無事、今回の山行の核心部である不帰キレットⅡ峰〜Ⅰ峰間を通過しました。が…個人的には今回の記事で歩く部分「天狗の大下り」エリアが一番シンドイと思ったエリアでした。
にほんブログ村っていうブログランキングに参加しています。
押してもらえると見てくれている人がいるんだ〜!って嬉しくなるの。
前回の記事は…
天狗の大下りを登る
さて、不帰キレットⅠ峰で休憩とカロリーを摂取したので、身体が休憩で初期化されないうちに天狗の大下りへ向かって歩きだすことにします。
進行方向の目の前にはこれから登る天狗の大下りが…!
これからアレ…登るのよ。
天狗の大下りの標高差は現地からの写真ではなかなか伝わらないかもしれない?
そうだ!雪山で撮った写真ならわかりやすいかも!
ってことで…冬に八方でのバックカントリースキー時に撮った写真を参考ください。
上の写真の天狗の大下りの一番凹んだ場所から登っていくんだぞ〜!
その標高差は300m!
あ…アレレ?300m
不帰キレットを通過した疲労とテント泊ザックの重みに耐えて歩いた私としては500mはあるかと思ってたよ…。
そのくらい辛かったんだ、天狗の大下りの上りは。
不帰キレットⅠ峰から歩き出した時はプチ休憩、カロリー補給、不帰キレット無事通過で気分も上向き。
加えて景色もヨロシイので、この時は
ノンビリユックリ歩けばいいだろ♪
と、お気楽ゴキラクモードで歩き出した。
歩き出したらすぐに、岩場登場。
岩場になると、足を太もも部分から上げたり上げたりの動作が加わってくるので。
太ももシンドイ!
先程不帰キレットⅠ峰で蓄えたエネルギー源があっという間にエンプティモードへ。
しかも進めば進むほど斜度が上がってくる天狗の大下りへの上り。
過去にこの道を下りで歩いていたので、その斜度を分かっていたけど…歩くとやっぱりシンドイや!
また、天狗の大下りは浮石・ガレ場が多いのでボ〜っと歩いていると足元が危ない。
ズルッ
とか
ガツンッ
とか
ガラガラガラ!
とかとかとかで転んだり・足をぶつけたり・落石を引き起こしたりするので、油断しないで登りたい。
気をつけて歩いていても…それでも…ついうっかりやらかしたのが…落石。
山の漫画でも描いた、コレをやらかしました。
この時に「オッケー!クリア!」って言ってくれたお兄さん!
本当にありがとう!おかげで罪悪感に蝕まれることなく登っていけました。
私もお兄さんを見習って、感じいい登山者へ成長して行きたいです。
それにしても…登れば登るほど斜度が急になっていく天狗の大下り…。
その先に現れたのが…。
天狗の大下り1番の難所?
急なガレ場をひたすら登っていると…眼の前には壁?………のような絶壁が現れた。
ここに鎖とペンキマークがついていなかったら…
ココを進んでもいいの?
と、躊躇しちゃいそうな岩場が登山道の先に出てきました。
写真の撮り方によって垂直にも見えるのが岩場&鎖場。
この鎖場は…写真マジックがかかっている…わけでなく、ホント〜に垂直気味な鎖場。
見下ろして見るとこんな感じ。
下っていく人が鎖に頼り、登山靴のフリクションに頼って降りているよ。
私も過去に天狗の大下りを下たった時、この鎖場が怖かったさ。
疲れているに加え、斜度ある鎖場。
ここは慎重に通過していこう!
鎖場を通過すると…
まだまだ続く登りが見える。
今見えている場所から見上げれば見える、高そうな場所まで行けば天狗の大下りが終わる?終わる?終わる?と、何度も問いつつ登る。
もうね、とにかくさ〜ザックが重くて〜。
テント泊装備でなければ、今回の登山はもっと楽だったのかな?ってことばかり考えていた。
そんな表情がすれ違った方にも見て取れたのか?
「重そうだね!頑張って!」って言われたわ。
ありがとう!
今回は唐松岳→不帰キレット→天狗の大下りで歩いたけど…。
不帰キレットを歩くなら…
不帰キレットを通過したあとに天狗の大下りの登りは辛い!
ので。
天狗の大下り→不帰キレット→唐松岳
の方がいいよ〜。
こうして登っていくと、二度目の鎖場が出てきた。
この鎖場は先程の鎖場みたいに垂直でない。
この2つ目の鎖を通過すると…。
やっとこさ…天狗の大下りの看板がある場所へ着いた。
足元注意
と書いた看板が足元にある。
この看板がある場所までくれば、天狗の大下りの急な登りを通過したことになります。
天狗の大下りから天狗山荘へ
さて…天狗の大下りの急登を登りきった先には…
アレー?天狗山荘はどーこー?
そう、天狗の大下りを登りきった先も…まだまだ歩く!
地図が示す次のポイントは今日宿泊予定の天狗山荘ではなく、天狗の頭という場所だ!
地図をみれば、そんなの一目瞭然なんだけど…。
私が過去に歩いた時に天狗山荘から天狗の大下りの始まりまであっという間だった記憶があったので…。
アレレ?天狗の大下りの看板からスグの場所にあったよね?山荘!
って思い込んでいたの。
次のポイント「天狗の頭」には緩やかな登り。約114mを登る。
しかもその距離は約1キロ。
なが〜い!
このコース、晴れていれば展望の良い最高の縦走コース
なんだけど…なによ!この天気!
疲れ切っている私に何のご褒美もないじゃない!
もうね。この頃は完全に疲れ切っていて…立ち休憩をしながらダラダラ歩いていた。
いいのさ、いいのさ
今日は天狗山荘までの行動予定。
時間はマダ12時台、ここから天狗山荘まで1時間もあれば着く!
そう開き直ってダラダラ歩くけど…。
ガスっているし、周りに誰も居ない。
この稜線には自分ひとり…。
寂しくなってきて…今日の行程で初めて熊鈴をだしたわよ。
熊鈴の鳴る音と共にヨレヨレと歩き…。
天狗の頭に到着
や…やっと天狗の頭に着いたよ〜!
この天狗の頭からはドコまでも続いていく後立山連峰の美しい稜線…
見えない…。
過去に白馬岳→不帰キレット→唐松岳を歩いた時もガスっていた。
くやしい〜!
ガスっていなければ、白馬鑓ヶ岳が見えるんですってよ?
か〜!見たかったー!
マダなの?マダなの?一体いつになったら天狗山荘に着くのよ!
と天狗の下りの足元注意看板から1時間チョイぼやきながら歩き続け…
コマクサを大切しましょう看板が見える場所まで来たら…
やっと、や〜っと!
天狗山荘に到着しました。
天狗山荘に到着
着いた時間は13時11分。
唐松頂上山荘を7時13分に出発したので…6時間もかかったよ…。
うわ〜おそーい。
私がもうチョット若い頃なら、あと2、3時間は歩きたいところだが
もう、若くない…無理は禁物
それにテント場も要予約な時代、簡単に今日の予定を変えるわけにはいかない。
ずっと憧れていて、いつかはテント泊で泊まりと思っていた天狗山荘。
どんな山小屋だったかは…次回「不帰キレット&白馬鑓温泉テント泊縦走(13)」に続きます。