白馬岳〜蓮華温泉への縦走二日目は白馬頂上宿舎から朝日小屋まで歩く長丁場!4時間歩いてって…今日の行程の半分も終わっていないのですよ。ガンバレ〜!私!
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(1)猿倉編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(2)白馬大雪渓編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(3)白馬頂上宿舎編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(4)白馬岳編
▶ 白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(5)雪倉岳編
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ひたすら下り…雪倉岳から雪倉ノ池
雪倉岳は二百名山。標高は2,610.9m。
雪倉岳の頂上で、今日の歩く行程の中間地点になります。
9時11分雪倉岳山頂
雪倉岳からの展望は抜群!らしいのですが…。
う〜ん…どうにも雲がかかって、山々の全貌が見えない。
私は山のピークや地図上にあるポイントについたら、安全の確認の為にダンナにメールをします。
なので、雪倉岳の山頂からもメールしました。出した内容は…
ってことで雪倉岳山頂、Docomoメールは使えます。
晴れていれば、白馬岳や朝日岳…針ノ木岳や蓮華岳まで見えるとか?
いいな〜…見てみたかった。
ま、山頂独り占めはできたから良しとしよう!
さあ、ここでユックリしているわけには行かない、雪倉岳から朝日岳へどんどん進まなくては!
雪倉岳から朝日岳方面へは下り道から始まる。
ザレた道を標高差600m分下るのよ…。
下りやすいので、気分良く下っていったら…
あ…
そう〜雪倉岳山頂に熊鈴を忘れてきた〜!
結構下ってしまったので…登り返すのが…面倒くさい。
そのまんま…行っちゃおうかな…と思ったけれど…やはり取りに帰る…。
出発前に忘れ物チェックは大切よね!
気をつけるわ!
ほんの一瞬だけ、取りに帰るのを躊躇したけれど…
結果、この後も道もずっと1人歩きが多かったので熊鈴を取りに帰って本当によかった!
さあ、朝日岳へ向かって進むよ〜!
相変わらず雲は多いけれど、いい感じの登山道じゃない?
こんなだだっ広い場所。
ぽつんと歩けるなんて〜。
そうそう、雪倉岳山頂を越えたあたりから赤い屋根の小屋が見えました。
写真は撮れてなかったんですが、その赤い屋根が今日の宿泊場所の朝日小屋。
ここからの距離は6km。
この先に待ち受ける道は楽ではないってことが分かりますね…。
頑張ろう!
1人で歩く時の心強い仲間である道標とペンキマークに
と、話しかけながら歩く。
オバちゃんはね、ずっと1人でいるとね…何にでも話しかけたくなるものなのよ。
ところがオイオイ!
再び激しくガスってきたよ〜!
ココまで来たら引き返す気は全く無いので、ガスの中進みますけどね…。
晴れていたら…右手に山々を見ながら歩ける最高の縦走路なんだろうな〜と思うとチョット悔しい。
結局、雪倉岳からの下りは…ガスで展望が得られませんでした。
そうそう…この稜線は見ての通り樹木がまったくなく、雷があったら逃げ場がないルートだって分かる?
前に山岳救助隊のトークショーで聞いた話で、雪倉岳縦走中に落雷に遭遇し転倒して怪我をした人を助けに朝日小屋のスタッフも駆けつけたとか…。
朝日小屋からココまでコースタイムは4時間でしょう?
すっげー!
確かに悪天候時には逃げ場のないエリアなので、転倒したり道迷いなどしたりしないよう気をつけて歩きました。
遭難事例は知れば知るほど山歩きが怖くなるけれど…頭に入れておくことも大切よね。
あ〜!遠くに池が見える。
あれは雪倉ノ池とい言う池らしいです。
9時54分雪倉ノ池展望場所
もちろん近くまで寄れません。
遠くから見るだけの池です。
美しい縦走路…雪倉ノ池近くからツバメ平
その後もペンキマークを確認しながら下る。
誰にも会わない…会わなすぎる〜!
体力的にも精神的にも疲れてきたので休みたい気分になってきましたが…
細い一本道が延々と続いていくので、休むタイミング・ポイントが見つけられず下る。
ふと気がつくと…
結構なお花たちに囲まれていました。
花を見てチョット心にユトリが生まれ…ふと思う。
何に対してもヒヨッコであり、中途半端な私なのに…
と感慨深い。
えっと…ここ奥地ですよね?
ココではまだまだ奥地じゃない?
ガスっているけれど、こんな素敵な場所へ来れるなんて幸せだ〜
仲間が居なくなっても登山を続けてきてよかったな〜。
と自分に酔いしれながら歩きました。
進行方向に薄っすらと山が見えて来ました。
あの山の麓まで…まだまだ下るんですよ。
目の前の山は赤男山。
なんで赤男山って名がついたのかしら?
昔そんな男の人が住んでいたのかしら?
まさかあの山を登るの?と一瞬ビビりましたが、上の写真にも見えている左側の山腹コースをゆるりと登って行くことになります。
ま、とにかく赤男山の麓までは徹底的に下ります。
下りきってから…登り返しって…きついですよね〜。
疲れている時はこっちの山からあっちの山へロープをかけて滑車でピュー!って行けたらいいのにな〜って妄想しちゃう。
赤男山の鞍部にあった幕営禁止の看板。
距離も距離だし…ここで張っちゃう人多いんでしょうかね?
さあ!鞍部まで来たら…ついに復活。
登り道。
ココまでは見落としのよい登山道だったのに、登り返しからは樹林帯。
で、さっき取りに帰った熊鈴の出番!
取りに帰ってホント良かった〜!
そんな心細い私のコトを気遣ってか?ココから再び空が晴れて来ました!
嬉しい…!
進行方向が見える山々は白馬エリアの山ではなく…過去に登った栂海新道のアタック時に登ったイブリ山エリア?
あの時…樹林帯から聞こえた、何かの生物の鼻息に死ぬほどビビったんだっけ…
熊鈴よ!自己アピールを頼んだよ!
ゆるやかな登り樹林帯がちょっと開け、ガレ場になる。
急に装いを変えたこの場所はツバメ平。
10時39分ツバメ平に到着
なぜツバメ岩と呼ばれるかというと、昔は西面の岩場にイワツバメの巣がたくさんあったからだそうです。
こうして見上げると…すっごい迫力ある岩ですね〜!
幸せを噛み締めながら歩く…ツバメ平から水平道分岐
ツバメ平は岩がゴロゴロしていて…心配性の私は落石とかあるかも?と気分的に落ち着けないので…休みたい気持ちを抱えながら先へ進む。
歩きはじめて6時間以上…しかもテント泊装備。
ほんと疲れ切ってますが…この風景が元気をくれます。
似たような写真ばかりで申し訳ない。
石の道が終わりかけると、今度現れたのは木道。
緑深い道に、整備された木道がまっすぐ伸びていっています。
この道を歩くのって本当に幸せですよ〜!
距離が長いし、登山者も少ないので、
と、気軽に言えないのですが…行ける体力と経験がある方なら是非とも行ってみてほしい!
そしてココを歩いた気持ちを私と共感しあいましょ〜!
木道が終わって細い道になっても…
再び木道の道は出てきます。
朝日小屋までまだまだ距離はあるのに…こんな場所まで木道をかけてくれるなんて…
登山道を整備してくれている方々に感謝!
そして…そう!
目の前に見えている朝日岳…最高すぎません?
木道は湿田にも続いています。
咲き終わった水芭蕉?がありますね。
水芭蕉が咲き誇る時期だったら、さらに素敵なんだろうな〜。
幸せな気分っていいですね〜。
身体はすっかり疲れ切っていて、お腹もグーグーなっているのに…ずっと笑って歩いていました。
が、展望がなくなると一気にテンションダウン。
ゆるい上りなのに、一歩一歩歩き休みしながら登る。
そして、朝日岳…歩いても歩いても近くに来ないね〜。
早くアナタの麓に着きたい!
次のポイントは水平道分岐。
朝日小屋までの巻道と朝日岳への登山道の分岐だ。
そこで、絶対、ご飯を食べよう!
ん?ちょっと人の声が聞こえます…。
久々の人の声…ってコトは?
そう!水平道分岐にやっと来ました。
11時19分水平道分岐に到着
雪倉岳山頂を出発して3時間で水平道分岐まで来た〜!
ココまで来れば朝日小屋までコースタイムで1時間!
時間的な心配はもうない。
三国境以来、やっとテント泊装備のザックを下ろして大休止をとることにします。
次回「白馬岳から蓮華温泉まで単独テント泊で縦走(7)朝日小屋編」に続きます。