今回歩くエリアは槍平小屋〜槍ヶ岳周回登山の中で一番景色が良かった場所!当時の事を思い出しながら書いていて「ああ、もう一度歩きたい!」って思ってきちゃった。今度歩くなら槍から南岳かな…もちろん…晴れの日に!
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前回の記事は…
南岳から中岳まで
さあ!南岳を後にして、次は中岳目指して歩き出そう。
時間は朝9時8分。
空もまだまだ青く澄み切ってる。
しかし、まあ…なんてステキな道なんだろう?
槍ヶ岳はたぶん6回程は行っているのだが…その槍ヶ岳近くにある、この稜線を歩くのは登山を始めて10数年で初めて。
もっと早くにココに来る計画立てれば良かった!
この記事を書いている途中で、ここは是非もう一度歩きに来よう!次に歩きに来るときは、どのようなコースで歩こうか?
と次回への妄想が広がり、記事を書くのを何度も中座し登山地図を見てしまったよ。
槍ヶ岳方面に向かってなだらかに登っていく登山道、そのラインの美しさに
美しー!
の言葉しか出てこない。
南岳から歩き始めて10分ほどで天狗頭の分岐に着いた。
ここから天狗方面に降りれるようだ。
槍ヶ岳→南岳まで歩き…でも、大キレットは歩きたくないって方は天狗池方面にエスケープができるのかな?
位置関係的にはこんな感じ。(ごめん地図を書き起こす時間がなかった)
天狗池はまだ訪れたことのないエリア…近いうちに歩きに行こっと。
槍ヶ岳の近くとあって、登山道は荒々しい顔も見せる。
とは言っても北アルプス人気エリアを問題なく歩ける人から見れば、よくある岩場ルートだ。
このひたすら楽しいルートを歩く。
途中で休憩するのにちょうどよい場所を見つけたので、槍平小屋を出てから大休憩をとっていなかった事もあり、ココでおにぎり休憩。
周りの風景を見ながらダラダラしていると、通りかかった登山経験値Lv.72ぐらいに見えるお嬢さんから声をかけられ楽しい雑談タイム。
ひとり登山は寂しい時もあるけど、人の少ない山の中では声をかけられることもあるのが嬉しい。
休憩を終えたら再び次の目的地の中岳を目指して歩き出す。
あ〜なんて綺麗な風景なんだろう。
でもね…綺麗なバラには棘がある。
あー…
眼の前に中岳への登り斜面が立ちふさがった。
しかも…その肌がゴツゴツしていて登りづらそう〜!
テレビ越しでお肌が綺麗って思ってた芸能人が、直接・近くで見るとそうでもない…かも?とダブル?
ここをコツコツ・ゴツゴツと登っていこう。
途中にあった道標には「中岳」の文字。
中岳って…個性のない感じの名前だから、
大したことない山だろう
って思ってたけど…いやいや!
すっごい山だわ。
ガレ場の最適ルートをペンキマークに誘われて登っていく。
目の前に広がるは岩の大斜面。
槍平小屋から南岳小屋まで登ってきたおかげで既に疲れている私。
登りつつ、
よいしょ、ドッコラショ、おぇ、ひぇ〜…
と、色々な擬音を発することでその辛さを自己表現。
声を発することで呼吸が楽になると自分的には思ってまして、周りに誰も居ない時には声出しているけど…通りすがりの他人から見たら、奇妙なオバサンだねぇ。
こうして、登り着いたピークが
中岳山頂!
中岳の標高は3084m!
高いよー!
名前は庶民的でも国内第12位の高峰なんですよ。
中岳から見る槍ヶ岳…
カッコイイじゃん!
でも…でもね、南岳から見た槍ヶ岳と比べると…
槍ヶ岳との距離が縮まっている気がしない。
中岳から大喰岳へ
槍ヶ岳との距離感が縮まらないのは、槍ヶ岳の存在感が強すぎるから?
でも、歩き続ければ…いつかは槍ヶ岳に着くから、歩こう。
中岳山頂近くの道標には次の目的地の
大喰岳
の文字。
大喰岳をなんて読むか知ってます?
私は今回の記事を書くまで
おおくいだけ
って呼んでたけど、その呼び名は
おおばみだけ
で、大喰岳ヘ向かって歩き出したら、後ろから人が来たので道を譲る。
南岳〜槍ヶ岳間のコース、ココで会った人は10人も居なかったかも?
すごい良いコースだと思うんですが、歩く人が少ないのかな?
前の人はあっという間に姿を消した。
その後を進んでいくと…
なんじゃ?この矢印。
左斜め牛、右横、右横と落ち着きのない矢印だこと。
それもそのハズ…その矢印の先へ目をやれば。
突然の断崖絶壁…に近い下り。
鎖とその先に続く登山道の間の道が見えないんですけどー!
その見えない部分にあったのは
ハシゴ
ハシゴよハシゴ!
それも結構長め!
表銀座のルート上にあるハシゴや槍ヶ岳にかかっているハシゴに比べたら、大したことないハシゴだけど…事前調べてこんなハシゴがあるって知らなかったので…チョット緊張。
南岳〜槍ヶ岳区間の情報が少なくない?
この登山の前に槍ヶ岳登山番組を見たが、出演者が南岳〜槍ヶ岳区間も歩いているハズなのに、その区間の映像が番組中で全く流れてなかったの。
流さないってコトは大したことないルートなのかな?って思ってたけど…実際歩いてみたらそうでもない。
今回の記事を書く前に、その番組の再放送がやっていたので見直したんだけど…やはり南岳〜槍ヶ岳区間は一切流れてなかった。
なんでだろ?
まあ、そんな私の愚痴はどうでもいい…先へ進もう。
っと、その前に…中岳を振り返ってみた。
ああ、中岳山頂からこんなに降りて来ちゃったよ。
大喰岳まで登り返すのがシンドイな。
でも槍ヶ岳へ進んでも槍平小屋へ戻ってもドッチにしても登りが待っている地点にいる私。
なら進むさ。
今の時間は午前11時。
朝4時半に槍平小屋を出発してから早6時間チョイ…。
だいぶ疲れたよ。
そんな私の足元に現れて来たのが、槍ヶ岳までのカウントダウン。
表銀座でも西鎌尾根でも見る槍ヶ岳までのカウントダウンは今回のコース上にもあった。
街の平地でなら、8分も走れば(私の走りは遅い)その距離を通過しちゃう1100mの距離だが山では…その5倍以上の時間がかかる。
分かっちゃいるけど切ないね〜
とか、言いつつ進んでたら…またも
岩ゴロゴロ。ヒャー。
実際歩いてみるまでは、大したことないだろうな〜って思いこんでいた南岳〜槍ヶ岳区間。
そりゃあ槍ヶ岳山荘泊←→南岳小屋泊だけだったら…楽しく歩けると思うけど、
この区間+南岳新道を登ったり、槍ヶ岳から新穂高温泉まで下山をつけるとなると…楽ではないな。
途中で歩いてきた道を振り返る。
大キレットからだいぶ遠くへ来たもんだ〜。
またも現れたカウントダウン。
先ほどあった1100地点から1000地点までのたかが100mを歩くのに20分もかかってる。
でも…見上げれば…。
なんだか山頂っぽい物が見える気がしない?
あら〜あれ、きっと大喰岳山頂よ!
そう思って進む。
チラリチラリと見える槍の穂先。その頂きに立つ人のシルエットがなんとな〜くわかる場所まで来た。
いいなぁ。今、槍ヶ岳山頂にいる人。
途中で私を追い抜いていったお方。
私も辛いが、その方も辛そうだ。
またも現れた槍ヶ岳までのカウントダウン。
えー!まだ800mもあるの?
そして登っている途中に見つけた
キャンプ禁止看板
ここで…張る人がいるの?
いるからわざわざ看板立てるんだよね…。
こうしてようやく…
大喰岳に着きました〜!
時間は11時32分。
南岳小屋から大喰岳まで3時間もかかったわ。
のんびり歩きだったからとはいえ…
3時間は、ちょっとした低登山の所要時間よね
途中にはガレ場やハシゴもあったりでお気楽な道とは言えないし。
悪天候時には逃げ場所のない稜線歩きになるので、強風や雷雨予報が出ている時には避けたいルートだ。
さて、ここまでくれば槍ヶ岳までもうチョット!
…もう…チョット?…だったかなぁ?
次回「槍平小屋にテントデポで槍ヶ岳周回登山(7)」に続きます。