三俣蓮華岳からは北アルプスの山々がぐるっと見回せます。今歩いてきた山、これから向かう山、いつかは登りたい山の姿がよ〜く見えるテンションがあがる山頂でした。
三俣蓮華岳から双六岳分岐まで
三俣蓮華岳山頂からの眺めは北アルプスの山々がぐるっと見回せる最高のポイント。
ほら、上の地図を見てもわかるよね!
2019シーズンは諦めた黒部五郎岳方面がよ〜く見える!
ああ!あの赤いお屋根の黒部五郎小舎も見える〜!
そして足元にはトライアングル三角点!
登山道がない原野が眼下に広がっています。
歩けることはないだろうが、実際に歩いてみたらどんな感じかな〜?と想像するだけで楽しい〜!
そして、赤牛岳あたりからずっと視界に存在した槍ヶ岳もカッコイイ!
ここから見えるギザギザは左が東鎌尾根、右が大キレットかしら?
山頂には色々な看板が立てられています。
その中にあった看板に
「ここは三国境!行き先確認しっかりね」
とのこと。
なるほど〜!
行き先がシッカリと記された標柱もある。
そうだね、ここで進行方向を間違えて進んでしまったら…大変だ。
この青い空の下の三俣蓮華岳にずっと居たいけれど、そろそろ次のポイントへ向かって歩くことに。
ペンキマークの記す、双六方向の道へ向かって歩き出せば。
恐竜の背中みたいな稜線が広がる〜。
ただね、ちょっと、できれば…
下りや平行な道だったら嬉しい気分…。
風景は最高なのに、体力がバテバテのため…辛くて辛くて。
本当にバテていると、自分中心に物事を考えちゃってねぇ…。
うんうん、こんなんじゃダメだ!
今回諦めた黒部五郎岳へ行く時には、ルンルンと楽しく登りたい。
もっともっと自分を鍛えよう…!
(この記事を書いている2020年は外出自粛とそれにともなう在宅勤務で半端なく体力落ちています…)
家に帰ったら〜。
と、自分の体を鍛え上げるメニューを妄想しながら進む。
その行き先に立ちふさがる石の階段。
ふっ…今は辛いが…きっと来年は余裕のヨッチャンで登ってやるわよ〜。
だから、今は…一歩一歩休みながら登る…!
こうやって見ると、美しい一本道。
写真でみると、是非とも歩きたい!
そんな道ですよね〜。
なのにこの時に考えていたことは…
…あれ?こうして今後やることを書き出してみると…結構この先の行程も長いわね…。
いつになったら寝れるかしら?
雲ひとつ無い空の下。
紫外線でチリチリと肌を焼きながら進みます。
登山のときは暑くても長袖を着るようにしているんですが、それでもうっすら焼けていたりする。
恐るべし紫外線!
山をやっていても、色白なお嬢さんって
やはりお肌のお手入れを大切にしているんですよね。
私ももうチョット気をつけようかしら?もう手遅れ?
双六岳分岐から双六岳まで
双六岳への中道稜線分岐まで来ましたよ。
登りの道がしんどいので中道へ逃げたい気もしますが…。
双六岳山頂へのルートで進もう。
で、ヨレヨレと登っていると…向かいから娘さんがやってきた。
どこから来ました?どちらへ行かれる?
そんな会話を交わして進む。
そのまま歩いていくと、こんどは初老の男性がやってきた。
どこから来ました?どちらへ行かれる?
そんな会話を交わして進む。
水晶小屋以降、こんな感じですれ違う登山者と会話することが幾度かありました。
なのでひとり登山だった、この4日間でしたが……
ありがとう〜雑談してくれた、あの時の方々!
時折登ることに疲れたので、振り返ると…。
今まで登っては下った山たちがドンドン!
はぁ〜よく歩いた!
三俣蓮華岳から双六岳までの登りは、それほど急登でもなく…今回のように天気に恵まれていれば最高の道!
この時は疲れていてほうほうの体で登っていましたが、もうチョット元気な時にもう一度歩きたいな!
さぁ!あと…もうチョット!!!!
10時12分双六岳に到着
人生2度目の双六岳山頂です!
双六岳から双六小屋まで
双六岳山頂からも周りの山々がぐるーーーーーっと見える〜!
さあ!ここでダンナに「今日は双六小屋で登山終了」と連絡を入れよう!
双六小屋まで行ってしまうと、携帯の電波は通じません。
契約会社によっては繋がるのかもしれませんが、確実に繋がる場所で連絡を入れておくのが安心!
双六岳山頂でも沢山の人が休憩。
広い山頂なので、密にならずにソーシャルディスタンスが守られるわね。
私も…ここでマッタリ…といきたいけれど、やっぱり進んじゃう。
双六岳山頂は広い…広すぎるぐらいなので、ガスっていたり悪天候で視界が悪いと迷いやすいそうなので気をつけて!
晴れていれば、双六岳から双六小屋への道は、槍ヶ岳へ向かっていく道。
この写真はいまでも気に入っていて、スマホの画面に設定します。
途中で何故か撮っていた謎のハイマツ写真。
私の影が弱っているようなので、無意識に撮ったのでしょう。
こういう謎写真…皆様も撮っているわよね〜。
脚がだいぶ弱っているので、こういう下りはつまづきやすい。
登ってるくる人たちとすれ違う。
みんなニコニコ。
ふふ…山頂についたら…ニコニコを越えた喜びが待っているわよ〜。
中道分岐との合流地点に到着。
ここからも緩やかに下る…。
すれ違う人を見ていると、空身で登られている方もチラホラ。
私も過去に登った時は、双六小屋テント場に物を置いて登ったんだけど…小屋から山頂までは想像より、距離はあるから水とプチ食料ぐらいはあってもいいかもね。
あくまで個人の意見です。
そして…最後の分岐点。
ココまでくれば本当にあともうチョイ!
眠気は最高級に達し、もうココで寝ちゃおうかな?とも思うけど…
その悔しさから進む。
ココから先は幾度か歩いているから知っている。
ここから双六小屋までは完全に下り。
そう分かっているから、気持ち的には楽。
気持ちだけね…。
あぁ。もうこんな近くに見えている双六小屋のお屋根が
遠い。
見ての通りの、狭いハイマツの道で登ってくる人とのすれ違いもありますので、幾度か端によって道を譲る。
そんな双方の気持ちに心揺れつつ下り…
こうして…なんとか双六小屋に到着できました!
…双六小屋に到着した時の写真がない…。
あまりの眠気に、小屋でのチェックインなど、うつろなママ行ったせいでしょう。
写真の時間から察するに双六小屋へ着いたのは11時20分頃と思われます。
いつもだったら、まだまだ歩けるんじゃない?と思う午前中ですが。
思い切って、とことん双六小屋で身体を休めたいと思います。
次回「北アルプス縦走(16)双六小屋」に続きます。