北アルプス縦走(10)赤牛岳〜温泉沢ノ頭

読売新道赤牛岳から温泉沢の頭までのタイトル画面

さあ!赤牛岳から水晶岳まではボーナスステージ!有名な山々を見ながら歩ける楽しい稜線歩き…なんですが…そういう場所って…標高が高いから…空気・日光・疲労と…何かとキツイんですよ。ハイ。

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目次

赤牛岳から最低鞍部まで

赤牛岳から最低鞍部までのイラストマップ

お腹もいっぱいになったし、休憩も取ったぞ!
じゃあ次の長い旅路の赤牛岳から水晶岳まで歩くことにしましょうか。

10時36分赤牛岳山頂を出発

赤牛岳から出発

赤牛岳から出発すると…進行方向には槍ヶ岳笠ヶ岳が並んで見える。

赤牛岳から槍ヶ岳と笠ヶ岳を見る

進行方向右手を見ると…多分…スゴ乗越辺りが見えている。
あそこらへんは昨年三泊四日で歩いたコース。

懐かしいな〜。

周りの山を見る

過去に通った登山道は、また歩きたいと思うが…天気や日程を考えると…なかなか難しい。
いつの日か晴天下で室堂から折立まで歩きたいが…その夢が叶う時は来るだろうか?

登りたい山が多すぎて…難しいよなぁ…。

登山者のイラスト_0003

さて、今は現実に目を向けよう。

歩きやすい稜線

まず、そこに見えているピークを目指すぞ。
道は全体的に歩きやすいが、疲れているので足元の踏ん張りが散漫になる。

ちょっと岩場もある

赤牛岳山頂では青空が出てきたのに…歩きだしたらなんだか曇ってきた。

稜線を進む

天気予報を確認したら、この先崩れるコトはなさそうだけれど…空からの攻撃を遮る物何一つない、この稜線でカミナリに遭遇したら…アウトだわ。

気をつけて岩場を通過

そして、わかりやすいとはいえ、ルートを間違えないよう先を確認しながら進む。

進行方向を見る

しかし…元気だったら絶対に楽しい登山道なのに…ささいな登りがしんどい。

ずっと稜線歩き

休憩をとったんだから、体力が回復してくれていればいいんだけど…なんか…そうでもない。

やはり私は休憩はガツンと取らない方がいいんだろうな〜

考える登山者のイラスト

これはあくまで私のケースです。
休憩取ったほうが良い人と歩くペースは極端に遅くても休憩を取らないほうがいい人…これは人それぞれだと思うので、登山をしていくウチに自分にあった登り方を見つけていくんだと思う。

ずっと稜線歩き2

なんか疲れを感じてて足取りも重く、ささやかなピークに全然近づかないのよ〜。
こんな石の段差なんてチョチョイのちょいっしょ!って思うでしょうが…疲れと高山のお陰で全然ダメ!

ずっと稜線歩き3

でも…時間はたっぷりある!
まだ11時半前だもの…マイペースで行こう!

ずっと稜線歩き4

ささやかなピークを巻くと…さらにその先に。
どかん!と2つのピークが〜!

ずっと稜線歩き5

えっと、えっと、えっと…。
今から見返すと…手前のピークが温泉沢ノ頭でその奥の黒い山が水晶岳
そうよね?きっと。

だって水晶岳の別名は黒岳だもの。


あ〜でも〜。
目の前にある、ヘアピン斜面が辛い感じ…。

遠くに見える登りが切ない

はぁーあーしんどそうだな〜
とチョット立ちすくんでいたら…あら?

青空が広がる

晴れている!
ここここ、これは「You行っちゃいなよ!」って山が天気が言っている!
おっしゃー!頑張るべ〜!

と歩きだしたら…。

急登に向かって進む

曇ってやんの。

あ…ちなみに今回の写真を見返して…どこが最低鞍部だったのかがわからなかったので…

多分ココがそうかしら?

凹む登山者のイラスト
と判断して写真を区切りました。

最低鞍部から温泉沢ノ頭まで

最低鞍部から温泉沢の頭までのイラストマップ

さて、歩きだして気がついた。
進行方向に人がいる。
あれ〜?朝の奥黒部ヒュッテで一名に抜かれて以来、誰にも遭遇していないのに…どこから現れた?
不思議ね〜?

人がいた

不思議といえば…進行方向と私の真上は曇りなのに、歩いてきた背後…黒部ダム方面は青空。

ときおり現れる青空

あの青空がもうチョット私の頭側に来ないかしらん?と思いつつ進みます。
進行方向の水晶岳方面は…曇りが山とコラボして…ちょっと怖い感じ。

かなり疲労が溜まっている

私の先を歩いている人はサクサクと登っていく。

マイペースで登る

あ!もしかしたら…水晶岳からピストンで赤牛岳だったのかもね?
前の人がサクサク登っていく姿を見ながら…私はドロドロと登る。

ユックリ登る

焦らない、焦らない…と自分に唱えながら登っていくよ。

ひたすら登る

かなりの疲れで目の前に広がる道のどっちに勧めばいいか一瞬だけ迷う。

正解はどう見たって左だよね〜!

あのハイマツを越えた先はきっと見晴らしがいい場所のハズ…

登山者のイラスト_0004
と自分を励ましながらハイマツゾーンまでたどり着くと…

その先には…
まだまだ登り。

全然進まない

ピークだと思った場所にたどり着いたら…ピークじゃなかった!
登山あるある…。
だよね〜!!!

はーん〜!も〜疲れたー

登山者のイラスト_0005
止まって…ぼやいて、振り返る…。

と。

あ!あららあらら!
昨日歩いた黒部湖が見える〜!

黒部湖が見える

昨日はあの黒部湖の淵を延々と歩いていたんだよね〜…!
そして噂の読売新道も登りきれたし…うん!大丈夫、ノロノロでも歩けば絶対に着く!

勝手に黒部湖に励まされ…さあ!気合を入れ直して先程の斜面を登りきると…

水晶岳はまだまだ遠い

温泉沢ノ頭までのピークが遠いやん!

右手を見ると…沢が見える。
ああ、ココから先も登っていくより…下にある沢に降りたほうが楽そう〜

沢を見下ろす

遭難などで心底参りきった人が、下っちゃダメなのに下ってしまう心理がわかる…。

さあさあ!グチグチ言っていても仕方ない〜。
先へ進もっと!

再び岩場が出てきたよ。

岩場を通過する

右手に転んだら…さっき見ていた沢側にコロリン!ギャー!!になるので気をつけて行きましょう。

岩場を登る

ペンキマークも丁寧につけられているので、それに沿って進んでいけばリスクは下がるはず。

そして…温泉沢ノ頭へトラーイ!!の斜面まできた。

全然ピークにつかない

今回の山レポのラスボスよ…ラスボス!!!

でも…ドラゴンボールで言えば…フリーザ様(水晶岳)の前のギニュー特戦隊(温泉沢ノ頭)なんだけどね…。

泣く登山者のイラスト_0011

日タウsら登る

足場もすっかりザレ場っぽくなった。

ただただ登る

あ〜…元気だったら…コレ最高の稜線コースじゃん!
…なのに…その最高を堪能する余力もなくヨロヨロと登ります。

ピークが近づかない

そして…ついに…近視の上、乱視で…さらに老眼まで備えているそんな私の目でも…目視で温泉沢ノ頭の標識が確認できるトコまで登ってきたよ〜!
けど、標識が見えているのに…ちっとも近づかないよ。

山頂の標識の影が見えた

どの山でもそうだけど…このラストがキツイよね〜!
なんで、あともうチョットになのにツライんだろう?
私の大好きな漫画家・山岸凉子さんの漫画の中で
「もうお終いと思ったら、脳が頑張るのをやめる」→失敗
な、お話があったんですが…まさにそんな感じ。

あともうチョットで山頂だ

とにかくススメ!
いいからススメ!
考えずにススメ!
ススメコールを自分にしながら…えっちらおっちら登り切ると…

12時33分温泉沢ノ頭に到着!

山頂ではなく温泉沢の頭に到着

ああん!やっと着いたわ〜!
地図上ではコースタイム2時間50分の道のり…を2時間で歩けた…。
けど、疲れた…。
思い返せば…もう二度と歩かないかもしれない稜線なんだから…もっとユックリ歩けばよかったと悔やまれる。

温泉沢の頭についた

風景だってこんなに素敵だったのに…!
そして…稜線歩きのみなのに、地図上のコースタイムは2時間50分って
半端なくない?

この稜線…悪天候時には一切逃げ場のない道になるので…ココを歩く時はホント!天気予報チェックは怠らないで!

温泉沢ノ頭分岐点から…高天原へも降りられます。

高天原温泉を見下ろす

撮った写真で確認すると…小さいけれど赤いお屋根が写真の中央に見ますね!

あの山小屋もいつかは行きたいエリア…。

登山者のイラスト_0007

そして…下り一辺倒な道が心をいざなう…が!
私は水晶岳へ行って!水晶小屋に泊まるんだ!

だってコースタイム的には30分歩けば着くモーン!

喜ぶ登山者のイラスト
こうして休憩をとらず、そのまま温泉沢ノ頭を通過しました。

あとは水晶岳への登りのみ!
だが…ココからが今日の登山で一番キツかったよの…。

次回「北アルプス縦走(11)水晶岳」に続きます。

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