長々と書いてきた大キレット・ジャンダルムの記録もこれでオシマイ…二泊三日の出来事だったのに、どれもコレも華のある場所ばかりで、ついつい7回にも渡って延々と書いてしまいました。今回の記事は下山一辺倒ですが…下山って…なかなか辛いよね…。
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記事一覧
ー 脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(用意編)
ー 脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(奥丸山編)
ー 脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(南岳新道編)
ー 脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(大キレット編)
ー 脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(北穂高岳編)
ー 脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(ジャンダルム編)
ー 脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(西穂高編)
INDEX
ー 西穂高岳から西穂独標まで
ー 西穂独標から西穂山荘まで
ー 西穂山荘から新穂高温泉へ
ー 大キレット・ジャンダルムを終えて
01西穂高岳から西穂独標まで
さて、一番危ないと言われる奥穂高岳から西穂高岳も無事通過したので、あとは西穂独標を通過し新穂高ロープウェイに乗って新穂高温泉まで下山するだけ。
下山を開始する前に、今まで通ってきた稜線を振り返れば…ガス!もーっ!最後までイジワルなんだから!
西穂高岳から下山しようとして、なんとなく…ふと振り返ると
山頂直下の岩に主峰と書いてあるんですね〜。
こんなに存在感のある「主峰」の文字ですが、下山をする人は振り向かないかぎり気がつかないかも?
と、Kさんが言ったので
と言ったところ、側にいた赤の他人・3人ほどが笑っていた。
笑っていたということは…この人あの人も心当たりがあるんだろうな〜。
さあ!最後まで気を抜かずに降りていこう!
西穂高岳までたどり着いても、新穂高温泉までのコースタイム的は3時間以上ある。この先も長いんだ…。
西穂高岳を通過したからと言って道は突然穏やかにはなりません。
西穂高岳は穂高連峰の西南端に位置し、13個のピークが連なって出来ています。
そして、この西穂高岳から西穂独標の間に大量にあるギザギザ岩場の稜線でも事故は起こっています。
お!3峰のペンキ印が…あれ?2峰ってどこにあった?
これって今でも謎なのですが…西穂高岳につく前にP1って書いてあったピークがあったから…主峰が2峰なの?
気になって調べてみたら…やはり主峰と2峰は別物…見落としてしまっていたようです…。
場所を調べて見た所、主峰から降り始めた直ぐの三点確保で通った難所辺りにあったようです。
急勾配の岩場をドンドン下り…チョイと上りをしていると…次に現れたのが4峰です。
続いて出てきたペンキマークにチャンピオンピークとの文字が。4峰=チャンピオンピークなんですよね?
チャンピオンの言葉を見ていると…挑む心でここまで来た私の心にとある音楽が流れてきた…それはアリス(谷村新司)のチャンピオンの曲…。
ライラ ライラ ライライ!
と脳内で歌いなから先を進みます。
5峰もなんなく通過。
ココに書いてあったたぬき岩は全く見えず…
たぬき岩…どんな姿をしていたのかしら?
6峰を通過した頃に…ずっと後ろに歩いてくれていたKさんに言った。
今回の山行…Kさんの当初の予定をかなり削って私に付き合ってくれました。
登山前に見せてくれたKさんのみの行動予定によると、彼はこの下山の最後の行程はロープウェイを使わず歩いて下山。私はもちろんロープウェイを使っての下山予定。つまり途中で別れること前提でした。
どんなにKさんが俊足でも、ロープウェイを使う私の方が早いに決まってるじゃない?
なら、もうココで先に行ってもらって新穂高温泉で落ち合うのが良いかと…。
そしてKさんは飛び立っていった…早い…。早いな〜。
近くに居た男性までもが「あれは…サスケだ…」と呟いていたのに、つい笑ってしまった。
Kさんと分かれ1人になった私。
そう、いつものひとり登山がここから始まった。
とは言え、人の多いこのルート…寂しさは全く無いし道も迷うことがない。
7峰を登って…
通過したらすぐ下る…。そして登る…まるで日本昔ばなしの様に登って降りてを繰り返している自分に笑いがこみ上げてくる。
ここの斜面は降りるのがちょっと厳しそう。
ジャンダルムや大キレットよりは難易度が低いんだろ〜?って思って、三点確保のやり方を知らずに来たら苦労しそうな道ですね。
過去にも事故が発生しているようですし…。
そして登った先には…ピラミッドピーク!
ピラミッドピークは8峰なんですね。もうさ、数字にかこつけて色々なコトを妄想しています。
穂高山荘から延々と歩いてきた身体に、このギザギザ稜線の登ったり、降りたり…また登ったり!が、かなり疲れる。
足場は狭めなので、岩を落としたり自分が転ばないように気を使う。
また、西穂高岳山頂を目指す登りの人も多いので擦れ違いのタイミングも伺いながら進まないと危険です。
10峰辺りまで来ても滑落したらThe・endな道が続く。
…あれ?岩場塗ってある白ペンキを見落とさないように進んでいたのに…
ううう…すでに2峰を落としているとはいえ…これだけ写真を取り続けてきたので、9峰を取りこぼしたのが悔やまれる…。
これらのペンキマーク、どれもコレもくっきり印されているけど…毎年毎年書きなおしているのかしら?
10峰を通過し鎖場を降りた先にある狭く切り立った鞍部を通過し
急な岩場を登りきった先には…いよいよ西穂独標だ…。
西穂独標を超えると、道は緩やかになるって聞いていたので最後の岩場のはず…。
コレが最後の岩場ピークかと思うと…ちょっと寂しい。
11時34分西穂独標に到着
02西穂独標から西穂山荘まで
西穂独標の標識と記念撮影をする人の行列が長い…
標識を越えて向こう側へ渡りたいのに人と岩で渡るのがちょっと難しい〜!
ココでオニギリを食べて一息つく…これから進む西穂山荘方面を見れば、まだまだ続々と人が登ってくるのが見える。
うわ〜ますます西穂独標が混み合うじゃない…!と思い、そそくさと下山することに。
西穂独標からの下りは岩場の急な斜面…お手軽なハイキングコースなんて言われている西穂山荘から独標間なので、岩場に歩き慣れない方も多くスレ違いに時間がかかります。
ドンドンと少なくなっていく岩と石…。
気がつけば登山道はスッカリ整備されきった道に変わっていた。
ここまで来れば、さほど緊張する場所もないので周りの風景を楽しみながら下っていくことができますね。
空と緑の色に惚れ惚れしながら下って行くと、緩やかなピークが目に入る。
コチラが丸山。
うん、確かに丸いぞ!
ここから後ろを振り返れば…歩いてきた山々が小さく見える…。
半日でここまで移動できるって…歩けば人は移動できるもんだと感慨深いです。
ああ、楽しかったな〜…終わっちゃうなーとなんだかスゴく名残惜しい…。
ハイマツの集団も久々に会えた気がする。
今回の登山では岩ばかりでハイマツにはあまり縁がなかった気が…。
やたら大きく角のない岩場も現れた。
私はこういう道は結構好きですね〜。
そして…
そう!西穂山荘に到着しましたよ!
12時34分西穂山荘に到着