今シーズン初めての高山テント泊。標高が高くなると呼吸が苦しい…荷物が重くなると脚が苦しい…それ以上に……日頃の運動不足がたたり…なかなかしんどい山行となりました。
栂池自然園から天狗原まで
まずは、今回のコース…。本来は、栂池から入って白馬大池山荘で一泊、次の日は白馬岳を経由して天狗山荘で二泊目、そして不帰嶮(かえらずのけん)を歩いて唐松、八方尾根スキー場へ下山する予定だったんだよ〜。
でも、実際は…途中で撤退するコトに…。
計画通りの山行とはならなかったんだけど…その分悲惨なコトが色々あり、記事にしやすい山行となりました。
栂池自然園の登山口から登山開始。
樹林帯に包まれた登山道はハッキリクッキリしているので、歩きだすのに迷うことはない。
…過去に書いたかもしれませんが、このコース、私が登山を好きになる前に歩いたことがあります。
その時は8人ぐらいで行ったんですが…ペースが早い人がガンガン進む!みんなソレに必死について行く…着いてけない人に対して「先に行っているからね〜」で置いていかれる。
私も超バテているダンナと2人で置いていかれ、地図も持っていない状態で、道なりにダラダラ上り…登山てこんな感じなの?と思った。ええ、今なら分かる
パーティは絶対にバラけちゃダメ!体力的に弱い人はフォローしよう!
連れて行ってもらう登山でも地図は携帯し、全体行程は頭に入れておこう!
あの頃はめっちゃ初心者で、とにかく登山の経験のある人の判断が正しいんだと思っていました。
この道を歩く度に…あの頃の未熟さを思い出す〜。フフフ。
さて、この渡り木を越えたら…早速登りが始まりますよ〜!
階段が作られている上り斜面…つまり急登。
出だしから息を切らせての登りが始まります。
9月なのに…本日も気温がお高いので…暑い!
汗がどんどん出てくる〜。
暑いし、ザックは重いし、呼吸は辛いしでダラダラ歩いていたんですが…まぁ…皆様に抜かれること!
最近は後ろに人がいるのがプレッシャーに感じるようになってしまって…振り返って人の姿が視界に入ると…すぐに道を譲る…私はスローラー。
栂池自然公園から白馬岳まで行くとしたらコースタイムで7時間以上かかるけど、私の本日の予定は白馬大池までの4時間。
早く白馬大池山荘についても…
そう!日が照るウチの夏のテント内は灼熱。
そんな…暑いこと嫌だ!のんびり行こう。
そうそう、白馬大池山荘のテント場も要予約でした。
この登山の前日に予約電話を入れたんですが、人気のテント場とあって…満杯だったそうですが…ラッキーなコトに1張り分キャンセルが出て、テント場を確保できました。
ああ、それにしても…私の登りペースが…遅すぎない?
今年は…平標山、金峰山あたりは登っていたんだけど…あの時よりも確実にペースが遅い。
それもこれもテント泊ザックの重みのせいかな〜?
今回のテント泊ザックもコンパクトに35Lザックに詰め込めましたが…いつもより重い。
だってね…今年のテント泊は
食料は山小屋に頼れない
と、思って…当初の予定の2泊3日分の食料+行動食+予備食をみっちり詰め込んできたら…重いの!
食べ物って、場所はそれほど取らないけれど…重みはバッチリなのよね〜。
今回の山行、2泊3日の予定だったので…
一番つらいのは今日!
明日はちょっと軽くなって…
明後日にはグッと軽くなっているのだ…
そう、思いつつ空を見ると…
うふん、青い!
ギリギリでテン場は取れたし〜、天気予報もA社は悪天、B社は悪天、C社は晴天とバラバラだったけど…どうやらC社の晴天があたったみたいで…。
って、思ったわ!
この時は…。
ひたすら、ずっと上りが続きます
地図にも載っている水場の銀嶺水に到着。
こちらは過去に訪れた時ほぼ枯れていたし…看板もほぼかすれているので「多分水なんてないだろう」と思ってスルー。
近くを通り過ぎて行く人の会話を聞いていると、水場を期待している人も多いようなのですが…夏場は枯れていることもあるし、なんとなく生水で飲むには勇気がいる水場もあるので、小屋までの水分ぐらいは背負っていきたいなと私は思っています。
白馬大池の水場も…確か天水?
生水でグビグビ飲むのは…う〜ん…と思っていたので、3リットル位の水分を担いでおります。
携帯方法はいつものハイドレーションシステムでちびちびと飲む形です。
とにかく汗をかくので、熱中症にならないように意識して水を飲むようにしました。
空も広くなってきたし…日焼け止めを塗り直さないと…とは思うけど、こまめに日焼け止めを塗るって…面倒。
こうして歩いていると、人がいっぱい休憩している場所に着いた。
行動開始して1時間ちょい…大きな岩がゴロンゴロンと点在する開けた空間に出た。
その岩に先に歩かれていかれた方たちが腰掛けて休憩しています。
ここが地図上に記されている天狗原?
いいえ、違います。
岩とぽかんと開けた空間、今まで樹林帯に囲まれていたので絶好の休憩ポイントに見えますが
ここは天狗原ではない。
この岩の広場をそのまま通過した先には再び登り道が見えている。
ああ、この先に急登か〜と思うと…チョット一服入れたくなるよね。
だから、この広場で一休みする人が多いのはわかる、わかる!
でも…もうチョット頑張って!この急登を登り切ると木道が現れ…
天狗原に到着です!
9時32分天狗原に到着。
栂池自然公園を出発して1時間10分ほどで到着した天狗原…絶好の休憩ポイントなんですよ〜。
天狗原から白馬乗鞍岳まで
天狗原には木道とベンチが設置されている。
今年の3月のバックカントリースキーでも訪れた場所なので、記憶もバッチリ!
木道からはお社も見えます。
また、湿原が一面に広がる優しい風景が広がるので…疲れているのはわかるが、先程の石の広場よりここで休憩するのがいいと思う。
私も天狗原のベンチに腰掛けて、おにぎりを1個食べました。
おにぎりを食べている間に天気はコロコロ変わってきた。
ガスったり…
晴れたり…
おにぎりを食べ終わったら、再び歩き出す。
雨の日の木道はツルツルと滑る恐ろしい道だが、晴れている今は平坦で足の裏にダメージを与えないハッピーロード。
天狗原の湿原に心いやされながら歩くと…あら、分岐点。
昨年歩いた風吹大池への道なのね!
フフフ〜山と山は…繋がっている!
昨年が楽しい風吹大池登山の思い出がよみがえってきて…あの時のみんなに会いたいな…。
みんな都道府県が違うから…今のご時世、気軽に会おう!とは言い辛い…けど、会いたいな〜。
木道が終わると…でたでた。
岩の登り道。
このコース登りで2回、下りでも2回歩いていますが…結構大変!
ジメッとしてて、ぬるっとしてて…滑りやすいの!気を使うわ〜!
しかも周りは樹林帯に囲まれているので見晴らしがないのが…これまた辛い〜。
ひたすら登るしかないのだ。
だが、ソレにめげずにひたすら登れば…樹林帯も開けてくる。
早く、あの稜線沿いに立ちたいな〜と思いつつ登る。
途中で振り返ると、見晴らしサイコー!
さっきまでいた天狗原が見下ろせちゃう。
登りで疲れたら、振り返る…それを繰り返しながら進みます。
ココの道を歩くなら、登りと下り…どっちがいい?
私は断然登り!
岩場の下りって転びそうで…怖いんだもん。
この岩場を越えた先には…さらにでかい岩の道が待っています。
先程の岩場が平均50cmぐらいの岩場道だとしたら、ココからは120cmぐらいの岩と岩の間をよじ登ったり、渡ったりしながら登っていくんです。
ルートからちょっと外れたところに雪渓が見えました。
もう季節は9月だし雪なんて見れないと思っていたのでちょっと嬉しい。
白馬の雪…冬は白馬エリアへ結構滑りに来るので、心がキュンとくる。
あと岩場って…途中で道がわからなくなるよね。
そーゆー初心者のために、「大池へ」と書いてある道標…アリガトウ!
この一面に広がるように道をひたすら登ります。
これがなかなかしんどい。
バランスを保ち直すために無駄に体力を使うのよね!
なんとか岩場が終わり、土の道に戻ってきたぞ!
ぼーっとしていると変な道に進みそうなところですが、ロープが張ってあったり、岩に進行方向が記してあったりして登山者が道に迷わないようにフォローしてくれてます。
今回のコース、こんなところが初心者でも登りやすいのかもしれないですね。
道標に従って進んでいった先には急登…。
でもね、ココを登りきれば…おまちかねの森・林・限・界。
素敵な空を見るんだー
と思ったんですが…時既に遅し…。
ガス…。
しかも遠くにぽつんと見えるケルンがあるけどもあるけども…なかなか近づかない。
遠くに見えるケルンに心ははやるが、足がついていかない。
アレ?これって老化現象の例にあげられる特徴じゃない?
10時56分乗鞍岳山頂到着
栂池自然公園から出発して2時間半…やっと着きました!
ココまでくれば白馬大池山荘までもうチョット!
とことん、ユックリまったり行こうと思っていた今回の山行だったんですが…
で、結果いつも通りに歩いてしまったかも。休憩を含めてもほぼコースタイム通りの時間だったから。
だってね〜小さいザックにテント泊装備、食料を詰め込んだおかげで肩にギシギシと重みがキテマス、キテマス…で早くザックを下ろしたくなってたの。
さて白馬乗鞍岳から白馬大池までは本当にあとチョット、いつもは通過地点の白馬大池山荘のテント場でまったり過ごしたいと思います。
次回「白馬大池でテント泊(3)白馬大池山荘」に続きます。