常念山脈縦走(2)長塀山(ながかべやま)編

常念山脈縦走長塀山編タイトル画面

上高地バスターミナルから出発して2時間…いよいよ登山が始まります。上高地から徳沢までは平らな林道のおかげでサクサク来れたけど…上り・山道となると…ペースは違ってくる。

前回の記事は

あわせて読みたい
常念山脈縦走(1)上高地エリア編 今回の登山レポは…北アルプスの前山としてそびえる常念山脈よ〜!この縦走は8年前に歩いたけれど…常念岳を登って下るのが大変だった記憶が…。でも8年も経つとその時の登...

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
左が登山・キャンプランキング、右がにほんブログ村っていうブログランキングに参加しています。
押してもらえると見てくれている人がいるんだ〜!って嬉しくなるの。


目次

徳沢園から2000mの平

徳沢園から2000mの平までのイラストマップ

徳沢園で朝食をとったら、いよいよ蝶ヶ岳へ向かっての登山開始だ!
徳沢園の向かって右手に蝶ヶ岳への登山口はある。

徳沢園から蝶ヶ岳ヘ向かってスタート

そちらの方向へ進むと…あら?何?なんかシャレオツな建物が建っているわ…。
私が8年前に通過した時はこのような建物はなかった。
毎年来ている上高地エリアだけど、立ち寄らない場所は年々変わっている。
そして私は新しい物から取り残されていっている中年世代…か、フフっ。

徳沢園の蝶ヶ岳への登山口

この建物の脇から蝶ヶ岳への登山道が始まるよ。

蝶ヶ岳・長堀山への登山口

登山口には「蝶ヶ岳・長塀山」って書いてあったけど…長塀山って読める?私は読めなかったし、今回のレポを書くまでも読めなかった。
長塀山と書いてながかべやまと読む。

読めるか〜!

指差す登山者のイラスト

なので、登山中は「ちょうへい山」って心の中で読んでいたよ。
で、登山道にいざ入れば…。

長堀尾根の出だしは登り1

急登

長堀尾根の出だしは登り2

ジグザグとつづら折りに道は作られているのだが、目の前に広がる道は急登だ。

ハシゴもある

年齢的、生活スタイル的に体力が落ちきった私に急登は辛い!
辛い…辛いなら…超絶ユックリ登ろう!
そう決めてユックリと登る。
後ろに誰かの気配を感じれば、即座に譲る。

ゆっくりでもいいオバサンだもの。

変な顔をしている登山者のイラスト

ハシゴを登る

過去に蝶ヶ岳から徳沢園まで下山ルートとして歩いた時は全然人が居なくて不安に包まれたこのルート。
今回も人は少ないだろうと想定し熊鈴リンリン鳴らしながら登っていたけど…

長堀尾根はひたすら上り

けっこう登山者さん居た。
たらたら歩けば後ろに人の気配。
道を譲ってたらたら歩けば、またもや人の気配。
あら〜歩く人いるのね…このルート。

樹林帯の長堀尾根

私が過去に幾度か蝶ヶ岳へ登った時は三俣ルートを利用した。
マイカーならそのルートが一番手っ取り早いしお金も安そうよね。

でも、三俣登山口は…公共機関利用ハイカーには高嶺の花。

登山者のイラスト
三俣登山口へはバスは出ていないので、穂高駅からタクシーを利用することになる…そのタクシー代・約6000円は…ひとり登山の私には無理!

公共機関で北アルプスを訪れるには上高地へのアクセスが一番ラクだ。
高速バスに乗れば新宿から上高地バスターミナルまで乗り換えなしで連れてってくれるのよ。

ひたすら登る1

なので、上高地から蝶ヶ岳へ登ろうと思うと…このルートを選択することになる。

しかし…出だしからの上り続けはなかなかに辛い。

ひたすら登る2

荷物は重いし、足取りは重いし…。
テント泊装備じゃなかったら…もうチョット楽に登れたのかな?
テント泊装備の方々にもガンガン抜かれて行きましたが…。

ひたすら登る3

あと、このルートでタイミングが悪い巡り合わせも…。
10人ぐらいのテント泊パーティーが常に近くに居たのよね…。

樹林帯なので展望がない長堀尾根1

私はユックリだけど、休まず
彼らは早いけど、頻繁に休憩をとる。

彼らに抜いてもらったけど、その先の道で彼らは休憩。
そこを私が抜いて…しばらくすると彼らが私を抜き…そして休憩。
そこをまた私が抜いて…。

そこで仲良くなれたら良かったけど、なれなかったので…なんだか、この、抜きつ抜かれつの繰り返しが気持ち的に落ち着かなかったわね。

樹林帯なので展望がない長堀尾根2

そして…道はただただ、登る。
徳沢から蝶ヶ岳までは標高差約1,100m
地図上のコースタイムにして4時間40分
まあまあ長いよね。
さらに…

樹林帯なので展望がない長堀尾根6+

ずう〜〜〜〜〜っと樹林帯で…展望がない。
さらに季節は夏で、雨が降った後だと…ちょっと蒸してて…。

樹林帯なので展望がない長堀尾根4

なかなかに修行道。

樹林帯なので展望がない長堀尾根5

登っても登っても変わらぬ風景に…ちょっと嫌々期に入りつつあったら…

凛とした木が生えているエリア1

ちょっとだけ木々の顔が変わるエリアに入った。

凛とした木が生えているエリア2

涼しげに見えるこのエリアに気持ちが前向きに戻って、また進む。
その先には階段が登場。

階段で整備された長堀尾根1

ここからしばらくは階段が度々現れるようになった。

階段で整備された長堀尾根2

もしかしたら…階段がなくても、ヨッコラせっ!で登れる道かもしれないけれど、やはり階段の設置はありがたい。

疲労が溜まってきた

特に…下りだろうな〜。
私が8年前にこの道を下った時、下りの急な段差でレインウェアのパンツを引っ掛けて破いた思い出がある。

また2年目のノースのゴアレインが〜!

びっくりする登山者のイラスト

この階段だって、数年周期で付け替えてくれているのでしょう…。ありがたい。

階段で整備された長堀尾根3

そうそう…今回歩いたルートは「長塀尾根」とも言われています。
しかし、このルート…休憩ポイントが見つけづらいかも?

体力不足を嘆く登山者のイラスト

ひたすらの登りと、木々や草木に囲まれた道はココぞ!という休憩ポイントが見つけづらい。
何度も抜きつ抜かれつしたパーティーは道沿いで休憩してたから…大人数になればなる程、休憩ポイント探しは大変かもね。

階段で整備された長堀尾根4

登ることにホトホト疲れ…何度も立ち休憩。

長堀尾根をひたすら登る1

何度も書いていますが、とにかくこのルート…風景に変化がない。
だから一人でモクモクとヒィヒィと登っていると

長塀山はま〜だ〜?

泣く登山者のイラスト

病が出てくる。

長堀尾根をひたすら登る2

誰かとお喋りでもしつつ登りたいルートかも。

そうそう、地図上には2000の平ってポイントがあるのですが…私は気が付かずに通り過ぎたようだ。
ネットで調べてみたら、特に標識があるわけでもない。
そりゃあ見つけるのは無理だ。

なので、途中で撮った徳沢と蝶ヶ岳への中間地点の写真を上げておく。

徳沢園と蝶ヶ岳の中間地点に着いた

距離にしてみれば、 徳沢へ3キロ蝶ヶ岳へ3キロとまだまだ先は長いのだが、地図で見れば…この2000の平から蝶ヶ岳への登りは今までよりはチョット緩やかになっている。
ソレを信じて進め。私。

2000mの平から長塀山まで

2000mの平から長堀山までのイラストマップ

時間は正午に近づくにつれ、気温が上がってきたかも?

まだまだ樹林帯が続く長堀尾根1

暑いし、展望ないし…長塀山へなかなか着かないし…。

まだまだ樹林帯が続く長堀尾根2

2000mの平から急登でなくなっても、登りは登り。

まだまだ樹林帯が続く長堀尾根3

既に疲れ切っているのもあって、ペースは全く縮まらない。というか遅くなっている。

あと、長塀尾根のデメリットは…。

ぬかるみも多い長堀尾根

足もとドロドログチョグチョになる。

まだまだ樹林帯が続く長堀尾根5

これ、8年前に歩いた時も思ったんだけど…こんなに足もとがグチョグチョなのは…
前日〜今朝にかけての雨のせい?
長塀尾根の地形のせい?

まだまだ樹林帯が続く長堀尾根6

私は過去に歩いた時、この道がグチョグチョだった記憶が残っていので、上高地バスターミナルから履きっぱなしだったレインパンツは脱がずに歩いたけど…。

履いててよかった。

場所によっては登山靴ごとズブズブ道に浸かってしまうトコもあったので、ゲーターは着けておいた方が良いかも。

長塀山に近づくと斜度は緩くなっていくが…

丁度いい休憩場所がない長堀尾根

ペースは全く上がらず…で。トホホのホ。

でも、まあ…現在の時間は11時50分、ここから蝶ヶ岳までコースタイムで1時間半ほどと…余裕がある

今のペースなら13時台には着く。

考える登山者のイラスト

テント場には15時までには着けばいいし、早く着いたら日中の日差しでサウナテントになっちゃうこと間違いなし!だからゆっくり行こうぜ!

と、開き直った所に現れる
泥道。

ぬかるみで足もとが汚れる長堀尾根

逃げようのないズブズブ道にズブズブしながら進む…。

長堀山へなかなか着かない1

その後も現れるズブズブ。
場所によってはズブズブ道を横切るように木が倒してあるので…。
長塀尾根ルートはズブズブ公認なのかもしれない。

長堀山へなかなか着かない2

それにしても…中々長塀山に着かないもんだ。
スマホに入れてあるGPSアプリで何度も確認しちゃう。

長堀山へなかなか着かない3

着きそうで、着かない。
だいぶ歩いたよね、全然歩いていない。
スマホで何度も己の歩くペースの遅さを認識しながら歩くと…。

長堀山へなかなか着かない4

あ!見えた!標識だ!

長堀山が見えた

長塀山に到着!
時間は12時7分。
徳沢園から3時間30分で着いたから…コースタイムとほぼ一緒ね!

長堀山に到着

長塀山山頂には…木々に囲まれて展望なし
ココまでの道も展望なし
山頂も展望なし
そして、この先に見えている登山道も樹林帯ゆえ展望なし

あああ。この先も展望なし登山は続く…。

長堀山の三角点

ちょっと凹んだ私の心を励ましてくれる長塀山の三角点。
この小さな三角点に元気を貰って先へ進むのだ。

次回「常念山脈縦走(3)蝶ヶ岳編」に続きます

あわせて読みたい
常念山脈縦走(3)蝶ヶ岳編 長塀山まで登れば、残る蝶ヶ岳までの道のりはなだらかな登りだけ…って地図の等高線を見れば分かるんだけど…すでに疲れ切った身体にはキツイんだな。 前回の記事は https...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次