脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(ジャンダルム編)

タイトルジャンダルム

さあ!いよいよ!ジャンダルムへ向かっての一日が始まります。今まで通ってきた数々のキレットや岩場の中では一番危険。風のうわさではメチャクチャ怖くて、初心者・初級者は遠慮するようにとのお達しを聞くジャンダルムへチャレンジしました。

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目次

01穂高山荘から奥穂高岳まで

地図穂高山荘から奥穂高岳
朝3時に穂高山荘の女性部屋をヒッソリと出て、1階の談話室で準備を整えテーブルでご飯を食べます。
アチラコチラから今日の行先を聞こえてくるので、つい聞きいってしまう。
向かいに座っている4人グループはジャンダルムへ行く相談をしてようで、ああ、この人たちもジャンダムルへ行くのか…と勝手に親近感を持ちながら聞き耳を立てる。
見るからに20代前半の若々しい男女混合グループ…きっと軽々とジャンダムルを越えて行くんだろう…若さが眩しい…。

登山靴を履いていると、テント泊のKさんがさっそうと現れる。
さあ!行こうか!…と思ったが…一つ懸念が…今日の行程の穂高山荘〜奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳〜西穂山荘までの7時間以上…トイレができるポイントは一切ない!
しかも岩場の稜線沿いなのでそこらでチョットも…できない!
よってまだまだダイジョブだけれども、一回履いた登山靴を脱ぐのは正直面倒くさいけれど…最後のトイレもしつこく行っておく。

人生最後のトイレになりませんよ−に!

感心しているイラスト

04時56分穂高山荘を出発

穂高山荘前
まずは穂高山荘から奥穂高岳へ向かって歩き出したいところですが…まずは見上げるばかりの垂直な鉄のハシゴを登ります。

今朝のスタートは歩く前に…この延々と長いハシゴを登るのね…

ザイルを持つ姿のイラスト
写真を撮りたかったのですが……日が暗いせいでカメラが上手く反応せず、撮れませんでした…。
穂高山荘のハシゴ
なので…数年前に来た時の写真で…。
まだ夜が明けない内に出発
昨夜降っていた小雨もすっかり上がり、空も明けてきました。
どうやら天気は今日もいい感じそう!
出だしの急な上り
長い鉄のハシゴを2つ登り切ると、今度はゴツゴツとした岩場…ハシゴに岩場…早朝からなかなか厳しい!

出だしはユックリすぎるほどユックリ歩き法則ができない…

岩場を登る
しかも薄暗いのでカメラに気を取られて転ぶことがないように撮影は二の次で登ります…。
岩場を登っていく
ジャンダルムへの気持でついつい足が早足になりかけますが、ココで転んだりしたら大変!なので注意深く登っていく。
ジャンダルムが見え始めた
岩場を15分ほど登り続けると、右手にロバの耳??ジャンダルム???っぽものが見え始めました。
分岐点に到着
さあ、いよいよ分岐点…!
ここから進めるのは前穂高岳ジャンダルム経由の西穂高岳
ちょっと上を見あげれば奥穂高岳山頂が見えていたのですが、山頂記念写真撮影で混みあっていたのでスルー…。
向かって右手に見えるジャンダルム方面へ足を進めることに。

02奥穂高岳からジャンダルムまで

地図奥穂高岳からジャンダルム
ジャンダルム方面へ足を進めると、見るからに恐ろしい場所に人がポツンポツンと立っている…。
こちらは「馬の背」と呼ばれるナイフリッジです。

05時33分馬の背手前に到着

目の前にジャンダルムが広がる
大キレット、北穂高岳〜穂高山荘までの岩場を乗り越えてここまで来たが…う〜ん今までの足場で一番細いナイフリッジじゃないですか!
まずはナイフリッジを歩く
出だしから細いわ〜と思いながらナイフリッジに足を進める…。
ナイフリッジで渋滞
細い上にせせり立った岩場が歩みを楽にさせてくれません。
ナイフリッジがするどい
右に落ちても左に落ちてもたまご真っ逆さま!な切り立った道を引け越しで歩きます。
大滑落
通過するには、かなり厳しい道なので道は自然と渋滞に…
ナイフリッジに寄りかかって待つ
私の前にいるアンザイレンチームが…かなり手こずっている…。
もちろん抜かせてもらえるわけもないし、抜かせてもらいたくもない道なので後ろに並んで待つのですが…。
足場がない
待っている足場の幅がこれです…狭い!
こんな細い足場なのですが…置ける場所はここしかない!
どこの足場も細いし、安定して立てる場所の選択肢がないので足の置き場は迷うことなく決まります。
急な下りもある
またさ〜…下りが怖いのよ!
こんな細い足場を確認しながら降りるでしょ?となるとその下に見える崖も視界に入ってくるの!
こういう場所は下りより上りのほうがずっと楽ですよね〜。
進行方向に向かって後ろ向きになり三点確保状態になって一歩一歩足場を確認しながら降りて行きました。
ナイフリッジを渡り終えた

ふ〜…馬の背無事通過!

頂きますのイラスト
ジャンダルム方面第一の関門?の馬の背を無事に渡り終えました。
出だしの一発目の難所とあって、かなり怖かった…。

ナイフリッジを越えて、しばらく進むと道は急降下になる。
浮き石が多い行なので転んだり、落石を起こさないように注意して下ります。
下っている途中で
ラーーーーーーーク!

の声と共に頭サイズの岩が落ちてきた!
落ちてくる岩

私いる方向には落ちて来なかったのですが、私の後ろのKさん、そして彼の後ろに居た男性の方向へ向かってカラコロコロと乾いた音を立てて落ちていく。
男性がヒィ〜〜!!と言う感じでとっさに避けたおかげで悲劇は起こらず…本当に良かった!
頭サイズの岩が弾みながら落ちていく光景を目の当たりにして…怖かった!
この場所って浮石が多いせいかやはり落石が多いようですね…気をつけて通りましょう…。

ココを過ぎたら今度は上りに…まあなんて急な登りなのかしら?
見上げるほどの上り
どこに足を置いたら良いのかな〜?と考えながら登らなけばならない岩場…今まで通ってきた岩場のように優しくない登りですね。
後ろでKさんが常に見ていてくれて、ルートを激しく間違ったら指導が入るハズなので安心して登ることができます。
鎖場沿いに登っていく
あら、以外に鎖場もあるんですね。
ジャンダルムってクサリは一切ないかと思っていたら…Kさん曰く
俺が昔通った時よりペンキ印や鎖がつけられているな〜とのこと…そしてチャレンジする人も確実に増えたと感じるそうだ。

多分…登山雑誌の影響なんじゃないですかね〜?

喋っている

最近の登山雑誌って…なんか…槍だ劔だ!雪山だ!ソロで大縦走だー!って登山のステップアップがドンドン過激になっていません…?
雑誌の見出しを見ているだけで…こんな軽いノリで危険場所を紹介しちゃってるけど…ホントにイイの?って不安に感じることもあります。
私が昨年行った栂海新道2泊3日で山から海へ縦走♪ってノリでコース紹介の中の一つとして小さく書いてあったけど…そんなお気楽に行っちゃえるコースじゃなかったと思うんですが…。

この先もジャンダルムは人が増えていくんですけね〜?岩、耐えられるかな?

不安げな顔
なーんて不吉なことを考えながら進みます。
かすかな足がかりを頼りに登る
ついクサリに頼りたくなるけれど、三点確保で安定できる岩を探しながら進みます。
鎖場沿いに更に上る
手を使わずに進める場所ではホッとします。
恐怖のせいか?鼻水がたれてくるので、こういう場所に出たらキチンと鼻をかんでおきましょう。
ちょっとホッとする道
だんだんとジャンダルムが近づいてきたな〜と思ってきた頃…なんと…ガスってきた!
ジャンダルムが間近にきたがガスっている
おいおい!そりゃないよ!
穂高山荘から出発するときのあの空はなんだったの?
天気予報も晴れだって言ってたじゃん!
とりあえずジャンダルムに進む
間近にあるはずのジャンダルムの姿も見えやしない…。
ここの足場も少ない
見えるのはこの足元…。相変わらずの細い足場。
後ろから見るとこんな感じ
左に落ちないようにしっかりと歩く。
実はここらでちょっと道に迷いました…。
ジャンダルムへの上り道を行き過ぎて…あれれ?
岩場ってどこでも登れちゃいそうなので危ないですね…。
行き過ぎたと気がついて道を戻ればクサリとペンキ印とジャンの文字が!
ジャンダルムへの上り
ココの岩場を登って‥登って…

06時37分ジャンダルム山頂

ジャンダルムへついた
穂高山荘を出て2時間ほどでジャンダルム山頂に着きました!
視界は真っ白!でしたけど…。

…あまりにも白すぎて…感動が湧いてこないね…

しょぼくれている顔
は〜…ジャンダルムからの絶景…見たかったな…。
けれども2度めのジャンダルム・トライはないと思っているので、見れないんだろう…。
世の中に出回っているジャンダルムからの眺め写真を見させて頂くことで我慢します。

この後は西穂高岳へ向かっての長い長い道のりが始まります。
穂高山荘から西穂高岳まで一気にレポしたかったのですが…写真の数が100枚超えてしまうのと、レポを描く時間がとれなかったたため今回は短くここらへんで…。

次回は「脱初級者?仲間のサポートを受けて大キレット・ジャンダルム縦走(6)ジャンダルム〜西穂高岳編」に続きます。


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