鈍足・単独・テント泊が歩く裏銀座縦走(16)黒部川源流

鈍足・単独・テント泊が歩く裏銀座縦走黒部川源流編タイトル

3泊4日の登山3日目。今回の章で3日目の行動も終わります。
この岩苔乗越から黒部川源流を経ての三俣山荘ルートは、意外と歩いている人少ないかも?私もこのエリアを歩くのは3回目なんですが、今回初めてこのルートを歩きました。

前回の記事は…

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目次

岩苔乗越から雲ノ平・三俣山荘分岐まで

岩苔乗越から渡渉点までのイラストマップ

高天原山荘のスタッフさんにも言われた…。
「今日みたいな晴天の日は岩苔乗越からワリモ岳を経て、鷲羽岳を登らないともったいない」
…うん、私もそう思った。
でも、身体が…心が…!目の前に広がる登りより、下り道を欲してしまうの…。

鷲羽岳は過去に2回登頂している。
鷲羽岳は…登りはハード、下りもハード

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特に、疲れ切った足には、鷲羽岳の下り急斜面を歩くのが本当に辛く…気を抜いたら前転で転びそうで怖かった記憶がある。

それに岩苔乗越〜三俣山荘ルートを選べば、黒部川の水源ポイントがあるんですよね?
…私、黒部って言葉好きなんですよね。胸キュンしちゃう。
そうよ!過去に2回も鷲羽岳登ったんだから…今回はあえて登らずに黒部川源流を見ましょう!
ね!

13時28分岩苔乗越から出発

岩苔乗越から黒部川源流へ向かって歩き始める1

そう、自分に言い聞かせて今回はみんな大好き鷲羽岳へは登らず、巻いて三俣山荘へ向かうことに致しました。
あ〜あ…もったいなーい。
なーんて、全く思わなかった!こちらもとっても素敵なルートでした。
山!どこを歩いても、色々な発見があって面白い。

岩苔乗越から黒部川源流へは下り1

まず下る。
下り方向に広がる、この風景がたまらない!

岩苔乗越から黒部川源流へは下り2

ズンズンと下る。
なだらかな斜度で下っていくので、足への負担は少なめ。

水場の道標

下っている途中にあった水場。
私の背中のハイドレーションにはまだ2L近い水がタップンタップンしているので、汲みに行かずにスルーしちゃいました。
道沿いに進むと、いつの間にか左手に水が流れる沢が存在していた。

黒部川源流に向かって下る

そしてひたすら下る。
下っているうちに…

大きい石とペンキマーク

あれ?これだけ下ると…三俣山荘まで登り返しが結構あるんじゃね?
ってコトに…
気がついてしまった!

水があふれる登山道

だってホラ!あの方向見て〜!!!!
右にあるのが三俣蓮華岳。
左にあるのが三俣山荘?

これから向かう三俣山荘を見上げる登山者のイラスト

どうみたって今居る場所から、相当上よね…

え〜…最後、また登り

後方を振り返れば…高天原から頑張って頑張って登った岩苔乗越をまた見上げるポイントにいることが分かる…。

さっきまでいた岩苔乗越を見上げる

ああ〜…楽じゃないわね山歩き。
まあ、下りきってしまった以上はしかたない。
下りと平坦な道で体力温存に努めて…最後の上り返しを頑張ろ!

黒部川沿いを歩く1

右手に見える沢が黒部川の元かしら?

黒部川沿いを歩く2

過去に読んだ遭難記事でこのルートで沢で濡れて低体温症になった事例を読んだので…平坦な道だけど、心を引き締めて歩いていました。

油断しない、油断しない

それにコチラのコース…やっぱり人が居ないなぁ。

黒部川沿いを歩く3

そうだよね…このエリアは…鷲羽岳山頂を目指す人が多いよね〜。

黒部川沿いを歩く4

でも、風景はこんなに素敵〜!

黒部川沿いを歩く5

登る場所からしか見えない風景もあるけど、下った場所からも見えない風景もあって…山はドコを見ても新鮮に楽しめるわね!

木道が現れた

って、周りキョロキョロしながら歩いていたら、おや。分岐点。
おお、ココから雲ノ平方面へもには沢があって、水がジャバジャバ!!

黒部川分岐点に到着

それ、撮りたかったんだけど…実はココで水と戯れている方が居て撮りづらかったの…。
ほら!上の写真の左上あたりに人影が見えるでしょ。
黒部の河童じゃないよ。

黒部川分岐点に到着2

ここにはもう一つの目印がありました。
石に書いてある「くも」が一瞬理解できず…「蜘蛛?」って思うぐらい疲労しきっていました。

雲ノ平・三俣山荘分岐から三俣山荘まで

渡渉点から三俣山荘までのイラストマップ

雲ノ平と三俣山荘の分岐点は沢が集中する場所で、アッチコッチからシャバシャバ。

ロープが張られている

そこからチョット進んだ場所にあったのが、黒部川水源地標の碑
随分ひっそりとした碑ねぇ…。

黒部川の源流地にある石標

個人的な感想ですが、このルートで見た黒部川の水源は

水源って言う割には…そんなにスッゴイ沢じゃなかった

怯える登山者のイラスト
薬師沢でみた沢の方が、黒部川源流〜!って感じだったけど…

薬師沢と登山者のイラストの写真

その源は鷲羽岳と祖父岳から作り出された川がアッチコッチで合流して行きながらが太く強い川になって…

それが薬師沢に流れ込み、そこから先も色々な山からの川と合流して日本海まで繋がる大きな川に姿を変えていくのね!

黒部川の源流地にある石標から先に進む

だからココの碑が地味でも…なんか納得。

さて、ココらへんから地味に上りモードになってきた。
振り返ると今歩いてきた場所が見下ろせる。

歩いてきた道を振り返る

進行方向は緩やかな上り…。

緩やかなんだけど、疲れ切った身体にはチョットシンドいわ。

進行方向を見上げる

ユックリ進めば…まあ、いつかはたどり着くだろう三俣山荘。

だいぶ疲れてきた

ココらへんは沢も多く、ルートを間違えやすくなるせいか?行ってはならぬ方向にロープが張ってあるのがありがたい。

道を間違えないよう進む

あ、ペンキマークも付いてたよ!

で、チマチマ歩いていたら…。
あ、あら…
あらあらまあ!

黒部川源流から三俣山荘への道は登り

ガッツリ上りが始まったよう…。

ひたすら登る

ココから先が…辛かったなぁ〜。

ひたすら登る2

後もうチョットで着くはずの三俣山荘…。
そう思うと、着かない。

ザックが重い、足が上がらない…

今の時間は15時近く…。
昨日の烏帽子〜雲ノ平、本日の雲ノ平〜高天原〜三俣山荘と…12時間行動を2日続けているので、私の身体には疲労が蓄積されまくってます。

ひたすら登る3

そんな時に現れるこの風景。

ゴツゴツした登路にうんざりする登山者のイラスト

心にパンチを与えてくれるな。

三俣山荘まで登る1

もう着いてもいいんじゃない〜?
ねーえー。
もう着くっしょ?

三俣山荘まで登る2

と、つぶやきながら登れども登れども
全然着かない!
まあ、これは疲れ切っているからであって…たぶん体力100%の状態だったら大したことない上りだと思う。

三俣山荘まで登る3

思い起こせば、三俣山荘へ行く時っていつも疲労MAXの時ばかり…。
激腹空きでたどり着いた三俣山荘
黒部五郎小舎からガスの中這々の体でたどり着いた三俣山荘
あと、もう一回ぐらい三俣山荘へ訪れたハズだけど、思い出せないや。

あ〜北アルプスの奥地…遠っ!

こうして登っていくと…ああ!

三俣山荘まで登る4

上の写真の右上に青や赤のテントが見えてきたねぇ…。

15時30分三俣山荘に到着。

三俣山荘に到着

ええと…テントが見え始めてから、三俣山荘までの写真がありませでした…。
写真を撮るよりもさっさと歩いて三俣山荘に着きたかったのが原因と思われます。

まあ、なにはともあれ…やっと三俣山荘でテント泊〜!
重たい荷物下ろしてくつろぐわよ!
………テント設営があるんだけどね。

次回「鈍足・単独・テント泊が歩く裏銀座縦走(17)」に続きます。

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