
唐松岳山頂山荘キャンプ場に無事たどり着き、全工程3日の内の2日目は12時間の長歩きだと思っていたのですが…2日目で切り上げました。そう決めたキッカケと諦めたコトで楽しめた五竜岳山行の思い出です。
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INDEX
ー 唐松岳山頂山荘を出発するまで
ー 唐松岳山頂山荘から五竜山荘まで
ー 五竜山荘で今後を考える
ー 絶景の五竜岳を楽しむ
01唐松岳山頂山荘を出発するまで
シュラフに入り、明日の朝ご飯はラーメンにしようそう思いながら寝付くまでグダグダしていると…

そのことに思い出した。
突然決めた登山ということもあって小さい忘れ物をいくつかしていたが、今回とても大切なティッシュを忘れた!
鼻をかんだり、ちょっとしたことにも使うティッシュですが、ティッシュがなくては…調理したクッカーの掃除ができない!
どうしよう
アルファ米カレー味も持ってきていたので、明日の朝は袋にお湯を注ぐだけでできるアルファ米にしよう。これならクッカーも汚れない。
そして、明日の晩ご飯に塩ラーメン…汚れは気になるけど、3日目の朝は担々麺にすれば…クッカーを拭けなくてもなんとかなる…ハズ!
シュラフから体を起こして、頭近くにおいておいたラーメンをアルファ米に変える。
再びシュラフに潜り込み、うとうとし始めた…小一時間ほど寝ただろうか…寒い。

今は服の上に、フリースとその上にアウターを着て寝ているが寒い!
寝る前はこんな寒くなかったんだけど…これ以上の防寒具としてはレインウェアしかない…そこまでは着なくてもいいかな…というかレインウェアを出すのが面倒くさい。
使い捨てカイロはすぐに出せる場所に置いておいたので、シュラフの中に放り込む…ああ、まだ8月だと言うのにかなり寒い…。これが山か。
実は今回いつものピコピコ折りたたむだけの黄色マットではなく、ダンナが必要もないのに自分用に買ったエアーマットを使っていた。

空気を入れて、膨らまして使うマットなので、空気を抜けば小さくなってザック内に収納できます。
岩場歩きが多くなりそうだったので、ザックの外に極力物を出さないために借りました…が、空気の入れようが少なかった為、地面からの冷気に負けて?底冷え感にブルブル…。
シュラフを閉めきって潜り込み、またカイロから発生する熱のおかげで我慢できないことはない寒さに耐えつつ…いつの間にか寝て…。真夜中に目が覚めた時は寒さがどこかへ行っていた。
その後もただただ眠り続けていると、どこからかチャポチャポという水を注ぐ音がしたので目を覚まし、時間を見ると3時半。3時半…?

寝過ごした!と思いながら飛び起き、すぐに出発準備を始める。
お湯を沸かして、アルファ米にお湯を注ぐ…出来上がりまでの15分の間にシュラフやマットをたたみ、コンタクトレンズを入れ、服を着たりして荷造りを急ぐ。
出来上がったカレー味のアルファ米とフリーズドライのカレー…。正直、これ、朝から胃にヘビー。
でも、食べないと…と急いで食べ、そしてテントを撤収…結構急いでいろいろ探したんだが…テントを撤収し終わったのが、4時57分…起きてからなんと1時間半も要してしまった。

まずは唐松岳山頂山荘まで登り返す。
しかしまあ、この上りが辛い!
ザックもなんだか昨日より重たい気がする…
そして、最悪なことに‥上っているうちにだんだんお腹が痛くなってきた!とほほ…昨日は時間…そして今朝は腹痛に悩まされるのか…。
そういえば昨日夕方にトイレに行ったきり…身体の中にいろいろなモノが詰まっていそう。

だんだんと鳥肌が立つ程の腹の痛みになってきた…その辛そうな顔のおかげか?下りの人たち、みんなが道を譲ってくれる。

激しい腹の痛みで、歩みが遅いせいだ。
そういえば…鹿島槍まで縦走した場合に泊まる冷池山荘のキャンプ場は山荘から歩いて15分ほどだったかな?明日もトイレにいくためにこんなに歩くの…?嫌だな…。
何とか無事に唐松岳山頂山荘まで着いたので急いで、トイレを済ます。
結構時間がかかる
かかる
ふ〜
いろいろスッキリさせてから唐松岳山頂山荘を出発できたのは、朝5時半。
当初の出発予定から1時間半も遅れてしまった!

唐松岳山頂山荘前も、もうすっかり明るい…。小屋前でアウターとヘッドライトをすごすごザックへとしまう…こんなに日が登っていたら必要ないもん。

あ、ちなみに…この記事のタイトルに偽りあり!と今気が付きました。
今回の私は唐松岳へは登りませんでした。

とスルー…。今思い返すと、登っておけばよかった…。
02唐松岳山頂山荘から五竜山荘まで

五竜岳方面への道は唐松岳山頂山荘を真正面に見て、右手方向に進む。
05時26分唐松岳山頂山荘をスタート

ここから楽しい稜線歩きが始まる…。

ハズですが、出だしから見るからに険しい岩場が始まる。
牛首と呼ばれる、岩場だそうだ。

ザックが重いのでゆっくりと歩き出すと、後から若者集団に抜かれた。
そのまま進むと、難所だけあって人の渋滞が少々起きている。
切れ落ちている岩場に慣れてない人が牛首を歩くのがなかなか辛そうです。もちろん私も辛い。

おろおろする女子に男子たちが、ああだこうだとフォローする。

ココ数年…そんな優しい人たちに囲まれて登山なんてしていないので、羨ましさにへそが曲がる…。

渋滞を待っている間も、目の前に広がる山を見ていれば飽きることがない。

順序良く並んで進んでいると…途中の開けた場所で道を譲られる…そうなると先頭は私?

私も後ろにいるテント泊装備のオジサンに道を譲ろうとするののだが…彼は全然先に行ってくれない。
仕方がないので進む…。

鎖に頼る歩き方は、個人的には怖いので…この足元近くにある鎖に足を引っ掛けそうで、ちょっと怖い。

また、前を歩く人の降り方をついつい参考にしていまうので、時折りあれ?この降り方間違ってない?みたいな降り方をしている私…途中でいかんいかんと体制を変える。

そして、さっきから真後ろにいるオジサンが気になってたまらない。
先に行ってもらうことをお願いするのだが、「連れが後ろにいるから」で…行ってくれない…。後ろには誰もいないんですが…一緒のパーティと離れて行動しているのかしら?
しかたがない、私は背後ににぴったりされているのが嫌なので、ストックをしまうことで先に行ってもらいました。

岩場も一息つき、ちょっと喉が乾いてきたのでハイドレーションシステムから水を飲もうとチューブをくわえた。
だが…
吸っても吸っても水が出てこない。

けれども背中が濡れていないしザックも慣れていない…ということは、チューブの接続部が抜けているのかしら?
パッキングの時に確認して入れたのに…、ザックを降ろして確認してみた所…やはり接続部が外れていましたよ。

水漏れしていなかったので良かった。

再び歩き始めると目の前に稜線が山が広がっていて、歩いていてとても楽しい朝。

どっちへ行けばいいのかな〜?な道は一度立ち止まって周りをよく見直すとペンキで印が書いてありました。

牛首ほどの道ではないけれども、鎖場がまた現れたり…

岩場の登りも再び現れた。

この岩場を越えたあたりから、道はだんぜん歩き易くなり

日もすっかり上がったおかげで、自分の影がよく見える。

あれ?
自分の影をみていると、ザックのおしり部分の紐が2本ともアタッチから外れてブラブラしていない?

ザックを降ろしてみると…やだ!ほんとに外れている!
こんな外れていたまま鎖場や岩場なんて歩いて…万が一どこかに引っ掛けたら転ぶ原因になるわ!
おかしいなぁさっきハイドレーションをした時はこんな所外していないし…。

他の部分のザックの紐を確認して、ザックを背負い直す。
この降ろしたり、背負ったりの作業がなかなか辛いのよね…。

その後もこんな楽しい日を楽しく歩く。この白馬エリアの稜線歩きはホントに楽しい!
けれども、なんとなく…先ほどから心を占めている不安。それは…小さいミスの繰り返し。
ティッシュを忘れた。
ハイドレーションのチューブが抜けていた。
ザックの紐が外れていた。
ゲン担ぎじゃないけれど、こんな小さいミスが続くとなんだか良くない気がする。
これから先に進む鹿島槍方面は八峰キレットや岩場などが続く…厳しい道程だ、こんな初歩的なミスを繰り返していて大丈夫なのかしら…?
これは…YOUやめときなよ!という暗示かもしれない…鹿島槍まで行くの…やめたほうがいいかな?
そんなことを思いながら歩く。

そんな時に道標が現れると心強い。
そして天気はすこぶる良く…またさらに日焼けしちゃうな〜と思いながら歩く。

近づいてくる五竜岳をワクワクしながらら見つつも、頭の中でグルグル渦巻いているのは、やはり今日の今後の予定。
いや、悩んでる時点で進まないほうがいいんだけどね。

遠見尾根の分岐まで来ました。

五竜スキー場方面に下山する時はここの分岐から下山することになります。
そして、ちょっと歩いた所に五竜山荘が見える。

山小屋は屋根が赤いタイプが多いので遠くからでもわかりやすいです。

稜線沿いの小屋って立地的に建てるのが大変そう…山小屋を開拓した人って偉いなぁ…。
07時46分五竜山荘に到着

そして…五竜山荘に到着しました。