晴れになるハズと思って登山を決行しましたが、期待と反して…久々の雨の降る中での登山となりました。しかも雨だけでなく、風も強かったんだ〜。
白馬大池山荘から船越ノ頭まで
レインウェアを着込み、まずは携帯の電波が通じる稜線まで行って
※白馬大池山荘エリアは携帯の電波が通じません。
そう思って、白馬大池山荘から船越ノ頭方面へ向かって登りはじめました。
雨は降る〜カメラのレンズにも水滴がつく〜なので…
写真の歪みは水滴です。
何度も何度もレンズについた水滴を拭いては撮ったんですが…
撮った写真には水滴が…。
そう、そんな感じで雨は降っていました。
なんとか携帯の電波が通じる場所まで登ってきて、最新の天気予報を見ると…各社バラバラ!
Aサイトは雨、Bサイトは曇、Cサイトは晴れ。
うわ〜ん!当日になっても天気予報一点集中しないって!進むか撤退するか…
どうしよう、どうしようと思いながらも足は進むのはナゼでしょう?登りたい!という登山者の欲望には抗えない???
一番信じている天気予報サイトはこの後晴れを予報している…けどちっとも晴れる予感なんかありゃしない!
どうなるの〜?晴れるの〜?呟きつつも…白馬岳方面へジリジリ進んでいく。
そして、この写真ではわからないのですが…風もかなり強かった!
気温が低くはなかったので、凍えるコトはなかったのですが…
と不安がよぎる。
白馬天狗山荘のテント場は前々から泊まってみたかった。
2020年のテント場は要予約。
なので、予約をしたよ。
予約時に「マスク・消毒液・体温計持参」と言われたので…ちゃんと持ってきましたよ。
でもさ…到着した時点で高熱があったら…どうなるの?と、その時の対応に謎があるんですが…あったら…ホントどうなるん??
で、2020年の白馬天狗山荘は小屋営業はしていない…テント場しか開放していないのだ。
つ・ま・り、強風でなにかあっても小屋には逃げ込めない…ってことよね…
この後、更に…すっごい強風になったら…それでもテント泊できる?
自信は…ない。
どうしよう…迷いが頭をぐるぐるする。
ハイマツで周りの風景が遮られるゾーンを越え、いよいよ稜線のみ!のボーナスステージに来たが…視界はずっと白く…だめだこりゃ…
とりあえず地図上で見る船越ノ頭まで歩いたら撤退しよう。
ココらへんで、白馬岳方面からやってきたであろう男性とすれ違った時に
どこまで行くんですか?
と聞かれ…
と、答えたら
引き返したほうがいいですよ!風がとにかく強い!
自分は白馬岳から来たのですが白馬岳山頂なんて立っていられませんよ
とのアドバイス。
今までの登山でこの先へは行かないほうがいい!アドバイスを受けたコトがなかったので…心がスッカリ弱った。
7時40分船越ノ頭に到着
白馬大池山荘から出発して1時間弱で雨と風の中、無事に船越ノ頭に到着。
幸い寒さは感じなかったので、今のところ…雨の登山中の不愉快感はない。もうチョット歩ける感じ。
ところで…なんでココ、船越ノ頭って言うのでしょうか?
どうしてもココに来る度に船越英一郎さんを思い出すのは…私だけじゃないよね?
船越ノ頭から小蓮華山まで
さて、船越ノ頭まで来たし…引き返そうかしら?と思ったら…
あら?アララ?なんだか周りが明るくない?
急激に空が晴れだした!
相変わらず風は強いのですが、空に青が見える!
引き返す度数98%の心を惑わす青が〜!
空を見ながら、周りの山々を見ながら…足はどんどん進行方向へ…。
だってさ〜コレ…いかにもこれから晴れるフラグ立ってるっしょ!
ここで…ここで…引き返す判断…
アナタならできます?
私はできなかった…。
船越ノ頭から小蓮華山へ向かって足は進む。
それに伴って、空もどんどん青く晴れ上がっていく!
なにこの!最高!の青と雲!
進行方向の山々の緑と白い岩肌がそそる〜!
昨年歩いた雪倉岳方面も全貌をあらわにしてくれて…興奮マックス!
ああああ!やっぱり山
とテンション高々に足はどんどん進む。
あら、再び雲がかかってきたわ。
でも、どうせまた晴れるでしょう〜?
よし!次のポイント小蓮華山まで行っちゃうぞ!
歩いているうちに、また晴れるでしょう!
と足をぐんぐん進めるのだが、またも周りは真っ白に。
いやいや、晴れるでしょう!
だって先程の奇跡を経験したんだもの…私は進むよ!
ですが天気はドンドン悪く…。
雨も再びポツポツ降り出し、今まで以上に風が強くなったきた!
ザックに装着したザックカバーも何度か剥がれ、かけ直す為にザックを下ろしたり、担いだりが…結構しんどい。
そして…気温も下がって来た?
急激な天候の変化に…凹む。
こうなってくると…小蓮華山までが遠い…。
船越ノ頭から小蓮華山までは小さいピークを登ったり降りたりしながら進む。
登ったり降りたりの繰り返しが辛いの…わかるよね〜?
そして、辛くなってきたらな引き返せばいいのに、とりあえず小蓮華山まで行っておきたい!と思う…そんな気持ちも…わかってもらえる〜?
あああ〜小蓮華山のシンボルの剣が見えてきた!
8時33分小蓮華山山頂に到着
白馬大池山荘を出発して2時間で小蓮華山に到着しました。
なんで小蓮華山の山頂には剣が刺さっているの?
小蓮華山の三角点も撮影。
で…小蓮華山山頂についた時は雨風で身体凍えそう!
身体は濡れていないので、素直に気温と風で体温が奪われていっているのだ。
このまま白馬岳へ行っても…視界0なら…ずっと苦行。
行くか、戻るか…
どうしよう?
初級者レベルの私の判断で…今回の登山はココで撤退することに。
2泊3日の予定で会社も休み、食料も持ち込んだので…本当は進みたくてたまらないのだが…撤退を決めたポイントは2つ、
1)次のエスケープポイントである白馬大雪渓を下山する事になった時の準備(アイゼン&猿倉からの帰りルートの確認)をしていない。
2)強風の中で稜線上にある白馬天狗山荘でテントを設営できる自信がない。
で今回の登山の撤退を決めました。
小蓮華山は携帯の電波が立ったので、ベースキャンプ(自宅)にいるダンナに今回の山行の撤退を連絡電話。
もうね寒さで手が震え始めて、メール打つ余裕も無いほど寒かった!
ついさっきまではなんともなかったのに…山の天気と気温の変化は怖い!
実際この白馬の稜線では遭難事故も過去にありました。
体力・精神面で余裕がある状態で撤退を決断することは…正しい判断だったと思ってます!うん!
こうして撤退を決め、いつもだったら
下山しました〜!
で終わる山レポなんですが…下山時にやらかしました…次回「白馬大池でテント泊(5)下山編」に続きます。