのに、どんどんその姿が遠くなる…岩場の下りも早い!
あっという間に姿が小さくなった。
登山は体力や若さだけが勝るスポーツじゃないんだな〜ってしみじみ実感。
この登山道で唯一の人の姿が見えなくなるのは…心細いけれど、ただでさえ転びやすい岩場…。
と、自分に言い聞かせて一歩一歩慎重に歩きます。
見ての通り、真っ白な視界…。
ああ、本当に…もうっ!何とかならないのかしら?
このガスー!
きっとさ〜晴れていたら、このルートも高度感も得られるのかもしれないのですが…このガスじゃ周りとの高低差が全くわからないじゃないのよー!
そんな傲慢な心を見透かしたかのように…このような看板が!
そっか…私が歩いているそのすぐ側は崖なのね…気をつけよう。
全体的には歩きやすい岩場なのですが、場所によってはこんな足場も…。
雨が降ったら滑りそうな岩ですよね…。
ガスは濃いのですが、雨は降らなさそうな雰囲気なので落ち着いて進む。
ところが…さらに山は真っ白に…。
ちょっと前の山のマンガ「単独登山デビュー(26)ガスが怖い」にも書きましたが…このガスっぷり…過去の私なら即撤退レベル。
しかも前にも後ろにもだーれもいないので、ここで滑落したら…
それだけは、絶対に避けたいので…慎重に、慎重に…。
鹿島槍ヶ岳北峰以降はほぼ下り道。
体力的には楽なんですが、歩き続けてきた太ももがふくらはぎがしんどい〜と悲鳴をあげ始めている。
そういう時って足がもつれて転びやすいから気をつけよう!私!
そんなガスだらけの昼下がりでも…すれ違う人が2名ほどいました。
まあ、足取りがめっちゃ軽快だったので、あっという間に着いちゃうんだろうな〜。
その後も歩けども歩けども…似たような岩場が続く…。
そこでやらかしかけそうになった。
ルート間違い。
そちらのルートに歩みだす前に気がつけて本当によかった〜!
こんな岩岩の下り道…登り返すは絶対に大変!
そんなコトがあってから、前よりもよ〜くペンキマークを探すように。
登山道を手入れしてくれている方々にひたすら感謝しつつ歩く。
登山道に気を配りつつも…晴れていたら、ここから見える風景はどんな感じなんだろう?そう思ってしまう…。
扇沢からここまで本当長い道のりだったな〜…。
次回、好天時を狙ってリベンジ登山する?
なーんて考えながら歩く。
鹿島槍ヶ岳北峰以降の岩場…ここはこうだよ!って言えるような特徴的なポイントを覚えておらず…。
というか、岩とガスの記憶しかないまま下り過ぎました。
そして…いよいよ現れた。
ハードめの鎖場。
高低差がかなりあるので、後ろ向きになって下る…。
ほら〜!下りきってみて、写真を撮ったけれど…
結構な高低差でしょ!
ここら辺から岩と岩の段差もでかくなってきて、全身を使っての岩場下りになります。
またも大きめな鎖場が現れ、どんどん標高を落としていきます。
てか、気がつかない間に通り越していたらどうしましょ?
そんな不安を感じ始めた頃…何かが見えてきた。