長々と続けてしまった今回の登山もやっとおしまい。下山コースは今まで幾度も歩いた燕山荘〜中房温泉間。北アルプス入門コースとも言われるぐらい歩きやすいこのコース、ただダラダラと下っていくだけだと思っていたんですが…
前回の記事は
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燕山荘から合戦沢ノ頭
9時27分燕山荘から下山
燕山荘に別れを告げ、こーんな素敵な燕岳へも別れを告げて…さあ下山!
………って、言いたいところだが…
お名残惜しくてなかなか出発できない。
もう一度、足を止めてまだ残雪が残る北アルプスの山々をもう一度見る。
今回歩いた表銀座縦走コースは北アルプスのメジャールートだと私は思っているので、北アルプスの真髄を満喫した!にはチョット物足りない。
大天井や槍ヶ岳も気合入れれば一日で行けるし。
2日かけないと辿り着けない、水晶岳や黒部五郎岳辺りだと…おおぅチョットやそっとじゃ帰れない場所まで来たぞ!北アルプス奥地へ来たぞ!って、何だか自分に酔ってしまう…初級登山者の私。
バリエーションルートやロングトレイルをされている方から見ると…「フフ、青いな」って思われることでしょう〜。
とかなんとか言ってても…あーん!目の前の燕岳もそそる〜!
こんな雲ひとつない青空真っ盛りの日に登っておかないなんてもったいないかも…でも今から燕岳へ寄ると帰りの予定がタイトになる…。
あと10年も経てば、中房温泉〜燕山荘でピイピイ言っているお年頃になっているでしょうから。楽しみはその時だ。
さて、いつまでもグダグダしないで進みましょうか。
このブログでも何度も何度も何度も書いている燕岳〜中房温泉間は…
たいへん道がわかりやすく。
たいへん整備された登山道。
さて。これからは下りまっしぐら、登りに比べると汗をかくことも少なくなるはずだが…今いる場所は燕岳すぐ近くなのにかなり暑い。
ここで、コレなら…下山したら…どれだけ暑いだろう…?
下りは快調で、あっという間に合戦沢ノ頭まで降りてきちゃった。
同じ道でも登るのは大変なのにね。
ここより下ると、稜線歩きからはサヨウナラ。
道標越しに見える大天井岳へも別れを告げ、ハイマツに囲われた登山道を降ろうを始めようとすると…
あ、登ってくる人がいるわ、
登り優先ね!道を譲りましょう…
あ…あの登ってくる彼女は…
あああああっ!
なんと!2日前に槍ヶ岳山頂でお話したトレランの女性と再会…!
こんな偶然…スゴイ!
人の顔を覚えるのは苦手だけど、彼女は3日前と同じ服装だからわかったよ!
彼女も私が3日前と同じ服だからわかったそうだ。
彼女は3日前に新穂高温泉から槍ヶ岳日帰り。
昨日は仕事をして…今日、中房から燕岳日帰りですって。
なんてパワフル〜!
ううう…一日で長距離を歩くトレランと何日もかけて長距離を歩く鈍足テント泊者の垣根がココで現れた。
彼女は登って下山して、家で洗ってキレイになった服を着て、また登ってきた。
私は登って、縦走して、寝て、縦走して……ずっと同じ服を着て下ってきた…。
とっても気さくなお嬢さんで、話してて楽しかった〜。
「YAMAPとかしてないんですか?」って聞かれたけど…公開はしていないので、答えられない。そこで
…って言えない性格なの…。
このブログを読んでくださっている方と山で会っても…私は自ら名乗ることはない性格です。ショボショボ。
「記念撮影しましょうよ〜」ってことで…撮りましたよ。
トレランの細身の若い女子とガッチリもっちり体型の中年オンナ…。
彼女のYAMAPのページにはその記念撮影が載っているかもしれないが、自分の姿が怖くて見にいけてない…。
このエピソードはできれば漫画で描きたかったけど…時間が…。
合戦沢ノ頭から中房温泉
さて、彼女と別れ私は下る。ひたすら下る。
いいペースで下ってはいるけどサッサと合戦小屋に着きたい気持ちが。
まだかな〜まだかな〜って思わせる。
で、合戦小屋に着きました。
なんか皆さんスイカを召し上がっていて…スイカの匂いがいっぱ〜い!
10時9分合戦小屋に到着
スイカ好きの私は…家に帰宅後、1/4切りのスイカを買ってたくさん食べました。
食べるならトコトンよ!
さあ!休むことなくどんどん下るよ!
合戦小屋の道標に中房温泉まで3.8キロって書いてあるわ…まだまだ先は長いわよ。
このコースはゴーロやザレ場もないのでサクサク足を進められる。
なので、今回の記事の下山レポもサクサクっ!
出できた出てきた。中房温泉コースの名所。看板。
看板近くにはベンチが備え付けられているので、休憩している人も多いが…サクサク進む。
うふ。登りはすっかり遅い私だけど…下りはマダマダ現役じゃない?と自画自賛。
第二ベンチも休憩することなく通過。ホントは第三ベンチの写真もあったけど、今回は割愛。
合戦小屋へスイカを運ぶ滑車を見上げつつサクサク下山。
第一ベンチの前もサクサク通過。
大天井岳からテント泊装備を背負って歩いてきたので、足もかなり疲れてきてるけど…残されたパワー全部を使ってサクサク進めば…
あああ!中房温泉まで下山してきたよ!
ひとり登山なので誰も「お疲れさまでした」なんて言ってくれないから…看板に添えられた文字が心にしみる!
今回の下山レポは…下山コース内容について全然!語ってないですね…ゴメンナサイ。
11時46分中房温泉へ到着
約3時間で燕山荘から下山できました。
中房温泉登山口には立ち寄り風呂があるので、ココでキレイキレイになっておくことに。
この地域には他に魅力的なお風呂が多いせいか?中房温泉はさほど混んでおらず、私が入った時は私一人でした。
下山後
さあ、身も心もきれいになったので、中房温泉からバスに乗って穂高駅まで移動しましょう。
中房温泉から穂高駅へのバスは頻繁に出ているわけではなく、タイミングを逃すと1時間以上バスを待つことも…。
私が並び始めた時は前に4人ほど待っている状態。
先は長いな〜…。
と、思っていたらタクシーの運転手さんが
4人でならバスと同じ料金で穂高駅へ送るよ
とのこと、4人グループ…はおらず…
乗り合いでもいいよ
との言葉に即座に挙手!そのとっさに手を上げたのが丁度4人。
わーい!バスの発車時刻よりも30分早く中房温泉を出発できたぞ、ラッキー!
で、す、が…
中房温泉から穂高駅までが…辛い…つらすぎる!
この区間、かなりの山道なんですよ。胃袋が激シャッフルされてしまうグネングネンのウネンウネンカーブが続く。
そういえば、数年前にバスで帰った時も酔ったのよ。
友人の車で来た時も…実は酔ってた。
なのでタクシーに乗っていても
酔わない方法の王道…
運転手と同じ目線をたどる…。
をやってみたけど…ダメ!
タクシーでひたすら空を仰ぎつつ、早く穂高駅ツケツケ!と心の中で唱えながら耐えました。
そして念願の穂高駅に着いたのですが…
暑い!
同じ長野県、タクシーで走って60分も経たない場所なのにすっごい暑い!
山の近くと街では全然気温が違うんですね!
それにしても…この4日間はなんて天気に恵まれすぎたのかしら…。
おかげで私の腕が…。
焦げました。
せっかくの穂高駅…色々見て回りたかったけど…暑くて暑くて…高速バス停前にある穂高神社を見るだけで精一杯…。
ああ、悔しいな。
ちなみに、穂高駅の高速バス乗り場はココ。
セリア穂高店の敷地内にある穂高神社って描いてある場所。
予約した高速バスが来て、乗り込んだら…そのまま新宿バスタへゴー!!
バス内では二重マスクに手には除菌アルコールをシュッシュッ!
家に帰ったら、再度お風呂でキレイキレイ。
常に感染対策を心がけて無事、帰路につきました。
今回の登山は1年ぶりの北アルプスなのでリハリビを兼ねて、過去に歩いた道を再度歩くにトライしてみました。
明らかな体力の低下を感じ、正直凹むところはありましたが…むしろ歩くことが遅くなったことで…
今後、このブログは「ひとり」に加え「鈍足」も加えて描いて行こう!って開き直りました。
鈍足には鈍足なりの計画の立て方、歩き方を今後のレポ描きますよ!
以上で、今回のレポを終わります。
お付き合いいただきありがとうございました!
最後のこの回は、歩いた行程イラストマップや漫画を挟めなかったのですが…。
その分、次に待っている山レポの野口五郎岳〜高天原温泉や剱岳では、もっと面白く書けるよう精進します。