登山へ行くと、麓に大きな神社、山を歩いていると奥の院、山頂にはお社が祀られたりしますよね。
神社がない山でも祠やお地蔵様が多く祀られている。それってなんで?
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山を歩いていて目に入る
山を歩いていると…神社や祠を多く見かけることが多い。
なんでなんだろう?
曖昧には…
山は信仰対象になっているから神社や祠が多く祀られているんだろうな〜
と思ってますが、せっかくなのでちょっと調べてみるコトにしました。
日本人にとって、山は昔から信仰の対象
日本の山の中に神社や祠が多い理由はたくさんあるので、それらを全て書くと…読むのが面倒くさくなりそうなので、代表的な理由を3つを簡単に挙げてみます。
山自体が信仰の対象
美しい形の山や火山には神が宿っていると考えられた。
山からの恵み(狩猟、山菜、水など)によって生活が成り立っていた。
ことから、山に神格化された自然の力を感じるようになり山自体が崇拝の対象となりました。
富士山や御嶽山は山自体が神格されていますよね。
信仰と修行の場
修行者が山に登り、山に篭もることを心・身体を鍛える修行の一つとして行われてきたため、山中に神社を建てることで、信仰と修行の場として利用されるようになったため。
修験道は西暦700年ごろに始まり、火山や岩山を中心に、修業としての登山が修験者の間で広まっていった。
自然災害を防ぎたい
日本の山は地震や台風などの自然災害が多い場所。
山の神々が自然災害を鎮める力を持つとも考えられており、神社が建てられることで自然災害から人々を守り、山に住む神々に感謝する場所としても機能しています
天に近い山は雨乞い、天災を免れるための祈りが届きやすいと考えられたのかもしれません。
また、日本の神様も多く山の神社に祀られていて、古事記・日本書紀にも現宮崎県の高千穂峰に天孫降臨神話があります。
山は神様が鎮座する場所だったと考えられていたのでしょう。
私は山について調べているうちに古事記と日本の神様と山は繋がりが面白くなってきて古事記に興味を持ち、時間がある時に古事記ブログも描いてます。このブログもよかったらみてやってくださいませ。
古代は山だけでなく、巨岩、巨木など、特徴的な自然の造形物を信仰の対象としてきました。
宗教や修験道が盛んになる前から、日本人は山を崇めてきたんでしょうね。
以上のように、自然を崇拝信仰、山での生活や修行の歴史、そして自然災害からの保護など、複数の要因が積み重なって多数の祠や神社が存在するのでしょう。
山の祠の意味は?
山を歩いていて、あら、こんな場所にも祠が…と目にすることが多いです。
神社は奥ノ院などの関係で山中に鎮座するっていうのはわかるんだけど…
祠もあっちこっちに祭られているのは何でだろ〜?
特に、祠は…多い気がします。
自然崇拝
山には、自然の力や神秘的なエネルギーが宿ると考えられています。そのため、山に祠を建て自然の神々を崇拝した。
安全祈願
山は天候や地形の急激な変化など危険が潜む場所でもあるため、山に祠を建て、登山者や山岳民の安全を祈願。
先祖崇拝
先祖や英霊を祀る祠がある。先祖の霊を崇拝することで、先祖からの加護を得ることができます。
地域のシンボル
地域のシンボルとしての役割もあります。山に祠を建て、地域の伝統や文化を守り、地域のアイデンティティを確立することができます。
美しい景観の保護
山に祠を建てることで、その周辺の美しい自然や景観を守ることができます。山に登山する人々が、神聖な場所であると認識することで、自然環境や生態系の保全につながります。
信仰目的以外にも設置されるんですね。
だから山中で多く目にするのかも?
ヨーロッパでは、山は悪魔の棲む場所
ワタシたちが大好きな山!だけど…海外では「山は悪魔の住む場所」なんて言われたりも…その理由は…
宗教の影響
ヨーロッパでは、某宗教が広がる前は山には自然の力を表す神々が信仰されていたが、宗教が広まるにつれて、山に住む悪魔が憑依する場所とされるようになった説。
山が危険であること
ヨーロッパの山岳地帯は、険しい岩場や深い谷、激しい天候など、多くの危険が潜んでいる。そのため、山に住む悪魔や魔物といった、人々を襲う存在がいると考えられるようになった。
民間信仰の影響
ヨーロッパには、山岳地帯に住む民間信仰の影響が残っており、その中には、山に住む悪魔や魔物を恐れ、山岳信仰を行っているものも存在する。
などが、あるようです。
まあ…日本の山とは違ってスケールが大きいので、近づくのも容易ではないんでしょうね。