今回の登山のメイン「南岳新道」と「南岳〜大喰岳」区間を歩き、このサイトでもレポしてしまったので…残りのレポはうーん…蛇足かも?でも、まあ、無事下山するまでが登山だから…大喰岳から槍ヶ岳、新穂高温泉への下山の道のりに盛り上がりがなくても新穂高温泉までは書きます。
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前回の記事は…
大喰岳から槍ヶ岳まで
大喰岳から見る槍ヶ岳も、これまたカッコイイ!
生の槍ヶ岳を見るとテンションが上がる。
ココに来るまで、南岳・中岳・大喰岳の3座を歩き、大喰岳山頂からも北アルプスの山々を見渡せるのだが、槍ヶ岳の見た目個性はどの山よりも際立ってる…気がする。
時間は午前11時35分。
この後は槍ヶ岳から槍平小屋へ下山し、そのままテント泊なので、急ぐことはない。
槍ヶ岳山荘でゆっくり休憩しよう。
槍ヶ岳までの残り距離がペイントされている石。
あれ?多めに「0」がついているように見えるわ?
大喰岳から見る槍ヶ岳への道もなかなかに素敵ね。
西鎌尾根、表銀座、上高地から槍ヶ岳へ向かって登った事があるが、どのコースもイイ。
では、大喰岳から一度下ります。
圧縮された感のある登山道を下る。
道は整備されているけど、疲れて踏ん張りが効かなくなった私の足はズルっと滑りそうな感じだったのでゆっくり降りた。
その間、若者達が私をどんどん追い抜いていく。
まだまだ現役!ではなく
若者に喜んで道を譲る
老人を目指すのだ
そんな事を思いつつ、開き直ってゆっくり降りていった。
大喰岳から下りきると、ちょっと水平な道をしばし歩く。
すると分岐点標識に出る。
ここが飛騨乗越。
この標識場所には←槍ヶ岳 飛騨乗越 南岳→と書いてあるが、槍平小屋方面にも分岐する。
今回は一度槍ヶ岳を見てから、再びこちらの飛騨乗越へ戻ってきます。
行って、見て、また同じ場所へ戻ってくる。
これ…けっこう…面倒だな…スルーしちゃおうかな。
と、思うことが多いけど…それでも向かわせる槍ヶ岳の存在感。
で…飛騨乗越からは槍ヶ岳へ向かっての登り。
登りはシンドイけど、そんな長距離でなかったので…登りの写真をろくに取らないウチに
槍ヶ岳直下にある槍ヶ岳山荘に到着しちゃった。
私は槍ヶ岳へ登頂したのは4回ぐらい?
登らずに通過したのは…???覚えてないや。
時間はお昼の12時45分のせいか、槍ヶ岳へ登っている人も少なく、槍ヶ岳へ登るチャンスタイムかも?
で、私は…
まず、コーラを飲んでいた。
登山行動中はアルコールはとらないので滅多に飲まないコーラを飲んで槍を見る。
眼下に広がる山並みと、殺生ヒュッテも見る。
………で、槍ヶ岳。なんだかね…。
登らなくもいいかー
って、思っちゃったのよ。
登って、山頂ついて、下るのに1時間はかかるのが…ねぇ…。
槍ヶ岳直下まできて、時間もあって、登山道も混んでいないのに…。
槍ヶ岳を登らずダラダラすごしてました。
槍ヶ岳は何度か頭頂したので、いつでも登れるだろう〜って傲慢さがあったのかもしれない。
今、このレポを描いていて…
登っておけばよかったよな
と、チョット後悔している。
槍ヶ岳から千丈沢乗越分岐まで
槍ヶ岳見物休憩を20分ほどしたので、そろそろ槍平小屋へ向けて下山しよう。
先ほど歩いてきた道を戻って、飛騨乗越分岐を目指す。
飛騨乗越へ戻る道途中は槍ヶ岳山荘のテント場ゾーンです。
ココを通る度に、始めて槍ヶ岳山荘でテントをした事を思い出し、その張った「17番」エリアを見ては
私の場所
と、思ってます。フフ。
飛騨乗越に戻ってきたのは13時7分。
いよいよココから今日の下り人生が始まる。
眼の前にドドーンと広がる下り斜面を見ていると…
槍ヶ岳山荘へ忘れ物はないわよね?ここを下ったら槍ヶ岳山荘へ取りに帰るの嫌よ?
と、財布とスマホを再度確認。
では、下っていこう。
スキーだったらあっという間に滑って行けそうな斜面を大回りでジグザグと歩く。
歩いては折り返して、また歩く。う〜ん長い!
途中にあった海抜2800m標識。
まだまだ高い場所にいるわね、私。
写真で見返す分にはとっても気持ちの良い斜面だが、広い分…歩いてもなかなか進んだ感がでない斜面でもある。
歩くことに飽きてきて振り返ってみれば
まあ!なんて素敵な稜線。
写真補正はしてないよ。撮る時にiPhoneが勝手に補正しているかもしれないけどさ。
午後14時になってもガスるコトなく空は青い。
このレポは2022年の10月2日なんですが、透き通る秋空って感じ!
秋の北アルプステント泊は寒いけど…空に関しては秋は最高かも?
さて、先ほどの海抜2800m延々と下りに下った気がするんだけど、たったの200mしか下ってないことに悲しみ。
ちぇーっと思っていた所、お向かいから細い体型のテント泊女性が登ってきた。
つい、オバちゃん「頑張って!」って言っちゃったよ。
じゅうぶん…頑張っているのにね💦
でも、可愛い声で「ハイっ!」って返事がもらえたよ。
最近、背負っているテント泊ザック幅より細い身体幅の子を見かけるコト多いけど…ほんとスゴイ。
私もテント泊だけど、自分の胴回りと同等ぐらいのテント泊ザック。
ソレ以上の大きさは背負えない〜。
テント泊での楽しみ部分を削れば装備は小さくなる。
こうして槍ヶ岳山荘から1時間下り続けて着いたのが千丈沢乗越分岐。
地図でこの先のルートを確認すれば、槍平小屋への道のりはまだまだある。
分岐点に用意されている救急箱を見て、
この先の登山道には岩場などはないが
油断しないで歩こう
と誓うー。
千丈沢乗越分岐から槍平小屋まで
千丈沢乗越分岐から先は低木が出てきた。
気がつけば周りの山々の木々も目視できるぐらい降りてきたんだ。
上の写真から13分ほど歩いても風景は下の写真状態。
あまり変わり映えしない風景に心のなかで思うことは
テント場に着いたら…酒!
そんなコト考えちゃう。
道が単調なら、脳にも思考の余裕ができる筈なので、もっと有意義なコトを考えればいいのに、何故か無駄なコトを考える。
途中で出てきた河原。木がみんな斜めっているので…冬は雪に埋もれている場所なのかしら?
ヤマップの地図上にあった「!」ポイントまできたよ。
「!」マークは気をつけてマーク。そこにあったのは倒木。
上からまたぐか?下から通り抜けるか?
ドッチにしても難しそうな倒木だわ。
こうして単調に歩いている内にふと、思うのは…
やっぱり槍ヶ岳登っておいてもよかったかもな〜
後悔先に立たず。
でも、やはり足は疲れている。
槍ヶ岳へ登っていたらもっともっと疲れていたはずだ。
この日歩いた距離は9.2km。
街中ジョギング・ウォーキングなら程よい運動距離だが、山歩きしてきた足はそろそろ歩くの嫌よモードになってます。
あと…この日は「日曜日」だったせいか?
登山道に人が居ない。
そんな中、一人で槍平小屋へ歩いていると…「熊」が怖くなってきた。
なので、最後の最後に熊鈴を出して歩くことにした。
そしてようやく
槍平小屋テント場に到着。
時間は15時15分。
テント場に戻ってきたよ〜!
………アレレ?
テントは張ってあれどテント場に人が少なーい!
皆さんまだまだ山の中?…やっぱり槍ヶ岳へ登っておけば良かった。
実際、16時過ぎてからテント場に戻って来る人の方がチラホラ居たわ。
今日登った南岳方面を見上げる。
念願の晴れた南岳新道歩き…楽しかった。
一度登り、もう一度登っておきたいと思ったコースを歩けて、自分の登山野望が一つクリアできたコトに満足。
その後は登山靴脱いだり、顔を拭いたりし…いよいよ
お酒!
今回は槍平小屋にテントをデポするってことで…頑張って担いできた本搾りライム!
わたしゃ…この本搾りライムが好きでねぇ…でもねぇ2022年に販売中止になり、2023年現在製造されていないのよ〜。
復活してくれないかしら?
そして、好物のウニポテトとカルパス。
この2つをかじりながら、酒。
これが…山ご飯に開眼しない私の宴会風景。
こうして今回のメインイベント槍ヶ岳周回登山は終わりました。
明日は下山し、風呂と生ビールを目指すのだ。
次回「槍平小屋にテントデポで槍ヶ岳周回登山(終)」に続きます。
次で今回のレポはおしまいだよ。