槍ヶ岳・表銀座をテント泊で縦走(2)滝谷出合周辺

槍ヶ岳・表銀座縦走タイトル2

いよいよ登山の開始です。登山開始時間は7時を過ぎていて焦る!…いえいえ登山に焦りは禁物。落ち着いて行きましょう!でもねえ…登山バスなんだから…もうちょっと早く到着してほしかったのが本音です。

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▶ 槍ヶ岳・表銀座をテント泊で縦走(1)新穂高温泉

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定番の林道…新穂高温泉から穂高岳登山口まで

イラストマップ新穂高温泉から穂高平小屋まで

登山届はちゃ〜んと新穂高温泉で提出したので、右俣林道のポストは素通りして進む。

新穂高温泉からの林道

登山計画書提出ポストの近くには右俣林道(槍ヶ岳方面)と左俣林道(双六小屋方面)への方向が看板で記してありますね。

新穂高温泉からは右俣と左俣林道がある

道に沿って歩くとすぐに右俣谷林道ゲートが見えてきた。
ここから先はタクシーやマイカー、バイク、自転車の進入は禁止です。
時々いるんですって!二輪車でここを通ろうとする人が。

林道のゲートを通る

まずは林道を歩きます。
ゆる〜いゆる〜い林道なので、丁度いいウォーミングアップと考えて歩く。

歩いていると、看板が…夏山近道ってかいてある、ハゲてて写ってないけど。

穂高平小屋への夏道

近道か…魅力的な響きね…
と思ったが…夏道の入り口に看板が落ちていて

道が荒れているので、近道を通らないように
林道でも時間はほぼ同じになります。

的なコトが書いてある…。
ああ、憧れの夏道よ…。

穂高平小屋への林道

単調な林道が私に
こっちに来い来いと手招きしている…。

緩やかな登り坂の林道を1時間ほど歩くと…見えてきました穂高平小屋。

8時14分穂高平小屋

穂高平小屋

標高1350mに建つ穂高平小屋は営業は不定期。
私が通過したのは平日木曜日の朝でしたが、この日はどうやら営業しそうな感じ。

穂高平小屋2

でもそのままスルー。
休憩するにはまだまだ早い!

やっとモーターのコイルが温まってきたところだぜ

金田

という、アニメ「AKIRA」の金田少年の気分で進む

穂高平小屋以降も林道

この先も砂利道
徐々に坂になっている砂利道です。
砂利道はまだまだ続きます。

穂高平小屋以降も林道2

過去に…左俣林道から歩いても林道は長かった。
上高地から歩いても林道は長かった。
比較的安全に槍ヶ岳へ登るには…この林道の試練が必ず付き物なのね…。
※上高地から穂高連峰を経て槍ヶ岳へ行く重太郎新道は林道は歩きませんが…その分危険度が高いです。

途中にあった趣のある道標。

道標

でも文字のみで情報源は一切なし。

足元を見れば、車の輪だちがくっきりはっきり。

タイヤの後が残る林道

いいなあ…車。
都会での暮らしですっかりなまっている私の心にはすぐにぐうたらさんがやってくる。

平日とあって誰もいない林道をてくてく歩く。
昔は林道であっても一人で歩くのが怖かったのに…人って慣れるもんね〜。
と思いながら歩いていると…人だー!

奥穂高岳登山口

わーい!やっぱり人がいると安心!
が、私が奥穂高岳登山口に着く前に、先に行っちまったよ。

8時52分奥穂高岳登山口

奥穂高岳登山口2

ココから登れば林道歩きはないし、槍ヶ岳まで楽しい稜線歩きだよね?って思うかもしれませんが…。
奥穂高岳登山口から上り詰めた先は岩場の稜線、しかもソコから槍ヶ岳までに大キレットが待ち受けている難易度高いコース。
今回はもちろん登らず…。

やっと登山道…奥穂高岳登山口から滝谷出合まで

イラストマップ穂高平小屋から滝谷出合まで

奥穂高岳登山口を通過すると林道もあとちょっと!
進む先に林道の先にパーッと開けた白い空間が見えてきます。

え?天国?

喜ぶ登山者のイラスト

いいえ、違います。

林道が終わる

右俣谷林道終点の白出沢

コンクリートの大きな大きな砂防ダムが目の前に広がっていますね。
いままで林道を取り囲んでいた木々も消え、空が広がる開放的な場所の上、水場や座れる岩もあるのでここで休憩する人も多いです。

砂防ダムの岩と岩の道をコチラ岸からアチラ岸に渡る。
右手の高みから落石とかないよね?と注意しながら渡る。

沢を渡る

砂防ダムを渡り、向かいの岸にたどり着くと橋を渡ると…登山道が始まりました。
いきなりの土道の上りに

きた〜!

キターと叫ぶ人

と思うが…

登山道らしくなってきた

その後は緩やかな樹林帯へ。

樹林帯を登る1

でも今までの砂利道林道とは違い、時折木の根っこも主張する土道。

樹林帯を登る2

私…登山に来たんだね、しかも北アルプスだよ!!

しょっぱい顔をしている登山者のイラスト

と、気を引き締め直しながら進む。
ただ…うーんちょっと蒸しっとしてる?虫もいるし。
正にムシムシ。

樹林帯を登る3

と思いながら歩いていると、後ろから人の気配が近づいてきた。
そそくさ道の端によって行ってもらうと、その人の後ろには大きいクーラーボックスが2個も!

蒸してますね〜

と、私に声をかけ颯爽と追い抜いていった爽やかな青年…。
目指す槍平小屋のスタッフの方かしら?
彼が背負ったあの荷物…CCレモンがあったら買わせてもらいます!

ボッカの人

山小屋の炭酸ジュースって
コーラ
CCレモン

の2大スターが必ずいますよね?どっち飲んでします?

本搾りもレモンサワー派の私はCCレモン!

にこやかな登山者のイラスト

その後も緩やかにアップダウンを繰り返しながら登山道を進んでいく。

樹林帯を登る4

すると何やら標識が…。
チビ谷。

チビ滝谷の標識

へ〜えチビ谷って名前が付いた沢があるんだ〜。
前は下山で使っただけだから気が付かなかったな。
下山は速さや楽さにかまけて見落としがちだけど、上りはゆっくり進むので以前気が付かなかった印に結構気がつく。

チビ滝谷

チビ谷は通常は涸れ沢。
ですが大雨時には急な増水があるので気をつけましょう。

チビ滝谷から穂高を見上げる

チビ谷までくれば、次の目的地の滝谷出合まですぐじゃん!

再び樹林帯

な〜んて思うが…つかない。
スグって思うと…つかない。
登山はそんなものよと幾度もそのことを学んでも懲りない私。

なかなか着かない滝谷出合
でもさ〜ここらに来ると沢の音もじゃんじゃかじゃんじゃかするので

次こそは?

微妙な顔の登山者のイラスト

いいや!次こそは?

疲れた登山者のイラスト
って期待しちゃうじゃん。

なかなか着かない滝谷出合2

その後はガレた登山道になってきた。
落石もところどころにあった。

その中でもでっかい落石が…。

大きな落石

こんなの落ちてきたら逃げ場がないよな〜。
と思ってみていたら、同じように見ているテント泊装備のおじさんとアイコンタクト。
言葉は交わさずとも、思っていることは想像できる。

でかいね
テント泊ザックって重いね
槍平小屋はまだかね…

渋い顔の登山者のイラスト

どうぞお先にをテレパシーで頂いたので、おじさんより先に進ませていただきます。

そして…とうとう見えた!真っ白な空間。
滝谷出合へ到着だ!

10時10分滝谷出合

やっと見えてきた滝谷出合

滝谷出合の涸れ沢を渡る手前、進行方向右上を見上げると…滝谷避難小屋

滝谷避難小屋には近づかない
※えっと…上の顔、宜保愛子さんを想定して描いたけど似なかった…。

滝谷避難小屋は霊現象があるとかないとか?
遠くから、窓ガラス部分を省いて写真を撮って…退散!
だって心霊写真特集だと窓ガラスから覗き込んいるシチュエーションが多いんだもん!
私はもちろん霊感0なので、勝手に怯えて勝手に妄想する下世話な人間です。

私の霊とかスピリチュアル関連に対する能力はストロングゼロ並よ!

焦る登山者のイラスト

滝谷の沢には橋がかかっています。
太さにして…大人の足2足分チョイの細い橋…。
その細さ故、ここを渡るのがチョイと怖い。

滝谷出合に到着

この橋がないと沢を越えて向こう岸へ渡れないのですが、
大雨時などには橋が流出する場合があります。
そうなると…どうするか?

(1)渡らない。素直に帰って新穂高温泉で宴会。
(2)滝谷避難小屋でガクブル待機。
(3)右俣林道側から入り、奥丸山を登って下って槍平小屋へ

の選択を選ぶしかないのかしら?
本当に沢の増水時には無理に渡ろうとせず、引き返して下さい。
無理に渡ろうとして流されている事故例もあります。

私が2年前にこの橋の流出に遭遇したときは(3)を選択しましたが…その時は時間に余裕を持てるように朝の4時前に新穂高温泉を出発し、さらに上級者が付き添ってくれていたのでなんとか無事に槍平小屋へ行けましたが、私一人だったら…(1)を選択します。

空腹との戦い…滝谷出合から槍平小屋まで

イラストマップ滝谷出合から槍平小屋まで

見上げれば穂高連峰…今日は南岳小屋に泊まる予定だから…今日中にあの稜線に乗るのか…

遠いな。

面倒な顔をする登山者のイラスト

そう!この滝谷出合まで来ても、今回の登山の半分も終わっていない!
先は長いよ〜!

滝谷出合から穂高連峰を見上げる

滝谷出合にはカメラが設置されていて、槍平小屋のTwitterから橋の状況も発信されています。

滝谷出合のカメラ

そうそう!あれ!あれがカメラよね!

そして…お腹が減ってきた。
滝谷出合で食べてもいいんだけど…

滝谷出合のを渡る

なんかシュワッとしたい!

そう、先程の登山道で会ったお兄さんの背中にはCCレモンがある!(※勝手な思い込みです)
その思ったら…CCレモンが飲みたくて飲みたくて…

ここから槍平小屋まで1時間ほどでしょ!!行け行け私!

体調の悪い登山者のイラスト

滝谷出合以後も樹林帯1

滝谷出合を通過すると、道はちょっと急な急な上りになってきた。
これ、結構きっつい〜。
更に進むと…なんか誰かのレリーフがある。
先程のでかい落石ポイントでテレパシーで通じ合ったおじさんと再会。
ここで初めて会話。

おじさんも私もよくわからんままこのレリーフを撮っていた…。
富山県からきたおじさん、今日は槍ヶ岳山荘でテントを張りたいとのこと。

槍ヶ岳山荘のテント場は…競争利率高いから頑張ってくださいね!

笑顔の登山者のイラスト

で、道を譲り合うが…おじさんに負けて先に進むことに。
大丈夫、離れて決して近づかないから!
って断言してくれたおじさん…何もそこまで…。

そして…そのレリーフを撮ったはずなのに…写真データがない

泣く登山者のイラスト
なんでだよう〜もう〜!!

滝谷出合以後も樹林帯2

空腹でグーグーと鳴る腹を抱えながら進む。
おじさんが後ろにいるし、ずっと樹林帯なのでここらで座ってご飯を食べる場所もない。
休めないぞ私。

滝谷出合以後も樹林帯3

やはり滝谷出合で食べておけばよかった。

滝谷出合以後も樹林帯4

槍平小屋に着いたら、ザックの中のパンとおにぎりどっちを食べよう?

悩む登山者のイラスト
そればっかり考えて進んでいたと思う。

滝谷出合以後も樹林帯5

気がつけばどんどん標高は上がり、下の木々が見下ろせるとこまで登ってきていますね

滝谷出合以後も樹林帯6

そして標高が上がるに合わせて土の道から石の道も増えてきた。

だんだん岩が出てきた

ふたたび枯れ沢が登場。
こちらは南沢

南岳を渡る

この沢も普段は涸れているのですが大雨時には増水するケースも。
ここも無理な渡渉はしないで下さいね。
また、残雪時に間違って沢をつめて登る場合もあるので要注意ですね!

だんだん岩が出てきた2

かなりお腹が空いていて
「トルネコの大冒険2(Ps2版)」の

パンを食べないと倒れそうだ!

トルネコ
気分に

樹林帯ももうすぐ終わり

林の中に木道が出てきたら、まもなく槍平小屋です。

木道が出てきた

木道に沿って進み、緩やかな所に出たなと思うと桟道が現れました。
こちらも大雨時は迂回路を通って槍平小屋へ行くそうです。

木道が出てきた2

板が敷き詰められ沢の流れる先を見ると…。

槍平小屋が見えた

あああ!槍平小屋が見えてきた〜!

槍平小屋へまっしぐら

槍平小屋が見えてから、到着までの4分間…長かったな〜。
早る気持ちを抑えて、走らずに槍平小屋へ向かって淡々と歩き…。

11時14分槍平小屋に到着

槍平小屋に到着

よ…良かった…。11時半前に槍平小屋に着いた〜!!
12時までに槍平小屋に着かないようであれば、稜線には上がらず槍平小屋でテント泊かな〜?と覚悟していたので嬉しい。

で…今回の登山、本来は槍平小屋から南岳新道を通って南岳小屋へ泊まるはずだったんですが…南岳小屋で小屋の人と話して槍ヶ岳へ目的を変えました。
その理由については…次回「槍ヶ岳・表銀座をテント泊で縦走(3)」へ続きます〜。