北アルプスメインルートをテント泊(1)上高地林道

北アルプスメインルートテント泊登山タイトル

今回のタイトル…どうしようか悩みました。北アルプスでココがメインよ!ってエリアは人それぞれ違うのはよ〜く分かってます〜。でもー。たぶんー。北アルプスといえば〜?北アルプスデビューの登竜門の燕岳とか、ひと目で分かる山容の槍ヶ岳が思い浮かぶ方も多いかな?と、勝手に思い…今回このようなタイトルをつけました。
そこらあたりをスローリーに歩いてきた山の記録が今回の投稿です。


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目次

北アルプスへ行こう

新宿から上高地の夜行便・片道7,300円
これが今回の登山へ行こうと思ったキッカケだ。
だってーいつもだったら1万円は越えるんですよ!この路線。
シーズンオープン価格なのか?この日のこの便だけ格安価格で出ていたんです。

また、昨年の10月のテント泊登山以来、毎日毎日ダンナとだけの暮らしに…いい加減飽き…というか、そろそろお互いが自由なひとり時間を作らないと…なんかねぇ…。と思ってまして。
加えて、次の週が4連休を控えている、この7月15日木曜日の登山なら…

わりかし山、空いているんじゃない?

笑顔の登山者のイラスト

私の登山はいつも勢い。
天気よーし!
会社の休み確保よーし!
と、準備は整ったので…登山へ行くことにしました。

乗り場は新宿・バスタ。
ココまではダンナが車で送ってくれたので、賑わう新宿エリアを人と接するコトなく来れたよ。

今回乗るバスがコチラ。

バスタから高速バスに乗る

荷物はバスのトランクルームへ。

高速バスのトランクルーム

アルピコ交通は…某登山バスに比べると、席幅が広く席にコンセントがついてて、しかもフリーWi-Fiもあって最高!
これから長い山行に行くことを考えると、車内でスマホの電池を消耗しなくて良いのが本当に助かる!

高速バスの設備

バスの中はガラガラでした。
誰も会話をしないシーンとしたバス…素敵!
動き始めると皆さっそうと寝るモード…これまた素敵!

私も後ろにも横にも人が居なかったので、のびのびと眠れるハズが…そこは夜行バスの辛いところ、座りつづけると尻や腰が痛かったり、バスの振動で幾度も目が覚め…眠れていない寝れている?で一夜が過ぎた。

そして、朝5時10分頃の車内アナウンス。
「あと5分で上高地バスターミナルに到着します」
おいおい〜。今回のバスの運転手さん、通知がギリギリ〜!
バスから降りる時に急いで撮ったバス車内の写真です。

高速バスの中

で。着いたよ上高地!
さすが日の長い時期の7月。もう明るいや!

5時14分上高地バスターミナルに到着

上高地バスターミナル

あら、あらら
私が乗ってきた4列シートバスと、3列シートバス以外にバスがいない…。
バスを降りたら、上高地バスターミナルのトイレへ向かうが…

上高地のトイレ

トイレもガラガラ…。誰も居ない。
その後、ザックをパッキングし直し最後に登山計画書を提出します。

上高地バスターミナルで登山計画書を出す

今回の登山計画はこんな感じよ。
下の地図の赤線部分を4日かけて歩きました。
1日の行動時間は6時間ほどになっています。

北アルプスメインルート全体地図

昔はね…2泊3日で歩いていたんですよ。
今だって無理すればできるかな?いや、外出自粛でナマッた身体では無理かな?
というか。そんな無理をしたって…体力の落ちた今は…

楽しくない

苦笑いの登山者のイラスト

そうよ!中高年の皆さまー!体力に自信がなくなった皆さまー!
素直に体力の衰えを認めましょー!
今回の登山のテーマは…無理をしない登山です。

上高地バスターミナルから出発

そして、ゆっくりとパッキングしたり、登山靴を履いたりしていたら…なんと!

バスの乗客最後の一人になっちゃったー!

辛い顔をしている登山者のイラスト
では!登山開始です!

上高地から横尾大橋へ

上高地から横尾山荘までのイラストマップ

上高地バスターミナルから河童橋まではスグ!
朝もやか曇り雲に演出されている下記の写真。イイわね〜。

河童橋が見えてきた

晴れていたらもっと良いんだけど…。
私も自宅からネットのライブカメラを介して見る河童橋も…誰も居ない。

河童橋独り占め!

指差す登山者のイラスト
と、一人でココらへんウロウロしていましたが……この日・この時・ドコかからライブカメラを見ていた誰かの視界には入ったかしら?

朝もやの河童橋

さて、まずは横尾まで向かって歩こう!
小梨平キャンプ場を通過する。

6時3分小梨平キャンプ場通過

小梨平キャンプ場

今まで来るたびに、キャンプ客のテントがあった小梨平キャンプ場に…全然テントがない
これは…どう考えても…時期が早いから?平日だから?

明神館が見えてきた

一人で小梨平キャンプ場を通過している時に…そうそう忘れちゃならない。

熊鈴装備
チリーン。

一昔前だったら、ここの林道で鳴らすことなど思いもしなかった熊鈴…。鳴らしちゃいました。
だってー前日に河童橋付近まで熊登場の記事を読んじゃったんだもん。
周りには誰も居ない一人だし、いいよね。

こうして一人トボトボ歩いていると、明神館。

6時44分明神館を通過

明神館に到着

だが…明神館も営業していない。
明神館で朝ごはんを食べようかと思っていたけど、誰も居ないココで食べ物臭を発するのは…なんか怖いので我慢。

明神館から先の注意書き

明神館を通過してスグに…向かって右手の茂みが
ガサガサ

なにー!?!?

驚く登山者のイラスト
猿だ。
小猿・中型猿・大猿…とにかく猿がいっぱいだ!
ひ、ひえ〜。
猿におののきつつ足をすすめると、次はこのような看板が…!

熊に注意の鈴

これは…もう…正々堂々と熊鈴を鳴らしちゃってオッケー!ってことよね!
この上高地林道からハラハラさせてくれるなんて…この先の登山道なることやら…。

穂高の山々

そして、ドキドキしながら歩き続けると

7時42分徳沢に到着

徳沢の公衆トイレ

コチラのトイレ…何度も何度も前は通過していたんですが、今回初めて利用した。
なんと…!水洗だ!
そして徳沢のこの雰囲気のなんて清々しいコト!

徳沢に着いた

いつか泊まりたいキャンプ場です。
下の写真の徳沢園も泊まってはみたいけど…宿泊費高そう。

徳沢園を見る

そして、運動不足のダンナをココまで歩かせる自信も気力もないな。
徳沢にはちらほら人が居たので、ベンチに腰掛けて朝ご飯のおにぎりを食べる。

さて、次は横尾だ!

横尾へ向かって進む

横尾方面へ歩き始めてしばらくすると見えてくる橋。
そう、昨シーズンの終わりに歩いたパノラマルート出口の新村橋だ。
懐かしいな〜!
パノラマルートの記事は下記をどうぞ〜!

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あ〜楽しかったな〜!あの山行も!

新村橋についた

過去に一度歩いたから、正々堂々と新村橋に立ち寄っちゃうもんねー!

新村橋から梓川を見る

新村橋から梓川を眺め、新村橋の強度を足の裏で感じつつ…ああ、あのパノラマルートから下山したのは…もう半年以上前…月日が経つのが早すぎるよ…!もうっ!

新村橋の上

新村橋を後にした後から…眠くなってきた。
いや、眠くなってきたどころじゃない、半分寝ていた。

横尾までの平坦な道

目が半分以上トロ〜ン…。
なに、この、眠気?
私が登山でココまで眠かったのって…

尾瀬の木道歩き

以来だわ。
この上高地林道を何度も歩いているという、おごりから生ずる眠気?
だめ、ダメよ!私…油断した時に怪我しているじゃない!

とにかく長い林道

何度か顔を叩きながら歩くが…どうにもこうにも眠い。
どこか、どこかにベンチはないかい?
あったら、ちょっと座って…眠りたいよ…
もうイイよ…横尾でテント張っちゃおうよ…

そう思いながら進むと…あら何?この迂回路は?

迂回を示す看板

へ〜え〜。
来週の4連休に向けて登山道整備なの?
大変ね!
では、標識に従って迂回路の方へ進むと…。

あら!普段は歩けることのない、運搬や工事の車両が走っている車道を歩いたよ。

初めて車道を歩く

あらー!こんな体験滅多にできないわ!
と、思いつつも眠い。

迂回路が終わった

弱ったな…どうしよう。

9時13分横尾に到着

横尾に到着

横尾大橋前に居たのは私を含めて4人。

人の居ない横尾

座って休憩をしていると…2人が横尾大橋を渡っていった。
残る1人と目があったので

本日はどちらまで?

登山者のイラスト
と、聞いてみたら…涸沢だって。
え〜!槍ヶ岳方面誰も居ないの?

人の居ない横尾山荘

その事実を知り…今後の予定を考え込みつつ横尾大橋を見る。
…なんか元気が出てきた…!

横尾大橋を見上げる

うん…なんか急にテンション上がってきたぞ!
今日の登山、これからスタートだよ!
誰も槍ヶ岳方面へ行かなくても…私は進むぞ槍ヶ岳へ!

槍ヶ岳方面へ進む

でもね、これから先の槍沢ルートはね、茂みの多い樹林帯と沢沿いを歩くから…ぶっちゃけ
熊出そう。
なので、熊鈴音量をハイにして進みます!
うるさくてゴメンね。

横尾大橋から一の沢へ

横尾山荘から一の沢までのイラストマップ

過去にも歩いたこの槍沢ルート。
登り2回、下りは一回だったかな?

9時32分槍沢ルートに入る

槍ヶ岳と蝶ヶ岳の分岐点

さあ、見てよ〜!
この鬱蒼とした感じ。

鬱蒼とした樹林帯を進む1

ここ、ずっと一人で歩いたよ!

鬱蒼とした樹林帯を進む2

この茂みから、いつでも熊がひょっこりって顔だしてきそう!って思うのは、私がチキンだから?

鬱蒼とした樹林帯を進む3

道自体は好きなんですけど…やはり前後に誰も居ない中、一人歩くのは怖いんです。

水の流れる場所

なんで私…いい年こいてわざわざ怖い思いをしているのかしら?っと自問自答しなら進む。

嫌ならいつでも登山やめればいいのに…

ダンナ
って、ダンナも思っているコトでしょう。

鬱蒼とした樹林帯を進む4

槍沢ルートに入って30分ほどすると、ようやく下ってきた人とすれ違うように…。
すれ違い時に呼気が当たらないよう顔をそむけつつも、心はアナタの存在を受け入れてます!

鬱蒼とした樹林帯を進む5

他に歩きながら思っていたのは、3回ほど歩いたコトがあっても…登山道の詳細って覚えていないものね。

鬱蒼とした樹林帯を進む6

なんか…ああなって、こうなった道があったはずなんだけど…出てこない。
人の記憶は…とかブツブツ思っていたら…記憶にある橋が出てきたよ!

橋を渡る

そうそう、この橋を渡ったら…

10時25分一の沢に到着

一の沢に到着

自分の記憶通りの場所があると、嬉しいお年頃です。
ほら、物忘れとか増えているのよ最近。
最近の会話なんて…「アレがアレでアレなのよ」…って感じ…アレを指す言葉がとっさに出てこないの…トホホ。

一の沢から槍沢ロッジへ

一の沢から槍沢ロッジまでのイラストマップ

一の沢から先も沢沿いを進んでいく。

沢沿いを進む

道は緩やかに登りだけど、「登り」とは言い切れない斜度。

またも橋を渡る

なので、サクサクと進んでいける。
途中にあった、二の沢…こちら…記憶に残ってなかった…。

二ノ沢の標識

その後も…茂みに獣の気配はないだろうか?と怯えつつ歩む。

樹林帯を進む

熊鈴は鳴らしているんだが、ソレ以上に沢の音がデカイよ!

沢沿いを進む

進行方向に山の谷間がが見えてきた!

前方に山が見えてきた

あの谷間が…!人が居ない、熊が怖い。この二つでビクビクしていた私の心に輝きを取り戻してくれる!

滑りそうな道

ですが…足元を見れば…。
フンがあっちコッチにあるんですよね〜。
黒いのとかちょっと明るい黄土色とか…。
嫌だな〜怖いな〜。

フンが落ちている登山道

フンは…できれば見たくはないけど…。
踏みたくもないから、しっかり凝視して避ける。

水を使った自家発電

途中にあった自家発電コーナー。
槍沢ロッジはこの沢の水を利用して発電もしているの?

槍沢ロッジへ向かって進む

で、このような建物があるってコトは…もうスグ槍沢ロッジよね!
この自家発電コーナーの看板にも槍沢ロッジまであと5分(10分かも)って書いてあったもの!

槍沢ロッジ手前から道は登りになった。
最後の最後に登りモードになるなんて〜!
そして、この石の階段にもフンが〜!

槍沢ロッジが見えてきた

こうして横尾から槍沢ロッジまでは誰にも追いつくことなく、そして誰にも追い抜かれることなく…歩き…。

槍沢ロッジに到着

11時38分槍沢ロッジに到着

槍沢ロッジ前

槍沢ロッジの前にあるベンチには4人いました。

さ〜て本日の予定は…槍沢ロッジが管理するババ平キャンプ場で泊まるです。

なので、ココでテントの受付をしないとね!
でも…時間はまだ11時半か…。

きょうの行動予定を終えるには…ちょっと早いかも?

むくれている登山者のイラスト
時間が中途半端だと…もっと歩けるんじゃないかしら?と欲が出てきません?
この後どうしようか?

次回「北アルプスメインルートをテント泊(2)」に続きます。

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