黒部五郎小舎について、ホット一息…と言いたいところですが、やはり今日中に三俣山荘にたどり着いておかねばならぬと再び歩き出しましたが…ここから先が…めっちゃシンドかった〜!
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黒部五郎小屋から2661まで
黒部五郎小舎のレポでご存知通り、私は先に進むことにした。
あこがれの黒部五郎小舎での宿泊は…またの機会…うん数年先のお楽しみに先延ばし〜。
きっと、またココに来れるさ!
13時30分黒部五郎小屋から出発
三俣山荘方面への道は小屋の裏手から出ています。
水平な道が行き着く先は登り。
黒部五郎岳からひたすら降りて、平らな道を歩いて…この先にあるのは登り。
あ〜わかっちゃいるけど切ないな〜。
登りの取り付きは…
この急な岩場をぐいっ!ぐいっ!と登っていきますよ。
もう…右手はパンパンに腫れ、左足は切る痛み…。
呼吸が苦しいだけではなく、痛みとも戦いが続く。
登れども、登れども…延々と続く岩の上り道が…なっがーい!
岩場を登り始めから疲れていたので、岩場を登りきった頃にはもうヘロヘロ。
そうよね…すでに本日の行動時間は8時間以上を過ぎているわ…。
テント泊での登山だと…かなり長い時間行動しているわよ?
歩幅小さく、ちまちまと歩く。
途中で振り返ると
小さく黒部五郎小舎が見えます。
あ〜!登ってきたな〜!
と、思う反面…
今の時間は14時、テント場に16時台につけばいいんだよ〜。
焦らずマイペースで確実に進もう!
つった左足の痛みは相変わらず痛い!
切られるような痛みがふくらはぎに走りまくる…。
こんなに痛いなんて…もしかして、コレ肉離れとかいうやつ?
だったらどうしよう〜!
足の調子が悪いと歩くのが辛いのね〜。
切り傷や骨折で歩く人って…本当に大変だろうな…。
岩場が終わったから楽になるかと重きや…
腫れた手を下に下ろすと血が下るせいか?ジンジン痛い!
足も引きずる状態。
こうして歩き続けると…あら!やだ!
ガスってきた!!!
北アルプスの山々が白いガスによって隠されていく〜!
それに伴って私の心も白く燃え尽きるー。
心、うなだれていると…黒部五郎小屋のベンチで一緒だった男性4人組に追いつかれた…。
4人和気藹々と通り過ぎていく…あ〜なんか楽しそう…。
もしかしたら…この道を歩む最後の一人かな?
登山中、自分より後がいないかも?と思うと…ちょっと不安ですね。
進んでいくと、あ!なにか見える!
も〜しかして、もしかして!
三俣分岐に着いちゃ…
…ってない!
うん、分かってたよ。
こんなに早く着くわけないさ…フフ。
2661から三俣分岐まで
ハイマツの間をぬって登る。
もう、周りはすっかり白い世界だね。
ここをどこまでも行こう。
自分で自分と会話&応援しながら歩いていくと…
あ〜岩〜。
岩場となると…ずるずるとは歩けない、岩を脚を上げては登る。
あ、すると先程の男性4人組だ!
コチラのパーティーはチョコチョコ休憩をとる派みたい。
どうせ追いついても、また抜かれると思い…ちょっと離れた場所で立ち休憩。
朝5時半に出発して、時間は既に14時…今日の行動予定は9時間経った…。
ユックリ歩くのであまり休憩をとらない私だけど、もう足が進まないよ。
でも、ココから一番近い場所は三俣山荘。
歩くしかない
と思いつつ歩いていた私の前に広がるこの風景
ま〜!なんて素敵!
って言いたいところだが…今歩いている道が続いていく先が…長い!長過ぎる!
遠目で見ると楽しい水平に見える道だが、実際歩くと小さいアップダウンが続くのよね〜。
北アルプスの広大さに涙しつつ
進め進め、今更引き返せない…と言いながら歩く。
時折見える山の姿…アレは鷲羽岳?その左手奥に見えるのが赤牛岳?
山の姿を見ることで奮起し、足を引きずりながら進むが、とにかく鈍い…。
そう思ったよ、我ながら。
こういう道。絶対に楽しいのに!
疲れている自分が悔しい〜!
そこへ
岩場だよ。
つっている左足をかばいながら登る。
いつもだったら大好きな岩場なのに…辛い〜。
そう、登山が辛い…久々の感情。
……でもさ、ゆっくりでも、トボトボでも、歩けば
ほら着いた!
15時14分三俣分岐に到着
ここから先の道のりはいかほど?と地図を見れば…
でも、でもきっと…ここから先は水平だったり下りだったりの道だよね?
距離は長いが、きっと楽に歩く道だよね…
そう信じたい!
ココにも先程の4人組の男性が。
ここで初めて彼らと会話した。
彼らも折立から太郎平小屋に入り、ココから三俣山荘に泊まり、雲の平に泊まり、折立へ下山だって。
おお!感想は同じ!
アナタも私も太郎平小屋から三俣山荘まで長いって思うんだ!
男性四人組のリーダーの靴と私の靴が同じ靴屋の「ゴロー」のモノ。
靴の話題でも盛り上がる。
個人的感想ですが、北アルプスのメジャー所では他人とあまり会話がないのですが、こういう奥地にくると赤の他人とでも何となく会話が盛り上がる気がするです。
ココにたどり着くまでの大変さが、心を共鳴させてくれるからかしら?
彼らはまだまだ休憩するようなので
こうしてヨレヨレと三俣山荘巻道へ向かって歩きだします。
次回「単独テント泊で黒部五郎岳を縦走登山(10)三俣山荘」に続きます。
いや〜このあと本当に辛かった!久々に泣きの心が入った登山になったよ。