白馬大池でテント泊(5)小蓮華山から下山

小蓮華山から白馬大池山荘を経て下山のタイトル画面

今回の登山は2泊3日で栂池から不帰岳を通って、唐松岳から八方尾根スキー場へ下山する予定でしたが…天候悪化のため、小蓮華山で撤退することにしました。
いつもは「下山しました。これでレポを終わります(チャンチャン♪)」で終わるレポですが…下山の気の緩みによってトラブルを引き起こしました。トホホ。

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目次

小蓮華山から白馬大池山荘まで

小蓮華山から白馬大池山荘までのイラストマップ

小蓮華山の天候はどんどん悪くなってきて、じっとしていると…寒い。
こりゃあサッサと下山だ下山!

小蓮華山から下山

小蓮華岳山頂にぶっささっている剣に別れを告げ、今来た道を戻る。
あら…

天気が悪くなってきた

もう雨ビシビシ!

写真の歪みはすべて水滴なの〜

青ざめる登山者のイラスト

山の天候は分毎に変わる、あっという間に視界は真っ白!

雨風が強まる

あまりの真っ白さについ動画も撮ってしまった。
音が出るので、再生は気をつけてね!

え?このくらいの天候、よくあるでしょ…な〜んて言わないで〜!
私にとっては十分悪天候!

悪天候すぎる

風が吹いている感じは下の動画の方が臨場感があるかな?
こちらも音が出るの再生には気をつけて!

どうでしょう?なかなか吹いているでしょう?

開き直って下山する

こうなってくると
人は笑う。
ただ、これを越えると無表情になるけれど。

船越ノ頭も通過。

船越ノ頭に別れを告げる

道は幅もあり、足元もしっかりしているので、ちょっとけつまづいても左側に滑落!の危険性は少ないですが…現在、前にも後ろにも誰もいないので滑落しても誰にも気づかれない状況なので、気をつけながら進む。

ひたすら下山

あ〜それにしても真っ白な写真のためにネットを使わせてごめんなさい。
本来なら…美しい稜線の風景が広がる場所なのに…

真っ白で視界がわるい登山道

途中強風で何度もザックカバーが飛ばされる。
つけとは飛ばされ、つけては飛ばされ…。

ザックが地味に濡れていってるから…重くなっている気がする〜!

泣きそうな登山者のイラスト
今回の山行の為に持ってきた食べ物もほぼ残しているし、雨が顔を滴るおかげで自然と水分補給もできてしまい…水も飲まないのでザックは行きと比べて重さが減ってなーい!

それでも、真っ白な世界の中でもケルンはしっかり主張してくれている。

ケルンを頼りに歩く

こうして歩いていると何やら動くものが…

雷鳥発見

悪天候時に元気な生物の…雷鳥だ!
こちらも動画を撮ったよ、カメラの性能が悪くてイマイチだけど…

悪天候時に活動的なのは天敵が悪天候時には行動しないからだっけ?
か弱い鳥なのよね、雷鳥。

雷鳥って…こんな悪天候でも元気に活動してて…偉いなぁ。

一息ついている登山者のイラスト
しばらく、無言・無動で雷鳥を見ていると、なんか元気が戻ってきたので…足を進める。

もうすぐ白馬大池山荘

さあ、うっすらと白馬大池山荘が見えて…
こな〜い!

悪天候で白馬大池山荘も見えない

雨と強風とモヤモヤでよく見えないよ!
ううう…朝、テントを撤収した時に素直に栂池へ下山していれば…良かったかなぁ?

白馬大池山荘に到着

よろよろしながらも、なんとか白馬大池山荘まで戻ってきた。
テント場はすでにもぬけの殻、小屋にも人の気配が感じられない…。
なんだか寂しい。

白馬大池山荘から栂池自然園まで

白馬大池山荘から栂池自然園までのイラストマップ

白馬大池は荒れていた。
池ではない、こりゃあだ。

白馬大池山荘から下山1

白馬大池を右手に見ながら待ち受けるのは登り。

白馬大池山荘から下山2

朝起きて、テント撤収して、小蓮華山まで登って帰ってきての登り返しはしんどい。
ピストンならなおさらだ。

白馬大池から白馬乗鞍岳は登り1

登っては一歩休み、登っては一歩休みで登る。

しかも雨で滑るの〜!

途中で追いついた男性と「白馬乗鞍岳まで登れば後は下り一辺倒だから頑張ろう!」と会話し…

白馬大池から白馬乗鞍岳は登り2

白馬乗鞍岳まで戻ってきた〜!

白馬乗鞍岳

はぁ…ここまでくれば、登りの辛さはもう無い!
下るだけ〜。
時折登ってくる方とすれ違うが辛そう…。

真っ白な白馬乗鞍岳山頂

装備がテント泊の人もいるが…この強風の中で張るのは大変そう。

下山を進む

岩場ゾーンまで戻ってきた。ご存知かもしれないが…
岩場の下りは危ない。
転んだりしたら、痛いコト間違いないし…今日のような雨の日なら…滑って転ぶリスクも上がる。
分かっていた、分かっていたのに…

岩場を下る

あ…

転ぶ登山者のイラスト

あああ…!

転ぶ登山者のイラスト2

ガッツン!

!!!

転ぶ登山者のイラスト3

岩場で前のめりに転倒してしまった!
むちゃくちゃ痛い!
周りの人が大丈夫ですか〜?

と言ってくれるので…

ええ!ダイジョブです!平気!平気!

叫ぶ登山者のイラスト

と、答えたが…。
右手がものすごく痛い!
転んだ時にとっさに手をついて、転びダメージをカバーしようとしたおかげで…右手を岩で強打。
そして、右手でカバーしても右の膝小僧と右のおでこも石に打ち付けたようでジンジン痛い…。

岩場の真ん中で座り込んで
……腕、折れてないよね…?

昔、スキー仲間が骨折した時、骨折すると吐き気がするって聞いたけど…今の所吐き気等はない。
ただ、右手がおでこが膝が痛いだけ。

眼下に広がる天狗原
しかも痛みで動けない間だけ晴れてやんの!

痛い…痛い…
指は動くが、痛い。
そこに20分以上丸くなって座っていたが、痛みは全然引かない。

しかたない、ユックリ歩いて下山しよう。

転ぶ登山者のイラスト4

再び歩きだして、下りの地面に脚をつく度に
全身にツキーン!!とした痛みが走る。
私の登山人生10年の中で一番身体が痛い打ち身だ。

天狗原手前の岩場

また、もう二度と転びたくないので…一歩一歩が慎重。
なんとか岩場を降りきり、天狗原の木道へたどり着いた。

天狗原の木道

でもね、雨の日の木道は滑りやすい。
このおでこ、腕、膝が痛い中で二度と転びたくない…

天狗原の木道は雨の日は転びやすい

って気をつけていたのに…
また転んだ〜!

あー!!!!!!!!!

叫ぶ登山者のイラスト

しかも転んだ時にとっさに出てしまうのが手!
ジンジン、ガンガンに痛いのに…その右手でとっさに受け身をとってしまう性…。

痛い!痛い!痛い!

半泣きの登山者のイラスト

もう、右手は痛すぎて、曲がりもしない。
どうしよう!骨折してたら…仕事に支障がでるよ〜。
でも、ここでそのやばい状況を確認したくない。
超やばい状況だったら…心が折れるじゃん。

栂池自然園へ向けてひたすら下山

とにかく下山をしてから現状を認識しよう!

痛い…痛い…早く山から降りたい。

無く登山者のイラスト

おでこ、腕、膝の痛みが辛くて…チョット歩いては深呼吸、ちょっと進んでは深呼吸…
下りはそんなに遅くないタイプだったんだけど、後ろから来る方々にどんどん抜かれる。

栂池自然園へ向けてひたすら下山2

こうして…なんとか…栂池自然園まで戻ってきた…

12時53分栂池自然園へ戻った

栂池自然園についた

下りは得意だし、ペースも早いと思っていた私なんですが、転倒後は全ての人に抜かれた…。
とにかくもう体中が痛くて足が進まないのと、転ぶのが怖くて怖くて…。軽快に歩けなくなっていました。

登山終了

いつもだったら、下山したら即ビールなんですが、体のあちこちが痛くてビールって気分じゃない.

栂池自然園の山小屋

白馬自然園にあるトイレには鏡があるので恐る恐るさっきぶつけておでこを確認する。
血が出ていたり、変形していたらどうしよう…と、不安だったんです。
手や足はともかく…やはり頭を打つのは…怖いですよねー

おでこにタンコブができていて…膝も軽い打ち身ってとこかな

怪我をした登山者のイラスト

やはり、一番被害が出たのは右手。
たんこぶも膝も3日後ぐらいには収束したが、右手だけは1ヶ月ちょっと経った今でもちょびっと痛い

手首はどんどん腫れてきて痛いそこで活躍するのが白馬大池山荘で買った手ぬぐい。
白馬大池山荘のてぬぐい
水で濡らして、右手にぐるぐる巻いて冷やす。
あああ…手ぬぐい…あってよかった!

栂池自然園のロープウェイ乗り場

その後もとにかくずっと冷やす。

栂池スキー場のゴンドラ乗り場

水のある場所で、その都度手ぬぐいを水に濡らしてはまた腕を冷やす。

今回の登山は本来の行動予定を撤退、下山時に転倒・怪我と何かと負け負けな登山だった気がします。

でも骨折や誰かに助けてもらうなどといった事態にならなくて本当によかった

登山者のイラスト6

単独なので、助け合う人も居ないので、自分で動けなくなるような怪我をしたら…と思うと…
今後の登山はもっと気をつけて行動しようと身が引き締まりました。

帰りの高速バスから見上げた白馬の山々には明るい雲が広がっています。
今頃、あの稜線はどうなっているんだろう?

バスに乗って帰宅

今回は撤退したけど…でも、また、登りに行くよ!

帰りのバスでもサービスエリアでリングを濡らしながら腕をひたすら冷やしながら帰りました。

痛いよ〜!

怪我をした登山者のイラスト

帰宅後一週間はダンナに湿布を貼ってもらいながら様子見。
痛いけど、病院へ行くこと無く済みそうです。良かった。

今までの私の登山はいつもどうにかなっちゃう登山だったと思います。

天気予報が悪いけど…結局登れちゃったとか。
体力的に辛いけど…結局登れちゃったとか。

そんな慢心を打ち砕いてくれた今回の転倒でした。
このくらいの登山道なら慣れっこ♪余裕♪
なんて調子に乗っているからだよ!
もういい年なんだし、今後の登山はあんまり飛ばさずに慎重に下山したいと思います・

以上で負け負けだった白馬大池山荘のテント泊のレポ終わります。
お付き合いいただきありがとうございました。

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