鈍足・単独・テント泊が歩く裏銀座縦走(13)雲ノ平山荘〜高天原山荘

鈍足・単独・テント泊が歩く裏銀座縦走(13)雲ノ平山荘〜高天原山荘のタイトル

高天原温泉は雲ノ平からかなり下がった場所なるので、今回の行程はひたすら降ることになります。あと…写真が結構多くなってます…。いつかこの道を歩かれる方の参考になればよいのですが…。

前回の記事は…

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目次

観測所から詩ノ原まで

観測所から詩ノ原までのイラストマップ

関西電力の無線塔から、高天原に向かって進みます。

6時35分無線塔から出発

観測所から高天原へ向かって出発

周りには全然人がいない、なので熊鈴鳴らしてスタートだ!
リンリン!

歩き出してすぐに出てきたのは大きい岩の道。
太陽の日差しが強いので、光と影のコントラストがちょっと強くなってしまって岩場が見えないね。

岩がゴロゴロしている道を下る

一歩一歩慎重に下る。
岩の表面が朝露で湿っていそうなので、なんか滑りそうなんですもの。
下り道なので、軽快に進んでいけそうな気もするが…ココで転んで怪我でもしたらヤバいじゃん?
今いる場所は北アルプスの奥地なので怪我しても救助を呼べるのか?って感じですもの…。

そう思うとヘッピリ腰に拍車がかかるわ!

更に大きい岩場の道って、歩いてるうちにどこをどう歩いたらいいのかがだんだん不安になってきます。
そんな場所ですが、進行方向先に白く輝く道標が見えていたので、そこを目標に進む。
で、その道標近くまで降りてきたら…

壊れた道標

すっかりボロボロになっている…。
この白い道標で一回岩場は終わり、木道の道が続いて行きます。

目の前に広がる山は何?

写真についているぼやけは水滴です。
写真を適当に撮るので、カメラに水滴がついていても気が付かないのです…。

道は自然保護の為に、登山道以外に歩くなよ!って感じに緑ロープがはられてます。
そのお陰で、登山道を迷うことなく歩いていくと、さっきよりもエリアが広い岩場が登場。

更に大きな岩が転がる道を下る

ここの岩場、エリアも距離も長かった記憶があるのですが…写真がない。
多分、下ることに専念していて写真を撮る余裕がなかったんだと思う。実際、いくどか岩の上でツルッともしたよ。

岩場で滑って転ぶのは二度と御免だよ

驚く登山者のイラスト

白馬大池から栂池への岩場転倒以来、大きい岩場道はを下るのが心理的に苦手になってますね。
あ、こういうのをトラウマって言うの?

この岩場ゾーンが終わると再び道は木道になります。

木道に出た

ところで進行方向に見えてる山はどなたかしら?
ネットで調べたところ、多分あの山は薬師岳

道なりに進む

薬師岳を見、その後ハイマツの中に埋もれ、また薬師岳を見。を繰り返して道を進む。

整備された木道を進む

木道途中には下のような道標がある。

道迷いしやすそうな場所にロープと道標

つい進んでしまいそうな方向に緑ロープが張られてますね。
それでも人の足跡っぽいのも残っているのは…この道を進んでトイレなどをひっそりする人が居るからかしら?
人が入っていくと山が荒廃していくってこういうことなのね…?

私は木道を外れず進んでいこう

ハイマツエリアから樹林帯に入ると同時に下りが始まります。

下りの登山道が現れた

木々の間をストイックに下る。

ひたすら下る

ひたすらの下り道。
とことん下り道。

樹林帯をひたすら下る

足を踏ん張っての急下りなので

ここ、上りに使うの嫌だな

………ちょっと待って。
本日の私は高天ヶ原温泉へ行ったあと、また三俣山荘エリアまで登り返すのよね…。
自ら決めたルートとはいえ、キツイなぁ。

とにかく樹林帯を下る

しばらく下り続けると…その先に光がまばゆい場所が見えてきた

木道が再び現れた

今いる場所がちょっと薄暗い樹林帯なので、その先に見える光がまばゆい。
どんな場所がこの先に待ち受けているのかしら?と、ワクワクしながら進むと…

7時7分詩ノ原に到着

急に樹林帯が開けた詩ノ原

開けた場所に出た。
空が見え、木々も色づき…素敵じゃない?ココ!
詩ノ原って名前通り、詩でも歌いたくなるわね!

詩ノ原から高天原峠

詩ノ原から高天原峠までのイラストマップ

今まで樹林帯の中で鬱屈してた気持ちがあった分、この開けポイントは大変に嬉しい。
遠くの山も見え〜る!

詩ノ原からの眺め

こういう場所って、意図して人間が作ったわけじゃなく、自然が勝手に作ってくれた場所だから

自然からのプレゼントだ

笑う登山者のイラスト

そのまま木道沿いに進み…

詩ノ原の木道を進む

再び樹林帯に入ります。

再び樹林帯に戻る

樹林帯に戻った途端に、再び急な下り道が次々現れる。
下って、下って…いるとハシゴ登場。

急なハシゴが設置されている

ハシゴの着地点も木の根っこギリギリポイントで足を置く場所が安定せず…ハシゴから降りる時も緊張が解けない。

シビア〜

叫ぶ登山者のイラスト

で、ハシゴ下った後にまたハシゴが出た。

更も長くて急な梯子

今度のハシゴは…さっきよりも長いぞ〜!

長いハシゴを降りきった登山者のイラスト

このハシゴがなかったら…私のレベルでは下れないような山。
登山道を整備してくれる方々はこんな場所までハシゴを持ってきて、設置してくれたんだ…その労力を考えると…ありがとうございます。の言葉しか出てこないね。

で、ハシゴが終わったら…また下り。

まだまだ樹林帯を下る

雲ノ平からは高天原までは500mほど下るのよね…。
で、高天ヶ原温泉を見たら…今日の幕営地の三俣山荘エリアに戻る為に、また500m程登るのよね。

ひたすら樹林帯を下る

ずっと、下って、下って、いいかげん下りきったかな?って場所に出た。
気がつけば熊笹生い茂る場所だ。

鬱蒼とした樹林帯が続く1

熊笹を見れば、を思い出す。

この茂みの奥に熊…居るのかな?

悩む登山者のイラスト

なんて、想像してきた〜!
そうそう、雲ノ平からココまで…今んトコ誰とも会ってない

鬱蒼とした樹林帯が続く2

烏帽子、野口五郎岳、水晶小屋と割と人多めだったので、なんか寂しい。
そのまま樹林帯を進んでいくと…何か銀色の道標があるよ。
なんて書いてあるか読み解きたいんだけども、

剥げてて読めない道標

禿げてて読めない。
何とか文字を記録したくて、頑張って写真撮ったんだけども読めないや。

進行方向に悩む

これから進む方向を見ると…木々の鬱蒼さが増してない?
地図やスマホの山アプリで確認すると…高天原峠だと思う。

7時41分高天原峠に到着

道標に従って高天原方面へ進む

地図で見ると、これから先はアップダウンもほぼない、水平移動で高天原山荘に向かうコトになります。

高天原峠から高天原方面

高天原エリアのイラストマップ

ここからまで降りきってしまったら…高天原峠から高天原山荘まで水平の移動だけっと思っていたが

水平な道になっても樹林帯は続く1

木々の鬱蒼さは増していませんか?

水平な道になっても樹林帯は続く2

ワイルド雰囲気増しましで、ルート上迷うことはないけど…誰とも遭遇しない登山道を一人歩くと不安になってくる。

道標とぬかるんだ足元

そんな時に現れる道標は、ほんと嬉しいわ。
でもココらへんの道標は足元に設置されているのはナゼかしら?

また、土多めのエリアでは土がぬかるんで、ネトネト。

樹林帯を進む1

朝露に水平な道なので山に蓄えられた水が溜まって、そして温泉近くだからこの辺は水分が多いのかしら?
って適当な考察をしながら進みます。

樹林帯を進む2

それにしても濃い樹林帯ね。
ココら辺でクマ出没の報告とかあるのかしら?…あるだろうなぁ…。

木道沿いに道標が見える

ココの道標もだいぶ傷んでますね。

壊れかけた道標

こんなモリモリ樹林帯に木道を通すのって大変だったろうな

人の居ない木道を進む

何年ぐらい前にココの木道は設置されたのかしら?

ひたすら樹林帯を歩く1

こうやって写真で見ると、ちょっと神秘的に見えない?見る分にはいいけど…歩いている時は

あの茂み、この茂みがこわーい

と、熊鈴リンリンと鳴らし、このエリアの雰囲気ぶち壊し。

ひたすら樹林帯を歩く2

気がつくと、小さい石が転がる道に変わった。

ひたすら樹林帯を歩く3

その先には川と橋。

川と橋が出てきた

橋はまだ新しそうですね。

ひたすら歩く

ここら辺で2組とすれ違う。
高天原山荘に泊まった人なのかな?
これから雲ノ平方向?もしくは大東新道で薬師沢?
どちらのルートでも本日中の下山はしないわよね?

と、考えるコトもないので勝手に彼らの行動予定を妄想しつつ歩く。
彼らもコンナことを勝手に妄想されてるとは思うまい。
また、進行方向から人が来たから…向かう方向に熊がデデーンと居ることはないだろう。と勝手に解釈し進む。

ひたすら歩く2

今回のレポでは、高天原峠から高天原山荘までのルートがメンタル的にシンドイ感じでした。

ひたすら歩く3

平行だから苦しくはない分、まだかな?まだかな?って思う気持ちが強くなる。

再び現れた橋と川

またも出てきた橋と川。
大雨時には絶対に歩きたくないわね!

やっと道が開けてきた

あ!周囲が開けた!

木道沿いに進む

コレは…いよいよ…高天原山荘近く…?
と、期待したがスグに樹林帯に戻る…。

ひたすら木道おw進む

そして、スグに開け…

木道をひたすら歩く

また、樹林帯…コレを繰り返すと…

も〜〜〜どっちなの!

悩む登山者のイラスト

と、弱っちい自分が愚痴を吐き出し始めちゃう…。
で、ぶつくさ思いながら歩き続けると…道標が出てきた。

8時23分岩苔乗越分岐点

不安になってきたトコに道標登場

岩苔乗越分岐は三俣山荘エリアに繋がる登山道。
なので、私は高天ヶ原温泉を見た後は、再びココに戻ってきて三俣山荘方面へ向かって登り返すのよね。

高天原へ向かって進む

よしよし…地図でもこの分岐を通過すれば高天原山荘近くだ…。もうちょっと、もうちょっと!

高天原

高天原山荘手前のイラストマップ

やっと!周囲が開けた!
まわりを山に囲まれた、凹んだエリアに居ますよ、私。

一気に開けた高天原

そのエリアを貫くように、木道がドコかへ繋がっていて…

最高の風景。

こんな風景を見ながら高天原山荘へ向かって歩きます。

高天原の風景

ドコを見ても、今時分がいる場所はすり鉢の底で、北アルプスのヘソって感じ。

キモいの良い高天原の風景とソレを見る登山者のイラスト

雪が降る頃、ココらへんの積雪はどんな感じなんでしょう?

一生見れないけど、冬の高天原を見てみたい

で、高天原山荘。
そろそろ…のハズ。
これだけ自然だらけの場所だと、なんだか人工物の感じるエリアって分かる。

高天原山荘はもうすぐだ

で、ほら!着いた!

8時30分高天原山荘に到着

高天原山荘に到着

やっと…北アルプス奥地に位置する、高天原山荘に着いたよ〜!
雲ノ平キャンプ場から高天原山荘まで約3時間か…北アルプスの奥地と言われる山小屋は色々行ったつもりだけど、今回の高天原山荘に来るのは…どこの山小屋より時間と気力を要しました。

さあ、ココまで来れば憧れの高天ヶ原温泉までもうちょっと!
次回「鈍足・単独・テント泊が歩く裏銀座縦走(14)」に続きます。

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