不帰キレットはこれから先が核心部。クサリ場が出てきたり、岩場をよじ登ったりよじ下りたりと三点支持フル活用して不帰キレットを通過していきます。
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不帰キレットⅡ峰北峰から核心部へ
今回記事にするのは上の図のII峰北峰から1峰の頭まで。
地図にしてみれば
今回の行程のほんのチョットだけ。
でも、今回の行程の危険地帯がギュッと濃縮された部分なので通過に結構時間がかかりました。
では不帰キレットII峰北峰からⅠ峰へ向かって進みましょう。
Ⅱ峰北峰→1峰方面へは下りから始まる。
それも約150mも下りるんだよ!チョット降り過ぎじゃない?
こういう場所って登りより下の方が難しいよね。
ペンキマークにいざなわれて進むうちに、このルート場に現われた
プチスラブ。
あ…スラブって知ってる?
上の登山用語には登るのは難しいと書いたが、下るのも難しいよ!
見ての通りのぺーとした岩ゆえ、足元が滑りやすい。
雨の日は絶対に歩きたくない場所だよね。
私は鎖にあまり頼りたくない派
なので、足と手で岩の強度を確信し、三点支持を中心に移動。鎖は手を添える程度。
ですが、ここは鎖の強度を信じてジリジリと降っていった。
その後も現れる鎖と岩の道。
………怖いけど、楽しい!
ペンキマークで向かう方向を確認しつつ、自分でどの岩を掴んで、どこの岩に足を置いて…とルートを考えながら歩くのが楽しい!
キレットは確かに難易度が高い場所なんだけど、鎖やペンキマークが設置されているので、それらをキチンと確認しつつ歩けば危険度は下がると思うんだ。
あ、悪天候や落石などから発生する危険については、また別だけど…💦
こうして進むと、前方に人だ。
よし、待とう。
前の人が鎖を掴んでいる時は後者は掴まず待っているのよね…。
前の人が降りている時に自分も降りたら落石を招く事態もあるかもしれないから…前の人が安全な場所に行くまでジッと待って…待って…スタート!
岩と鎖エリアにも緑はある。
木々のしぶとさに感心しつつ進め。
途中にあった唐松 不帰 白馬岳の看板。
これ有名なの?
このような場所を歩いている間も、とりあえず写真をパシャパシャと、適当に撮ったおいたのが今回のレポの写真たち。
岩場の写真を見返すと、どれも同じような写真。しかも上下感覚が分からないアングルのおかげで…この写真は。登っている途中で撮ったのか、下っている途中で撮ったのか?という写真が多くココの先のココらへんが難所!危ない!とか書き加えられない。
ええ、今回の不帰も歩き始める前は
って思って挑んだけど、実際現場を歩くとその場その場安全第一の方に気持ちが行って…ルート詳細を覚えてないよ。
だから、Youがココに来た時、私が書いた情報より
不帰キレットII峰〜I峰はやたら鎖と岩がたくさんある場所だ。
を念頭に置き
その場の状況を自分で判断して、決して焦らず、安全確保をしながら進もう。
って考えで歩くのがいいと思う…。
あとは雑誌やガイド本でも不帰キレット攻略!特集記事などがあるので、それを一読しておくのもいいかと。
気がつけば岩肌沿いに歩いていた。
途中にはぐっぐっと下がりこむ道も登場。
下で道を譲ってくれる人がいる。
こういう時、ついつい急いで歩いちゃうけど…反対の立場に立ってみたら
ゆっくりでいいよー
って思うじゃん?
だから焦らず転ばないように行こう。
その後も大きい岩と岩の間を乗り越え
写真では垂直に見える下りを三点支持で下った。
場所が場所だけに気持ちが興奮して体の疲労を忘れがちだが、登ったり降ったりで足に疲労はたまっているよ。
ふとした時に転ばないようにね。
だって…転んだら落ちるよ。
あ…進行方向に1峰が見えてきた!
おお〜!誰かが立っている。
こうしてみると後もうチョットだが…サクサクとは進めないのが難所。
道なりに進んでいくと、2人ほどが登山道で停まっている。
下の写真の岩場を乗り越えた先に何かがあるようだ。
この先が最後の難所ゾーン。
この岩場を乗り越えた先には
足場が…アレレ?って思うほど…ない。
写真で見ると怖く見えるけど、鎖も設置されているので、鎖にあまりしがみ付かず、足元を確保して進めばそれほど怖くない…かな?
その先にはでたでた!
不帰キレット名物?空中ハシゴ。
このハシゴを渡って向こう側へ行くんだ。
ハシゴに穴が空いているので、スッコ抜ける?って不安になるかもしれないが
まあ…足が抜けることはないかな?
引っ掛ける・滑るはあるかもしれないが。
この空中ハシゴは勿論一人で渡る。
そのためこのエリアは人の少ない平日金曜日でもチョット混み合うみたい。
これが週末だったら…そうとう混むのかな?
そうそう…今回不帰キレットを歩いていて思ったのが
が、素晴らしかった!
歩く方々が
どうぞ・どうぞどうぞ・どうぞ
って譲り合えるのが嬉しかったな。
空中ハシゴを通過した場所で天狗の大下り方面からやってきたグループと会話したら、リーダー男性が
ここで核心部は終わったよ!
ですって!
って思ったのに。
なんか急な下りが待ち構えているんですけどー。
写真で見ると怖そうに見えるココ。
実際歩いてみると…怖くはないけど、落ちたらヤバい。
時々何処を歩いたらいいのか分からない時もある。
そんな時は周りを見てペンキマークを探せ!
こうして…なんとか最後の岩壁を降りきって…。
岩の山から安定した岩の稜線に降りきった!ふ〜。
今回は唐松岳→天狗の大下りで歩いてきたんだけど…。
圧倒的に天狗の大下り→唐松岳を目指す人が多かった!
安全面を考えると天狗の大下り→唐松岳が岩場を登るコトになるので安全度上がるもんね!
今、下ってきた道を見返す…。
空中ハシゴ辺りからこの地点まではこうやって下ってきたと思う。
見返してみると…まぁ…よくも下ってきたもんだ!
不帰Ⅰ峰を登れ!
さあ〜不帰キレットの核心部も終えた。
あとはⅠ峰を登っちゃえば不帰キレットを無事通過したことになるね。
Ⅰ峰の登りだしは…よくある登山道。
今まで鎖と岩ばかりの道だったので…気を抜いて歩ける。
ですが、まだまだ不帰キレットゾーン。
だんだんとゴツゴツした岩がでてきた。
そして…ココまでの疲労であまりスピードがでない…。
不帰キレットで常に私の前を歩いていた70歳の男性がどんどん小さくなっていく〜!
今日中に白馬岳へ行くって言ってたな…バイバーイ!
上りに疲れたので、立ち休憩ついでに後ろを振り返れば不帰キレットがそびえている。
カッコいいな〜!
出だしは大したことない?って思ったⅠ峰だったのに…
ピーク間際になると…なかなかに急に…。
このピークを登りきったら休憩しよう×10
を何度も思いながらひたすら登り…
不帰Ⅰ峰の頭に到着しました!
唐松岳頂上からここ迄…約3時間かけて歩いた。
実は…過去の思い出の通り…激しくハードとは言えない感じのキレットでした。
ですが…、道より何より自分の背負ったテント泊装備ザックが重い…。
ああ、小屋泊装備で不帰キレットを歩けたら…もっと楽しかったかな。って思うよ。
前を見ると天狗の大下りが見えてます。
………
ここから…ここから先が心底長かった!
この天狗の大下り、過去に下って歩いた経験のおかげで、やたら急でやたら長かった記憶が残っている。
なので、不帰Ⅰ峰でしっかり休んでカロリー補給もしておきます。
ほどほどに休憩したら…
さあ!天狗の大下りを登るよ!
不帰キレット後半のまとめはこんな感じ。
確かに…Ⅱ峰からⅠ峰手前までは鎖に岩が次々現れ、浮石なんかもあって危ないんだけど。
急がず・一歩一歩確認・譲り合い
を心がければ、超難関とまでは思わなかった…かな。
ですが、先にも書きましたが
天候と落石には逆らえない。
2つの要因はこのルートに常に伴い、逃げ場もないルートなので…ソコが不帰キレットを難関にしているのかな。
あくまで個人的な感想です。
では、次回…今回のルートで私が1番弱音を吐いた「天狗の大下り」を登ります。
「不帰キレット&白馬鑓温泉テント泊縦走(11)」に続きます〜!