北アルプス縦走(07)読売新道〜前編

読売新道のタイトル

3泊4日の縦走2日目は今回の登山で一番ハードかつ核心部の読売新道を登ります。事前調べでキツイ・ナガイ・人がイナイの調べれば調べるほどキッツイ読売新道の登りがいよいよ始まります。

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読売新道へ夜明け前に出発

読売新道イラストマップ1

真っ暗な登山道を歩くのは…幾度歩いても怖い。
まず、暗闇が怖い
次に、道を間違えそうで怖い
そして、熊などの野生動物の行動時間帯なので怖い
この怖い気持ちが足取りを重たくさせ、チマチマ・チマチマ歩く。

まだ真っ暗な読売新道1

後にも先にも私だけ。
光は私の頭から発せられるヘッドライトの灯りのみ。
その灯りを頼りに斜面をユックリユックリ登ります。

まだ真っ暗な読売新道2

そうそう、熊鈴もリンリン鳴らしながら歩きました。
ちょっと不安だな〜って場所ではストック同士を叩きあわあせてカンカン!
さらに歌を歌いながら…

しあわせなら手をたたこー

泣く登山者のイラスト

パンパン!

私が恐れる何かに対して、私はここにいるよ〜アピールをしながら登る。

まだ真っ暗な読売新道3

本日の行動予定は奥黒部ヒュッテから赤牛岳を経て水晶小屋までの予定となっており、その所要時間は12時間。
その内訳は…
奥黒部ヒュッテから赤牛岳まで区間の読売新道に7時間。
赤牛岳から水晶岳が3時間。
休憩等で1時間の配分。
予定通りに行くかしら?

まだ真っ暗な読売新道4

読売新道は、読売新聞社が地元ガイドの協力を得て1961年に開設したルート。
途中に水場も山小屋も一切なく、体力を必要とする長い登山道のせいか北アルプスの中でも訪れる人が少ない縦走路の上、読売新道を通る人は降りの方が多いとか。

薄暗い読売新道を登る1

奥黒部ヒュッテから赤牛岳まで標高差約1364m…そして更にその先の水晶岳までも登るのか…。

今日一日…キツイだろうな〜

考える登山者のイラスト2
屈強な登山仲間たちも読売新道に水場がないのがネックで登りに使うのは避けているようだ…。
そんなルート…ほんとに私なんぞが歩くなんて…大丈夫かしら?
…と、思えば思うほど…ファイト心が湧いてくる性格です。

薄暗い読売新道を登る2

歩きはじめて30分ほどした頃…後ろから人がやってきた!

わーい!私以外の登山者が居たわー!

喜ぶ登山者のイラスト2

そそくさと道を譲ると…いかにもトレランの屈強なオニイサン。
颯爽と私を抜き去り…闇に消えていった。
そして…後にも先にも…私が読売新道で会った、たった一人の人間でした。

誰も居ない読売新道

木々に囲まれた道を足元や草の茂みを気にしながら歩いていたので、空が薄ら明るくなってきたのになかなか気が付かずにトボトボ登る。

誰も居ない読売新道2

道は見ての通りわかりやすく整備されているのですが…とにかく誰もいないので、うっかり転びでうっかり滑落しないように慎重に、慎重に歩く。
だってさ〜…
木の根っこで転んで擦りむく。

あるある。


よろけて、なんでもない斜面を転がった。

あるある。

怒る登山者のイラスト
でしょ?なので用心しすぎるに越したことはないの。

途中にはこんな大きい岩が行く手を立ち塞ぐ。

読売新道の鉄梯子

取り付けられている足がかりがなかったら登るのが大変だ。こりゃ。

また、木の根っこが絡み合った急登も登場。

ワイルドな読売新道1

この手の道は、山を歩いていればよくある登山道だけど…読売新道だと思うと緊張するわ〜!
読売新道に過剰反応しすぎですね…。

ワイルドな読売新道2

次は地面に密着したハシゴ?
ハシゴとしての役割は…あまりないように思えますが…。

読売新道のハシゴ

石に苔が生えているから、このハシゴが設置されてないとツルツル滑りやすいのかしら?

次は石と石の間を抜けて登る。

石の間を進む

その先には…「2/8」と記された木が登場!

6時27分「2/8」に到着

読売新道2/3の印

そう!読売新道は奥黒部ヒュッテから赤牛岳までを8等分したポイントで区切られていて、それぞれのポイントに標識が設置されています。
おかげでどこまで登ったのかわかりやすいです。

ちなみに…登山道には標識や道標はほぼない…。
なのでこの標識が出てきた時は…どんなに嬉しいか…わかります???

読売新道2/3の看板

で…1/8の標識は?
って思うでしょ?
私も1/8の標識を探しながら歩いていたんだけど…どうやら見落としたらしい。
まあ…夜明け前の真っ暗だったからしかたないけれど…く〜!悔しい!
というわけで、5時に奥黒部ヒュッテから出発して、約1時間半で「2/8」に到着なんて…順調♪順調♪

そうそう、ここまでくればヘッドライトの明かりも必要なくなったので、ここでヘッドライトをしまいます。

こういう必死な登山のときって…明るくなってもヘッドライトつけっぱなしをやらかすの

悩む登山者のイラスト_0005
貴重な電池を大切に!

樹林帯を登りつづける読売新道

読売新道イラストマップ2

「2/8」から先の道も登り。
基本的に奥黒部から赤牛岳までは登り
時折巻道で平らだったり、微妙に下ったりするけど、基本は登り

まだまだ続く読売新道

樹林帯の中を延々と登る…。

登っているうちにお腹が空いたので、栄養補給。

食事休憩1

食べ物の匂いで野生動物が寄ってこないかしら?と不安になり…上のおにぎりを5口ぐらいで食べ…

食事休憩2

こういうの食べておけば、ドラゴンボールの「仙豆」みたいな効果がある気がする物も食べる。

今回の水場のないコースには水を3リットル持ちました。
奥黒部ヒュッテから、本日のゴールの水晶小屋まで水分を補給できる場所はない…。
なので本当はもうチョット持って行きたかったけれど…ザックの容量で断念。
幸い水を切らすことはなかったのですが…真夏日だったら…もっともっと背負わなければヤバいんでしょうね。

今回の読売新道では、水節約が頭にあり…
水を口含んで…しばしためてから…

ゴックン

不安そうな登山者のイラスト
という飲み方をしていました。

読売新道2/3から歩き出す

読売新道に道標は殆どないが、時折見かけるペンキマークが心強い!

読売新道を登る1

そして…ずっと登りだけど、幸いバテることなく登れていました。
なので…もしかしたら…コースタイムより1時間以上早く赤牛岳につけるんじゃないの?的過信も生まれてくる。

読売新道を登る2

そう思い始めると…

ちゃっちゃか行くぞ〜!

喜ぶ登山者のイラスト

と、ちょっと飛ばし気味になって…バテるから気をつけよう。
あくまで…ちょっとのんびりすぎるかな〜?ぐらいで歩いた方が…
バテないし、楽しいし、結果早く着くもんさー。

登山道に倒れ込んだ木もある。

読売新道を登る3

またぐにはでかいので…屈んでくぐれば…たいていザックが引掛かる…。

こうやって登って行くと…はい!見えた!

7時13分「3/8」の標識に到着

読売新道3/8地点

ココでだいたい標高2,000mほど。
だが…見える景色はまったく変わらず!

読売新道3/8地点から進む

また、出だしから全く変わらずの樹林帯の中なので、明るくなった今もクマとの遭遇が怖いので歌いなら登り続ける。

樹林帯の続く読売新道

樹林帯に囲まれているせいか?土もヌトヌトしていて。滑りやすいので,転ばないよう注意が必要。

階段が辛い読売新道

上は木の上を歩いたほうが危なそうな木道…。
これは…木の上を歩いた方が安全だから作られたのか?登山道を守るために作られたのか…?
ちょっと判断に悩む…。

岩道の読売新道

だんだん大きな石が道を塞ぐようになってきた。

鬱蒼とした読売新道

標高は上がっているが、気温も上がってきたようで…風が通らない樹林帯は暑くて蒸し蒸し…。

その先には狭くて濡れている岩と泥の登り道が待っています。

おどろおどろしい読売新道

写真で見ると明確な登山道に見えなから難易度高めに見えますが、実際の登山道はわかりやすいので、私は迷うことなく進むことができました。
こうして進んでいくと…あら!明らかにこの道で正しいのよ!って私を肯定してくれる木道の登場!

道がひらけて木道が出てきた

しかも、樹林帯から抜け出たんじゃない?

7時57分「4/8」に到着

読売新道4/4地点についた

4/8地点(2356m)に着きました!
これで読売新道の半分まで登ったよ!
振り返ってみると…

ああ〜!黒部湖!

笑う登山者のイラスト_0002

そう!眼下に黒部湖が見下ろせる場所まで登ってきた!

読売新道4/4地点から黒部ダムを見下ろす

昨日はあの黒部湖の周りを延々と歩いたんだ…。
そして今日は…読売新道をこうして登ってきている。
しかも出だしの真っ暗な樹林帯という一番の鬼門も抜けた…。

多分…あとは赤牛岳まで楽しい稜線歩きだ!

笑う登山者のイラスト2

…と思いたいところですが…読売新道…まだまだきっつい!
次回「北アルプス縦走(07)読売新道〜後編」に続きます。

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