単独日帰りで仙丈ヶ岳登山(3)仙丈小屋

仙丈ヶ岳タイトル3

思ったより調子の出ない今回の登山ですが、登りの行程半分以上来たんだから…ココまで来たら山頂へ行きますよ。

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目次

次の小屋目指して…馬の背ヒュッテから仙丈小屋

仙丈ヶ岳イラストマップ馬の背ヒュッテから仙丈小屋

馬の背ヒュッテには外にベンチも設置されているので、落ち着いて休憩できます。
とりあえず腰を下ろして…休憩。
私の他にも休憩をとっているパーティがちらほら。

……

…団体とは離れて行動しよう。

後ろに団体さんがついて歩くのって、すんごいプレッシャーなんですよね。
なので5分ほどの休憩で出発することに。
なのに〜なぜー

私が出発した直後に団体も出発するの〜!

不安な登山者のイラスト

真後ろに団体さんの存在を感じながら馬の背ヒュッテから仙丈ヶ岳へ向かって歩く。

馬の背ヒュッテから再び上り始める1

馬ノ背ヒュッテ前の道標には

仙丈ヶ岳まで約1時間30分

と書いてありました。
ここから残り1時間30分か…これを長いと感じるか、短いと感じるか…どっちだろ?

馬の背ヒュッテから再び上り始める2

前回にも書きましたが、北沢峠から仙丈ケ岳へは小仙丈ケ岳経由の人が多い。
今回レポを書くにあたって、世の仙丈ケ岳レポを検索してみたら圧倒的に小仙丈ケ岳経由レポだらけ。
でもでも、今回私が選んだ馬の背コースもなかなか素敵ですわよ!

馬の背ヒュッテから再び上り始める3

馬の背ヒュッテ以降も上り道。
見ての通りさほど急な上りではないんですけれど…調子がイマイチな今日は何だか辛い。

馬の背ヒュッテから再び上り始める4

すると分岐点が現れました。

分岐点

仙丈ケ岳と丹渓新道の分岐点。
丹渓新道…?
今回勉強不足で、どんな登山道だかはわかりませんが新道って名前がつけられている登山道ってだいたいきつくない?

日差しが眩しい上り

分岐点を過ぎると、だんだん樹林帯の密度も薄くなってきて夏の日差しがギラギラと照りつけてきます。

また柵が現れた

それに合わせるかのように、体感温度も上がり…暑い。

木漏れ日の中を登る

昨シーズンまでだったらルンルンと登れるレベルの登山道が、今日は非常にキツイ。
どうしたんだろう…認めたくはないが、やっぱり年かな…?

体力が低下しないようにオフシーズン中も走ってたのに…

しんどい顔の登山者のイラスト

上りが辛いのは毎度のことなのですが、2018年シーズンの高山登山始めであり今回の登山。
何だか思った以上に体力が落ちていることに対して精神的ダメージが強かったです。

木漏れ日の中を登る2

この上りを上りきると…

ようやく

やっと

稜線に出た。

遠くに仙丈小屋が見える

今まで周りを取り囲んでいて木々は消え、ハイマツエリアに変わる。
ここから、今日の目指す頂の仙丈ヶ岳、その途中にある仙丈小屋が遠くに見える。

あゝ…あそこまで歩くのね…。

疲れた登山者のイラスト

稜線歩きを楽しむ元気もなく、仙丈ヶ岳を見上げて…遠いな…としか思えなかった。

岩場の登り

稜線を右手からぐるりと回りこんで、道が石の階段に変わったら仙丈ヶ岳への滑走路に入ります。

遮るものが一切なくなり、目的地へ向かってまっしぐらに進む〜!

疲れた登山者のイラスト
そんな感じ。

階段状の登り

だが…ここからの上りが急に急になります。

なかなかつかない

登れども登れどもちっとも近づかない、なぜだー!

すると…登山道脇に山の恵みが…それは

水場

Water(水)

今回の登山も水は2L以上持ってきてはいるんですが、なんせ暑くて暑くて私的には、いつもより飲んじゃってる感じ。
なので飲み過ぎ注意!を意識ながらチビチビ飲んでいた反動で、貪るように水を飲みました。

冷えていて…うまい!美味い!

仙丈の水でHPが回復したので、再び上りを再開する。

ひたらすら岩場を登る

基本は岩の道なんだけど階段状に整備され、登山道からはみ出さないようにロープも張られている至れり尽くせりの登山道を登る。

今この写真で見ると、大したことない上りじゃんって思うんですけれど…この時は心底キツかったのよ。
このルートを既に登られた方で「え〜この程度の上りをきついって言ってんの?」なんて思われるかもしれませんが、上りの辛さは人それぞれ、体調もそれぞれなんで、私は今回の仙丈ヶ岳登山はキツかったんです。ソコんトコどうぞご容赦を…。

ひたらすら岩場を登る2

ちなみに…もしかしたら水を貪り飲んだのは上の写真の左上の青いドラム缶のあたりだったかも?
さっきの水の写真と上の写真の時間差はさほどないので、まあここら辺で水を飲んだんです。

来た道を振り返る

時折振り返ると、雲がもくもく…そして明日登る予定の甲斐駒ケ岳…方面かしら?
あともうちょっと!あともうちょっと!
と、思いながら足元を見て…もう着いたかな?と顔を上げると…
全く近づいていない仙丈小屋に失望感を覚えながら上り…

仙丈小屋手前

小屋手前の分岐点を確認して…

仙丈小屋手前分岐点

12時26分仙丈小屋に到着

仙丈小屋

ハァ〜…やっと着いた…!

仙丈小屋の周りにもベンチが設置されており、このベンチからは仙丈ヶ岳を見上げたり、反対方面の山々を眺めたりできるので、ここの昼食のコンビニおにぎりを食べて10分ほど休憩しました。

いよいよ最後の上り…仙丈小屋から仙丈ヶ岳まで

仙丈ヶ岳イラストマップ仙丈小屋から仙丈ヶ岳

さあ!今日最後の頑張りどころ!
仙丈小屋から仙丈ヶ岳へ上りが目の前に広がっています。

仙丈小屋から上り2

ここを登りきった先が仙丈ヶ岳山頂だ。
仙丈小屋から山頂へは30分弱ほどかかるそうです。

仙丈小屋から上り3

どこを見ても360度開けている、空の登山道を登って行きます。

仙丈小屋から上り4

仙丈小屋から出てすぐの分岐点が地蔵尾根との合流地点。

小仙丈ヶ岳との分岐点

他にもこっちへ入っちゃダメよダメダメ看板もありました。

ハイマツに入っちゃダメよ

森林限界を超えたハイマツ帯はライチョウの生息地でもあるんです。
私は今回の登山では出会うことはできませんでした。

ひたすら上り

仙丈小屋からの上りは…一歩一歩を
よいしょ! はぁ〜……。
よいしょ! はぁ〜……。
と、登りましたね。

ひたすら上り2

何も遮るものがない、山頂までの滑走路は肉体的にも精神的にもごまかしが効かず…近づかない山頂をずっと見ながら登る。

ひたすら上り3

でも、こうして見返すとお天気に恵まれて、とても良い山行ですよね。

ひたすら上り4

立派なカールが左手に広がる。

仙丈ヶ岳のカール

こちらは藪沢カールと呼ばれています。

仙丈小屋を振り返る

標高3000m越えの山の山頂ってだいたいハードな感じに攻めてくるのに、仙丈ヶ岳は標高3000mを越えの山頂近くになっても比較的なだらかな上りが延々と続くところがアルプスの女王って言われるトコなんでしょうかね?

なかなかつかない山頂

さあ!山頂が間近に見えて居ますよ。
ここまで近くに来るとピークよりって感じじゃないですか〜。

なかなかつかない山頂2

でも、この丘が…登れない。
一歩一歩が重い!

なかなかつかない山頂3

上っている時、ずっと思うんです。

なんでこれっぽっちの距離がさっさか歩けないのよ〜!

疲れた登山者のイラスト

でも登れない。

なかなかつかない山頂4

こうやって見ていると、チョイチョイチョイ!って上っていけそうだけど…標高も3000mを超えているせいか、ほんと進まないのよ!
写真に写っている、山頂近くでくつろいでいる方々が心底羨ましいぞ!

12時57分仙丈ヶ岳山頂に到着

仙丈ヶ岳山頂

やっと…やっと…仙丈ヶ岳山頂に到着しました。
山頂からの眺めは一切遮るものがない、360度のパノラマが楽しめます。
次の日に登る予定の甲斐駒ヶ岳は、山頂部分がチョコっとみえるだけなんですが、北岳・間ノ岳方面はよ〜く見えました。
山頂について息を整え、周りの風景を見ていると…

てへ!やっぱり登山ってサイコー!

笑顔の登山者のイラスト

と、さっきまでの苦しみも忘れニコニコになれるのが登山ですね。

山頂は結構人が居ました。
私が上ってきた仙丈小屋からの上りの反対側、つまり小仙丈ヶ岳方面から来た方と山頂でかち合うからなんですよね。
山頂には三角点…ちょっとボロボロ…。

仙丈ヶ岳山頂の三角点

自然によるものなのか、人によるものなのか…?

こちらは神様?仏様?

仙丈ヶ岳山頂の石碑

地面近くに設置されているので、こちらもちょっと風化が激しめ。

晴天の中、やっとたどり着いた仙丈ヶ岳山頂。
さぁこれからじっくり山頂を満喫するぞ〜!と思ったんですが…このあと仙丈ヶ岳はちょっとイジワルでした。

え……

何かを見る登山者のイラスト

次回「単独日帰りで仙丈ヶ岳登山(4)」へ続きます。

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