岩場と鎖場がマジ怖の妙義山を単独登山

目次

そして大の字まで

さて…第二見晴まで来たけど…どうしよう?
進むか、帰るか…?

はい、進んだよ。
だって…あともうチョットで「大の字」がある場所のはず!
ここに上ってくる間にもチラチラ見えていた「大の字」はあとチョットあるけば手が届きそうに見たんです。

第二見晴そばにあった道標

あともうチョットだ!の思い込みによって歩き出した私の前に…さらなる強敵が現れました…。
それは…分岐点を過ぎてスグに現れた鎖場
その鎖場は長くて垂直

さらに怖い鎖場を降りる

う〜ん…私の写真ではうまく伝わらないんですが…片側が切れ落ちた7m程の鎖場…。

足場が分かりづらい鎖場

下る距離が長いので…下っているウチにどこに足を置いて良いのかわからなくなる。
岩場って…上るのは比較的ラクなんですが、降りるのは難しいですよね〜!

降りきってホッとしたのもつかの間、降りた地点すぐの場所から始まるトラバース鎖場。

滑りそうなトラバース鎖場

ここね…けっこう難しかったよ!
人様のレポを読んでいると、余裕〜とか簡単〜とか書いてあったけど…いや、怖かった!って!

滑りそうなトラバース鎖場を通過

私だって…そんなに初級者ではないと自負していますが…ココはクサリがなかったら無理っ!
ヘタレとか弱虫って言われてもいいさ!
ココ怖かったからね!
初心者や岩場嫌いの人を連れて行かないでね!って思う。
うん!私はダンナを絶対にココへは連れてこないよ!

鎖場を過ぎたら、再び樹林帯に入る。

心細い登山道

相変わらず誰も居ないんだもん〜!
怖いから歌いながら上ったよ!

息の上がる登山道

しかし…まあ…「大の字」につかないな〜。
近くに見えていたのに…ぜんぜん着かない!
とブチブチ文句を言っていたのですが…登山開始してからマダ1時間。そりゃあ着かないよ!
この時の私の気が不安感によって、急いていたかが…今わかる。

そして、分岐点の「辻」まで来ました。

辻まで来た

「大の字」と上級者コースへ通づる「奥の院」の分岐点になります。
ん…チョット待った!
お気づきでしょうが…私…登りに歩こうと思っていた道を間違えていました!

妙義山間違えた地図
そうです…あの妙義神社で適当に歩きはじめた結果がコレ。
適当に歩かず、妙義神社の境内周りをチャント見れば…別の登山道が近くにあったんです。
なぜ、それをしなかったかって…?

なんか…多分コッチ。なんか大丈夫だと思いこんでた…

ビビっている登山者のイラスト
慣れから来る、初歩的ミスもミス過ぎて…ああ…情けない。
どのレポを見ても「こう行きたかった」ルートを選択されたレポばかり…。
「こう行きたかった」ルートで歩けば…さっき降りてきた7mの鎖場も上るコトでの通過なので…楽だったはず…。

ガーン

あああ…何やってんだ〜私…。しかもココに来るまでそれに気が付かないって…相当マズイよね…。大反省。
私けっこう、1人で登っているよね!で調子に乗ってました!ホント反省!
大怪我や遭難に至る前に自分の傲慢さを反省するキッカケができて…本当に良かった…。

ココより上部はキケン

自分のミスにヘコタレた…もちろん上級者コースへは行きません。
でも…とりあえず、せっかくだから「大の字」までは頑張ろう…!

大の字を探して下る

ここらでようやく…ようやく!2名の若者とすれ違ったー!彼らの装備は登攀器具にロープ、ヘルメットと…この先の奥の院を通過して白雲山縦走を想像させる。
そうか〜そうだよね…みんな「こう行きたかった」ルートで登ってきたんだよね…。

大の字を探して下る2

更に単独の男性とすれ違う。その姿は近くの簡単な山を散歩していそうな装備。
妙義山を幾度も登られというその方とちょっとだけお話をすると…。

奥の院まで行けるでしょ。
その上の見晴も行けるでしょ。

え〜…そうなん?
噂ほど、難しくないのかな?白雲山?

とりあえず大の字を見てから考えまーす

笑顔の登山者のイラスト

と挨拶して、大の字に向けて歩き出す。
やっと、人と会えたコトですっかり心も明るくなれました。

大の字手前の案内図

そして念願の「大の字」手前にあった看板…。
ああ…そう…「こう行きたかった」ルートで来れば…岩もクサリもなく…穏やかに「大の字」まで来れたんだね‥。

さて…肝心の「大の字」ですが…「大」が掲げられていポイントにたどり着くまでには鎖場を登らねばなりません。
まーーーーーその鎖場の長いコト!
さっきの7mの鎖場よりは全然登りやすいのですが…

大の字の鎖場

途中には岩と岩の間で狭まった空間も…。
おデブちゃんなら、チョット挟まりそうなぐらい…。

大の字の岩場

こうして鎖場を上りきった先に現れたのが、この風景!
曇っている…。

大の字のからの眺め

そして、登ったその場所ででかでかと掲げられている「大」の文字!

大の字に到着

ココからは、先程までいた街が眼下に広がっていますね。
しかし…うーん。どうやってこのでかい「大」の看板を作ったのかしら?
人力?ヘリ?
いずれにしてもすごいね!

大の字から安中市を見る

ときにはこんな判断も…

撤退を決める

「大の字」まで行くという最初の野望をクリアした!で、次は…?
先程すれ違った人は奥の院、そしてその先も余裕って言ってたけど…本当に余裕かな?
半信半疑で下ってきた道を上り返して、「辻」まで戻ってきた。

とりあえず…奥の院まで見てみようか…

考え込む登山者のイラスト

ということで、奥の院方面へ向かって上りだすことに。

辻まで戻ってきた

上りだしてスグに現れたこの岩。
私には足がかりがスグに見つけられなくて、ちょっと手間取る。

つるつるの岩を上る

う〜ん…さすがは妙義山…。
この程度の岩場を通過できないようでは、奥の院まで来るな!ってことでしょうね。

その先も急な岩場が続き…
写真がブレないように、できるだけ状況がわかるように!
とシャッターを押しているつもりなのですが…

ブレる写真

このようなダメダメな写真しかとれませんでした…。
この原因は…落ち着いて撮らない私が悪いのか、安物のデジカメが悪いのか…どっちでしょう?

ブレる写真2

奥の院方面へ進むに連れて…周りの鬱蒼度がどんどん増していく…。
すると…奥の方に暗い暗い空間が見えてきた。

大きな洞窟が見えてきた

はい!ココが奥の院です!

奥の院に到着

この洞窟?の奥には奥に続いて行くハシゴや祠が見えたのですが…
心霊現象を信じていないくせに、怖がる私としては…撮らないほうがいいかな〜と思ったので撮りませんでした。

さて、奥の院の入り口の隣に白雲山山頂やその手前にある見晴への鎖場がありました。
クサリはしっかりしていたので、クサリを頼って登ってみようかと思ったんですが…

垂直で登れない岩場

登れない。
クサリを持ってエイッと登っていこうとおもうんですが…。

岩場トライ1

足がかりが見つからず…ずり下がる…。

岩場トライ2

2回試して…諦めました。
撤退!撤退!帰ろう!

正直…無理をすれば登れる気もしたんですが…。
無理をして登って、動けなくなったら…ほんとに無理をしたことになる。
そんなコト絶対にしちゃダメ!
自分の体力・技術の余裕のある範囲内でしか行動しないことにしているんだ。私。

で、次は…再び来た道を戻って第二見晴まで戻ります。
結果…今回歩いた登山コースはこちらの地図になります。

妙義山実際歩いた地図

当初予定していたルートと大きく違ってしまったことは…計画を立てるにあたって良くないことですが、無理をしないのが一番の選択!ということで、通って来た道を引き返すコトもエスケープルートとして念頭に入れてあったので…はい…このような選択をしました。

なので、行きに通った鎖トラバース道も再び通ることに。

諦めてもと来た道を戻る

一度通過したおかげで、心に余裕ができたおかげで…足元の写真もパチリ!

ぎりぎりの岩場

北アルプスなどの高山と比べると、高度はないものの…落ちたら…ヤバっていうのがハッキリとわかります。
その後の7mの鎖場も今回は上りで通過するため、前よりは楽に通過できました。

で…今回の縦走で使おうと思っていた…第二見晴近くの分岐点…。
ちょっと覗いてみたら…
まあ、なんて立派なKEEP OUT!

立ち入り禁止地域

ココをくぐってまで通過しようなんて思いませんよ〜!
なので、そのままどんどん下る。
すると…時間はまだ10時だというのに…白雲山山頂あたりは、すっかりガス?雲に覆われていました。
もちろん自分が今いる地域の空もスッカリ曇り空…。

すっかりガスった妙義山

さらなる追い打ちで…帰り道も…誰一人として会わず…

あ〜…もう…第一見晴まで戻ってから…中之獄神社までトラバースするの…嫌だな

泣いている登山者のイラスト
と、気分はだだ下がり。

こわかった登山道

分岐点まで戻ってきた頃には、もう、スッカリ登山をする気持ちはなくなり。

ダンナ〜もう下山するから、私を降ろしたポイントまで迎えに来て〜!

電話をする登山者のイラスト
いや〜…迎えに来てくれる人がいるって…ありがたいですね!

もう妙義神社へ戻る

後は順調に妙義神社まで戻り…その境内から本来上るべき登山口を探す。
ああ…たぶんアチラがそうなんだろうな…。

妙義神社を見返す

後は登ってきた階段をどんどん下る。
時間は10時30分頃だったのですが、この頃になると境内にも人がそれなりにいらっしゃいました。

妙義神社から降りる

こうして…無事に道の駅まで降りてきた。
道の駅から見上げると…白雲山はスッカリ白く包まれている…。

道の駅から妙義山を見上げる

この写真のちょうど真ん中辺りの白いのが、たぶん「大の字」だったハズ。
こうして…わずか2時間半ながらの妙義山近辺登山が終わりました。
今回、私が行かなかった上級者コース…うん、この先も一生行くことはないと思います!
あそこに上るには技術と装備の両方を取得しないと…私は無理だ〜…!

で…迎えに来てくれたダンナとそそくさ帰ろう!そう思ったのですが…
妙義山…まだまだ名残惜しく…この後も登ってしまいました…。
次回「石門めぐり編」に続きます〜!

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