南アルプスの仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳…いつかは登って見たいな〜と思いつつも…アクセスが大変そうなので先延ばし、先延ばしにしておりました。ですが2018年の7月三連休、とうとう重い腰を上げて行ってきました!しかも憧れのテント場の長衛小屋でテント泊もしちゃった。ただ、やっぱり…テント場に着くまでが公共機関苦手な私にはきつかった。今回はこの長衛小屋にたどり着くまでの記事にしました。
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バスを乗り継いで…北沢峠
南アルプスは夜叉神峠から先がマイカー規制がされているために、北岳や仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳へ行くにはバスを乗り継いで行かねばなりません。
北岳や鳳凰三山は何度か登ったので、広河原までは行ったことがあるんですが…この広河原からさらにバスを乗り換えなければ仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳へ他のルートより、比較的楽に登れる登山口へ行けないのです。
他にも色々なルートで登ることはできますが…私にはレベルが高すぎなので最初から諦めています。
特に広河原から北沢峠までのバスの乗り換えが単独テント泊者の私にとって、辛い。
どう辛いかと言うと…
重たくてかさ張るテント泊ザックを持って
↓
芦安からバスに乗り、広河原でバスから降りて
↓
広河原から北沢峠までのバスチケットを買う列に並んで
↓
北沢峠行きのバス停にまた並ぶ…。
これを一人でやるなんて絶対に嫌んなる。
ですが、今回。
ダンナを巻き込んだおかげでその乗り換え地獄をクリアすることができました。
今回の現地までのアクセスが下図の通り。
東京から向かう私達にとっては芦安駐車場からの北沢峠が一番近かったので、今回のルートを選びました。
まずは仕事が終わった夜、そのまま芦安へマイカーで移動!
前日の深夜に着きましたが、なんと!駐車場が埋まりに埋まってる!
私たちが停められたのは第6駐車場…だったかな?
過去にこの時間帯に来た時は第2駐車場に停められたと思ったんだけど…三連休なめてた。
4時29分第六駐車場を出発
車で仮眠をとるが…寝ている間も次々車がやってきては右往左往して去っていくので、正直安眠はできていない。
そして朝3時半に起き、準備を整えバス停のある第二駐車場まで車道を登ります。
が…
第6駐車場から芦安のバス乗り場まで遠い。
しかも…寝起きに坂道は辛い上に、猛烈トイレへ行きたい!
調べた所、第6駐車場と隣接する第5駐車場の近くにトイレがあるようですが…朝方の薄暗い中では見つけられず…とにかく、芦安のバス乗り場前まで行けば落ち着いて用を足せるトイレがあるぞ!と歩きます。
すると…第3駐車場あたりに…トイレが…!
ちょっと暗くて虫たちがワイワイしているトイレですが、ありがたく使わせていただきました。
そこからもうちょっと登った先に芦安のバス停が!
うわ〜バスがたくさん停まってますね!
これだけバスがあるなら余裕?って思いきや…バス待ちの行列もハンパないー。ヒー。
ダンナがバスのチケットを買いに行っている間に、あれこれを済ませておいて並ぶ。
で、バス。
並んだ順番から呼ばれ、待機しているバスに座れる分だけ座ったら…次は立ってでもいいから乗りたい方々が順に呼ばれました。
ええ…私たちは立って乗ることに。
場所的には一番前、バスの運転手さんの隣に立つ形になったので進行方向がよ〜く見えるのはいいんですが。
立ってバスに乗るのは疲れましたよ〜。
芦安を出てすぐにバスは夜叉神峠で停車します。
5時39分夜叉神峠に到着
夜叉神峠は「鳳凰三山登山の時の下山口として幾度か来たわ〜」とちょっと懐かしい気持ちで見ていたら…
ん?なに?あの看板?
ちょっと!前にあんな看板あったかしら?
最近そんなに熊が出るの???
まあ、数年前に北岳に来た時も北岳中盤あたりで熊が出ました看板もあったから…。いるっちゃいるよね。
バスはしばらく夜叉神峠に止まります。
ここから先の車道はマイカー規制地域となり、朝6時になるらないと通れないとか…。
時間になるとゲートが開き、ゲート前で待機していたバスやタクシーがどんどん広河原へ向かって進む。
ここから先の道が細くてねぇ、クネクネしててねぇ…振られるのよ。
足と手で必死にテント泊ザックを支えつつ、オットットとよろけないように踏ん張るのはなかなかしんどい!
また、1時間以上も立っていると足も疲れて来た。
更にだんだんと…胸焼けもしてきて、生唾がわいてくる。
ああ、お願い!早く広河原について…とバスがカーブを曲がり切るたびに願うが、なかなか広河原につかない。
こうして、車酔いにかかってないわよ!私!と自分に暗示をかけ続け…ようやく…。
6時40分広河原に到着
バスの終点、広河原についた!
さあて、ここまでは過去に何度か来たことがあるよ。
北岳登山や鳳凰三山登山の時は、ここが公共機関最終地点だった。
けれども今回はここから先の未開地へ進む。
バスのチケットを購入し、北沢峠行きのバス停に並びました。
広河原から北沢峠行きのバスはどうやら全員座れるようにしてくれるようで、一安心。
…ってそれだけ、この先の道がクネクネ道路ってことなの?
広河原から北沢峠までの区間もいくつか停留所があり、名も知らぬ停留所で降りる登山者も。
どんなルートでどの山を登るんでしょうね?
バスの座席にぐったりと座り込み、ちょっとカピカピしはじめた唇を噛み締めつつ窓の外を見ると…なんて濃ゆい緑。
今日は…もう北沢峠について、テントを張ったら…もう登山をしなくてもいいんじゃない?
そうよ!ダンナと一緒にまったりテントで過ごすのも悪くないわよ!
と車酔いした自分が自分に囁いているうちに…
7時7分北沢峠に到着
北沢峠の空気は、芦安よりも広河原よりも冷たくて…車酔いした私の肺にシャンとした空気を送り込んでくれて…ちょっとスッキリ。
この北沢峠には広河原経由のバスと仙流荘経由のバス、2台が乗り入れていました。
私も仙流荘経由も考えましたが、東京からだと高速道路を遠回りするのと、一度も行ったことがないエリアだったので、今回は幾度も利用した芦安からのルートを選びました。
何だかんで一度訪れたコトのある場所って安心感がありますものね。
北沢峠のバス停を降りると…北沢峠の案内図が設置されています。
この北沢峠から今日登る予定の仙丈ヶ岳の登山口がすぐ目の前にあるのですが…まあ、とりあえず長衛小屋へ行ってテントを張りたいと思います。
この北沢峠バス停にはトイレも設置されており、し・か・も水洗トイレ!
綺麗なトイレではなきゃ嫌々ダンナの為に事前リサーチして来たんですが、本当に綺麗な水洗トイレに感謝!
ちなみにコレが北沢峠からバスの時刻表になります。
気持ちがせいる…長衛小屋テント場へ
北沢峠バス停から今回の幕営地の長衛小屋テント場までは歩いて10分。
長衛小屋テント場にテントを張ってしまえば…このテント泊装備の重たさから開放され、仙丈ヶ岳へも甲斐駒ケ岳へも身軽登山ができます。
なので、テント泊デビューの方には人気の幕営地の長衛小屋テント場。
私も背負ったテント泊ザックが重いので、一刻でもはやく長衛小屋テント場に着きたい…!
え?ダンナが一緒だろう?持ってもらえって…?
ええ、ええ、ダンナは何が何でも登山がしたくないので…テント泊ザックを背負いません。
デイザックに自分の防寒着とシュラフとヘッデンだけ背負って、私の後をヒョコヒョコついてくるだけです。
ああ、もちろん!ダンナは仙丈ヶ岳にも甲斐駒ケ岳にも登らず、テントで待機予定で今回のテント泊についてこされました。
そんな条件でも…本当はすっごく行きたくなかったそうです!
とにかく見る人見る人、み〜んなテント泊装備!
ちょっとでも良い幕営地をキープしたくて私も焦る!
そうそう、この長衛小屋テント場へ向かう途中の道に仙丈ヶ岳への登山口がありました。
北沢峠から長衛小屋テント場までの道は林道。
車も時折通るので、邪魔にならないよう進んでいくと…。
7時20分長衛小屋に到着
な、長かった…
朝3時半に駐車場を出て…7時半近くに長衛小屋だよ?
って呆けている場合じゃない!
さっさとテン場の申込みをしてテントを張らなくっちゃ!
列に並んで順番待ち…。
ちょっと〜!みんなテント泊ザック大きすぎない?
北沢峠のバス停からテント場まで近いからって、美味しい物やお酒を詰め込み過ぎてんじゃないの?
って…まあ私もそのくち。
こうして無事にテント泊の受付を済ませ…
下山後の楽しみをカメラに収め…。
さあ!テントをどこに張りましょうか!
むちゃくちゃ混んでる。
ええ、ええ、どこもかしこもテントがわっさわっさ!
うちの二人用テントNEMO Andyを張るスペースが見当たらない…。
それでもなんとか張れそうなスペースをギリギリ確保。
通行路の目の前なんで…寝ている間足音がしそうな場所ですが…フラットな場所なので良しとしましょう!
このテントを貼り終わって…ようやく一息。
8時50分テント設営終了
はあ…昨夜東京から芦安まで来て、安眠できずに3時半起床。
その後バスを乗り継いで…ココまで来て…うん
さあ!これで今日の一大イベントは終わった…昼寝だ昼寝…とはいかないよね?
この日は北沢峠から仙丈ケ岳へ登って来ました。
次回?になるのかな?「仙丈ケ岳日帰り単独登山」へ続きます。