御岳山〜奥多摩駅単独日帰り縦走(2)大岳山

御岳山〜奥多摩駅日帰り縦走タイトル2

ちょっと寂しかった御岳山から奥の院までの歩きも、着いてしまえば…さあ!次の目的地へ!と心はハヤる。次の目的地は大岳山。でもその大岳山に着くまでの道のり…想像以上に楽しい登山コースでした。

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▶ 01話…御岳山〜奥多摩駅単独日帰り縦走(1)御岳山
目次

急な下りから…奥ノ院から鍋割山分岐まで

奥ノ院から鍋割山分岐までのイラストマップ
奥の院分岐から見える「鍋割山」方面への下り道は…結構急な岩場の下り道。
周りには誰も居ないので、転んだりしたら…ちょっとヤバそう。
今までのコースがハイキングぽかったのに、いきなり中級レベルの登山道が現れたのでビビって腰が引け気味になります。

奥ノ院からは急な下り

手でバランスを取りつつ、ガニ股でこの下り道を下っていく、周りに誰もいないからできる技!デスネ。
けれども、まだ登山の感覚が戻っていない登山シーズン初め…こんな道のまま鍋割山だとちょっと厳しいな…。

やっぱり奥の院コースはやめておいた方が良かったかも?

焦る登山者のイラスト_003
わずかな後悔心を抱えながら、なんとか坂を下りきると巻き道との合流地点にたどり着きました。

分岐合流

上の写真の左下に写っている道標を見ると「鍋割山」の文字が記されています。
道標地点まで降りてもう一度道標を見ると巻き道は「長尾平」という場所を経由している。
帰宅後にネットで調べると圧倒的にこの「長尾平」経由で縦走する方が多いようです。

御岳山からの迂回路

さて、鍋割山への進行方向を見ると、しばらくは穏やかな道が広がっています。

なだらかな道

久々の歩きやすい、のどかな道を進んで行くと

なだらかな道2

再び分岐点が現れました。
右に進めば鍋割山経由で大岳山、左に進めば巻き道…鍋割山山頂を通らずに大岳山へ行くコトになります。

鍋割山と迂回路の分岐点

山頂へ行くか…どうしようか…ほんのチョットだけ悩んで…鍋割山山頂経由コースを選択した。
だってね…ほんのチョット登れば鍋割山山頂なんだもの

チョットで済むなら山頂行っておきたいじゃない?

登山者のイラスト1
それが乙女心ってもんよ。

鍋割山への道は、植林の道の中を登っていきます。
山頂までの登りですが…チョイ急かな?
まあ、急だけど…距離はないのでチョット頑張れば着いちゃう感じ。

鍋割山への上り

ほらほら、登り始めてスグに「ああ、あそこ山頂だよね〜?」って感じの空が見えています。

山頂に居るオッサンの頭がゆらゆらしているのも見えてる〜

焦る登山者のイラスト_004
そんな近さ。
上がりきると少し開けた場所が広がった…。

9時4分鍋割山到着

鍋割山山頂に到着

鍋割山山頂は東京都青梅市と奥多摩町の境にり標高1084m。
木に囲まれていて展望は少なめで…山頂というよりは…ピーク
それに、鍋割山って聞くと…丹沢地域の鍋割山がメジャーですが…ここの鍋割山は標識のみ…もちろん鍋焼きうどんもなく…地味…。

でも、なんで、鍋割山って山がアッチコッチにあるのかしら???

不思議な顔をしている登山者のイラスト
鍋割山山頂では休憩するコトなく写真だけ撮って通過。

そうそう、鍋割山山頂で…御岳山ぶりに…やっとに会えました〜!
その時点で熊鈴を鳴らすのを停止。

鍋割山からの下り

鍋割山からの下りは岩場ででないのでサクサクと降りれる。

鍋割山と迂回路の分岐

そのまま降りて行くと、巻道との合流地点に出ました。

登山者がちらほら…鍋割山分岐から大岳神社まで

鍋割山分岐から大岳神社までのイラストマップ

鍋割山エリアが終わると、ちょっとの間ですが平坦な登山道が始まります。

再びなだらかな道

そのまま歩いているとなにやら標識が…写真を取り忘れたのですが、日本山岳耐久レース55km地点。
55キロ…どんだけ耐久するんだ…。

再びなだらかな道2

今回の縦走コースにピンクリボンはほぼ無かったのですが道はTHE・ロード仕様になっているし、あちらこちらに道標も立っています。

道標の行先が増えていく

ただ…道を進める度に標識に新たな行く先が増えているので、目的地までのルートしか書かれていない地図しか持っていないとチョット悩むかもしれませんね。
なので歩く場所だけの地図だけではなく、その山域全体の地図を携帯しておくと、安心かな。

なだらかな道を進む

ここら辺になると登山道でヒトリ。ってことはなくなりました。
一人で歩いていても、数分歩けば誰かが居る、誰かとすれ違うって感じ。
私が知らなかっただけで…結構メジャーなルートなんでしょうかね?

歩きながら空をチョット見上げると

山が見える

山。
あの山が大岳山???って思いながら歩いていると左側が切れ落ちてきて…

先を行く人が見えた

道は再び登り道に。

道標に沿って進む

ここら辺から道はどんどんワイルドになっていきましたよ〜。
まずは鎖場が登場!
色々と注意書きがありますが…う〜ん?大したことはない感じ?

鎖場が現れた

って思ったんですが、冬になると雪が降ったり、岩場が凍ったりするので必要なのかもしれませんね。
その先にまたもや鎖場が出た。

再び鎖場

ここも「たいしたことないわね〜」と思って登り始めたら…後ろからきた男性が岩場で私を抜いて…チョット接触

えっ!?

登山者のイラスト7
って大声を出したらチョット会釈してそのまま行っちゃったけど…。
あの〜ダメだよねえ?危ないよね?岩場で無言のすり抜けは???
どんなに遅い人が前にいても…一声かけてから追い抜きましょう!

鎖場でも慎重に

なので、このような岩場で自分のスピードも緩めずに無言で追い抜いて行こうとする奴は…ハッキリ言って

嫌い。


……
まあ、ここのコースのイイところは…そんな悶々とすることがあっても、新たに心惹かれるポイントが次々現れてくれたトコ!

はしごが現れた

この階段を登った先には…岩場!
鎖を越えたら岩場なんて…なんて私好み!ですが、どうやらこの岩場の先ではプチ渋滞。

岩場を上る

そうね、その先にはチョット歩きづらそうな崖の鎖場が待ち受けていました。

鎖と岩場

写真で見るとチョット怖そうですが…あまり怖く無かった。
ただ、初心者さんだと…通過に時間がかかるかも?

登山道を歩く

こうして岩場と鎖場を越えた先の広場に現れたのは立派な建物。

あれは山小屋?

そう、ここは大岳山荘
今は廃屋になった大岳山荘が道の左下に見えました。

使われなくなった山小屋

廃屋にはなっているのですが、トイレは使えるとか。
また、ここは馬頭刈尾根へと続く巻道への分岐点でもあります。
ちなみに「馬頭刈」ってなんて呼ぶか知ってます?「マズカリ」ですよ〜。

一気に岩場…大岳山

大岳神社から大岳山までのイラストマップ

大岳山荘のある広場には大嶽神社の鳥居がドーン!と建っています。
大岳山にはこちらの鳥居をくぐって神社の横から山頂を目指すことになります。

大岳神社の鳥居をくぐる

鳥居の先に見える大嶽神社へ向かって石段を上がって行く。

大岳神社への階段

御岳山からかな〜り歩いた場所なのに、こんなに立派な鳥居や社殿があるなんて…なんかすごい。

大岳神社の狛犬

こちらの大嶽神社、派手ではないですが…その分、なんだか神々しい。
社の前には、派手ではないが可愛らしい狛犬が…ん?狛犬ではない?狼???
大嶽神社は御嶽神社、秩父の三峯神社と並んで狼信仰なんですって。

山と狼信仰の関係も気になるわ…今度調べてみよう

登山者のイラスト3

大岳神社を通り過ぎると道はまたもや登り斜面に。

木の階段を上る

木で整備された階段、そして石で整備された階段を登って行くと…

石の階段を上る

先ほどよりグレートになった岩場登りが始まりました。

激しい岩場を上る

この岩場…結構でかくて…初心者さんだと登るのに手こずりそう。
久々の岩場は登り方に悩むけど…コレ!コレよ!私の好きな道は

た、楽しい…!

恐る恐る降りる登山者

今回のルートは事前に調べたところによると、高尾山と同じぐらいの登山入門の山って紹介されていたと思うんですが…違うだろー!
高尾山でも陣馬山からの縦走…ううん!それよりも難しい気がするんだけれど〜!

次に現れたのは乱れた木の根っこ登り。

木の根っこの間を上る

斜度のある木の根っこ登りなので登るのも一苦労。
そして再び岩場…。
ここを通過するならストックはしまって、三点支持の体勢で登るのがイイと思います。

再び岩場を上り

ここを下るのはチョットシンドイだろうな〜と思いながら登る。
そして登りきった先には標識と…いかにもこれで最後デース!って雰囲気の登り斜面と空が待ち構えいました。

最後の上りを頑張る

そうです、そうです!ここを登りきったその先は…山頂!

9時54分大岳山山頂に到着

大岳山山頂の標識

山頂の道標を見ると…さらに行く先が増えている。
けど…私が次に目指す鋸山が書いていないんだけど…

大岳山の山頂

ま、いっか。
後で地図を出して考えよう!
そして…この山頂には…

大岳山の山頂に到着

最近奥多摩の山々に見られる、石でできた山頂標識の看板がそびえ立っていました。
山頂からドカンと開けた南西側に、右から御前山、大菩薩嶺、中央に富士山、左手には丹沢の峰々が望めます。
山頂に着いた
この大岳山の標高は1266.5m

御岳山にはケーブルカーを使って楽したとはいえ、登ってきたな〜

そして…丹沢からも北岳からも見える定番の山なんですが…やっぱり

富士山!

笑う登山者のイラスト

が見えると嬉しいですね〜!
そうそう、山頂には
大岳山の三角点
三角点も。

こうして山頂の眺めを満喫していると、後から来る人、後から来る人みーんな歓声をあげて風景を堪能しています。
うんうん!そうだよね!ここに来るまでの鎖・岩場・そしてデカイ岩場を乗り越えたご褒美がこの風景だもの…自然と歓声もでるわよ!

こうして、今回の登山での一番高い山に無事上りきりました。
次に目指すは鋸山…ノコギリ…うーん…なんだか手強そうなお名前ですね…次回「御岳山〜奥多摩駅単独日帰り縦走(3)鋸山」に続きます。

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