北アルプス縦走(11)水晶岳

水晶岳レポタイトル画面

長かった2日目の山行も、温泉沢ノ頭から水晶岳まで頑張れば…ほぼ終わり!でもさ〜うん、その最後が辛いのよね。

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目次

温泉沢ノ頭から水晶岳まで

温泉沢の頭から水晶岳までのイラストマップ

さあ〜!いよいよ温泉沢ノ頭から出発。
今回の山行でずっと一緒だった黒部湖もそろそろ見納め…。
グッバイ!黒部湖…また来年!

12時39分温泉沢ノ頭から出発

温泉沢の頭から黒部湖を振り返る

これからは進行方向右手に見える薬師岳からスゴ乗越、越中沢岳の稜線がマイ・フレンド

ずっと一緒だった薬師岳

空を見上げれば…さまざまな表情の雲が周りを取り巻いているね〜!

ずっと一緒だった薬師岳2

温泉沢ノ頭から水晶岳へは、まずユルイ斜度を登り始める。

水晶岳へのラストロード

この見るからにユルイ斜度…。楽勝!って思うでしょ?
ところが…歩きを再開してすぐに感じたのは…疲れ
たったこれしきの斜度がキツイんだわ。

水晶岳へ向かって歩き出す1

標高が高さ疲れがジワジワと効いてきてます。

既に8時間以上ひたすらひたすらひたすら登ってきたんだもの…どんなにユックリ歩いても、立ってるだけで疲れてくる。

水晶岳へ向かって歩き出す2

眼の前には今までより近く、黒く見える水晶岳…。
この記事を描いている今なら近い距離じゃ〜んと思うアングルだが、この時は本当に遠かった!

水晶岳へ向かって歩き出す3

もう…この高さを登るのが

あ〜あ嫌んなっちゃった〜あーくたびれた〜

疲れた顔の登山者のイラスト
って歌いながら進みます。

水晶岳へ向かって歩き出す4

そうそう…水晶岳エリアに入ると、足場はこのような岩場に変わりマ〜ス!
疲労も相まって足元フラフラで〜す!

水晶岳へ向かって歩き出す5

私は足首をクキッ!!としてひねるクセがあります。
日常の街歩きでも、今回の山行で幾度かやってます。
地に足がついてないタイプなので…クセになっているんですよね…。
だから、最後の最後ですが…水晶岳ゾーンは一番足元に気をつけて進みました。

またルートを間違えて危険ゾーンに入らないよう、ペンキマークを確認しながら進みましょ!

ペンキマークを見ながら歩く

右手にも左手にも転びたくないもんね!

ほんと…疲れていると、間違った方へ方へ進むんだよ〜

登山者のイラスト_0003

ココを通過すると、ちょっと岩場を離れてホッとしたけど…相変わらずの登り。

けっこう辛い水晶岳への登山道1

そして、全身を使う登り〜。

けっこう辛い水晶岳への登山道2

コレを気合だ!気合だ!気合だ!…で登り切ると、プチピークが出迎えてくれたよ!

けっこう辛い水晶岳への登山道3

も〜Sなんだから!!!
まぁ…とにかくとにかく進まないとね。

けっこう辛い水晶岳への登山道4

そして…コース上には相変わらず誰も居ない〜!
だからココで怪我とか滑落したら…「ぴえん。」どころじゃすまないね〜。

けっこう辛い水晶岳への登山道5

そして…実は…ちょっとだけ…赤牛岳山頂や温泉沢ノ頭の時に…
このペースで行けば水晶小屋じゃなくて三俣山荘でテント泊ができる…かな?
って思ったりしていたんですが…

絶対無理!

複雑そうな登山者のイラスト
温泉沢ノ頭から水晶岳への登りで完全に心折れました。
体力、気力ともにエンプティ!!
おとなしく、当初の予定通りに水晶小屋に泊まることにして…ノロノロと歩くコトに…。
もう…この岩の登りのキツイこと、キツイこと!

けっこう辛い水晶岳への登山道6

奥黒部ヒュッテから登り続けて、私の大根足パワーも風前の灯!
だからって…嫌って言っても…どうしようもないし、こんな岩場で座り込むのも危険だ。
なので進む。

ペンキマークを探しつつ登る

ペンキマークを探してそれに追尾していけば…一歩でも楽なルートのはずだ〜!
と登っていった先に現れたのは

マジっすか…?
恐怖を感じている顔

延々と続く登道…。

なかなか近づかない水晶岳1

足場がザリザリするガレ場が広がるこの風景に…何度ため息をついたことか…!

なかなか近づかない水晶岳2

三歩進んでは、一呼吸

三歩進んでは、一呼吸

三歩進んでは…立ち止まる。

 

なかなか近づかない水晶岳3

何が辛いって…こういう場所ってバランスを崩さないために、全身のバランスと足を置く場所の確保が必要なので…体力の上に、更に神経プラスなのよね〜。

なかなか近づかない水晶岳4

すると救世主…

階段だ!

なかなか近づかない水晶岳5

普段の登山で階段だと

へっ…つまんなーい

とか言っちゃうけど、今は
ありがとう!階段!
嬉しいよ!階段!

なかなか近づかない水晶岳6

こういうトコもね…元気だったら大好物な道なんだけど…

ペンキマークに従って登る1

いつものようにポンポンポンと登るコトができず岩に抱きつきながら登り…。

きっと、きっとあのハイマツの先には素敵な風景が見えるはず

疲れ切った登山者のイラスト
ハイマツの先の絶景を追い求める

ペンキマークに従って登る2

そしたらよ…
水晶岳山頂までまだまだありやんの!

ピークの先がまだまだ続く

写真だと近そうだけど…けっこうあるんだからね!
もう…超ブサイクな顔で

イ〜〜〜〜!

登山者のイラスト_0005
と、水晶岳へ喧嘩を売る。
ついでにちょい立ち休みをして水を飲みながら周りの風景を見直す…。

薬師岳方面

そういえば…昨年の折立から室堂もきつかったなな…フフ。
でも今回の読売新道の方がキツイね…フフ。
私もいい年なんだから…そろそろ年相応の登山にしなよ。

自分とちょっとだけ話して…気分転換をしたら…登る。

あともうチョットがつかない

まあね、流石にね…ココを登りきったら水晶岳さ〜。
万が一水晶岳じゃなかったら…

休む!!!

叫ぶ登山者のイラスト

水晶岳山頂

そう…願いはかなった!
ああああ!着いた!着いたよ〜!
水晶岳!!!

水晶岳の看板

でも…やっぱりねぇ…ほら!水晶岳の標識の下まで行ってこそ、到着だから…あの場所についてから時間を見よう!

水晶岳の標識

見えているのに、手前のでかい岩たちを乗り越えるのがなかなか辛い!
このお邪魔虫たちを乗り越えて…

13時46分水晶岳山頂に到着!

水晶岳の標識

温泉沢ノ頭から1時間5分もかかったわ!

温泉沢ノ頭からココまで地図だと30分で着くはずなのに…と地図を見返すと…
赤牛岳から水晶岳南峰まで2時間50分で水晶岳南峰から水晶岳まで30分…。

えっと〜つまり…温泉沢ノ頭から水晶岳までのコースタイムは30分ではないってこと…だよね

不安そうな登山者のイラスト
地図をちゃんと見てないから、コースタイムと自分の中の時間設定差が生じてました。
あ〜コレよくやるのよね…気をつけよう。

まあ…なにはともあれ…着いた〜!水晶岳…!

前に訪れたのは2年前か…。
憧れて、焦がれて…登山仲間も居なくなり…それでも一人でたどり着いたあの時の水晶岳。

そして、キツイと噂の読売新道をテント泊装備で一人で登りきって…たどり着いた水晶岳。
ああ、その達成感に

じんわりー

笑顔の登山者のイラスト

この標識の文字は黒がハッキリクッキリ。
毎年書いてくれているのかしら?

水晶岳の標識と手

そうそう…私の登山グローブは…近所のイトーヨーカドーで買った安物…。
だってさ〜岩場とかで使っていると、あっという間に指に穴が空くのよ。
登山を始めた頃は、ノースだー、モンベルだーとか奮発してたけど…なんだか勿体なくって…最近は安物。

水晶岳山頂からの眺めも…相変わらず絶景…。
いつもは槍ヶ岳から見る水晶岳だが、今回は反対に眺めちゃうぞ!

水晶岳から見る槍ヶ岳

赤牛岳からず〜っと一緒だった薬師岳から室堂方面への稜線とは、

水晶岳から見る薬師岳

もう勝手に

マブダチ!

喜ぶ登山者のイラスト2

水晶岳の山頂も誰も居ないので、一人で20分ぐらいは休憩したかな…。
さあ、そろそろビールも飲みたい頃ですし…水晶小屋へ向かって下山しよっか!

水晶岳の標識2

そうそう…私はハイドレーションには水2L、500mlペットボトルには健康系ドリンクを入れてます。
今回の山行でも、コンビニで健康系ペットボトルを買い、飲み干したあとはコレにアミノ酸系の粉末飲料と水を混ぜたモノを入れて使い続けていました。
今回の読売新道は暑さを感じるコトが少なかったので、この量でほぼピッタリでしたが…。真夏だったら全然足りないかも。

で、下山しようとしたら…水晶岳へ向かって登ってくる人が…
うまくすれ違えるかな〜?と思っていたら
そこに居て〜!
との、奥様風なお声が…。
なんでだろ?って思っていたら
私の記念撮影撮って〜!
…そうね、私以外誰も居ないから…記念撮影撮りたいなら…居てほしいよね。フフ。

ユックリでいいですよ〜!

笑顔の登山者のイラスト

水晶小屋のTシャツを着た女性の記念撮影を撮ったら、今度こそ下山開始だよ。

水晶岳から下山

実は水晶岳から水晶小屋間も岩場が続くゾーンなので、気をつけて水晶小屋へ向かおうと思います。

次回「北アルプス縦走(12)水晶小屋」に続きます。
水晶小屋では…色々ありました…フフ。

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