北アルプスメインルートをテント泊(2)ババ平キャンプ場

北アルプスメインルートババ平編タイトル

一日の行動時間はどのくらいを考えていますか?私は…できれば5〜6時間で済ませたいけど…ついつい欲張って8〜10時間歩くことも…。今日の登山時間は物足りないけど、「ココまで!」って決断するのは…縦走だとなかなか厳しいですね。

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目次

槍沢ロッジからババ平キャンプ場

槍沢ロッジからババ平までのイラストマップ

槍沢ロッジについたなら〜小屋前に設置されている素敵なベンチにちょっと腰掛けたいじゃないですか。
でもチョット待って!
腰掛けて落ち着く前に…マスク!!
それが今年流。(いや、去年からか…)

槍沢ロッジはスマホの電波がつながるので、今後の天気を見ると…

曇り、または雨予報。

雨…雨かぁ…。
時間は11時半…ここから槍ヶ岳山荘までは約5時間。
16時台には到着できるだろう…。
でも…雨…。
雨の中登っても夕日は見れないし…眠いし…無理しなくてもいいかなぁ…。
でも、今日の行動を予定通り終わったら…12時から明日の朝4時まで…やることないよ?

私は今後…どうするべきか…。
進むべきか…。
泊まるべきか…。
20分ほど迷って…

やめとこ。

苦笑いの登山者のイラスト
だって、頑張って頑張って登った挙げ句に雨なんて…しんどいもん!

今回の登山は3泊4日という長丁場。
なんでこんなに長く山にいるコトにしたかと言うと…

山に長く居たいから。

だから今日、無理して進む必要はない。

覚悟を決めたら、槍沢ロッジの受付でテント泊の申込みをします。
今年の北アルプス・槍ヶ岳エリア周囲は昨年からテント泊料金が上がりまして…
2000円。
どんどん、テント泊の金額が上がっていってますが…まあ…仕方ないよね。
最近テント泊の人が多いんだもん。

宿泊手続きを済ませたら、テント設営場所であるババ平へ向かって移動だ!

11時38分槍沢ロッジ出発

槍沢ロッジから出発

槍沢ロッジからテントが張れるババ平キャンプ場は離れている。
地図で見ても、片道40分!
なので、キャンプ場の受付はこの槍沢ロッジで行ってしまいましょう。
※槍ヶ岳方面から下ってきた人は、下山時に支払うそうです。

槍沢ロッジのヘリポート

しかも槍沢ロッジを通過した辺りから、斜度がきつくなってきた。

槍沢ロッジからばば平へは登り

上高地から出発して5時間。ここからの登路は…結構きつい。

登りの斜度がきつくなる1

この上り道を歩き始めてスグ…

今日はババ平キャンプ場でやめておいてヨカッタ

疲れた登山者のイラスト

と、己の判断を褒める。

登りの斜度がきつくなる2

道は上りになったが、周りはまだまだ木や草に囲まれて鬱蒼としている。
そんな道の合間にふと、開ける場所があった。
槍見
とかいてある。

槍見岩を見上げる

なんで槍見なんだろうか?
あの岩が槍ヶ岳に見立てられるから?

槍見岩を通過した後も、樹林帯が続く。
重ねて、登山道のフンも続く。

ばば平へ向かって登る1

このフン、全てが熊じゃないとして…なんだろうか?
カモシカ?たぬき???

ばば平へ向かって登る12

周りが木々に囲まれて、展望がないおかげで…フンのコトを考えて登るが…。
どうにもこうにも気分が晴れ晴れとする要素がないので、登りがキツイわ〜と思いなが登る。

ばば平へ向かって登る3

あと、何度も訪れている北アルプスメインルートなのに

今までの登山では嗅いだことない…トイレっぽい臭いがするの

しんどい登山者のイラスト

あれはフンのせいなのか?茂みに隠れて見えない何かが発する臭いなのかは…謎のままですが…
そうね、牧場で嗅ぐような…臭いがずっとしていた。

こうして歩き続けると、再び展望が開ける場所。
曇っているので、テンションは上がらないが…。

進行方向が開けてきた

続いて石がゴーロゴロする場所へ出た。

道がひらけた

すると…左手の岩の上に…
猿。

猿がいる

この写真では左手の岩の上にいる猿しか撮れていませんが……ココら辺から猿がうじゃうじゃ姿を表してきた。

猿に気をつけて進む

猿率は…小猿60%に大人猿…そして…見るからにボス猿も…。
ここらで見かけた時は、ああいるなぁ…ぐらいに思ってたんですけど

樹林帯を登っていく

進めば進むほど…


猿、猿、猿

あっちにもコッチにも猿なの〜!

またもや猿

ちょっと、怖いぐらい猿がたくさん。
特に冷めた目を持つ…

ボス猿が怖い…!

怯える登山者のイラスト

猿って…登山道の真ん中でちょこんと座って…コッチをジッと見て…悠々堂々としているのよね。
ちょっと、怖いわ。

ババ平へ向かってひたすら登る1

その後も

小猿

大人猿

集団猿

と…猿オンパレード状態が続く…。
登山道の脇、登山道の真ん中…彼らは自由にウロウロ…。
そして一つ分かったの…。

ババ平へ向かってひたすら登る2

登山道にあった、フンのウチ、とある特徴があるフンは猿のフンだって。
だってね、彼らが通り過ぎた後に…出来たてのソレが…落ちてまして

微妙にクサ。

怯える登山者のイラスト

幸い、コッチを一目すると登山道から歩き去って行くタイプの猿たちだったので…歩みを妨げられることはなかった。
私も「猿なんて…ハハハーなんくるないさー」って雰囲気で登り続けていくと…

ババ平へ向かってひたすら登る3

やっと着いたよ!

12時20分ババ平キャンプ場に到着

槍沢ロッジが運営するババ平についた

槍沢ロッジから歩くこと40分で、今夜の幕営地の槍沢ロッジに着いたよ!
だが…

あ、あれれ…テント場についたが…なんと
テントが一張もない…。
え〜!
そ、そうよね…きょうの登山者…少なかったもの…。
もしかして…私…このテン場に一人…とか?
ヤーン怖い!

ババ平キャンプ場

ババ平のイラストマップ

キャンプ場には誰も居ないが…宿泊費2000円は払ったんだ!
今夜はココに泊まる!
って、事でテント設営。
テントを設営していると…アチラコチラからまたもや…

猿が〜!

猿が、猿が〜!

ボス猿までもが〜!

ババ平キャンプ場に出現…!
ちょっと…何、コレ?怖いんですけど!
このババ平キャンプ場はまさに猿の惑星状態…。
写真は…反対に怖くて撮れなかった…。
カメラを向けたら「キイー!」って言われたらヤダモン。

テントを設営しつつも

食べ物を彼らに見られないようにしないと!

不安な登山者のイラスト

と、常にザックに気を配りながらテントを立てたよ。
集団猿たちはコチラを見ているだけで、特に近寄っても来なかったので…ほんとヨカッタ…。

ババ平キャンプ場にテントを張った

テントが設営できたら、ザックを含め全ての物をテント内に放り込み、ついでに自分も放り込んだら…バタンと寝てしまった…。

とにかく眠い。

眠る登山者のイラスト

やはり…夜行バスでは睡眠が足りません。
12時半から14時過ぎまで…テントの中でひたすら眠りました。
そして、目を覚ますと…
ヤッター!他のテントも設営されてる!
ヨカッタ!ヨカッタ!このババ平キャンプ場…私一人じゃなかった!

やっとテントが増えてきた

他のテントが設置されたお陰か?
あれだけ居た、猿たちが一匹残らず居なくなっていた。
他のテントが設営されたコトに心が元気になったので、テントから出てババ平キャンプ場辺りをウロウロ。

ババ平キャンプ場から槍沢ロッジまでは約一キロ

標識にはババ平キャンプ場から、テントの受付をした槍沢ロッジまでは0.9kmですって…。
遠いよね!

そして…今回のババ平キャンプ場で泊まって一番嬉しかったコトは…。
トイレ!
見て!この素敵なトイレ!

ババ平キャンプ場のトイレ

数年前のババ平キャンプ場のトイレはね…コチラ…!

昔のババ平キャンプ場のトイレ

ちょ、チョット…使用をためらわれるトイレじゃありませんか?
私はこのトイレに入る勇気がなく、今までババ平キャンプ場を利用するコトは避けていました。
ですが、見て!こちらのトイレ!

ババ平キャンプ場のトイレはきれい

まあ…キレイ!
しかもね〜!

鏡も手洗い場もある

鏡と洗面台まである…!く〜っ!ありがたい!
行動中はコンタクトレンズの私は…眼球にコンタクトレンズ入れる作業がいつも大変…。
このように洗面台&鏡があると…スムーズにつけられるのよ!ありがとう!槍沢ロッジ!

併せて、このような立派な水場も!

ババ平キャンプ場の水場

水場が豊富なテント場…最高じゃないですか!
お陰でとても快適なテント泊ができました。
今後このルートで槍ヶ岳を目指す時は、ババ平で宿泊するようにしよう!うん!

ババ平から見る風景はこんな感じ。
※コチラの写真も…2013年の物になります。

ババ平キャンプ場からの眺め

晴れていたら…ああ!これから槍ヶ岳へ向かって登るんだぜ!ってテンション上がる展望ですね!

さて、色々安心したのでテント内で持ち物整理をしました。
ババ平キャンプ場まで来たので、残りの3泊3日分の食は下の写真に写っている分で補いました。

今回の食料品一覧

そしてその後は…ひたすら…

グー

眠る登山者のイラスト1
寝ている間に何やら雨が降ってきて…テントに雨がビシバシ!当たるけど…雨にも負けず…

ぐーぐー

眠る登山者のイラスト2
寝ましたね…。

昼寝時間も含めれば…13時から翌日の朝3時まで寝た!
これだけ寝れば…気持ちも体力もフル充電で、登山二日目は槍ヶ岳アタック…頑張るよ!

次回「北アルプスメインルートをテント泊(3)」に続きます。

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