妙義山その2は中之嶽の中腹を巡る石門めぐりをしてきました。
石門めぐりコースは行動エリア自体はコンパクトながら、見どころや鎖場がギュッと詰め込まれたスリリングなハイキングコースでした。
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石門めぐりに心惹かれる
妙義山神社近くの道の駅で野菜を買い込み、さあ東京へ帰ろうか…と車を走らせる。
車が向かう方向は中之岳神社方面。
くねくねとした峠道を運転しながら、ダンナが一言。
イニシャルD好みの道ねぇ。
私は漫画好きで、家ではゴロ寝しながら漫画をむさぼり読むのが大好きだ。
だが、ダンナはほぼ漫画を読まないので私の収集した漫画に手もつけない。
だが、だがだが、しかし…実は私…イニシャルDって読んだコトがない…私が知らない漫画を知っているなんて…なんだか生意気ぞ!のび太〜と思ってしまった。…だから
としか言うしかなかった。だって…車に全く興味がないんだもん。
おいおい調べてみたら、ホントにイニシャルDのモデルにもなった道なのでクネクネした峠道でした。
道の駅を出てからしばらく…
中之嶽神社無料駐車場に車を急遽止めさせた。
この中之嶽神社無料駐車場は400台駐車ができ、トイレも設備されています。
ちょっと…チョットだけ…この周囲が見ていたい…と、渋るダンナを引っ張り出して…中之嶽神社を覗く。
そして…更に…国道沿いを見ながら
と下手な演技をしながらいま来た国道沿いを400mほど戻り歩く。
既に登山ザックを背負っている時点で欲望がバレバレなんですが…
5分ほど国道沿いを歩いたら…石門めぐりコースの登山口が見えてきたよ!
ここには難関ルートを含めた絵地図がある。
このコース中に鎖場があると記してあって…とっても心惹かれる。
じ〜っと石門めぐり登山口の標識を見る私を見て
と、全てを悟ったダンナ。
では、お言葉に甘えて…行っちゃおうかな〜!
とりあえず、このコースの出だしまでは見に行こうとダンナを促して石の階段を登る。
石の階段を登っていたら、向かいから階段を下ってきた親子連れ…その子どもが小石を蹴飛ばしました。
ころんころんと上から転がる石
あ〜石をけっちゃダメだなーって思っていたら
スパコーンッ!
お父さん、子どもの頭をはたいて大激怒!
お前な!下に人いるのに石を蹴飛ばして落とすなんて、なんてコトするんだ!
怒っているお父さんの側を無言で通り過ぎる。
あー、怖かった!
これが今回の登山の一番の恐怖体験。
階段を登りきると鎖場が現れた!
名は「かにの小手しらべ」
と別れを告げ、そそくさ去るダンナ。
早速「かにの小手しらべ」に取り付く私。
うん…ココはまさに「小手しらべ」だ!一応クサリも備え付けてあるが…使わないでも登れちゃう!
とりあえず、クサリつけとくかー?感がある鎖場。
そんな私の傲慢な態度はダンナにもバレバレで
あん時のあなた、ドヤッオーラが出まくってて感じ悪ワル〜と、言われましたよ。
でも、でもね…八峰キレットや大キレットを歩いている私だもん〜あそこ通過するためにいろんな岩場、いろんな経験、地味なトレーニングを積み重ねて通過した私なんだから…こんな時ぐらい
カニの小手しらべなんてチョチョイのチョイって思ってもいいじゃん!ドヤッとさせてよー!
そのまま進んでいくと、すぐに第一石門を通過する。
表妙義と言えば「石門めぐり」
確かに妙義山関連のパンフレットを見ても、ここにある奇石がたくさん使われている。
今回の石門めぐりではこの大きなトンネル状の石門が4つあり、そこを巡るのが目的なのだ。
前回通った「大の字」コースと比べると初級者向けコースの区分になるようですが、場所によってはかなり危険な岩場もあり、滑落事故なども発生しているそうなので油断して「あー!」ってコトにならないよう…気をつけてめぐりたいと思います。
では、先に今回歩いたコースですが…カニの小手しらべ〜第一石門~カニの横ばい~第二石門~第四石門~天狗の評定~大砲岩~第四石門~~第三石門~中乃岳神社1時間チョットで巡りました。
このコースにはアチラこちらに看板が立ててあるのがありがたいのですが…文字が小さくて…近眼には読めない…!
しかし…石門…大きい…大きすぎるので…私のカメラでは全体像がうまく撮影できない…。
第一石門を通過後は石の階段が始まります。
ちょっと急。
登りきった先から「かにのよこばい」が始まります。
石壁に沿ってクサリが張られており、そこをカニのように横歩きをする。その距離…10m弱?
もちろん反対側は切れ落ちているので、そちら側に落ちたら痛い目にあう。
通過しやすいように岩肌が掘られているので、落ち着いて通過すれば大丈夫。
「かにのよこばい」を通過すると次は「たてばり」。
第二石門から始まった急斜面に長いクサリがかけられています。
ちょっと難易度があがったかな?前の人がつかえているので、待つ。
…
……
………
全然進まないので、目の前にある第二石門を眺める。
ようやく進んだので、そそくさ第二石門をくぐった先に現れたのが「つるべさがり」です。
「つるべさがり」はけっこうな急降下になります。私の今回の通過だと約8mの下降になり、ちょっと難易度があがります。そのせいか…
…
……
………
先程より…更に…まったくもって進まず…後ろにだんだんと渋滞が起き始めている。
後ろで並んでいる方々の装備をみると…ハイキングに来たぞ〜!って感じ装備や鎖場の歩き方なので…
クサリを持つ時は一人でねルールを知らなさそうなので…ちょっと怖い。
ちなみにココは鎖が2本かけられています。
混み合うポイントなんでしょうね〜。
で、前のグループが2本とも占領しているので進めない…。
…
……
………
ああ!すでの後ろに8人ほど待っている…。
前のグループの一人が完全に真ん中で止まってしまい、仲間がアドバイスしたり、迎えに行こうか!と完全停滞していたので、もう片方のクサリが空いたスキにそそくさと降りさせてもらった。
でも、まあ仕方がない。
次に「片手さがり」と呼ばれる場所が現れた。
片手でクサリを握り下るが握らなくても降りれる…ただ、岩肌が滑りそうなタイプなので、湿っている時はクサリに頼ったほうが良さそう。
こうして、石門めぐりコースに入ってスグの危険ゾーン3つをクリア!
もちろん、転んだり滑落したらただでは済まない場所ばかりなのですが…基本的には手が入っているので、悪条件下でなければ大の字コースの鎖場ほどの恐怖はない場所だと私は思いました。
岩場が怖い人は行っちゃダメ!
危険地域を歩く
そのまま進むと…第三石門と第四石門の分岐点にあたりました。
どっちへ行こうかな〜?とチョット悩み…前や後ろにいる登山者さんが向かう第四石門方面へ進むことに。
どうやらこの第四石門は石門で一番有名なポイントらしい。
第四石門の前は、広い広場になっていて休憩する為の東屋があります。
そして…第四石の間から大砲岩が見えます。
うんうん!今はわかりますよ〜!岩門の間から…見えてるよ!大砲岩!
第四石門をくぐって進むと大砲岩への分岐にでました。
ここから先はハイキングコースじゃありません!ちたらやばいよヤバイヨ!!コースの始まりです。
「天狗のひょうてい」の入り口と書かれた道標方面に進むと、道はちょっと下り、そして…難所の登場!
それは…垂直の壁にかけられた鎖場。
岩場的には大したことはないのですが、登る高さが5mほどとまあまああるので…慎重に…慎重に…。
登りきった先には「天狗のひょうてい」と呼ばれる岩が正面に見えた。
登りきった場所から「天狗のひょうてい」までは…かなり細い岩場道。
両サイドとも切れ落ちていて…落ちたら…終わる。そんな道。おかげで…写真も全然撮れませんでした…すみません。
おっかなびっくり、その細い岩場道を通り抜けて…「天狗のひょうてい」手前の鎖場へ到着。
クサリを登り、畳2畳ぐらいの大きさの岩場の「天狗のひょうてい」に立つと、周りがぐるっと見渡せるビューポイント!
ここからは、今まで以上に変わった形の岩や…
ダンナが待っている中之獄神社の無料駐車場…
さっき第四石門の間から見えていた大砲岩や
危険ゾーンの白雲山方面もばっちり!
折角なので、大砲岩近くも行ってみたのですが、ここは鎖もガードもなかったので…ココらへんでギブ!
「天狗のひょうてい」横にある「胎内くぐり」も気になったので行ってみることに…ただ…ただね…ココの道も細っ!
写真に写っているガードがなかったら絶対に進まなかった!
「胎内くぐり」はその名の通り、岩に空いている穴をくぐるようなんですが…
もちろん怖いのでココで歩みをとめる…。
胎内くぐりの看板のちょっと先に穴が空いていたんですが…それがわかるように撮るポイントまで怖くて歩けない‥。
でも、ま、無理は禁物だよね!
ってことで…危険ゾーンも満喫したので、来た道を戻って帰る。
登りで怖いな〜と思った鎖場を降りるのはまじ怖いに変わります。
あまり物に頼って歩くのはよろしいとはわかっていても…右手のガードに頼りながら降りて…
無事、危険ゾーンからハイキングコースに戻りました!