長塀山まで登れば、残る蝶ヶ岳までの道のりはなだらかな登りだけ…って地図の等高線を見れば分かるんだけど…すでに疲れ切った身体にはキツイんだな。
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長塀山から妖精の池
時間は12時10分。
長塀山山頂から蝶ヶ岳を目指して再び歩き出す。
地図を見れば、あと1時間で蝶ヶ岳山頂に到着する!ハズ…。頑張れ私!
山頂からの一歩下りから始まる。
下った後の平坦な道は嬉しいけれど…この先蝶ヶ岳へ向かって登ることを考えると、あまり下ってほしくなく…できれば…
って思っちゃうのよね。
長堀山直下からしばらくは鞍部になるみたいで…見てよ〜コレ!
逃げ場なしの泥だまり。
どこを歩いてもズブズブすること間違いなし!もう開き直って行こう!
こうしてダラダラ歩いていると、お腹もだいぶ空いてきたコトに気がつく。
思えば徳沢でおにぎりを食べて以来、なにも食べてなかったわ。
食べよう食べよう!
本当はお腹が空いた…の前に小まめにカロリー摂取しないとダメなんだけどね。
お腹が空くまで食べないで、一気に食べるから…私は太りやすいのだろう。
その後も続くよ続く。
泥道が…!
今回レインパンツを履いたまま登っていたのですが、足もとはすっかり泥でドロドロ……。
ゲーターをつけろって?
私ね、なんかゲーターをつけると上手く歩けなくて…持ってきてないの。
目の前には看板がある。
蝶ヶ岳までの距離は1キロ。
1キロか〜…先はまだまだ長いぞ。
そして、またもや出てくる泥道〜。
疲れたし、眠いし、ザックは重いし…ずっと樹林帯。
メンタルももげてきそうなその時。
むむっ?
なんか…進行方向に動くものが…!
ネズミ?鳥?いいや…
オコジョだ!
オコジョが進行方向先でチョロチョロしていたよ。
山でオコジョに会ったことある?
雷鳥よりも会えてないわよ〜!
この姿…なんとかカメラに収めたい…!
近くで見たいけど、近づけばヤツは確実に逃げていく…距離をとったままオコジョに願うのは…
で、撮ったよ!オコジョ!
撮影機材はiPhone12のカメラ、最大ズーム撮影。
この様な条件下で動画を撮ったので…汚い画像です。
それでもよければ…下記のリンクから見てやってください。
私は動画編集能力を身に着けていないので、ただの動画の流れっぱなしです。
オコジョを見れたことでチョット元気が戻ってきたぞ!
って思うけど、気がつけば道は登りモードに戻っていた。
下りと平坦な道を味わった後の上りはシンド〜イ!
階段上になった登り道を登っていった先には…
池。
池があるからココらへん泥地が多いのかな〜。
妖精の池から蝶ヶ岳
こちらの池、ただの水溜まりとかではなく、名前があります。その名も
妖精の池
ファンタスティックな名前でしょ?登山地図にも印が付けられている場所。
この妖精の池は初夏の頃にはチングルマやハクサンチドリなどの高山植物が見られるんだって。
そして…池の中にはたくさんのオタマジャクシも…。
カエルが苦手な私にとっては恐ろしい池ですね。
勇気がないので、水面は見ないまま通過。
妖精の池あたりになると、どうやら蝶ヶ岳からチョットお散歩に来ましたよ〜的な方々をチラチラ見かけるようになりました。
山を楽しんでいる方々に対して、テント泊装備のザックを背負って苦しい顔して亀歩きの私。
そんなヒイヒイの私に皆さんは快く道を譲ってくれます。
こうして進むと、あ〜!なんかー!頂上付近っぽい感じが見えてきたー!
そして、その道沿いにはたくさんの白い花が咲いています。
ここ、歩いていて気持ちよかったな。
お花畑沿いに登っていくと進行方向先に人影が見える。
あともうチョットだね!
この道、体力に余裕がある時なら最高の道だよね〜。ですが…この時の私は
マイボディから15キロ落としたい…
と思いながら登り…
登りきると蝶ヶ岳山頂だ。
時間は13時18分。
朝、河童橋を6時半に出発し…休憩時間を差し引いて6時間チョイかけて…蝶ヶ岳山頂に着いた!
これ、Y○APの歩くペースで見ると…ややゆっくり。
でも、ヤマ○イサイトでコースタイムを測ると、このコースに必要な時間は6時間30分。
ん〜…ヤングなY○APベースだと遅くて…大人なヤマ○イだとコースタイムどおりなのかしら?
でも、まあ…時間的には13時台に着いたから、ヨシ!としよう!
16時前に目的地につけるなら、遅くてもイイって思うのよ。私。
そして…人生5度目?の蝶ヶ岳山頂は…相変らずガスっていた。
蝶ヶ岳でテント泊
山頂に着いたからといって、のんびりとはしてられない。
蝶ヶ岳山頂すぐそばに建つ蝶ヶ岳ヒュッテへ受付をしに行こう。
蝶ヶ岳ヒュッテの場所はここら辺。
どこで受付をするのかな〜と蝶ヶ岳ヒュッテをウロウロ。
正面玄関を入った場所にあるカウンターで受付をしてくれました。
2022年のテント泊は1人2000円。
トイレは小屋の外にあるポットントイレ(男女別・洋式1つ、その他和式)。
すでにテント場が混んでいたので、急いでテントを張れるスペースを確保し、テント設営!
はぁ〜ヤレヤレだ。
私がテントを建てたあとも次々テントがやってくる。
私が北アルプスで初めてのテント泊をした蝶ヶ岳
その時にこの地を誘ってくれた友人は
蝶ヶ岳は空いている
って言ってたのに…いつの間にこんな大人気エリアに。
嬉しくもあるけど、穴場!って思っていただけに、ちょっとダケ複雑な気分も。
テントを設営し、ビールを飲みつつぼーっとしてたら…あら!近くに雷鳥だわ。
人間どもに襲われることがない雷鳥は人間を見ても全力で逃げていく気配はない。
先ほどのオコジョとはえらい違いだ。
この雷鳥も動画で撮ったので、よろしけばどうぞ。
なんの画像加工もしていませんが…。
それにしても、オコジョに雷鳥か〜。
……そのふざけた思想…。
追々激しく後悔することになるとは、この時は思いもしませんでした。
その後は、蝶ヶ岳から見る槍ヶ岳をチラ見で愛で。
ドンドン増えていくテントと雲海を愛で。
テントに戻って、肉…みたいな物を食べて…。
18時前には早々に就寝。
できれば星空も見てみたかったけど…雲海多いし…7月下旬の日没は19時を過ぎる…とても起きていられない!
星空は明日の朝、テントを撤収しながら眺めることにして、今はとにかく睡眠よ!
明日は今日よりも長い9時間の山歩き。
今日の睡眠不足を解消し、明日への体力温存のために日没よりも睡眠優先なのだ!
次回「常念山脈縦走(4)」に続きます。
2日目…辛かった…。