しんどかった登りを終え、やっとついたぞ仙丈ヶ岳山頂に!でも、あれれ?山の天気は気まぐれですね。
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▶ 北沢峠・長衛小屋キャンプ場でテント泊 準備編
▶ 単独日帰りで仙丈ヶ岳登山(1) 登山開始編
▶ 単独日帰りで仙丈ヶ岳登山(2) 馬の背ヒュッテ編
▶ 単独日帰りで仙丈ヶ岳登山(3) 仙丈小屋編
なだらかな稜線を満喫…仙丈ヶ岳山頂から小仙丈ヶ岳
仙丈ヶ岳の山頂からは360度の雄大な景観が広がります!
ここからは北岳と甲斐駒ヶ岳が見える…
ハズだったんだけど〜…山頂についてスグに雲がモクモク!
仙丈ヶ岳の山頂は標高3,033m。
今の時間は13時8分。
う〜ん…まあ午後になってしまったので、雲がわいてきても不思議じゃないですね…。
でも、でもさぁ〜登りの時は晴れ上がって、ガンガン日差し攻撃を繰り広げてきたのに…山頂に着いた途端にこれなんて…。
ってぼやいていてもしかたない、早くテント場に戻ってビールも飲みたかったので下山を開始することに。
山頂にいたのは…10分程度だったかしら?
下りは小仙丈ヶ岳経由で下山することに。
この下りですが…今までがほぼ上り運動しかしていなかったので…すっごい楽!
登りの不調が嘘のようにサクサク下れる。
それでもザレた岩場の道は転びやすくて、調子に乗るとすっ転んで…お尻をついて転びそう。
左手にある藪沢カールを見ながら下っていく。
ザレ場を降りきると、見ての通りの歩きやすい水平道をのんびりと歩きます。
私は下りで使っているので山頂からは息を切らすこともなく楽なんですが、反対に登ってきた人にとっては体力回復の水平道ですね。
しかし…雲がモクモクと沸いて、沸いて…。
せっかくの山頂直下なのに、360度の風景が堪能できない〜!
でも…まあ、贅沢は言わない。
そんな中でも、モクモク雲の分け目分け目から色々な山が
と顔をのぞかせてくれるので…十分です!
ここは両側が切れ落ちている、細くはないけれどヤセ尾根なんですが、歩きやすい道と斜度のおかげで楽しく歩いて行けました。
上の野心に分岐点とか書いちゃったけれど…分岐点だったかしら?
でも確か…小仙丈ヶ岳から仙丈小屋への道もあるのよ。
今、地図で確認してきた!うん!
その後もモクモクとわき出る雲にお願いだから天気が崩れませんように!と願いをかけて下る。
それにしても…小仙丈へと続く道…なだらかな稜線が素敵ですね!
下ってきた道のりを振り返れば、山頂から伸びる一本道が心をキュン!とさせてくれる。
このキュン!…登山好きじゃないと分からない〜?
よく、マニアな人がその物を手にとって「このカーブがたまりません…ウヒヒ」っていうのと一緒よ!一緒!
ここからしばらくは、傾斜がない快適な登山道。
ハイマツ帯の下りなので、視界をさえぎるものは雲以外になく、周りを見ながらがユックリ下る。
登山道にもペンキマークでコッチだよ、アッチだよ、道を記してあるので迷いなく進めました。
小仙丈ヶ岳までのルートは真後ろに仙丈ヶ岳の美しいカールを眺めながら、広い稜線上をゆっくり下ります。
うんうん、登りに小仙丈ヶ岳ルートを選ぶ人が多いのも納得の壮大な眺めだ!
でも下り道だって、北岳などの南アルプスの山並みを見ながら下れるのよ!
で…そろそろ気がつかれました?
下山を開始して30分ほどで…
天気に八つ当たりしたって、意味がないんですが…
今回の仙丈ヶ岳登山、山頂付近に滞在している間だけ雲に囲まれ後は晴天…。
なんか…悔しい!
さて…この仙丈ヶ岳は初心者でも歩ける百名山とあって、全体的に危険箇所はないのですが…中にはこんな道も…
まるで…八峰キレットから五竜岳の間に現れたようなすっごい岩場じゃないですか…。
でもねこれ…
自分でも今回の記事を整理していて…最初見た時にこんなスゴイ岩場を通ったかしら?と思ったんですが…。
思い返せば…三点支持も必要ないような岩場を下から煽って撮った気がします。
下の写真でも真ん中の岩場あたりがそれに該当する部分かな?
写真の撮り方一つで、なんてことない道に見えたり…怖そうな道に見えたり…う〜ん…誤解を生じますね(^_^;)
インスタばえじゃないけれど、写真だけを信じるのも気をつけないと!
下りのおかげで体力は回復し、素敵な風景に気持ちもウキウキ!
と、すっかり調子に乗り始めました…。
登山で調子に乗ると…よくないんですけれどね…。
13時54分小仙丈ヶ岳に到着
小仙丈ヶ岳は標高2864m。
ここからの風景も最高です!
記念撮影を撮らない私なんですが…ここで撮っておけば絵になったな〜。
ってことで絵で記念撮影。
油断大敵…小仙丈ヶ岳から五合目
小仙丈ヶ岳の標識近くの足元には…
あら、折れちゃってる標識…。
また、結構剥げちゃってる小仙丈ヶ岳の標識。
今回私は穏やか仙丈ヶ岳としか触れ合いませんでしたが、天気が過酷な日を想像させるような傷み方ですね。
近くにあった岩にも
ペンキマークが北沢峠方面を示してくれています。
ここからはハイマツ帯の下り道です。
ココまで来ると…そう!長衛小屋のテント場も見下ろせちゃいました!
この写真の真ん中に、うす〜〜〜〜〜くオレンジ色とか見えません?
あれがテントですよ!
うちのテントはドレだろう?って目を凝らすが…モチロンわからない。でもすっごい嬉しくなって浮かれました!
あ〜!あそこにダンナがいるのね!
フン♪フン♪フン♪フン♪
もうすぐビール!ビール!
フン♪フン♪フン♪フン♪
って身も心も浮かれて歩いていたら…
前のめりで転びました…。
手と膝を強打。
手からは血が滲み出し、膝はジンジンと痛む…。
しばらくその場でうずくまる…。
血が出ている手はともかく、万が一骨折や血が出ていたらどうしようかと膝が心配…。
しばらくその場で座って休憩していると、だんだんと膝の傷みも消え…一安心。
華奢な体格でなく、誰かに守ってもらえず…ひとり登山まではじめるようになっちゃったけれど、このごつい体のおかげで未だかって骨折などしたことない。
頑丈な自分の身体に感謝!
そして…こんな時に持っていてよかった!
緊急グッズ!
しかもね〜価格がお高いキズパワーパッドよ!
戒めのために、記念撮影!怪我と青空…キレイね〜。
これっぽっちの傷でキズパワーパッドを使うなんてもったいないって?
しかないじゃない!ふだん怪我や病気をしない分、血に対して過剰な怖がりなんだから!
血とか見るとマジ貧血起こすわよ〜。
前から転倒した原因は、急く気持ちに足が追いついていってなかったのですね…。
これも一種の老化現象の表れとも思えるので、その後は慎重に下る。
おお、出た!苦手な下り階段。
また転ばないように慎重に、慎重に…。
ココまで下がってくると、ハイマツの背がどんどん高くなり、木も生え始めましtね。
森林限界が終わりを告げようとしています。
今となってはなんて書いてあるかが読めない看板…。
ああ、もっとちゃんと撮っておけばよかった。
その後はハイマツの中をジグザグと下っていきますが、岩が大きめでちょっと下りが辛い。
この道を登りで歩くと、小仙丈ヶ岳のピークまではなかなか辛いんじゃないでしょうか?
モリモリした岩場を過ぎると、道は一気に穏やかに。
気がつけば、ハイマツは姿を消し樹林帯に戻りました。
ココらへんもけっこう急な下りなので気をつけて行きましょう。
14時31分五合目に到着
行きに馬の背コースを選択した分岐点まで戻ってきましたよ!
ひたすら下る…五合目からテント場まで
後は北沢峠まで下るのみ!
なんか一線を越えたのか…?
結構ハイペースで下れました。
ダケカンバの樹林帯をさっさかさっさかと下り…あっという間に二合目分岐。
上りに散々苦しめられた道を30分ほどで下ってきちゃった…。
15時4分二合目分岐
二合目…ここから長衛小屋のテント場まで戻れるんだよね〜。
戻ったほうが…近道なんだろうけれど…
私はこのまま北沢峠への登山口を目指す!
なぜなら〜…。
行きでも利用させてもらった北沢峠のバス停にあるトイレに駆け込み、事なきを得る。
今回の山行も山ではトイレへ行くことなく済ませられました!V!
決して無理して我慢しているわけじゃないですからね。
頑丈で、エコな身体なんです。私。
登山家で例えるならば、今どきの登山家はスラッとしていますが…私は植村直己さん体型?
15時23分北沢峠仙丈ヶ岳登山口
ココまで来たら…今日の登山は無事に終了。
あとは林道を10分ほど歩いてテント場へ。
歩いている途中で…二合目分岐から降りてきた人々がわらわらと…途中で抜かさせてもらったあの人、この人がいるいる。
やっぱりあの二合目分岐で降りたほうが長衛小屋には近いのね〜。
こうして長衛小屋のテント場まで戻ってきたら…テントがカラフル〜。
山から降りてきたばっかりの目にはシバシバくるわね。
テントに戻って、中をのぞくとダンナが寝ていた。
叩き起こすと…一日中グータラしていたハズのダンナがなんだかやつれているわ…何があったのかしら?
その後は荷物をテントに置き、ダンナと一緒に長衛小屋まで行き…美味しくビールをいただきました。
いつも一人で飲むビールだけれども…今回はダンナも一緒!
自分のビールを一気に飲み干し、3/4残っているダンナのビールも飲み干し。
テントに戻って、持ってきたビールも飲む飲む!
とは言っても…次の日も登るので、計三杯です。
こうして、南アルプスの女王と言われる仙丈ヶ岳登山は無事終わりました。
以上で仙丈ヶ岳レポは終わります。
続いて甲斐駒ケ岳登山…へ行く前に、長衛小屋でのテントの思い出に続きます〜。
テントで待機していたダンナがやつれていた原因も書くよ。
あ…でも写真がないから、そのぶん絵を描くことになるので…更新に時間かかるかも。