04稜線が見えてから種池山荘まで
お…何やら期待したい名前の看板が出てきた。
その名も「水平道」ずっと上りだった柏原新道で、やっと出てきた穏やかな道!

ここからしばらく…恋い焦がれたほぼ水平の道が続きます。

この柏原新道は登山道が小尾根と交差する地点を「岬(ざき)」と名付けているようです。
この後も色々な名前の看板がアチラコチラに

自然石が数個並んでいる場所は「石ベンチ」と名付けられ、

こちらの「アザミ沢」は7月初旬ごろまでは残雪が残っているそうです。

残雪が残っていても、雪面を歩けるように足場が作られているそうなので雪山装備でなくても歩けるそうです。

ココまで登ってくると、お向かいに見える針ノ木岳がずいぶん近くなり、嬉しい!

なんて…おこがましい思いも心の中に浮かんできた…。

ここらで油断して、定番の足グネりをしないように気を引き締めて登る!
今日の登山はまだまだ出だしだもんね!
そろそろ柏原新道で危険箇所と言われる「ガラバ」に入る。

この看板がソレを示唆していませんか?
右手にガレた斜面、左手に2つの沢…。

そんな急斜面に挟まれた細い道を横切って行きます。

下り方面への滑落に注意し、上からの落石にも注意。
実際近くにあった看板に、猿やカモシカによっての落石も発生していると書いてありました。

この道上ではすれ違いが厳しそうなので、お向かいから誰かが来ないことを確認して通過します。
小屋泊装備の軽さのおかげでいつもよりドンドン登って行けている気になっていたので…
もうソロソロ着いてもいいじゃな〜い?と思いながら登る。

そこに現れた「富士見坂」の看板

ここから先…実は…ちょっときつい登りが始まるんですよ。

もうソロソロ種池山荘でない〜?という心の甘えに対しての…登り…。
キツイ!

日々、ジョギングをしていても思うんですが…残り後チョットって思い始めると…体力&精神的にきつくないですか?

「鉄砲坂」と呼ばれる登りもコレまたキツイ!
キツイけど…登りきってしまえば…種池山荘…とひたすら登る…。
柏原新道が歩きやすいから、小屋泊装備だから荷物が軽いからと…飛ばしたツケがココで出てきて…太ももがふくらはぎが…シンドイ…。

それでも、青い空を見ながら登り続けていると…
見えて…見えてきたよ!三角の屋根!
種池山荘が見えてきた〜!
8時45分種池山荘に到着

柏原新道の登山口からスタートして2時間37分で種池山荘に到着です!
えっと…ウフフ。
山と高原地図に書いてあるコースタイムは3時間半…!

って思いました!イイ気になりました!
…
……
そのツケ…この後バッチリきますから…。

コースタイムより早く歩くことは決してすごくない!
ソレを思い知った今回の縦走…「鹿島槍から八峰キレット越え五竜岳へ単独縦走(2)」に続きます。