いよいよ往復交通費9,210円出した黒部アルペンルートに入ります。
重たいザックを背負ってのバスの乗り降りはチョット辛いけど…歩いて登るよりは…うん!遥かに楽!
お金で解決できることはお金で解決しちゃう人間です。私。
乗り物に乗って…黒部トロリーバス
今回は標高1,433m地点から室堂へ標高差約1,000mを乗り物に乗って上がって行くことになります。
私は過去に室堂・一ノ越から黒部平まで歩いたり、滑って下山したことがあるので、全ての乗り物に乗らなくても室堂へ行けるのはわかっていますが…まあ…そこに乗り物があったら乗っちゃうわよ。
扇沢駅はでかい。
この建物の2階に電気バス(2018年まではトロリーバス)の乗り場があります。
ちなみに扇沢駅の後ろには針ノ木岳へ通じる登山道もあります。
王道室堂へ行かなくても周りには針ノ木、爺ヶ岳そして鹿島槍ヶ岳の登山口がある扇沢ってス・テ・キ!
また夜行バスで扇沢に来ると、朝5〜6時頃に扇沢に到着し、扇沢駅の真ん前に降ろしてくれます。
トイレや自販機は朝5時でも利用できるので、公共機関ハイカーにはとても便利な登山口です。
今回はダンナと一緒だったので、扇沢にいる間はダンナにカメラを託していたら…。
このような写真を撮っていました。
人が撮ると、自分が撮るのとは違った対象が撮られていて面白いですね。
見ての通り、この扇沢から色々な場所へのバスが出ています。
この標識の下にはトンネル掘削時に出た破枠帯の水場があるのに…ダンナ撮っちゃいない…。
この先にも水場はあるのでココで一日の行動水を汲む必要はないのですが…
扇沢に来る度に…ついつい飲んじゃうのよね、ここの水。
もう一度切符売り場を振り返ってみます。
こうやって見返すと、1と2の窓口にはっきり「引換」って書いてありました。
前売り券を買うのに、金額のメリットはないけれど…ここで代金の支払いのために並ぶデメリットがなくなるのは、ホント助かる〜!
人が混み合う特定日の黒部ダム行きの始発は6時半ですが、基本的に始発は7時半です。
黒部アルペンルートを利用して登山などされる場合はその1時間が行動時間に大きく影響してくるので、お気をつけください。
さて、バス乗り場へ行くために扇沢駅の2階に上がってみると…すでに列ができている!
この列に並んで後1時間は待つのね…室堂にたどり着くにはまだまだ長いよ。
でもね、ココ色々と見所があるので飽きない。
列の近くには自販機や販売所、トイレもあるし…記念写真スポットも
トロリーバスや黒部ダムの歴史もてんこ盛り。
さらに…ん?駅員さんがカートを押してやってきた。
お昼のお弁当におすすめの富山のマス寿司や、妙高の笹寿司の販売〜!
この駅員さんの寿司を売るための営業トークが面白い!
どう面白いかは…ぜひ!自分で行って聞いてみて!
毎日ここで販売しているとか…確かにその後の9月に来た時も販売していました。
頭上には現在の室堂のライブカメラが!
うわん!めっちゃ晴れてるじゃん!
興奮する!血が騒ぐ!
早くあの場所へたどり着きたい〜!
あ…列が動き出した。
やっと電気バス始発の時間になったみたい。
みんな受付を通過し、階段をドドドッ!と上がる!
観光の人、ディザックの人、そしてテント泊装備の人。
階段の横幅ミチミチになって登っていく。
なんだか迫力ある光景じゃない?
私のテント泊ザック…でかいでしょう?
後ろから見ると頭が全く見えず、ザックが歩いている状態。
しかも今回の登山…いつもの完全お一人様テントは1360gだが、2人で泊まれるテントのニーモ・アンディ(初代型)を持ってきた、その重さは1.76kgでいつものテントより約500g程重い。
更に、そのいつもより大きいテント用のグランドシートやアルミマットが重量をまし…更にさらに夜はちょっと自炊しようと、食材にお酒に鍋に2Lのペットボトルまで詰め込んでいる状態。
室堂から1時間も歩かない場所だからとアレコレ欲張ってザックに入れてきたので、ザックがすっごい重い!
骨盤がミシミシ悲鳴をあげる重さとなっていました。
え…ダンナが一緒だろう?
半分持ってもらえるでしょう?
と思われるかもしれませんが…ノンノン!!
いつもは私に激アマのダンナだが、登山の時だけは甘くない!むしろしょっぱい!
仕方がない…無理に誘った手前、ダンナには35Lザック(自分の基本装備一式のみ)、私は50Lザック(テント道具・食事・自分の基本装備一式)で行動することにしました。
自分より登山経験がない人を山に連れて行くなら…自分が責任取らないとならないから…仕方ないですね。
一応…ダンナの名誉のために言っておきますが…普段のスーパーでの買い物はちゃんと持ってくれていますよ!
で…果てしなく重いザックでも一回背負ってしまえば何とかなるのですが…今回はバスに乗ったり降りたりの動作が多いため、この激重ザックを背負ったり降ろしたりが頻繁になるのがなかなか辛かった!
扇沢駅に現れたバスは全部で4台。(だったかな?)
これに先頭から分散しつつ乗ってきます。
私も座って乗車することができて、一安心!
ただ…ザックを抱えて座るので…全然前が見えな〜い!
まあ、トンネルだし…黒部アルペンルートは幾度か通ってるし…いっか…。
でもダンナは初の黒部アルペンルート!ココを通ることだけを楽しみにしていた。
なので、たくさん写真を撮ってくれているだろう〜!
と、思っていら…バスの写真も、トンネルの写真も全然撮っていない〜!
車内のアナウンスを聞くこと、真っ暗なトンネルの壁を見ることに夢中で写真に心がいってなかったようだ。
扇沢から黒部ダムまでは6.1キロメートル。
乗ること16分ほどで黒部ダム駅に到着します。
ここで全員バスを降りて次のケーブルカー乗り場まで15分ほど歩くことになる。
バスを降りた人々は休むことなく構内出口へ向かって進んでいく。
黒部ダム駅内部は一切窓のない建物です。
何とな〜く閉鎖感を感じちゃうぐらい。
歩いている途中にあった黒部ダムの模型…。
誰も見ていない〜!
通路は建物からトンネル道になり、暗くて寒い道をしばらく歩く。
その先に光が見える。
そう!そこは…。
黒部ダム〜!
暗くて狭い空間から一気に世界は光と緑の溢れるエリアへ!
本当は…この黒部ダム周辺のイラストも描きたかったのですが…時間がない…。なので…
黒部ダムの公式サイト
を見ていただいて、位置関係をイメージしていただけると…助かります…。
いつもは素通りする…黒部ダム
見て見て!黒部ダムから見る緑と青がとっても綺麗!
こんな日に黒部アルペンルートを通れて、登山に来ることができてホント良かった!
このトンネルの出口にも破砕帯の水場があります。
私が黒部ダムを訪れたのは4度目くらいかな?
誰かと一緒でサッサか通過したり、帰りのバスが心配でサッサか通過していた場所だけど、今回はダンナが一緒なのでダラダラ〜と観光気分で歩いてみた。
黒部ダムの放水も飽きることなく2人でボ〜っと見ていた…。
後ろから来る人々にどんどん抜かれても気にしない気にしない。
今出てきたばかりのトンネルの入り口やその脇にあるレストハウスを見ていたり…
黒部ダムを取り囲む山々を見上げてウットリ。
………くっそう。写真がイマイチ〜!
上の写真のうっすら見えている上部の山々へ向かうんですよね?今日!
進行方向左手の黒部湖の奥で赤く輝いてる山は…赤牛岳?
ダムの側面には階段が取り付けられていて、レストハウスや展覧会場などもあるので、室堂まで行かなくてもココでも十分楽しめそう!
こうやって黒部ダムでのんびり過ごしていたら…
さすがに先へ進みましょう。
2020年の登山は短パンとロングTシャツという、かなり山素人くさいウェアで山歩きをしていました。
ダンナ曰く
「山舐めてる〜」
ファッションだそうです。へへ。
黒部ダムの手すりは常に湿っていて、ひんやりしていて…夏は気持ちいい。
左手の黒部湖には遊覧船が見えます。
広いね〜黒部湖…どこまで続いていくんだろう?
…実はこの一ヶ月後にこの黒部湖の奥の奥まで歩きましたが、それはまた別の山行なので今回は謎に包まれたままでここを後にします。
さあ、そろそろ黒部ダム見学エリアともサヨウナラだよ。
このトンネルに入った先には次の乗り物のケーブルカーが待っている!
開放的な黒部ダムエリアに別れを告げ、再び薄暗いトンネルに入っていきます。
次回「室堂・雷鳥沢キャンプ場でテント泊登山(03)黒部アルペンルート編2」に続きます。